ナイキズームランニングシューズ徹底レビュー!最新モデルを随時更新

ナイキのランニングシューズには大別して5種類(エアマックス・フリー・ルナ・ズーム・リアクト)のシリーズがあります。

その中でも最も人気があり、多くのランナーから支持されている「ズーム」ランニングシューズのシリーズを徹底レビューいたします。

なお、重さは公式発表のものではなく、使用前の26.5cmの新品シューズを私が個人的に計ったものです。

ズーム ヴェイパーフライ4%フライニット

ズーム ヴェイパーフライ 4%フライニット
26.5cm 184g
ズームヴェイパーフライ4%フライニットの基本スペック

重さ:26.5cm 184g
アッパー:フライニット
ミッドソール:ズームX+カーボンファイバープレート
ズームエア:なし

このシューズはアッパー部分にフライニットを使用することで初代のヴェイパーフライ4%より軽量化に成功し、伸縮性と通気性も向上しています。

サイズは他のナイキのランニングシューズと同じく26.5cmを購入しましたが、ややきつく感じます。

しかし、アッパーのフライニットが伸縮性があるので、大きいより良いと思います。

シュータンまでフライニットなので、紐をきつく締めてもシュータンが足の甲に当たって痛くなることがありません。

逆に悪い点は給水性の高さで、雨の日に履くとよく水を吸収してしまいます。

ミッドソールはナイキ最上級の素材であるズームXにカーボンファイバープレートが内蔵されています。

ズームXはクッション性も高いのに反発性も高く、なおかつ軽量という理想的なミッドソール素材です。

しかし、反発性に関してはズームXだけでは不十分です。

これまでのナイキのランニングシューズでは、反発性を出すためにズームエアを使うのが一般的でしたが、このシューズにはズームエアが搭載されていません。

代わりにカーボンファイバープレートがフルレングスでスプーン状に入っていて、それが高い反発性を生み出しています。

アウトソールはグリップが弱く雨の日には滑ります。

前後の動きはそこまでブレる感じはありませんが、カーブやUターンなど横の動きに弱い気がします。

さらにかかとから着地すると沈み込むようなクッション性がありますが、そのためにかえって足首に負担がかかります。

また、カーボンによる跳ねも上に向いてしまうため、前足部から中足部で着地しないと性能を発揮できないシューズです。

このあたりがかかと着地でも性能を発揮できるヴェイパーフライネクスト%とは違う点です。

いわば万人受けするヴェイパーフライネクスト%に対して、ヴェイパーフライ4%は玄人向けです。

前足部で着地し、しっかり体重を乗せれば凄い反発力を得られます。

ヴェイパーフライネクスト%よりクッション性が高いのに反発性は同じくらいです。

また、このシューズの寿命は160kmと言われています。

私はすでに500kmほど履いていますが、まだ充分に能力を発揮できます。

確かに本来の能力を発揮できるのは160kmなのかもしれませんが、ここまで使いこんでも充分優秀なシューズです。

160kmを超えて履いたヴェイパーフライ4%のレビューは「寿命の終わったヴェイパーフライ4%レビュー!クッションと反発は?」の記事でまとめてますので、よろしければ参照してください。

ズームヴェイパーフライ4%フライニットの特徴

・フォアフットで着地すると凄い反発力を得られるが、リアフットだとクッション性が勝ってしまう
・雨の日の使用には向かない(アッパーが雨をよく吸う&横滑りする)
・走行距離の寿命とされる160kmを超えても充分機能を発揮できる


ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%

ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%
26.5cm 186g
ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%の基本スペック

重さ:26.5cm 186g
アッパー:ヴェイパーウィーヴ
ミッドソール:ズームX+カーボンファイバープレート
ズームエア:なし

ヴェイパーフライ4%フライニットのアップデートモデルで、重さはほぼ一緒(2〜3g重い)ですが、異なる点はたくさんあります。

まずはミッドソールです。

前足部で4mm、踵部で1mm厚くなりました。

これにより4%フライニットでは前足部と踵部で11mmあった差がネクスト%では8mmに縮まりました。

ミッドソール素材はもちろんズームXで、ズームXはクッション性・反発性が非常に高く、それでいて超軽量で柔らかいのが特徴です。

そのズームXに挟み込まれるようにして硬いカーボンファイバープレートが入っています。

ミッドソールの間のラインのところがカーボンファイバープレートで、外から触っても硬さがわかります。

ズームXとカーボンファイバープレートの組み合わせは前作4%フライニットと同じです。

ヴェイパーフライシリーズが最高のパフォーマンスを発揮できるのは、ズームXとカーボンファイバープレートの両方を持っているからと言っていいでしょう。

なお、ヴェイパーフライ4%は「ズームヴェイパーフライ」でしたが、ネクスト%は「ズームXヴェイパーフライ」と、ズームXの存在が強調される名称になっています。

次にアッパーの素材です。

4%フライニットではその名の通りフライニットが採用されていましたが、ネクスト%ではヴェイパーヴィーヴという新しい素材が使われています。

後ろが透けて見えるほどの薄さで、軽いのは見た目にもわかります。

ズームXの増量によりミッドソールが重くなった分、アッパーは軽くなっていると思われます。

靴の中に入れた指が透けて見えます。

当然ですが靴下も透け透けです。

しかし、意外にも耐久性は高く、200km走っても全く問題ありませんでした。

アッパーが破けてしまったという人の話も全く聞きません。

むしろメッシュよりも耐久性は高そうです。

また、撥水性も非常に高いです。

ヴェイパーフライ4%フライニットのアッパーの弱点は水分を良く吸うことでした。

ヴェイパーウィーヴはその弱点を補うことで生まれたアッパーです。

そのため撥水性は高く、それでいて通気性はフライニットと同等です。

次にアウトソールの違いです。

ヴェイパーフライ4%フライニットの弱点とも言えたのがアウトソールです。

ほぼフラットでグリップが弱いため、雨で滑ったり横の動きに弱いところがありました。

左がネクストです。

ネクストでは前足部と中足部に少し段差があり、前足部にも溝があることで滑りにくくなっているようです。

デュオソールほどのグリップ感はないにしても4%フライニットより安定感はありそうです。

また、後足部は真ん中のスウッシュマークのあたりが窪んでいて、その両脇のピンクの部分は白いズームXの部分と違って硬い素材で出来ています。

この後足部の仕様変更は、横滑り防止のためのものと思われます。

その他の変更点です。

シューズ内側の踵の部分ですが、ネクストにはクッション素材がついています。

4%フライニットは踵が浅く、走っていて脱げそうになる感覚がありましたが、これはそれを防止するためでしょう。ホールド感がかなり高くなりました。

また、フライニットではなくなったため、シュータンが出来ました。

シューレースはつま先にいくにつれて外側に斜めになっていますが、これは靴紐を強めに締めても足の甲にかかる圧力をやわらげるためです。

一番足首側のシューホールは内側・外側ともに2つずつあるので、緩ければここで調整はできます。

最後に履いて走った感触です。

ズームXフォームを4%フライニットより15%増量したというクッションの良さは前足部で感じます。

しかし、4%フライニットは履いて歩くだけでも前に押し出される感じがありましたが、ネクスト%にそれは感じませんでした。

オフセット(前足部と踵部の差)が3mm縮まったせいだと思いますが、それがわかるほどに違います。

そして増量されたズームXの分、前に跳ねるように進む感触があります。

やはり反発性は4%フライニットを上回りそうです。

ただし、柔らかさやクッション性は4%フライニットの方が感じます。

ズームXを増量した分、ネクスト%の方が柔らかいのかと思いましたが、むしろ硬く感じます。

これはズームXの密度を濃くしているためと思われます。

着地に関しては、かかとから着いてしまうとクッションが勝ってしまい、かえってかかとに負担がかかるのが4%フライニットでした。

しかし、ネクスト%のかかとはそこまでの柔らかさがないため安定します。

そのため、フォアフット気味に着地しないと効果が発揮しづらかった4%フライニットより、ネクスト%はかかと着地もOKの万人向けシューズになったと思います。

ズームXヴェイパーフライネクスト%の特徴

・前作ヴェイパーフライ4%を上回る反発性
・前作ヴェイパーフライ4%にない硬さと安定感
・フォアフットからリアフットまで対応できる万人向け

エアズームアルファフライ ネクスト%

エアズーム アルファフライ ネクスト%
26.5cm 207g
エアズームアルファフライネクスト%の基本スペック

重さ:26.5cm 207g
アッパー:アトムニット
ミッドソール:ズームX+カーボンファイバープレート
ズームエア:前足部(エアズームポッド)

見た目と違ってすごい軽さです。

数字以上に軽く思えます。

アッパーにはフライニットの一種「アトムニット」が使われました。

拡大して見るとこんな感じで、中に入れた指が完全に透けて見えます。

編み目はフライニットより大きく、給水性は低そうですが、雨は中に入ってきそうです。

撥水性という点では、ヴェイパーネクストのヴェイパーヴィーヴの方が上です。

また、フライニットほどの伸縮性はありません。

続いてミッドソールを見ていきます。

上がヴェイパーフライネクスト%、下がアルファフライネクスト%です。

こうして見るとわかりにくいですが、ヴェイパーネクストよりミッドソールは厚みを増しています。

ヴェイパーネクストは前25mm・かかと32mm、アルファフライは前31.5mm・かかと39.5mmの厚さですが、かかと部分は新規制の40.0mmギリギリの厚さです。

続いてアウトソールです。

エアズームポッドのついた前足部が分離したような形状になっています。

後足部のこの部分はズームXで非常に柔らかいです。

エアズームポッドの向こうにはカーボンファイバープレートが剥き出しになっています。

FLYPLATEという文字が確認できます。

続いてシューレースとシュータンです。

ヴェイパーネクストと比較するとわかりやすいですが、シューレース(靴紐)がギザギザしたタイプになりました。

ヴェイパーフライは4%もネクスト%もシューレースがほどけやすいという意見が多かったため、アルファフライではほどけづらいシューレースが採用されたものと思われます。

足の甲に負担をかけないよう、ななめに配置されたデザインには変わりなさそうです。

また、シュータンは4%フライニットと同じくシューズと一体型になりました。

そしてサイズ感ですが、これほど狭い履き口は他に類を見ません。

アトムニットも伸縮性がないので、すっと足を入れられた4%フライニットとは大きく違います。

新しくシュータンについた輪っかとかかと部分についた輪っかを持って前後に広げながら足を入れるとうまく入ります。

また、いったん足を入れてしまえばサイズ感としては他のシューズと一緒です。

履くのが難しい分、ホールド感はかなり高いので、サイズは上げない方が良さそうです。

なお、かかと部には内側に滑り止めのクッションがついています。

これは4%フライニットのホールド感の悪さを補うため、ヴェイパーネクストからつけられましたが、ホールド感アップに一役買っています。

後足部は柔らかくて気持ちがいいですが、ぐにゃぐにゃして不安定です。

そして最後に実際に履いてみた感想です。

歩く分にはクッションが気持ちいいですが、走る時には着地部分によって感触がかなり異なります。

前足部についているエアズームポッド部分で着地すると安定感があり、ものすごい反発力を得られます。

しかし、かかとから着地してしまうとクッションがありすぎるため、エネルギーは前より横や上にブレてしまう感じがあります。

加えてその不安定感から足首にかかる負担は大きくなります。

履き心地はヴェイパーネクストよりヴェイパーフライ4%に近いです。

ヴェイパーネクストはズームXの密度が高いのか4%より全体的に硬く感じましたが、アルファフライは4%の感触に戻った感じです。

ヴェイパーネクストは「ペコンペコン」という音を鳴らしながら、かかと着地で走るランナーも結果を出していました。

いわば万人受けするシューズでしたが、アルファフライは前足部・中足部で着地しないと絶対にうまく走れない玄人向けシューズです。

ヴェイパーフライ4%は、ヴェイパーフライネクスト%より合わない人が多かったように思います。

しかし、アルファフライはさらに履き手を選ぶシューズと言えそうです。

なお、アルファフライとヴェイパーフライの能力差をランニングダイナミクスポッドを使って検証する実験を行っております。

興味のある方は「ナイキ厚底対決!アルファフライVSヴェイパーフライ徹底比較」の記事をお読みください。

エアズームアルファフライネクスト%の特徴

・前足部で着地した際の反発力が凄い
・後足部で着地するとクッションが勝ってしまう
・ヴェイパーフライネクスト%とは違い、履く人を選ぶ玄人向け

エアズームテンポ ネクスト%

エアズームテンポ ネクスト% 
26.5cm 257g
エアズームテンポ ネクスト%の基本スペック

重さ:26.5cm 257g
アッパー:フライニット
ミッドソール:ズームX+リアクト+合成プレート
ズームエア:前足部(エアズームポッド)

2020年8月27日(木)、発表から半年近く経ってようやくエアズームテンポネクスト%が発売されました。

エアズームアルファフライネクスト%のトレーニングモデルという位置づけのシューズです。

しかし、それに留まらないポテンシャルを持ったシューズだと私は思います。

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アッパーはフライニットです。

しかし、ズームフライフライニットやヴェイパーフライ4%フライニットのフライニットと違って、伸縮性はそれほどありません。

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拡大するとこんな感じで、つま先部分はしっかり目に作られています。

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ミッドソールはリアクトとズームXのクッションの間に合成プレートが入っています。

合成プレートはカーボンプレートほどの硬さと反発感はありませんが、その分カーボン入りシューズより屈曲性があるのが良い点です。

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アルファフライ(右)と比べてみると、横から見たフォルムは似ています。

ただし、ミッドソール全体がズームXフォームのアルファフライと違って、ズームテンポは前述のようにズームXとリアクトです。

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青の囲みがリアクト、赤の囲みがズームXです。

ズームXの方が反発性が強く、リアクトの方が耐久性と安定性が高いため、このような配置がされていると思われます。

つまり前足部は反発性を重視し、後足部は耐久性と安定性を重視しています。

また、前足部についたエアズームポッドにより反発性をさらに高めています。

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アウトソールには前だけでなく後ろにもラバーがついており、グリップや安定感は高いです。

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こちらもアルファフライ(右)と比べてみます。

アルファフライは前足部に空洞や段差がありましたが、ズームテンポには空洞がなく、中足部との境目も滑らかです。

また、後足部にもラバーがついている分、アルファフライと比べるとかかとで着地した場合の安定感ははるかに上です。

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前足部と中足部が滑らかにつながっている感じは、このアングルがわかりやすいと思います。

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この履き口の部分が非常にキツく感じます。

アルファフライも同様に履き口が非常にキツいため、履くのに苦労をします。

しかし、足の甲側にも輪っかのついているアルファフライと違って、ついていないズームテンポの方が履くのに苦労します。

とはいえ、足を通してしまえば気になるところもありません。

他のナイキの26.5cmと同様に感じます。

履くのに苦労した分、足首周りのフィット感は良いです。

実際に使ってみた感じですが、前足部の感触はアルファフライとかなり似ています。

エアズームポッドに乗る感覚は、歩きでも反発が来るのがわかります。

アルファフライとの大きな違いはかかとの感覚です。

ズームXでグニャグニャするアルファフライと違ってズームテンポは硬さがあるため、かかと着地でも安定感があります。

また、前足部・中足部・後足部の分かれ目が滑らかなため、中足部や後足部で着地しても滑らかに前足部のエアズームポッドに重心を移動できます。

かかとから着地してしまうと柔らかいクッションによりエネルギーが横ブレしてしまうため、絶対的にフォアフットが求められるアルファフライと違う点です。

とはいえ、ズームテンポでもフォアフットが望ましいのは確かです。

いずれアルファフライを履きたい人がズームテンポでフォアフットの練習をするのも有効です。

前足部の感触がアルファフライと似ていると書きましたが、反発性もアルファフライにひけをとりません。

重さはアルファフライに比べるとかなりありますが、実際に履いてみてその重さは感じないほどです。

また、似たような重さ・フォルム・用途であるズームフライ3と比べてみても重さは軽く、反発性も高く感じます。

ズームフライ3よりスペックで劣っている点はカーボンプレートでなく合成プレートであるところですが、エアズームポッドの反発性が高いため、そこは気になりません。

リアクトを使って耐久性を増していることもあってかトレーニングモデルという位置付けのシューズですが、充分にレース用として使用できます。

個人的にはヴェイパーフライネクスト%より良いかと思います。

エアズームテンポ ネクスト%の特徴

・アルファフライ並の反発性がある
・フォアフットが望ましいが、ミッドフット・リアフットでも充分使える
・重さは感じない

ズームフライ3

ズームフライ3
26.5cm 256g
ズームフライ3の基本スペック

重さ:26.5cm 256g
アッパー:ヴェイパーウィーヴ+メッシュ
ミッドソール:リアクト+カーボンファイバープレート
ズームエア:なし

ズームフライ3という商品名ですが、実はズームフライ2という名前の商品はありません。

2に該当する前作は、ズームフライ フライニットです。(spファストというモデルもありましたが、これは数に含まれていないようです)

また、ズームフライシリーズには、ヴェイパーフライシリーズと同様にズームエアが入っていません。

ヴェイパーフライにはズームXが入っているため、ズームランニングシューズという位置づけだと思われますが、ズームフライが何故「ズーム」なのかは正直よくわからないところです。

ズームフライ3はレーシングシューズという位置付けのシューズですが、26.5cmで256gはそれにしては重めです。

ズームフライ フライニットが26.5cmで239gだったため、17gも重くなりました。

以下、前作と比較しながら説明します。


アッパーはフライニットではなくなり、ヴェイパーフライネクスト%にも採用されたヴェイパーウィーヴという新素材が使われています。

ヴェイパーウィーブはトランスルーセントの1種で、通気性が良いのに雨や汗を吸水しないというのが特徴です。

フライニットが雨や汗をよく吸って重くなるという問題を解決するために開発された素材です。

しかし、ヴェイパーフライネクスト%のアッパーがヴェイパーウィーブだけなのに対し、ズームフライ3は、その下にメッシュのインナーがついています。

ヴェイパーウィーヴ自体はネクスト%と同じくペラペラです。

しかし、ズームフライ3ではインナーが入っている分、通気性は落ちるのでは?という気がします。

上から見ると全く別モノのシューズということがよくわかります。

アッパーの素材の違いはこうして見るだけでも違うのはわかると思いますが、サイズ感も違うように思えます。

どちらも26.5cmですが、左のズームフライ3の方が大きく見えます。

実際足を通した感じも右のフライニットの方がきつく感じますが、フライニットは伸縮性が高いため、ぴったりの方が良かったと思います。

フライニットではなくなることでワンサイズ上をおすすめされてたりしますが、作り自体がフライニットよりゆったり目なため、私は同じサイズの方がいいと思います。

次にミッドソールの違いです。

ミッドソールの素材はリアクトで、ズームエアは入っていませんが、カーボンファイバープレートが入っています。

リアクトで強いクッション性を、カーボンファイバープレートで強い反発性を生み出しています。

この構造はズームフライ3もズームフライ フライニットも同じです。

大きく違うのは厚さです。

ズームフライ3では踵部で1mm、前足部で4mm厚みが増していて、ズームフライ フライニットでは11mmあったオフセット(前足部と踵部の差)が、8mmに縮まりました。

このオフセットの変更はヴェイパーフライ4%→ネクスト%の変更と一緒です。

厚くなった部分はフォームが増量されているのですが、ネクスト%がズームXなのに対し、ズームフライ3はリアクトです。

ネクスト%になってもそれほど重さの変わらなかったヴェイパーフライに対し、ズームフライはリアクトが重いため、重量が増しています。

アウトソールもフライニットから大きく変わりました。

ズームフライ フライニットはほぼフラットな設計でグリップが弱く雨の日の横滑りが心配でした。

ズームフライ3では前足部が分かれて溝ができ、踵部分も真ん中が少し凹み両脇が硬め(黒い部分)になりました。

前作のグリップの弱さは改善されたと思います。

こちらはネクスト%との比較ですが、デザインこそ違えど、シルエットとコンセプトは同じようです。

それでは肝心の履き心地ですが、前作と比べると格段に上がったクッション性を感じます。

オフセットが変更になった分、立っているだけで前に進ませようとするほどの傾斜は感じなくなりました。

圧倒的に前作より強いクッション性と反発性があり、その重さを感じさせません。

トラックでも有効ですが、クッション性と反発性の高さをより生かすのはロードです。

しかし、疲れてくると重さを感じてしまうのがやはり欠点です。

これは私にとってはヴェイパーフライにはなく、ズームフライにはある感覚で、その重さ故に仕方ないでしょう。

では、前作ズームフライ フライニットと比べてどちらがいいかという点ですが、私にとってはズームフライ3です。

重量はズームフライ フライニットよりありますが、その分だけ反発性もクッション性も増しており、ロードのスピード練習には使いやすくなりました。

シューズの構造自体はヴェイパーフライネクスト%に似ているため、レースでネクスト%を履くための練習用として履きならすのにも有効です。

一方でフルマラソンに使っている人もよく見ますが、それはやはりおすすめできません。

長い距離を走って疲れが出てくると重さがのしかかってくるので、もし使うにしてもハーフマラソンまでの距離が良いでしょう。

ズームフライ3の特徴

・クッション性も反発性も高いのでロードでのスピード練習向き
・重さがあるので長距離向きではない
・ヴェイパーフライネクスト%の練習用

エアズームエリート10

エアズームエリート10
26.5cm 220g
エアズームエリート10の基本スペック

重さ:26.5cm 220g
アッパー:エンジニアードメッシュ
ミッドソール:クシュロンLT
ズームエア:前足部

ナイキの中ではストリークLTやスピードレーサーに次ぎ、ストリークと並ぶ薄底モデルです。

ここでは前作のエリート9やストリーク7と比較しながらレビューをしていきます。

ズームエリート9
エアズームエリート9
26.5cm 213g

こちらは前作のエアズームエリート9ですが、26.5cmで213gです。

26.5cm比較で7gほど重くなりました。

アッパーはエンジニアードメッシュです。

エリート9からエリート10に変更となった部分はアッパーだけです。

エリート9もエンジニアードメッシュでしたが、編み目の穴が小さくなり、通気性は落ち、重さは増しました。

しかし、通気性は落ちたと言っても充分過ぎるレベルです。

最近のナイキの厚底シューズに多いトランスルーセントのアッパーより通気性は上です。

ズームエリート9はアッパーの編み目の穴が大きく、ミッドソールやアウトソールよりアッパーの寿命が短く、穴が開いてしまうことが多かったために変更になったと思われます。

ミッドソールにはクシュロンLTという軽くて弾力のある素材を使用しています。

これは伝統的なミッドソール素材であるファイロンより軽く、クッション性はあるものの反発性では劣るというのが私の感覚です。

また、高反発クッションのズームエアを前足部に搭載しています。

ミッドソールの比較対象として一番良いのはズームストリーク7です。

厚さはほとんど同じです。

しかし、ズームストリーク7のクッション素材はファイロンで、ズームエアは後ろに入っているという点でスペックは大きく違います。

アウトソールはよく見られる五角形のグリッドです。

グリップは良い方だと思います。

なお、現行のナイキの薄底ズームランニングシューズで、前にズームエアが入っているのはズームエリートだけです。

フォアフットで着地すると強い反発性が得られます。

比較対象にしたズームストリーク7がミッドフットからリアフット向けシューズであるのに対し、ズームエリート10はフォアフット向けです。

どちらもスピードレースやスピード練習向けのシューズであるものの、ズームストリーク7の方がメジャーなのは、そういう点もあるかもしれません。

また、かかとで着地した場合ですが、こちらは意外とクッション性があります。

薄底の部類ではありますが、かかとは厚めであるためです。

しかし、シューズの性能を生かすには前足部で着地する必要があるため、まさに「エリート」向けシューズです。

サブスリーからサブ3.5レベルのランナー向けにおすすめされていたりしますが、フルマラソンを走るには少々クッション性が足りない気がします。

用途としてはスピード練習やスピードレースがベストです。

エアズームエリート10の特徴

・フォアフット着地向け
・スピード練習やスピードレースにおすすめ
・ズームストリークと用途や作りは似ているが、向いている走りは対称的

ズームライバルフライ

ズームライバルフライ
26.5cm 210g
ズームライバルフライの基本スペック

重さ:26.5cm 210g
アッパー:エンジニアードメッシュ
ミッドソール:クシュロンLT
ズームエア:前足部

スピードライバルの後継モデルとしてフルモデルチェンジしたモデルです。

ということで並べて比較してみます。左がライバルフライで右がスピードライバルですが、幅広だったスピードライバルに比べ、ライバルフライは見た目にも幅が狭くなったのがわかります。

かと言って、特別にスリムなわけではなく、通常のナイキのモデルと同じ程度です。

また、アッパーはどちらもエンジニアードメッシュですが、編み目の大きさは全く違います。

スピードライバルのような大きさの編み目のメッシュは、破けやすいからか最近のモデルからはなくなってきています。

横から見るとだいぶ厚さが違います。

ミッドソール素材はどちらもクシュロンLTですが、この素材は柔らかさと軽量さが特徴です。

クシュロンLTはズームストリークLTやズームエリートなどの軽量レーシングモデルに使われるような素材です。

もともとスピードライバルのようなトレーニングモデルに使われることは珍しかったのですが、ライバルフライはクシュロンLTの「厚底」という、他にはない組み合わせとなりました。

厚さの割に軽いのはクシュロンLTだからだと言えるでしょう。

また、ライバルフライは前足部にのみズームエアが搭載されました。

後足部にもズームエアが入っていたスピードライバルとは異なり、ライバルフライの後足部は反発よりクッションが重視されたと思われます。

アウトソールもスピードライバルからだいぶ変わりました。

完全にフラットで前足部から後足部まで同じようなグリップ感だったスピードライバル6と比べ、ライバルフライは前と後ろで溝の形状が異なっています。

また、後足部の真ん中部分は軽量化のためか少し窪んでおり、最近のナイキはこのような形状のシューズが多くなっているように思います。

雨でも特に滑る感じはないですが、特にグリップがいいというわけでもなく、悪くもないという印象です。

フラットなソールで前にも後ろにもズームエアが入っていたスピードライバル6は、ミッドフット走法が一番向いているシューズでした。

それに対してライバルフライはどちらかと言うと前寄りの着地の方が向いていると思います。

後足部のクッションは厚くなったため、かかとから着地するとクッションが勝ちますが、フォアフットで着地するとズームエアの反発感が得られます。

とはいえ、そこまで強い反発性はありません。

また、かかとで着地したとしても沈み込むようなリアクトやズームXのクッションとは違うため、体重移動もスムーズにできます。

要するに、どんな走りにも対応できますが、特に優れた点もないというのが特徴です。

そのため、レーシングモデルという位置づけですが、中上級者にはジョグかスピード練習向けといったシューズです。

ズームライバルフライの特徴

・ジョグやスピード練習・ロング走など幅広い用途で使用できるオールインワンシューズ
・高価なナイキのランニングシューズの中にあって、定価が1万円を切るコスパの良いシューズ
・特徴が薄いのが特徴

ズームライバルフライ2

ズームライバルフライ2
26.5cm 207g
ズームライバルフライ2の基本スペック

重さ:26.5cm 207g
アッパー:トランスルーセント+エンジニアードメッシュ
ミッドソール:クシュロンLT
ズームエア:前足部

2019年の春先にズームスピードライバルの後継モデルとして発売されたライバルフライですが、冬にはもう2が発売されました。

初代ライバルフライより3g軽くなりましたが、ほぼ同じ重さと思って良いでしょう。

右が初代ライバルフライ、左がライバルフライ2です。

ライバルフライのアッパーはエンジニアードメッシュです。

それに対してライバルフライ2のアッパー素材は2層になっていて、外側がトランスルーセント、内側がエンジニアードメッシュです。

特徴としてはメッシュだけのほうが通気性は良いものの、トランスルーセント+エンジニアードメッシュの方が防風・防寒にはなるかなという気がします。

さらに保水性は低く、若干ながら撥水性もありそうです。

また、シューレースは斜めに配置されました。

この仕様はヴェイパーフライ ネクスト%などと同じで、紐を強めに結んだ時に足の甲にかかる負担を減らすことに有効です。

ヴェイパーフライネクスト%以降のシューズのシューレースは、この配置がスタンダードになりそうです。

実際に紐を強く結んでみましたが、確かにキツく感じにくく、以前より強く結びやすくなったと思います。

左がライバルフライ2、右が初代ですが、変更はなさそうです。

ミッドソールの素材はクシュロンLTです。

クシュロンLTはズームエリート10やズームストリークLT4などのレーシングシューズにも使われています。

それらは薄底ながらも軽量かつ弾力のあるクッションを持たせるために使用されていますが、ライバルフライは厚底です。

厚底のクシュロンLTはナイキのズームランニングシューズの中でライバルフライシリーズだけです。

また、ズームエアはどちらも前足部に入っています。

アウトソールは前作と全く変更がありません。

フラットな履き心地で、濡れた路面を苦にしない程度のグリップはあります。

また、サイズ感はライバルフライの前身モデルだったスピードライバルはややワイドでしたが、ライバルフライはナイキ通常のスリムタイプになりました。

ライバルフライ2も前作と同じサイズ感ですが、特に細いというわけではなく、ナイキの通常レベルです。

ただし、ライバルフライ2には初代ライバルフライにはなかったワイドタイプも販売されていますので、購入時はサイズを注意してください。

ライバルフライ2の履き心地は初代ライバルフライとほぼ変わりません。

前作との違いをあえて挙げるなら、シューレースをキツく結びやすくなったためフィット感が良くなったのと、アッパーの変更により通気性が落ち、冬向きになったというところです。

以下の特徴は前作と共通するところですが、ライバルフライ2はどちらかと言うと前寄りの着地の方が向いているシューズです。

後足部のクッションは厚いため、かかとから着地するとクッションが勝ちますが、フォアフットで着地するとズームエアの反発感が得られます。

とはいえ、そこまで強い反発性はありません。

また、かかとで着地したとしても沈み込むようなリアクトやズームXのクッションとは違うため、体重移動もスムーズにできます。

要するに、どんな走りにも対応できますが、特に優れた点もないというのが特徴です。

そのため、レーシングモデルという位置づけですが、中上級者にはジョグかスピード練習向けといったシューズです。

実際、私も練習用シューズとして使用しています。

ズームライバルフライ2の特徴

・ジョグやスピード練習・ロング走など幅広い用途で使用できるオールインワンシューズ
・どちらかと言うとフォアフット向け
・特徴が薄いのが特徴

エアズーム スピードレーサー6

ズームスピードレーサー6
エアズームスピードレーサー6
26.5cm 178g
エアズームスピードレーサー6の基本スペック

重さ:26.5cm 178g
アッパー:エンジニアードメッシュ
ミッドソール:ファイロン
ズームエア:後足部

スピードレーサーは6以降しばらく新モデルが発売されていませんが、これが発売されたころのナイキはこういう普通のメッシュのアッパーがほとんどでした。

ミッドソールは伝統的なファイロン です。

ファイロンはクッション性は高くありませんが、反発性の高い素材です。

スピードレーサーはかなり薄底であることもあってクッション性はより低いですが、反発性のあるシューズです。

また、反発を生むズームエアは後足部に入っています。

こういう素軽いタイプは前足部に入っている方がいい気がしますが、前は薄過ぎて入れられないのかもしれません。

なお、ズームストリークもミッドソールはファイロン、後足部にズームエアです。

アウトソールの特徴は前足部についているデュオソール(ブツブツしたやつ)です。

最近はデュオソール付きのランニングシューズ自体が少なくなっていますが、これがあることでグリップ感が高くなるのは明らかです。

デュオソールの欠点としては摩耗しやすいところで、300kmが寿命の目安です。

グリップ感の良さではおそらくナイキ最高レベルのシューズです。

前足部で着地し、地面の反発をフルに使ってぐいぐいストライドを伸ばすような力強い走りをする瞬発系スピードタイプのランナーに向いています。

同じ軽量タイプのズームストリークが中足部・後足部着地で足を置く走りが得意なランナー向けであるのと対照的です。

クッション性はないため、このシューズでフルマラソンを走るにはかなりの熟練度が必要です。

私も以前はスピードレーサーでフルマラソンを走っていましたが、スピードが出る代わりに足へのダメージが大きい諸刃の剣でした。

今考えるとフルマラソンではそこまでのスピードは必要ないため、もう少しクッション性のあるシューズの方が向いていたと思います。

スピードレーサーが一番向いている舞台はトラックのレースや練習です。

ロードでもスピードを要する5kmや10kmには向いていますが、足への負担もかかるため、レース以外で多用するのは避けた方が無難です。

エアズームスピードレーサー6の特徴

・クッション性は低いが反発性は高い
・デュオソールのグリップ感が良い
・瞬発系スピードタイプランナー向け

エアズームストリーク7

エアズームストリーク7
26.5cm 182g
ズームストリーク7の基本スペック

重さ:26.5cm 182g
アッパー:エンジニアードメッシュ
ミッドソール:ファイロン
ズームエア:後足部

前作ズームストリーク6からマイナーチェンジです。

エアズームストリーク6
26.5cm 178g

こちらが前作ズームストリーク6。同じ26.5cmで178gでした。

重さの違いはアッパーに起因すると思われます。

どちらもエンジニアードメッシュですが、編み目の大きさが違います。

ズームストリーク6は編み目の穴が大きく、通気性が非常にいいのが特徴ですが、破けやすいという問題点がありました。

実際に私もアウトソールやミッドソールは問題ないのに走行距離100kmくらいでアッパーが破けてしまいました。

ズームストリーク7は編み目が細かくなり、破けにくくなりました。

通気性は確かに下がったとは思いますが、ストリーク6は通気性が良すぎたため、冬には寒くて履けないという欠点があったので、むしろストリーク7くらいでちょうどいいと私は思います。

重量の4g差は全くわからないと言って良いです。

ミッドソールは全く変更がなさそうです。

素材は伝統的なファイロンで、クッション性はそれほど高くないものの高反発なのが特徴です。

ズームエアは後足部に入っています。

アウトソールはストリーク6もストリーク7も変わらなそうです。

アウトソールは一番改良してほしかったところですが、全く変更なしでした。

これは見た目の通りグリップ感がありません。

黒い部分は硬く、ストリーク7の緑の部分(6はグレーの部分)は柔らかく、全体的にフラットです。

また、中足部の穴の向こうに見えるオレンジの部分(6は黄緑)はプレートです。

カーボンほどの硬さではありませんが、地面から近い位置にプレートがある分、反発性があります。

フラットなアウトソールからもわかるように、フラットでミッドフット着地向きのシューズです。

前足部のグリップ感と反発性はイマイチなので、前足部でしっかり蹴ってストライドを生み出そうとするスピード感のある走りには向いていません。

見た目には軽量でスピードタイプというシューズですが、1,000mインターバルや5,000mTTくらいのスピードには耐えづらいです。

蹴る走りより、足をぽんぽんと置いてくるような走りの人や、ハーフやフルくらいのスピードで走る際に向いていると思います。

ミッドソールのファイロン自体は、クッション性はそれほどないものの反発性は高い素材です。

つまり、それをうまく使うには筋力に任せてスピードを上げる走りでなく、シューズに任せて「置く」走りが得意な人です。

また、ミッドフット着地向きと最初に書きましたが、後足部にズームエアが入っていることもあってリアフット(かかと着地)にも向いています。

エアズームストリーク7の特徴

・クッション性は低いが反発性は高い
・「蹴る」より「置く」走りが有効
・ミッドフット着地またはリアフット着地向け

エアズームストリークLT4

エアズームストリークLT4
26.5cm 140g
エアズームストリークLT4の基本スペック

重さ:26.5cm 140g
アッパー:エンジニアードメッシュ
ミッドソール:クシュロンLT
ズームエア:後足部

LTとはlightの略で、軽量モデルであるズームストリークをさらに軽量化した、ナイキ最軽量モデルです。

左がズームストリーク6、右がズームストリークLT4です。

デザインの違いはあれど、上から見た感じは似ていますが、アウトソールは全くの別物です。

また、ミッドソールはストリークがファイロンなのに対し、ストリークLTはクシュロンLTです。

ファイロンよりクシュロンLTの方が軽く、クッション性はあり、反発性は低いですが、ソール自体が薄いためにクッション性はあまりありません。

後足部にズームエアが入っている点はストリークと一緒です。

また、若干きつめな作りです。

他のシューズと同じく26.5cmを履いていますが、小指の付け根やつま先部分が痛くなったりきつく感じることがあるため、ワンサイズ上の方がいいかもしれません。

設楽悠太選手もヴェイパーフライを履く前はこの前のモデルであるズームストリークLT3を履いていましたが、よほど力のあるエリートランナーかトラックでのレース以外にはおすすめしません。

アウトソールは前・中・後と分かれており、前足部のみグリップ感のあるタイプなのは私の好みです。

しかし、反発力という点ではスピードレーサーの方が上だと思うため、トラックレースではストリークLTよりスピードレーサーを愛用しています。

エアズームストリークLT4の特徴

・アッパーの通気性が良すぎる
・クッション性も反発性も少ない
・使用用途や使用できる人はかなり限られる

エアズームペガサス36

エアズームペガサス36
26.5cm 252g
エアズームペガサス36の基本スペック

重さ:26.5cm 252g
アッパー:エンジニアードメッシュ
ミッドソール:クシュロンST
ズームエア:フルレングス

26.5cmで252gと重量はありますが、ジョグ用に最も愛用しているシューズです。

インソールのつま先部分(シューズの中の前側)の感触が良く、歩いていても指の付け根部分が気持ち良かったりするので普段履きにもおすすめです。

後述するズームストラクチャーよりクッション性では劣るかもしれませんが、反発力や柔らかさでは上回っており、とにかく履き心地の良さという点で私のNo.1シューズです。

また、インソールもやや湾曲しているのか足裏にフィットする感覚があります。

ここからは前作と比較しながらレポートいたします。

左がズームペガサス35、右がズームペガサス36です。

アッパーはどちらもエンジニアードメッシュです。

より軽量で通気性がよくなっているように思います。

ミッドソールはクシュロンSTで変更ありません。

クシュロンSTの特徴はとにかく柔らかいことです。

また、ズームエアはフルレングスで入っているため、クシュロンSTの柔らかさとズームエアの反発性を持っているシューズです。

左がズームペガサス35、右がズームペガサス36ですが、全く変更ありません。

同じくジョグ用によく使われたり初心者向けと言われるズームストラクチャーやズームボメロもそうですが、前後でなく内外でグリッドが分かれています。

真ん中の切れ込みはガイドラインで、外側から着いて内側で踏み込むようガイドさせているようです。

アッパーとともに大きく変更となったのはシュータンです。

厚みのある、ごく一般的なシュータンだった前作から、ズームペガサス36ではペラペラなシュータンに変わりました。

また、かかとも尖るような形になり、全体的にスリムなフォルムとなりました。

これらの変更はズームボメロ13→14でも全く一緒で、ペラペラのシュータンとかかとの尖りはナイキのスタンダードになってきました。

外観がスリムになったズームペガサス36ですが、サイズ感的にはペガサス35と変わりなさそうです。

ペガサス以外のナイキのシューズも全て26.5cmを私は履いていますが、ペガサス36も同じサイズ感です。

ズームペガサス36の特徴を一言で言うと柔らかさです。

着地時の柔らかさももちろんですが、シューズに足を入れた時に足を包み込んでくれるような柔らかさを感じさせるシューズです。

履き心地が非常にいいので普段履きにもおすすめです。

着地の衝撃を和らげてくれるクッション性はクシュロンSTによるもので、STはSOFTの略です。

クシュロンには軽さを重視したクシュロンLT(LIGHTの略)もあり、こちらはレーシングシューズによく使われていますが、クシュロンSTを単独で使っているのはズームペガサス36くらいです。

つまり、ズームペガサス36の柔らかさは、他にはない唯一のものと言えます。

また、ただ柔らかいだけでなく、フルレングスに入っているズームエアのおかげで重量を感じさせない反発性もあります。

上級者がスピード練習に使うにはやや反発性が足りませんが、30km走などのロング走に使用するには充分です。

初心者であれば練習からレースまで使えるシューズとも言えます。

私のメインの用途はジョグと普段履きですが、履き心地の良さもあって一番のお気に入りシューズです。

エアズームペガサス37の特徴

・足を包み込んでくれるような柔らかさがある
・クッションも柔らかいが、フルレングスズームエアの反発もある
・ジョグだけでなくロング走にも向いている

エアズームペガサス37

エアズームペガサス37
26.5cm 263g
エアズームペガサス37の基本スペック

重さ:263g
アッパー:トランスルーセント+エンジニアードメッシュ
ミッドソール:リアクト
ズームエア:前足部

35から36はマイナーチェンジでしたが、37は大幅に変更されました。

重量は26.5cmで263gです。前作のペガサス36より11g重くなりました。

ペガサス36はエンジニアードメッシュ、ペガサス37はトランスルーセント+エンジニアードメッシュです。

この「トランスルーセント+エンジニアードメッシュ」の組み合わせはライバルフライ2やペガサスターボ2と同じで、現在のナイキ主流派と言えるでしょう。

メッシュだけのほうが通気性は良いものの、トランスルーセント+エンジニアードメッシュの方が防風・防寒にはなるのが特徴です。

次にミッドソールの違いです。

ここが今回一番の変更点ですが、素材がクシュロンSTからリアクトになり、厚さは前足部・後足部ともに2mm厚くなりました。

また、フルレングスで入っていたズームエアは前だけになり、量は倍増されました。

実は発売前の公式発表を見た時に、ミッドソールの変更が一番残念なポイントだと思っていました。

なにより私の大好きなミッドソール素材であるクシュロンSTでなくなってしまうからです。

ペガサス36はクシュロンSTを単独でミッドソールに持つ、唯一のズームランニングシューズでした。

最近のナイキはリアクト推しなので仕方ないものの、リアクトは耐久性がある反面、重さが気になるところです。

また、リアクトはクッション性も反発性もあるというのが売りのようですが、クッション性においてはクシュロンSTの方が上だと私は思います。

ここも少々変わりました。

特筆すべきところはありませんが、踵部の真ん中のところ(白い部分)は少し窪んだようになっています。

これも最近のナイキの流行りです。

また、ナイキではこういった初心者向けのシューズの仕様にありがちですが、前後でなく内外でグリップ感の異なるアウトソールになっています。

これは外側で着地して内側で足離れするように仕向けられたガイドラインのようです。

シューホールやシュータンも変更されています。

ペガサス36のシュータンはペラペラでしたが、ペガサス37には合成素材が使われ、補強された感じです。

実際に履いてみた感じですが、思った以上にクッション性を感じます。

厚さが同じであればペガサス36の方がクッション性はあると思うのですが、それでも2mm厚くなったことで想像以上のクッション性でした。

踵に力を入れると、リアクト独特とも言えるグニャっとした感じが良くわかります。

ペガサス36は足を入れた時にシューズが包み込んでくれるような柔らかさがありましたが、ペガサス37もそれに近い感覚を味わえます。

シュータンが変更されたからかホールド感はペガサス37の方が上です。

そして走った感触です。

やはり前足部の倍増ズームエアが効いていて、前足部で着地すると反発性は結構感じます。

今までのシューズで厚底リアクトにズームエアという組み合わせはありませんでした。

リアクトランニングシューズのシリーズには、オデッセイリアクト・エピックリアクト・リアクトインフィニティランなどがあります。

これらはいずれも「ズームエア」も「カーボンプレート」もないシューズだったので、反発の足りなさを感じていました。

反発を出すためにはズームフライ3のようにカーボンプレートを入れないといけないかと思ってましたが、厚底リアクト+ズームエアは想像以上に反発性がありました。

では、厚底リアクト+カーボンプレートのズームフライ3と比べて反発性がどうかという点ですが、こちらはズームフライ3の方が上だと思います。

また、かかとで着地した場合はクッション性の高さを感じるものの反発性が感じられません。

前足部に倍増で搭載されたズームエアの反発性、厚みを増した後足部のクッション性という構造は、素材こそ違えどアルファフライに似ています。

つまりズームフライ3がヴェイパーフライネクスト%の練習用であるように、ズームペガサス37はアルファフライの練習用という側面も持っていると思います。

さて、ではペガサス36と37のどちらがいいかという点ですが、これは甲乙つけ難く、用途や好みによると思います。

普段履きやジョグ用としてペガサスを使用する私にとってはペガサス36の方が好みです。

好みの問題ですが、デザイン的には圧倒的にペガサス36が上だと思います。

ペガサス36のカラーリングやアッパーの見た目はこれまでのペガサスシリーズだけでなく、ナイキのランニングシューズの中で随一です。

しかし、機能的にはペガサス37の方が上です。

ペガサス37の方が反発性は確かにあります。

また、クッション性に関しても総合的にはペガサス37の方があります。

しかし、ペガサス36にはペガサス37にない独特の柔らかさがあり、そこが私がペガサス36を好きなポイントです。

ペガサス37はクッション性を生かしたいのであればかかと着地が有効ですが、そういう使い方であれば反発性はここまでいらない気がします。

また、反発性を生かすためにフォアフットで着地するのは有効ですが、そういう使い方であればズームフライ3の方が良いと思います。

つまり、ペガサス37は機能的には前作より上がったものの、使い方が難しくなったと思います。

エアズームペガサス37の特徴

・前足部は反発性が強く、後足部はクッション性が非常に高い
・高機能が故に使い方が難しい
・アルファフライの練習用

ズームペガサスターボ2

ズーム ペガサスターボ2
26.5cm 209g
ズームペガサスターボ2の基本スペック

重さ:26.5cm 209g
アッパー:トランスルーセント
ミッドソール:ズームX
ズームエア:なし

26.5cmで209gです。前作のペガサスターボより12gほど軽くなりました。

ズームペガサス35ターボ
ズームペガサスターボ
26.5cm 221g

前作は通気性の悪さが指摘されるようなアッパーでした。

生地も厚めで真ん中には帯のようなラインがありました。(写真右)

前作のペガサスターボは通気性の悪さがネックでしたが、帯の部分は通気性ゼロと言ってもいい余計な部分でした。

ペガサスターボ2では帯がなくなり、薄いトランスルーセント素材となって、通気性は大きく向上しました。

トランスルーセント素材はエンジニアードメッシュに比べると通気性は落ちますが、撥水性や防風効果が高く冬向きの素材と言えるでしょう。

ミッドソールは前作のペガサスターボと変更なくズームXが使われています。

ペガサスターボシリーズの一番の特徴はこのミッドソールで、ズームXはヴェイパーフライシリーズとペガサスターボシリーズにしか使われていないナイキ最上級のミッドソール素材です。

ズームXは軽量で高反発・高クッションという理想的な素材と言えます。

しかし、反発という点に関してはズームXだけでは足りないという印象があります。

ズームペガサスターボ2にはカーボンプレートもズームエアも入っていません。

ヴェイパーフライはズームXにカーボンプレートを組み合わせることで最高級の反発性を持っていますが、やはり大きな反発性を持たせるならカーボンプレートかズームエアが必要ではないかと思います。

アウトソールも全く変更ありません。

五角形グリッドが前足部と後足部についています。

耐久性は高そうですが、特別グリップが良いというものでもありません。

ごく一般的な普通のシュータンだった前作から、ペガサスターボ2ではペラペラの薄いシュータンに変更になりました。

この変更はズームペガサス35からズームペガサス36への変更と全く同じで、今後はこういうシュータンが主流になりそうです。

最も変わった部分は足首周りではないでしょうか?

足首周りの生地が明らかに薄くなりました。

シュータンと同じくペガサス35→ペガサス36も足首周りがかなり薄くなっています。

かかと部分のとんがり感はなくなりました。

最近のナイキは尖るタイプが多くなっていますが、ペガサスターボからターボ2への変更は、厚さは別としてフォルム的には逆行しています。

サイズ感としては同じ26.5cmですが、ターボ2はひと回り小さくなった感があります。

ただ、この写真はかかとのとんがり感の違いによる目の錯覚のようなところもあり、私は同じサイズでちょうど良い感じです。

前述したように足首周りの生地が薄くなり、シュータンが薄く伸縮性のある生地になったため、ぴったり足にフィットするようにはなりましたが、サイズは上げない方がいいと思います。

他のナイキのシューズと同レベルと思って良いでしょう。

最後に、実際に履いてみたレビューです。

ペガサスターボ2の特徴は、柔らかいクッション性です。

その柔らかさはミッドソールのズームXによるものです。

ズームXのミッドソール自体はヴェイパーフライほど厚底ではないため、ヴェイパーフライのように沈みこむほどのクッションはありません。

しかし、それだけに反発力はあります。

とはいえ、カーボンプレートもズームエアも入っているわけではないため、反発性よりクッション性を感じられるシューズです。

そのため、中上級者がレースに使うには物足りないと思います。

向いている用途としては30km走などのロング走かジョグです。

スピード練習用に使う人も多いですが、スピード練習には同時発売されたズームフライ3の方が反発性があるため、向いていると思います。

ペガサスターボ2の特徴

・ロング走向き
・クッション性も反発性もあるが、クッション性の方が高い
・ペガサスシリーズとスペックは全く異なるが、柔らかさという共通点がある

ズームペガサスターボ シールドウォータープルーフ

ペガサスターボシールドウォータープルーフ
26.5cm 243g
ペガサスターボシールドウォータープルーフの基本スペック

重さ:26.5cm 243g
アッパー:[外側]合成繊維+合成樹脂[内側]メッシュ
ミッドソール:ズームX
ズームエア:なし

ナイキズームペガサスターボシールドウォータープルーフは、ナイキ最上級のミッドソール「ズームX」を搭載していることで人気のペガサスターボをベースにした防水効果のあるランニングシューズです。

防水のシューズは他にもありますが、このシューズはスピード練習やレースにも使えるペガサスターボの防水シューズというところが最大のポイントではないでしょうか?

スペックや使用レビューについて、ペガサスターボ2と比較して書いていきたいと思います。

アッパーは防水の合成繊維に合成樹脂です。

斜めに配置された合成樹脂にジッパーがついています。

ジッパーを開けると普通のシューズが中に入っているかのようです。

インナーのアッパーはメッシュです。

拡大するとこんな感じです。

ペガサスターボのミッドソールと言えばズームXです。

もちろんペガサスターボシールドウォータープルーフにも、しっかりズームXと書いてあります。

アウトソールはフラットで、ペガサスターボやターボ2と同じようです。

ちなみにこれは右がターボ、左がターボ2です。シールドウォーターと全く一緒です。

履き口はこんな感じで2層になっています。

シューズの中にシューズが入っているようです。

ジッパーを閉めた後、マジックテープで留められるようになっています。

11月の本降りの雨の日に使ってみました。

上下はウインドブレイカーを着ていましたが、びしょ濡れです。

シューズの外は濡れましたが、1時間ほど走ってもシューズの中に雨は入ってこず、温かいままでした。

シューズの感触としても、ズームXの柔らかさをよく感じます。着地衝撃や反発に関してはズームペガサスターボとなんら変わらないと思えます。

ミドルカットのため、足首周りは少々気になるものの、足首への当たりは柔らかいです。

走り終えてから重さを計ってみましたが、約20g増でした。

外側が濡れただけであって、中は全く濡れていません。

加えてほぼペガサスターボの履き心地ということを考えると、雨のフルマラソンのレースであれば使用するのもありかと思います。

ただ、反発力はそれほどではないので、やはり上級者が記録を狙う走りなら雨でもヴェイパーフライの方が良いでしょう。

4時間オーバーのランナーであれば、このシューズの方が良さそうです。

ペガサスターボシールドウォータープルーフの特徴

・ほぼ完璧な防水性
・防水シューズとしてはかなり軽量
・履き心地は限りなくペガサスターボに近い

エアズームストラクチャー22

エアズームストラクチャー22
26.5cm 278g
エアズームストラクチャー22の基本スペック

重さ:26.5cm 278g
アッパー:エンジニアードメッシュ
ミッドソール:ファイロン・クシュロンST
ズームエア:前足部

重さは26.5cmで278gです。特徴は前作までと同じく初心者向けにクッション性の高いシューズです。

エアズームストラクチャー21
26.5cm 271g

前作のズームストラクチャー21より7g重くなってます。

左が22、右が21ですが、上から見ると見た目は結構変更点があります。

どちらも素材はエンジニアードメッシュですが、網目の形が異なります。

ナイキのランニングシューズは、マイナーチェンジの場合、こういう感じでアッパーのメッシュの網目だけが異なることがよくあります。

この変更でおそらく通気性が良くなっていると思われますが、はっきりわかるレベルではありません。

横から見たデザインは結構変わりました。

ズームストラクチャー22の足の甲が当たるあたりには硬い合成樹脂が使われています。

これは「DYNAMIC SUPPORT」に関わるもので、初心者に多いオーバープロネーション(着地時に過度に足首が内側に倒れこんでしまう動作)防止のためと思われます。

ミッドソールの厚みや機能には変更がなさそうです。

ミッドソールには反発性に優れるファイロンと弾力性に富むクシュロンSTの2種類の素材が使われています。

最近流行りの厚底シューズ並みの厚さですが、ズームXやリアクトが使われているわけでもカーボンプレートが内蔵されているわけでもないので、反発力はあまりありません。

2種類のミッドソール素材を使っているズームランニングシューズはズームストラクチャーだけですが、クッション性のみを重視するならクシュロンSTやリアクト単独の方がいいのではないかという印象です。

また、ズームエアは前足部にのみ入っています。

裏から見た比較です。こちらは全く変更がなさそうです。

そもそも速いスピードで走るためのシューズではありませんが、グリップは良く雨でも滑る感じはありません。

また、ナイキのランニングシューズはよく言われることですが、アシックスやミズノより細身です。

しかし、ズームストラクチャーはその中では幅広です。

ただ、上から見てもわかるようにズームストラクチャー21に比べてズームストラクチャー22の方が若干スリムになっています。

しかし、ナイキの他のランニングシューズに比べてスリムなわけではありません。

初心者向けのシューズということもあってクッション性は高いシューズです。

前足部にズームエアが入っていますが、シューズの重量もあるので反発性はあまりないです。

オーバープロネーションの防止効果については正直よくわかりません。

用途としてはジョグ用の1択です。

しかし、ジョグ用としてもズームペガサスやズームボメロの方が軽さや反発性の面でおすすめです。

ズームストラクチャー22のミッドソールは反発性に優れるファイロンと弾力性に富むクシュロンSTの合わせ技ですが、これが中途半端です。

クシュロンSTをミッドソールに持つズームペガサス36の方が柔らかさがあり、リアクトをミッドソールに持つズームボメロ14の方が耐久性が高いです。

ズームストラクチャーは確かにクッション性は高いのですが、クッション性が落ちるのも早いような気がします。

エアズームストラクチャー22の特徴

・オーバープロネーション防止のダイナミックサポート機能が施されている
・サイズ感は他のナイキより幅広ながら、前作21より狭まっている
・スピードは出しづらくジョグ以外の用途はない

エアズームボメロ14

エアズームボメロ14
26.5cm 265g
エアズームボメロ14

重さ:26.5cm 265g
アッパー:エンジニアードメッシュ
ミッドソール:リアクト
ズームエア:フルレングス

前作ズームボメロ13から大きく変わりました。

エアズームボメロ13
26.5cm 274g

一見トランスルーセントっぽいですが、メッシュです。

しかし、編み目の向こう側が見えないタイプのメッシュなので通気性はあまり良くありません。

しかし、右のズームボメロ13と比較すると軽い感じに仕上がっています。

左がズームボメロ14、右がズームボメロ13です。

厚さ自体は同レベルです。

しかし、ミッドソールが変更されています。

ズームボメロ13がルナロンに対しズームボメロ14はリアクトです。

ルナロンからリアクトへの変更は、初代ズームフライからズームフライ フライニットへの変更と同じで、これによってルナロンソールのズームランニングシューズはなくなってしまいました。

リアクトの方がクッション性や反発性、耐久性はありそうですが、重さもあるのではないかと私は思います。

重量自体はズームボメロ13より14の方が軽くなっていますが、これはミッドソールでなく、その他の変更点によるものと思われます。

また、ズームエアはフルレングスで入っており、その点は前作と変更ありません。

ここも大幅にデザインが変更されました。

ズームボメロ13はフラットで、前も後ろも内外とも同じようなグリップです。

ところがズームボメロ14は前後のフラット感は同じですが、内外で違うグリップ感があります。

外側で着地し、内側で踏み込みような走りを誘導させている感じがあります。

それを誘導させているのが前後に伸びた切れ込みで、これがガイドライン的な役割を果たしています。

その他、ズームボメロ13から14で大きく変わった部分はシュータンです。

ズームボメロ13は昔ながらのボテっとした厚みとクッション感のあるタイプでしたが、ズームボメロ14は最近のナイキらしいペラペラのタイプです。

また、ペガサスターボあたりから流行り出しましたが、かかとが尖るデザインになりました。

シュッとして見えるため、長くなったように見えますがインソールの内側の長さは変わらなそうです。

しかし、見た目にもわかるように横幅自体は細身になっています。

ナイキはもともと通常が細身ですが、ズームボメロ13は幅広感がありました。

ズームボメロ14になって通常のナイキのサイズ感に戻ったといっていいでしょう。

特にこのシューズが細身というわけではありません。

幅広のジョグシューズが欲しい方にはズームストラクチャーシリーズの方がおすすめです。

ズームボメロ13はゴツゴツした感じがありましたが、ズームボメロ14は圧倒的に柔らかさを感じます。

ミッドソールがリアクトになったことでクッション性も増していると思われますが、インソールや足の甲に当たる感覚も柔らかく感じます。

アウトソールがフラットでミッドフット着地向けですが、フルレングスでズームエアが入っており、かかと着地でも良さそうです。

クッションや反発があるおかげか実際の重さよりも軽く感じられます。

とはいえ、あまりスピードを出して走るようなシューズではありません。

ジョグや普段履きに最適なシューズと言えます。

エアズームボメロ14の特徴

・アウトソールのガイドラインが走りをサポートしてくれる
・実際の重さより軽く感じさせるクッションと反発性がある
・クッションもインナーも柔らかくジョグや普段履きに最適

ズームグラビティ

ズームグラビティ
26.5cm 212g
ズームグラビティの基本スペック

重さ:26.5cm 212g
アッパー:トランスルーセント
ミッドソール:ファイロン
ズームエア:前足部

ライバルフライと同じく2019年に新たに発売されたズームランニングシューズです。

ライバルフライはスピードライバルの後継モデルとして発売されましたが、ズームグラビティは完全な新作で、定価が1万円を切る(税抜きで9,000円)というナイキにしては廉価なシューズです。

これだけの厚底にしてこの価格ならもっと重いものと思っていましたが、驚きの軽さでした。

レーシングシューズとして位置づけされるズームエリートやズームライバルフライと同程度です。

最近流行りのトランスルーセントです。

シュータンはアッパーから完全に独立している感じで一体感はありません。

厚底なのに軽量だと前述しましたが、アッパーの生地は徹底的に薄いです。

特にかかと部分の薄さは他のどのシューズをも凌ぐ薄さで、ちょっと安定性や耐久性に不安があります。

かかと部分のみ拡大するとこんな感じです。


ミッドソールはかなりの厚底です。

ライバルフライ2(右)と比べてみます。

写真ではわかりにくいですが、ズームグラビティの方が少し厚みがあります。

ヴェイパーフライ ネクスト%と比較してみます。

シューズの性能にはかなりの差がありますが、底の厚さは同程度です。

また、ミッドソールの素材はファイロンです。

ファイロンは伝統的なミッドソールですが、今の時代にも使われているように、非常に優秀な素材です。

クッション性は高くはありませんが、反発性に関しては最近流行りのリアクトよりはるかにあります。

実際に、ズームスピードレーサーやズームストリークなどの薄底レース用シューズに使われているのもファイロンです。

ズームグラビティは、ナイキのズームランニングシューズで唯一の厚底のファイロンです。

なお、ズームエアは前足部に入っています。

土でも芝生でもアスファルトでもといった様々な路面に対応することを想定しているアウトソールです。

しかし、濡れた路面ではやや滑るように思います。

このシューズで最も気になるのは足首周りのフィット感の悪さです。

かかと部分はとんがる感じになっていますが、ここがホールドせずにシューズの中でかかとが浮いてしまう感じがします。

紐をきつめに締めてもフィット感のなさは変わりませんでした。

また、実際に走った際のクッションや反発ですが、ファイロンだけにクッションより反発の方が強そうです。

厚底なので柔らかいクッションを期待していると期待ハズレかもしれませんが、厚さ故にクッションがあるという程度です。

シューズの特性を考えると、ジョグ用として向いているわけでもなく、スピード練習用としても使いにくい微妙な感じです。

もはやランニングシューズではないと言っても過言ではありません。

このシューズと比較することで他のシューズの良さがわかるためにリリースしたのではないかと思えるシューズです。

私の用途としては普段履きしかありません。

ズームグラビティの特徴

・見た目の割に軽い
・良いのは安いということだけ
・ランニングシューズとしての機能性が低い

ズームグラビティ2

前作のズームグラビティはランニングシューズとして不完全だと酷評したシューズですが、ズームグラビティ2は価格はそのままに致命的な欠点が改善されたと思います。

ここではどう改善されたかの違いを中心にズームグラビティ2の解説をいたします。

ズームグラビティ2
26.5cm 228g
ズームグラビティ2の基本スペック

重さ:228g
アッパー:トランスルーセント
ミッドソール:ファイロン
ズームエア:前足部

こちらは前作のズームグラビティです。

同じ26.5cmで16gも重くなりましたが、必要な機能が追加された分の重さであって改悪ではないと私は思います。

最近のナイキはモデルチェンジする度に機能が追加され、重量が増す傾向にあります。

前作に続きトランスルーセントアッパーです。

比較するとこんな感じでデザインは変わっています。

ミッドソールは前作と同じく厚底のファイロンで、前足部にズームエアが入っています。

ファイロンは反発性はありますが、クッション性はそれほどありません。

そのため、厚底ではありますが、クッション性の高さは期待しない方が良いです。

ここは前作と全く変更なさそうです。

アウトそーるは前足部も後足部もグリップ性を重視したと思われるデザインです。

しかし、見た目ほどグリップ性は良くなく、雨の日は横滑りします。

アウトソールもミッドソールと同じく前作と全く変更ありません。

最も大きな変更点はここです。

左が前作、右はズームグラビティ2ですが、かかと部分の厚みが全く異なります。

前作はペラペラでフィット感が非常に悪く、かかとがシューズの中で動いてしまうほどでした。

ズームグラビティ2では厚みが増しましたが、フィット感は格段に良くなりました。

前作には全くなかった包み込む感覚がグラビティ2にはあります。

反対から見るとこんな感じです。

前作は着地してからの足離れの際にかかとが浮いてしまうという致命的な欠点がありましたが、グラビティ2では大幅に改善されました。

この点が改善されただけでかなり使えるシューズになったという印象です。

ミッドソールは厚底ですが、ファイロンなのでクッション性は少なくとも反発性は充分あります。

ズームエアは前足部に入っているのでフォアフット着地の方が良さそうですが、かかとから着地しても沈みこまないため問題ありません。

中高生の部活用といったコンセプトで作られたシューズのようですが、それはよくわかります。

土でもタータントラックでもアスファルトでも問題なく使え、またジョグにもスピード練習にもロング走にも良さそうなシューズです。

つまり、これ1足で練習用をまかなえそうな汎用性の高いシューズですが、特筆して良い点もないシューズとも言えます。

価格帯や用途としてはライバルフライ2とかぶるところがあるかなと思います。

結局私の用途としてはジョグと普段履き程度になりそうです。

ズームグラビティ2の特徴

・レース以外のあらゆるシーンで使えるオールインワンシューズ
・厚底ながらクッション性は高くない
・濡れた路面のグリップはイマイチ

エアズームウィンフロー7

ナイキエアズームウィンフロー7はナイキのズームシリーズの中でも最もマイナーと言ってもいいシューズです。

エアズームウィンフロー 7の基本スペック

重さ:26.5cm 263g
アッパー:エンジニアードメッシュ
ミッドソール:クシュロン
ズームエア:前足部+後足部

正直言って私もこのレビューを書くために購入したようなものですが、意外と気に入りました。

レースやスピード練習に使えるような代物ではありませんが、クセがなくクッション性も良いので、ジョグや普段履きには良いと思います。

定価は税抜きで10,000円ですが、人気がないためかセールされていることも多いので、これからランニングを始めたい初心者やジョグ用シューズを探している中上級者におすすめです。

26.5cmで263gと重量はありますが、重さだけで言えばエアズームペガサス37と同じです。

アッパーはエンジニアードメッシュです。

デザイン的にはズームストリーク7と似ていますが、ウィンフロー7のアッパーの方がしっかり目に作られています。

通気性は悪くはありません。

ミッドソールはクシュロンです。

厚みは結構あります。

なんとなくズームグラビティくらいかと思っていましたが、ウィンフローの方が若干厚そうです。

ズームグラビティ2(右)と比べるとこんな感じです。

また、ズームエアは前足部と後足部に入っています。

一面フラットで全面ラバーです。

結構グリップが効き、濡れた路面も問題なしです。

こういうタイプのアウトソールはナイキのズームシリーズには他にありませんが、かなり安定感があって良いと思います。

ナイキのズームランニングシューズの中では、ズームストラクチャー22がちょっと似た感じではありますが、ウィンフロー 7の方が安定感がありそうです。

ラバーは安定感がある代わりに重いのかもしれませんが、ジョグや普段履きに使うだけならむしろ歓迎です。

サイズ感的には普通ですが、ナイキ的にはやや幅広と言えるかもしれません。

かかと部の厚みはヴェイパーフライネクスト%並みにある上にクシュロンフォームの柔らかさもあってクッションは良いです。

かかと部にもズームエアは入っていますが、反発感はあまりないです。

同様に前足部にもズームエアが入っていますが、こちらもクッション性の方が高く感じます。

用途としてはジョグか普段履きで、スピードを上げて走るためには全く向いていません。

エアズームウィンフロー 7の特徴

・クッションや安定感は抜群でジョグや普段履きにおすすめ
・スピードは出しづらい
・コスパは良い

おすすめランキングベスト3

おすすめランキングについてはカテゴリーごとにそれぞれ別記事にてまとめてますのでよろしければご覧ください。

ナイキランニングシューズおすすめベスト3

・レース用シューズベスト3はこちら
・ジョグ用シューズベスト3はこちら
・ロング走用シューズベスト3はこちら
・スピード練習トラック用ベスト3はこちら
・スピード練習ロード用ベスト3はこちら

まとめ

ナイキのズームランニングシューズについては、最新版が発売され次第、購入して実際に履いてみてこちらのレビュー記事を更新しています。

記事の中でファイロン・クシュロン・ルナロン・リアクト・ズームXなどのミッドソールについて多くを語っていますが、詳しくはこちらの記事「ナイキミッドソール徹底レビュー!ファイロン・クシュロン・ルナロン・リアクト・ズームXの違いとは?」をご覧ください。

また、アッパーについて詳しくはこちらの記事「ナイキのランニングシューズのアッパーの種類と特徴とは?」を参照してください。

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