ナイキのエアズームストラクチャー25は2023年9月7日に税込15,400円にて一般発売されました。
ズームストラクチャーシリーズは、ペガサスシリーズに次ぐロングセラーのシリーズです。
しかし、毎年ニューモデルが発売される人気のペガサスに対し、ストラクチャーは廃盤も噂される微妙なモデルです。
万能型のペガサスに対してストラクチャーは初心者向けスタビリティータイプのため、シリアスランナーが履くのであればジョグ用です。
ズームXインヴィンシブルランやリアクトインフィニティシリーズが人気を集める一方で、ジョグ用としても微妙な立ち位置になってきていますが、初心者であればそれらより安心しておすすめできるシューズです。
今回は大きくアップデートもしましたので、前作ストラクチャー24と比べてどう違うかについて比較しながら説明いたします。
ズームストラクチャー25 重さ
26.5cmで280gです。
前作は268gだったため、重くなりました。
なお、リアクトXインフィニティ4の308gより軽く、ズームXインヴィンシブルラン3の283gとほぼ同じです。
ズームストラクチャー25 アッパー
アッパーはエンジニアードメッシュです。
前作(左)もエンジニアードメッシュでした。
通気性は代を経るごとにやや落ちている印象があります。
また、シュータンは肉厚で足当たりがかなり柔らかいです。
ズームストラクチャー25 ミッドソール
ミッドソールはクシュロン3.0という新しい素材になりました。
クシュロンはもともと、より軽量なクシュロンLTと、よりソフトなクシュロンSTの2種類がありましたが、最近は「クシュロン」という表記しか見なくなっていました。(ライバルフライ3などがクシュロンです)
クシュロン3.0はLTとSTの中間タイプに思います。
もちっとした弾力感がありますが、沈み込むような柔らかさではありません。
前作(左)は「CMP010」という謎のミッドソールでした。
これもクシュロンのようなミッドソールでしたが、クシュロン3.0のような弾力性のある柔らかさとはかなり異なります。
なお、前足部にズームエアが入っています。
また、ズームストラクチャー23と24では「DYNAMIC FIT SYSTEM」という表記がありましたが、これは今作ではなくなりました。
代わりに「MIDFOOT SUPPORT SYSTEM」という記載があります。
推測ですが、土踏まず側のミッドソールを高くし、中足部のアウトソールの幅を広くすることで中足部をサポートし、オーバープロネーションを防止する仕組みのことを指していると思われます。
ズームストラクチャー25 アウトソール
アウトソールはフラットで、ラバーも広く貼られています。
前作(左)とはデザインは異なりますが、基本設計は似ています。
外側は耐久性が高く、内側はグリップ性が高いラバーが貼られています。
右がペガサス40で左がストラクチャー25ですが、屈曲溝の位置などはこちらの方が近く、比べてみるとペガサスよりアウトソールの幅が広いのがわかります。
ズームストラクチャー25 サイズ感
サイズ感は他のナイキのシューズと大差なく、標準的です。
しかし、もともとズームストラクチャーは他のナイキのシューズに比べてワイドな感じがするため、やや狭いと感じる人もいるかもしれません。
この比較が一番わかりやすいと思いますが、左の前作に対して、右の今作の方がスリムです。
ズームストラクチャー25 走行感
インソールやシュータンなど、足に当たる感じは非常に柔らかいです。
そのため、ふかふか系のクッションシューズかと思いましたが、接地感は意外と硬めです。
ズームXのように反発に使われる柔らかさではなく、衝撃を吸収するために使われているためと、アウトソールのラバーが硬めだからかと思います。
また、内側の土踏まずのあたりは突き上げ感があり、オーバープロネーション対策がしてあるように感じます。
アウトソールの幅も広く、安定感は抜群です。
今までの常識では、初心者向けのスタビリティーシューズは内側を硬くすることで内側に倒れ込まないようにするのが一般的でした。
その常識に照らすと柔らかくなったソールでオーバープロネーションの人は大丈夫なのか心配もありましたが、アウトソールの幅も広く、全く問題なさそうです。
また、ズームエアが前足部に入ってはいますが、反発性は全くといって感じられません。
接地感の柔らかさや反発性を求めるなら、インヴィンシブル3やリアクトXインフィニティ4の方がおすすめです。
ズームストラクチャー25 まとめ
まずは基本スペックのまとめです。
重さ:26.5cm 280g
アッパー:エンジニアードメッシュ
ミッドソール:クシュロン3.0
ズームエア:前足部
その他の特徴や個人的感想です。
・足を包んでくれる柔らかさがある
・接地感は意外と硬めで安定感があり、反発性はほとんど感じない
・初心者向けのジョグ用におすすめ
なお、ズームストラクチャー25は、Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングでは何故か販売してないか定価より高く販売されていることが多いため、購入するなら定期的にセールも行っているスーパースポーツゼビオやアルペンで購入するのがおすすめです。
その他のナイキのランニングシューズのシリーズについては「ナイキ ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ」の記事を参照してください。
ナイキボメロがメジャーアップデート
されましたが、2万円以上で
手を出しにくい値段なので
レビューして貰えらると
助かります。