アシックスのゲルニンバス25は、2023年2月9日に発売されたアシックス史上最高のクッショニングモデルです。
「ニンバス」はラテン語で雲の意味で、雲のようなふわふわなイメージのシューズです。
これで25代目となるロングセラーモデルですが、29代続くゲルカヤノに比べて知名度が低いです。
日本より海外で人気があることがその理由の一つのようですが、25代目の今作は国内向けにも攻勢をかけてきた感じがします。
初心者向けに安定感もあるゲルカヤノと違い、クッションに振り切ったゲルニンバスの中でも最もふわふわなクッション感に仕上がった今作について、スペックや特徴を説明いたします。
なお、定価は税込で19,800円。スペックを考えるとむしろ安いです。
ゲルニンバス25 重さ
ASICS公式
27cmで292gです。
決して軽いわけではありませんが、ゲルカヤノ29が300gあることを考えると、この見た目とクッション性で300gを切るのであれば充分すぎです。
なお、前作ゲルニンバス24は290gだったので、ほぼ同じです。
ゲルニンバス25 アッパー・シュータン
ASICS公式
アッパーはエンジニアードメッシュです。
グニュッと柔らかく伸びるニットシュータンと併せ、足に吸い付くようなフィット感があります。
ゲルニンバス25 ミッドソール
ASICS公式
ミッドソールは41.5mmの厚さです。
素材は「FF BLAST PLUS ECO」(フライトフォームブラストプラスエコ)という新しいミッドソールです。
「ECO」(エコ)がついたことからもわかるように、ミッドソールの約24%に植物由来材料が使用されています。
機能的には従来のフライトフォームブラストプラスと同じとのことです。
エコをアピールした素材は重いという概念がありましたが、この厚みでこの重さなら、むしろ軽いと言われても不思議がないほどです。
そしてこちらもゲルニンバス25が初搭載となりましたが、かかと部分に「PureGEL」(ピュアゲル)が入りました。
ASICS公式
これまでGELと言えばビジブルGEL(見えるGEL)が常識でしたが、内蔵されることでより柔らかく軽量化されました。
ゲルニンバス25 アウトソール
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アウトソールも大きく変わりました。
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こちらは前作のアウトソールです。
ゲルニンバス25 使用レビュー
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足入れをした感じからして他のシューズにはない感覚です。
かかと部分のミッドソールの分厚さからもフカフカのクッション性が伺えますが、かかとに直接触れるアンクルパットも非常に分厚く柔らかく、アンクルパットだけでホールドしてくれます。
シュータンも柔らかく、よく伸びる素材を使っていて、足全体をフィット感良くホールド感良く包んでくれます。
クッション性も非常に高いです。
前作と比べても格段に高いクッション性を感じます。
これは前作よりミッドソールの厚みもあり、全面フライトフォームブラストプラスエコを使っている(前作はかかと上部が通常のフライトフォーム)というのもありますが、ピュアゲルによる部分も大きいと思います。
今までのビジブルゲルは見せる意味もありシューズの外側についていましたが、内蔵することで本来あるべき位置にハマったと言えます。
さらに破損しないよう外側を補強しなければならなかったわけですが、その必要がない分、軽量化にも大きく影響しています。
柔らかさとクッション性で言えば、他メーカーで同時期に発売されたホカのクリフトン9より圧倒的に高く、ナイキのインヴィンシブル3よりも上で、クッション性のみを求めるのであればこれ以上のシューズはないと言えます。
ただし、それらのシューズより反発性はないため、よりゆっくりのペースで走ることに適しており、速めのペースで走りたい方には不向きです。
これに加えて内側をあえて硬くしているゲルカヤノのようなオーバープロネーション対策はないため、安定性もほしいと考えるオーバープロネーションのランナーにも不向きです。
スペック的に初心者向けに思えますが、どちらかというと中上級者のLSDなどに向いたシューズです。
まとめ
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ゲルニンバス25のスペックのまとめです。
・重さ:27cm292g
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・ミッドソール:フライトフォームブラストプラスエコ+ピュアゲル
ゲルニンバス25の特徴のまとめです。
・他メーカーも含めて最上級のふかふかクッション
・反発性は低め
・中上級者のLSD向け
その他のアシックスのランニングシューズについては「アシックス ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ」の記事を参照してください。