![アディダス アディゼロ タクミセン9 スペック・特徴レビュー!](https://sub-3-running.com/wp-content/uploads/2022/12/69D1D866-7463-4C1A-9306-6D55F2204C9C.jpeg)
アディゼロタクミセン9は2022年12月15日に発売されました。
定価は税込で20,900円と前作と同じです。
アディオスプロ3がフルマラソン向けの厚底モデルなら、タクミセン9は5km〜10kmなど、より短いロードレース用の中厚底モデルという位置づけです。
ここでは、前作のタクミセン8やアディオスプロ3、ナイキで同カテゴリー(5〜10kmのロードレース用)に位置づけられるストリークフライなどと比較しながらスペックや特徴を説明いたします。
アディゼロ タクミセン9 重さ
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26.5cmの実測値で180g(公式サイトでは27cm180g)です。
前作より5gほど軽量化されました。
アディゼロ タクミセン9 アッパー
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前作からの最も大きな変更点はアッパーです。
ライトウェイトストレッチモノメッシュというアッパーです。
前作はセラーメッシュ2.0とスーパーライトメッシュの組み合わせでした。
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タクミセン9の軽量化はアッパーによるものなので、極薄かつ通気性は抜群です。
アディゼロ タクミセン9 ミッドソール
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ミッドソールはもちろんライトストライクプロです。
ミッドソールの厚さはかかと部で33mm、つま先で27mmと前作から変更ありません。
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また、ミッドソールの間には5本指のバーでおなじみのエナジーロッドが入っています。
このエナジーロッドはアディオスプロに入っているカーボン製のロッドではなく、ボストンにも使われているグラスファイバー製です。
グラスファイバーの方がカーボンより柔らかく、やや屈曲します。
アディゼロ タクミセン9 アウトソール
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外側部分には軽量でグリップ性の高い「ライトウェイトテキスタイルラバー」、つま先部分にはグリップ性と耐久性の高い「コンチネンタルラバー」が搭載されています。
中足部は軽量化のためにえぐれていて、エナジーロッドが見えています。
アディゼロ タクミセン9 シュータン
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実はアッパー素材だけでなく、シュータンも変更されています。
前作タクミセン8はアッパーと一体型でしたが、9では独立型になりました。
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また、シュータンの裏側(上の画像部分)が樹脂で補強されています。
この補強は自分にとっては余計な部分で、甲に当たってしまいます。
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初めて履いた時にはこんな感じで怪我してしまいました。
フィット感を重視したのかもしれませんが、ペラペラのシュータンでいいのになって思いました。
アディゼロ タクミセン9 走行感
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厚底のアディオスプロ3に対して中厚底のタクミセン9の位置づけは、ナイキでは厚底のヴェイパーフライネクスト%2に対する中厚底のストリークフライに似ています。
用途としても、タクミセン9もストリークフライも5km〜10kmのロードレース向けといった感じです。
しかし、履き心地は全く異なります。
柔らかくて屈曲性が高く、ぐにゃぐにゃと良く曲がるストリークフライに対し、タクミセン9はほどよく屈曲する程度で接地感も硬めです。
ストリークフライよりもむしろヴェイパーフライネクスト%に走行感は似ています。
ヴェイパーフライのように軽量で、パンッとすぐに返ってくるような反発性があります。
前足部のコンチネンタルラバーによるグリップ性も高く、安定感もあります。
ヴェイパーフライはグリップ性は低く、安定感は決して高くありませんが、グリップさせずにその力を推進力にできればより速く走れます。
一方、タクミセン9はグリップが強く屈曲性があるので、しっかり蹴って進ませるのに向いています。
クッション性はヴェイパーフライの方があるので距離が長くなるとヴェイパーフライの方が向いていますが、5km〜10kmであればタクミセン9の方が使えるのではないかと思います。
最後にアディオスプロ3との比較ですが、やはりクッション性はアディオスプロ3の方が良いため、距離が長くなるほどアディオスプロ3の方が良いでしょう。
ただし、軽量性という点においてはタクミセン9の方が圧倒的に軽く、反発性も決して引けを取らないため、スピードランナーならフルマラソンでも使えると思います。
なお、前作タクミセン8を履いた時は薄底感が残っていると感じましたが、アッパーくらいしか大きな変更のないタクミセン9では全く薄底感は感じませんでした。
おそらくこれは履いた当時の感覚の問題で、今タクミセン8を履いたらタクミセン9とそれほど感覚の差はないと思います。
前作タクミセン8については「アディダス アディゼロタクミセン8 レビュー!」の記事を参照してください。
まとめ
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アディゼロタクミセン9のスペックや特徴をまとめると以下の通りです。
・重さ:27cm180g(公式サイト)・26.5cm180g(実測値)
・ソールの厚さ:33mm(ヒール33mm/前足部27mm)
・ミッドソール:Lightstrike PRO(ライトストライクプロ)+EnergyRods (エナジーロッド)
・軽量で反発性が強くグリップ性も高い(他ブランドと比較してもトップレベル)
・ヴェイパーフライに近い走り心地
・適距離とされる5〜10kmより長距離も充分対応可能
その他のアディダスのランニングシューズに関しては、「アディダス ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ」の記事を参照してください。
レビューありがとうございます。
ヴィパーフライより底薄感覚が
好きな人には良いシューズですね。
次は出来たらペガサスシールド39の
レビューをお願いします。
シュータンの補強はフィット感もあるのかもしれませんが、主にシューレースをヒールロックで締める時用ではないかと思いますがいかがでしょうか?