ニューバランスのフューエルセルプロペルV4は、2023年3月10日に12,100円にて発売されたプロペルの4代目モデルです。
プロペルV3はフューエルセルで最もクッション性の高いジョグ専用モデルでしたが、V4はスペックが大きく変わりました。
以前はプリズムというフューエルセルを代表するようなデイリートレーナーがありましたが、プロペルV4は今までのプロペルとプリズムを融合してアップデートしたようなモデルです。
そのスペックと特徴については以下、詳しく説明いたします。
フューエルセルプロペルV4 重さ
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26.5cmで279gです。
前作よりやや重くなりました。
フューエルセルプロペルV4 アッパー
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アッパーは内側と外側で肌触りの異なる2層構造のメッシュになっています。
内側は柔らかく、外側は少し硬めです。
フューエルセルプロペルV4 ミッドソール
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ミッドソール素材はもちろんフューエルセルですが、TPUプレートが内蔵されました。
TPUとは熱可塑性ポリウレタンのことで、カーボンのような剛性はないため、屈曲します。
TPUプレートをはさんでいる一番の理由は、柔らかすぎるフューエルセルのクッションのぐらつきを抑え、安定させるためです。
カーボンのプレートは、安定させて反発性を上げるために入れていますが、屈曲性はなく、そのぶん足への負担もあります。
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また、VOID CONSTRUCTION(ヴォイドコンストラクション)という、新たな仕組みが搭載されました。
これはミッドソールの一部に空洞を作り、TPUプレートと相まって反発性と推進性を生み出すという仕組みです。
スーパーコンプ(SC)シリーズ(SCエリート・SCトレーナー・SCペーサー)に搭載されているエナジーアークにも似ています。
エナジーアークが弓状のカーボンプレートなのに対して、ヴォイドコンストラクションは平らなTPUプレートという感じで、どちらも反発性や推進性を上げるための構造です。
フューエルセルプロペルV4 アウトソール
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接地面積広めでラバーも多め、耐久性はありそうです。
グリップはそこそこで、悪くもなく特に良いというわけでもありません。
フューエルセルプロペルV4 ウイズ
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ウイズ(ワイズ・足幅)は上の画像のカラーのみD(やや細め)と2E(標準)が選べます。
現在、カラーは4種類ありますが、他のカラーはDのみです。(レディースはこのカラーのみBかDで、他のカラーはBのみ)
Dサイズというと一般的には細め、2Eは普通という認識だと思いますが、ナイキで普通サイズを履いている私としてはDサイズでちょうどよく、2Eだと幅広に感じます。
フューエルセルプロペルV4 走行感
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フューエルセル独特の柔らかさはありますが、ぐらつかない安定感とそこそこの推進力があります。
前作のプロペルV3がマックスクッションタイプでやや安定性が欠けるタイプだったのに対し、クッションの柔らかさは犠牲にしながらも、安定性・推進性・反発性を上げたようなモデルです。
ただ、ミッドソールの厚みは前作より増していると思われ、クッション性自体が落ちているわけではありません。
重さもあってインターバルのようなスピード練習までは使いにくいですが、そこそこのペースまでは上げやすく、ジョグから速めのペース走まで幅広く使えそうです。
ヴォイドコンストラクションの空洞と強すぎないグリップのおかげもあって、地面に吸いつかず前へ自然と進ませてくれるようなライド感もあるので、ゆっくり過ぎるペースよりやや速めのペースの方がおすすめです。
位置づけとしてはナイキのペガサスと似ています。
ペガサスと比べると、プロペルV4の方が柔らかくクッション性があり、スピードレベルは同じくらいなのに、価格はプロペルV4の方が安いため、個人的にはプロペルV4の方がおすすめです。
まとめ
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まずは基本スペックのまとめです。
・重さ:26.5cm279g
・アッパー:メッシュ
・ミッドソール:フューエルセル+TPUプレート(ヴォイドコンストラクション)
その他の特徴などのまとめです。
・ジョグから速めのペース走まで幅広く使えるデイリートレーナー
・機能性に対して価格は安く、かなりコスパが良い
その他のフューエルセルのランニングシューズについては「ニューバランス ランニングシューズ徹底レビュー! スペック・特徴まとめ」の記事を参照してください