ニューバランス フューエルセル シリーズ スペック・特徴まとめ

ニューバランスのランニングシューズにはFuelCell(フューエルセル)・HANZO(ハンゾー)・FRESH FOAM(フレッシュフォーム)の3シリーズがあります。

それぞれのシリーズの特徴を簡単にまとめると以下のような感じです。

FuelCell(フューエルセル)

弾むような反発

HANZO(ハンゾー)

薄底で軽量

FRESH FOAM(フレッシュフォーム)

柔らかいクッション

この中でも最も万人受けもするし、エリートランナーにも人気があるのがフューエルセルシリーズです。

フューエルセルシリーズは、フューエルセルという反発性素材をミッドソールに使ったシリーズです。

このミッドソールは非常に柔らかく、それでいて反発性に富んだ素材です。

また、つま先は反り上がっていたり、レース用はカーボンプレートが入っていたりと最近のランニングシューズの流行を取り入れたシリーズです。

ここではフューエルセルシリーズについて、それぞれのモデルのスペックや特徴を詳しく説明いたします。

フューエルセル 5280

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フューエルセル5280 スペック

・重さ:27cm140g
・アッパー:ハイポニット
・ミッドソール:フューエルセル
・アウトソール:ダイナライド
・カーボンプレート:あり

「5280」は、1マイルをフィートに換算すると5280フィートとなることから名付けられた名称です。

1マイルのような短い距離での高速レースを想定した、ハイレベルのランナーがハイスピードで走ることに特化したシューズです。

スパイクのようにロードを走れるというコンセプトから作られただけあって非常に軽くグリップの良いシューズです。

重さは27cmでわずか140gです。

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アッパーはハイポニットというニット素材で、通気性が非常に良く軽量で締め付けは強めです。

幅も細身のDサイズのみ(レディースはB)の展開で、一般的なEや2E、幅広の4Eサイズはなくキツめです。

ミッドソールはフューエルセルで、ナイキのズームX並みに柔らかいクッションです。

厚底とも薄底とも言えない程度の厚みですが、重さから想定するよりクッションがあるのは、このミッドソール素材のおかげです。

また、カーボンプレートが入っていることもあり、反発性も高いです。

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アウトソールも非常に特徴的で、ダイナライドというチップが前足部から中足部についており、これがスパイクのピンのように地面を引っ掻く推進力を与えてくれます。

以上はフューエルセル5280の良い点でしたが、以下はデメリットです。

まずは耐久性のなさです。

アウトソールのダイナライドの消耗もありますが、かかと部分はフューエルセルが剥き出しのため、耐久性はありません。

次に安定感のなさです。

かかとが柔らかいのもありますが、ソールがフラットではなく真ん中が浮くような形状になっているため不安定です。

その不安定さにより速く走れるという点はナイキのアルファフライにも似ていますが、不安定さではフューエルセル5280の方が上です。

かかと着地は絶対にNGです。

少なくともキロ4分は切るスピードでないと、エネルギーは上ブレ・横ブレしてしまいそうな不安定さです。

世界選手権の女子1,500m金メダリストのジェニー・シンプソン選手や1,500m・3,000mの現日本記録保持者(2021年4月現在)の田中希実選手がこのシューズを履いていることで知られています。

彼女らのようなトップレベルの選手であれば履きこなせるかもしれませんが、なかなか市民ランナーに使いこなすのは難しいシューズです。

使いこなせるにしても、距離は長くてもハーフまでという超エリート向けシューズです。


フューエルセル RCエリート

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フューエルセル RCエリート スペック

・重さ:27cm197g
・アッパー:2レイヤーメッシュ
・ミッドソール:フューエルセル
・アウトソール:ダイナライド
・カーボンプレート:あり

フューエルセル5280が中距離向けのエリートシューズなら、RCエリートはフルマラソン向けのエリートシューズです。

アッパーは2レイヤーメッシュで通気性は良く、5280のハイポニットのような締め付け感はありません。

こちらもカーボンプレートは入っていますが、ミッドソールのフューエルセルの柔らかさの方が強く感じられます。

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アウトソールは5280と同じくダイナライドがついており、地面を掴みやすいソールです。

かかと部分はラバーがついているため耐久性は5280より高いですが、かかとで着地してしまうとクッションに持っていかれてしまいます。

そのため、着地位置はフォアフットかミッドフットが良いと思います。

ウイズ(足幅)は5280と同じくD(レディースはB)しかないため細身ですが、5280のような締め付け感はないため、普通サイズの人でも履けると思います。

フューエルセル TC

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フューエルセル TC

・重さ:27cm265g
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・ミッドソール:フューエルセル
・アウトソール:ブラウンラバー
・カーボンプレート:あり

TCはカーボンプレート入りのトレーニング用シューズです。

5280やRCエリートと同じくワイズ(足幅)はD(レディースはB)しかありませんが、Eや2Eの人でも充分履けるサイズ感で、普段Dの人が履いたらむしろ幅広に感じるのではないかと思います。

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アウトソールは前足部にブラウンラバーが採用されています。

ブラウンラバーは5280やRCエリートに使われているダイナライドのようなグリップ力はありませんが、硬さがあり耐久性は高そうです。

中足部から後足部はフューエルセルが剥き出しになっており、かなり柔らかいです。

しかし、後足部の両サイドには硬い素材が使われており、かかとで着地しても安定感があります。

ここが、かかとで着地するとフューエルセルの柔らかさに持っていかれてしまうRCエリートや5280との大きな違いです。

また、カーボンプレート入りのシューズとしてはかなり履き心地は柔らかめです。

シューズの重量や位置付けでいうとナイキのズームフライ3に似ていますが、それと比較すると柔らかい分、反発力や推進力は落ちる気はします。

しかし、足当たりが柔らかい分、フューエルセルTCの方が履き心地は良く、長距離には向いている感じです。

RCエリートをレース用とするのであれば、TCをトレーニング用にするのがおすすめですし、初心者・初級者レベルであればレース用にも使えるシューズです。

フューエルセル レベルV2

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フューエルセル レベルV2 スペック

・27cm:210g
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・ミッドソール:フューエルセル
・アウトソール:ライトウェイトソリッドラバー
・カーボンプレート:なし

レベルV2は軽量かつクッション性もあり、スピードもそこそこ出しやすい万能タイプのシューズです。

前作のレベルより14%反発力がアップしたとされていますが、確かにカーボンプレートが入っていないのになかなかの反発力があります。

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アウトソールは水色の部分がライトウェイトソリッドラバーで、黒色の部分がNデュランスという少し硬めのラバーです。

白い部分はフューエルセル剥き出しですが、その周囲にラバーがついているため、どこで着地しても安定感があります。

クッション感という点では後述するプロペルV2やプリズムには敵いませんが、これだけスピードを出しやすく軽量なシューズの中ではかなりクッション性があります。

そのため、スピード練習からロング走、ジョグまで幅広く使えます。

使い勝手はフューエルセルで一番良いモデルです。

なお、ワイズはDの他、2Eもありますが、2EサイズがあるのはLGカラーのみのようです。

フューエルセル プロペルV2

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フューエルセル プロペルV2

・27cm:264g
・アッパー:エンジニアードメッシュ+トレースファイバー
・ミッドソール:フューエルセル
・アウトソール:ライトウェイトソリッドラバー
・カーボンプレート:なし

プロペルV2はフューエルセルの中でも最もクッションの高いシューズです。

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後述するプリズムと並ぶ初心者向けモデルですが、プロペルV2の方が柔らかさがあります。

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アウトソールはフューエルセルシリーズで最もしっかりラバーが配置されており、耐久性もあります。

重量はあり、スピードを出しやすいタイプではないので用途はジョグに限られますが、柔らかい接地感が好みの方にはおすすめのモデルです。

なお、ワイズはDのみ(レディースはBのみ)です。

フューエルセル プリズム

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フューエルセル プリズム

・27cm:231g
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・ミッドソール:フューエルセル+メディアルポスト
・アウトソール:ライトウェイトソリッドラバー
・カーボンプレート:なし

プリズムは初心者向けによくおすすめされるモデルです。

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プロペルV2と比べるとプリズムの方が軽量で安定感はあります。

そのためスピードも出しやすく、初心者でなくても使い勝手の良いシューズです。

スピードの出しやすさではレベルV2>プリズム>プロペルV2で、クッション性は逆にプロペルV2>プリズム>レベルV2といった位置づけです。

プリズムは、弾むけど柔らか過ぎないバランスの良いシューズです。

また、プリズムにはメディアルポストという構造があります。

かかと部の内側のミッドソールの硬度を高めることで、足が内側に倒れ込むことを防く効果があります。

いわゆるオーバープロネーション防止効果です。

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アウトソールはプロペルV2ほどのラバー面積はないのですが、ヒールや前足部などメインの着地箇所にはラバーが配置され、耐久性を上げています。

どの部分で着地しても変わらないクッション性と反発性を感じられるのも、このモデルの特徴です。

なお、ワイズはDのみ(レディースはBのみ)です。

[補足]ワイズ(足幅)について

フューエルセルシリーズはほとんどのモデルでDのみ(レディースはBのみ)です。

他のメーカーでDはナローとかスリムと言われる狭めなサイズ感で、Eとか2Eが普通サイズ、4Eがワイドというのが通常です。

では足幅が狭い人しか履けないかというとそうとも言えず、ナイキでは通常サイズを履いている私も普通に履けます。

Dとはいえ、少し甲が高いのかDサイズだからちょうど良いと思って履くと、逆に幅広に思えてしまう可能性があります。

5280に関してはアッパー素材の影響もあるのか本当に狭めな印象がありますが、その他のモデルは他のメーカーで普通モデルを履いている人は普通に履けるのではないでしょうか。

[補足]型番について

ニューバランスは型番の表記の仕方がわかりにくいです。

他のメーカーでは2代目モデルはシューズ名の後ろに「2」をつけて呼ぶのが通常ですが、ニューバランスでは「V2」と呼びます。

VはヴァージョンのVだと思われますが、実は公式ページの型番には「V」が入っていないため、よりややこしくなってます。

具体例をレベルV2で挙げると以下のような型番表記となります。

  1. FuelCell REBEL M LG2
  2. FuelCell REBEL M LB2
  3. FuelCell REBEL M LK2
  4. FuelCell REBEL M LR2
  5. FuelCell REBEL W NG2
  6. FuelCell REBEL W LG2
  7. FuelCell REBEL W LM2
  8. FuelCell REBEL W LP2
  9. FuelCell REBEL W LR2

FuelCell REBELまでの表記は同じですが、その次に表記されるのは「M」か「W」で、これはメンズかウィメンズの略です。

その次の2桁のアルファベットはカラーで示していて、最後の数字がヴァージョンです。

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つまり、このモデル(1のFuelCell REBEL M LG2)であればメンズのレベルV2のLGカラーとなります。

LGカラーはウィメンズにもあります。

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しかし、それはこちらのシューズで、全くカラーの違うモデルです。

カラーの例はレベルV2で、TCは同じ型番で同じ色だったりします。

フューエルセル全てに当てはまるわけではないのが余計にややこしいところです。

なお、例に挙げたレベルV2のLGカラーはメンズ・ウィメンズともにワイズが選べます。

メンズはDか2E、ウィメンズはBかDが選べますが、ワイズの違いは型番ではわかりません。

なお、他のカラーはスリムタイプのメンズD・ウィメンズBしかなく、フューエルセルとしてはスリムしかない方がスタンダードです。

まとめ

以上、ニューバランスのフューエルセルシリーズのまとめでしたが、それぞれの特徴をシューズ選びの参考にしていただけたらと思います。

なお、ハンゾーシリーズについては「ニューバランス ハンゾー シリーズ スペック・特徴まとめ」の記事でまとめています。

また、他メーカーのランニングシューズについてもまとめてますので、よろしければ下記の記事も参照してください。

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