ニューバランスのランニングシューズには「弾むような反発」をコンセプトとするFuelCell(フューエルセル)と、「柔らかいクッション」をコンセプトとするFRESH FOAM(フレッシュフォーム)の2つのシリーズがあります。
ナイキ・アディダス・アシックスと比べるとマイナーではありますが、フューエルセルシリーズについてはエリートランナーの中でも履いている人がいるシューズです。
そのフューエルセルシリーズを中心に、それぞれのランニングシューズの特徴をまとめましたので、ニューバランスのランニングシューズを選ぶ際の参考にしてください。
フューエルセル 5280 V2
ニューバランス公式オンラインストア
・重さ:27cm142g
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・ミッドソール:フューエルセル+カーボンプレート
・アウトソール:ダイナライド
価格は26,400円(税込)と、前作の24,200円より2,200円高くなりましたが、スペック的にはほぼアッパーが変更された程度です。
前作はハイポニットという、伸縮性が高く、かなり締め付けの強いニットでした。
シュータンやかかと周りも一体型のタイプだったため、履くのに少し苦労するところもありましたが、今作ではエンジニアードメッシュになり、少しゆったりしました。
フューエルセル5280 V2について、より詳しくは、「ニューバランス フューエルセル5280 V2 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。
フューエルセル スーパーコンプエリートV5
ニューバランス公式オンラインストア
・重さ:27cm215g
・アッパー:FANTOM FIT(ファントムフィット)
・ミッドソール:フューエルセル(100%PEBAフォーム)+カーボンプレート(エナジーアーク)
前作は明らかに前足部がワイドになった感じがしましたが、今作では通常サイズに戻りました。
ミッドソールは今作より100%PEBAフォームになったとのことですが、確かに前作よりは柔らかめになった感じです。
しかし、ズームXやライトストライクプロ、FFリープのような柔らかさは感じません。
ヴェイパーフライ4やアディオスプロ4、メタスピードトウキョーシリーズと比べると安定感はありますが、反発性や軽量性では明らかに劣ります。
前作はかなりの凡作だったため、それと比べるとだいぶ良くなりましたが、よほどナイキ・アディダス・アシックスのシューズが合わないという方でなければ、私としてはおすすめする要素が見当たりません。
フューエルセルSCエリートV5について、より詳しくは、「ニューバランス フューエルセル スーパーコンプエリートV5 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。
フューエルセル スーパーコンプペーサーV2
ニューバランス公式オンラインストア
・重さ:27cm211g
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・ミッドソール:フューエルセル(100%PEBAフォーム)+カーボンプレート(エナジーアーク)
前作のイメージは「硬めで軽量、そのぶん反発性はそれほどなく安定性は抜群、かかと着地もOKでピッチ走法向き」といった感じでした。
今作ではミッドソールの厚みと素材が大きく変わったことからクッション性と反発性は大きく向上しました。
ただし、それはあくまでも前作との比較で、当然ながらフューエルセル スーパーコンプエリートV5などと比べると控え目です。
他メーカーで同カテゴリーに属するのは「ナイキ ズームX ストリークフライ2」や「アディダス アディゼロ タクミセン11」などがメジャーです。
ストリークフライ2と比較するとスーパーコンプペーサーV2の方がソールは硬めで厚く、ぐにゃぐにゃ感があって安定感のないストリークフライ2と違って安定感があり、操縦性は高いです。
シューズの位置づけ的には同じですが、タイプは真逆です。
タクミセン11と比較するとソールの厚さは同じくらいですが、やはりスーパーコンプペーサーV2の方がソールは硬めです。
個人的はタクミセン11でも十分安定感はあるのですが、タクミセン11でも柔らかすぎて不安定さを感じるのであればスーパーコンプペーサーV2の方がおすすめです。
かかと着地であればスーパーコンプペーサーV2の方が安定感は感じられると思います。
沈み込みも少ないので、ピッチ走法にも向いています。
ただし、このタイプ(中厚底)のカテゴリーとしては若干重さがあり、あえてこのシューズを選ぶメリットはあまりないという印象です。
について、より詳しくは、「フューエルセル スーパーコンプペーサーV2 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。
フューエルセル スーパーコンプトレーナーV3
ニューバランス公式オンラインストア
・重さ:27.5cm271g
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・ミッドソール:フューエルセル(PEBA混合)+カーボンプレート
前作も厚さのわりに安定感がありましたが、今作はさらに安定感が高いです。
ミッドソールがより硬めになり、アウトソールラバー面積が増大したことが大きな要因です。
前作より軽量化したことと、PEBA混合のミッドソールになったため、反発弾性は上がりスピードを出しやすくなりました。
ある程度スピードに乗ってしまえばそこまでの重さは感じませんが、軽くなったとはいえ、そこそこ重さはあるため、ゆっくり走ると重く感じます。
ゆっくり過ぎるペースだと重さを感じてしまうことと、逆に速すぎるスピードも出しづらいことを考えると、インターバルやジョグより、ペース走レベルのスピードが向いています。
フューエルセル スーパーコンプトレーナーV3について、より詳しくは、「フューエルセル スーパーコンプトレーナーV3 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。
フューエルセル レベルV5
ニューバランス公式オンラインストア
・重さ:27cm227g
・アッパー:FANTOM FIT(ファントムフィット)
・ミッドソール:フューエルセル(PEBA混合)
前作までは軽量さを重視していたせいか足首周りのフィット感があまり良くありませんでしたが、今作ではかかと周りが肉厚になったことから、フィット感は良くなっています。
一方で最も売りであった「軽量さ」が薄れたぶん、良さも軽減された印象です。
前作よりミッドソールは厚みを増しましたが、反発性も上がっているので数字ほどの重さは感じません。
ただし、プレートが入っていないため、そこまで大きな推進力はありません。
前々作のフューエルセルレベルV3は、非常に柔らかく、沈みこんで反発するシューズでした。
個人的にはレベルV3のモニュモニュ感が好きでした。
ところが前作のレベルV4からは柔らかさが減り、沈み込みがなくなったぶん、早く反発が帰ってくるようなタイプに大幅変更となりました。
今作レベルV5は前作レベルV4と同じタイプで、反発自体は強くなっていますがレベルV3の良さはなくなっている印象です。
なお、重くなったとは書きましたが、それでもトレーニングシューズとしては十分に軽く、プレートも入っていないことからオールラウンドにあらゆるトレーニングに使えます。
見た目的にも似ているスーパーコンプエリートV5をレース用とするなら練習用にぴったりのシューズです。
フューエルセル レベルV5について、より詳しくは、「ニューバランス フューエルセル レベルV5 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。
フューエルセル プロペルV5
ニューバランス公式オンラインストア
・重さ:27cm280g
・アッパー:メッシュ
・ミッドソール:フューエルセル+TPUプレート
前作のプロペルV4からほぼ変わらないスペックですが、以前のミッドソールにあったフューエルセル独特のモニュモニュした柔らかさが軽減している印象があります。
そのぶん安定性・推進性・反発性はアップデートごとに高くなっています。
重さもあってインターバルのようなスピード練習までは使いにくいですが、そこそこのペースまでは上げやすく、ジョグから速めのペース走まで幅広く使えそうです。
位置づけとしてはナイキのペガサスと似ています。
ペガサスと比べると、プロペルV5の方が柔らかくクッション性があり、スピードレベルは同じくらいです。
価格は前作より高くなりましたが、まだ15,000円を切る価格ならコスパが良いと言っていいでしょう。
フューエルセル プロペルV5について、より詳しくは、「ニューバランス フューエルセルプロペルV5 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。
フューエルセル パルスV1
ニューバランス公式オンラインストア
・重さ:27cm200g
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・ミッドソール:フューエルセル
フューエルセル素材というと柔らかいイメージがありましたが、結構硬めです。
ソールが薄いために硬いのかと思いましたが、素材自体がレベルV3のようなモニュモニュした感じではなくカチッとした感じです。
そのため、ダイレクトに接地感が得られます。
傾斜がないこともあり、自然と進ませるような感覚も一切なく、クセもなく履きやすいシューズです。
昔は当たり前に多かった薄底シューズにクッション感を足した感じで、薄底のトレーニング用にこれ以上のシューズは現時点ではないと言っても過言ではありません。
他にも薄底と言われるシューズはありますが、ここまでの薄底はあまりないためです。
薄底の代名詞とも言われるアシックスのソーティーマジックでさえ20mmは超える厚さはあります。
しかし、トラックのレースに使えるかというとそういうタイプでもなく、グリップ性もソーティーマジックなどと比べると高くはないので、薄底でのトレーニング用1択です。
厚底が当たり前になってしまった長距離ランナーが足裏を鍛えるために履くのにおすすめですが、短距離選手にはシーンを問わず普通におすすめです。
フューエルセル パルスV1について、より詳しくは「ニューバランス フューエルセル パルスV1 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。
[補足]ウィズ(ワイズ・足幅)について
フューエルセルシリーズはほとんどのモデルでDのみ(レディースはBのみ)です。
他のメーカーでDはナローとかスリムと言われる狭めなサイズ感で、Eとか2Eが普通サイズ、4Eがワイドというのが通常です。
では足幅が狭い人しか履けないかというとそうとも言えず、ナイキでは通常サイズを履いている私も普通に履けます。
Dとはいえ、少し甲が高いのかDサイズだからちょうど良いと思って履くと、逆に幅広に思えてしまう可能性があります。
5280に関してはアッパー素材の影響もあるのか本当に狭めな印象がありますが、その他のモデルは他のメーカーで普通モデルを履いている人は普通に履けるのではないでしょうか。
[補足]型番について
ニューバランスは型番の表記の仕方がわかりにくいです。
他のメーカーでは2代目モデルはシューズ名の後ろに「2」をつけて呼ぶのが通常ですが、ニューバランスでは「V2」と呼びます。
VはヴァージョンのVだと思われますが、実は公式ページの型番には「V」が入っていないため、よりややこしくなってます。
具体例をレベルV2で挙げると以下のような型番表記となります。
- FuelCell REBEL M LG2
- FuelCell REBEL M LB2
- FuelCell REBEL M LK2
- FuelCell REBEL M LR2
- FuelCell REBEL W NG2
- FuelCell REBEL W LG2
- FuelCell REBEL W LM2
- FuelCell REBEL W LP2
- FuelCell REBEL W LR2
FuelCell REBELまでの表記は同じですが、その次に表記されるのは「M」か「W」で、これはメンズかウィメンズの略です。
その次の2桁のアルファベットはカラーで示していて、最後の数字がヴァージョンです。
ニューバランス公式オンラインストア
つまり、このモデル(1のFuelCell REBEL M LG2)であればメンズのレベルV2のLGカラーとなります。
LGカラーはウィメンズにもあります。
ニューバランス公式オンラインストア
しかし、それはこちらのシューズで、全くカラーの違うモデルです。
カラーの例はレベルV2で、TCは同じ型番で同じ色だったりします。
フューエルセル全てに当てはまるわけではないのが余計にややこしいところです。
なお、例に挙げたレベルV2のLGカラーはメンズ・ウィメンズともにウィズが選べます。
メンズはDか2E、ウィメンズはBかDが選べますが、ワイズの違いは型番ではわかりません。
なお、他のカラーはスリムタイプのメンズD・ウィメンズBしかなく、フューエルセルとしてはスリムしかない方がスタンダードです。
ニューバランス ランニングシューズ 廃盤モデル・旧モデル レビューまとめ
すでに廃盤になったり、もうほぼ販売してない過去モデルのレビューは以下の記事を参照してください。
ニューバランス フューエルセルRCエリートV2 スペック・特徴
ニューバランス フューエルセル スーパーコンプエリートV3 徹底レビュー!
ニューバランス フューエルセル スーパーコンプエリートV4 徹底レビュー!
フューエルセル スーパーコンプペーサー スペック・特徴レビュー!
フューエルセル スーパーコンプトレーナー スペック・特徴レビュー!
フューエルセル スーパーコンプトレーナーV2 スペック・特徴レビュー!
ニューバランス フューエルセル レベルV3 スペック・特徴レビュー!
ニューバランス フューエルセル レベルV4 スペック・特徴レビュー!
ニューバランス フューエルセル プロペルV4 スペック・特徴レビュー!
ニューバランス ランニングシューズ レビュー まとめ
以上、ニューバランスのランニングシューズのまとめでした。
また、他メーカーのランニングシューズについてもまとめてますので、よろしければ下記の記事も参照してください。
アディダス ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ
アシックス ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ
ミズノ ランニングシューズ徹底レビュー! スペック・特徴まとめ



















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