アディゼロタクミセン8は、2021年12月10日に発売された厚底寄りのモデルです。
タクミセンと言うと薄底というイメージがありましたが、8になって一気に厚底化されました。(7は25.5mm、8は33mm)
タクミセン8は発売前からかなり話題になっていましたが、新谷仁美選手や東京国際大学のイエゴン・ヴィンセント選手、女子単独5kmで世界記録を出したセンベレ・テフェリ選手が着用していたためです。
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ここでは、前作タクミセン7と比べてどう変わったか、アディオスプロ2.0と比べてどう違うかを中心にタクミセン8のスペックや特徴を説明いたします。
アディゼロタクミセン8 重さ
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重さは27cmで185gほどです。
公式ページには24cmで185gと記載されていますが、個体差はあれど24cmならもう少し軽いのではないかと思います。
前作タクミセン7は170gだったので、前作と比べると重くなりましたが、ミッドソールも25.5mmから33mmに厚くなったため、厚くなったわりには重さは抑えられています。
アディゼロタクミセン8 アッパー
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アッパーはセラーメッシュ2.0をメインに、前足部はスーパーライトメッシュとなっています。
前作は前足部までセラーメッシュでしたが、タクミセンではスーパーライトメッシュとなり、柔らかくなりました。
セラーメッシュは硬い反面、バシッとはまる感じもあり、好みではありますが、硬いと感じる人も多いために前足部は変更されたと考えられます。
前足部のアッパーが変更されたせいか、前作よりつま先周りに余裕ができたようにも思います。
アディゼロタクミセン8 ミッドソール
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ミッドソールは全面ライトストライクプロになりました。
前作はライトストライクを基本にし、前足部にブーストを配置していましたが、ガラッと変わりました。
さらに5本指のバーでおなじみのエナジーロッドも搭載されました。
このエナジーロッドはアディオスプロに搭載されているカーボン製のエナジーロッドではなく、アディゼロボストン10に搭載されたのと同じグラスファイバー製です。
なぜカーボンでなくグラスファイバーかという点ですが、おそらく屈曲性を持たせるためです。
カーボンだと全く屈曲しませんが、グラスファイバーは屈曲します。
他のカーボンプレート入り厚底シューズのように面で着地してそのまま反発させるのではなく、面で着地して屈曲させて蹴り出す薄底的な走り方をさせるためではないかと思います。
また、かかと部にはカーボンを配合したナイロンプレートが入っており、かかと着地しても安定感はあります。
アディゼロタクミセン8 アウトソール
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アウトソールはアディオスプロ2.0とそっくりになりました。
外側部分には軽量でグリップ性の高い「ライトウェイトテキスタイルラバー」、つま先部分にはグリップ性と耐久性の高い「コンチネンタルラバー」が搭載されました。
中足部は軽量化のためにえぐれていて、エナジーロッドが見えています。
アディゼロタクミセン8 かかと周り
履き口は前作より若干狭くなった感があります。
また、かかとのパットが高くなりホールド感が増しました。
このあたりは7月に発売されたジャパン6やボストン10、アディオスプロ2.0などと同じようなつくりとなりました。
前作タクミセン7はホールド感がイマイチだったので、かなり改善されたように思います。
アディゼロタクミセン8 使用レビュー
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ブーストの反発性を最大限に生かすために前足部着地が最良だった前作タクミセン7と違い、タクミセン8はフラットなミッドフット着地がベストに思います。
アディオスプロ2.0もミッドフット着地が良いシューズですが、タクミセン8にはアディオスプロ2.0にあるようなライド感(自然と前に足が出るような感覚)はありません。
厚底にはなりましたが、自然と反発をもらったり自然と前に進む感覚をもらうようなタイプではなく、自分の足で進んでいくようなシューズです。
大きくモデルチェンジしたものの、やはりセンはセンです。
薄底の、自分の足で走っている感覚が好きな人にこそ履いてほしいシューズです。
とはいえ、フルマラソンで使用するにはアディオスプロの方が向いていると思います。
5kmからハーフくらいのロードレース向けシューズです。
まとめ
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タクミセン8がブースト廃止となるのは他のアディゼロシリーズ同様に確実だと思っていましたが、厚底になるのは想定外でした。
薄底レーシングの代表的なモデルだったタクミセンが厚底化したことで、アディゼロでは薄底レーシングモデルがなくなってしまいました。
それは残念なことではありますが、タクミセン8は厚底というほど厚底でもなく、薄底の進化系といったモデルです。
そんなタクミセン8のスペックや特徴をまとめると以下の通りです。
・重さ:27cm185g
・ソールの厚さ:33mm(ヒール33mm/前足部27mm)
・ミッドソール:Lightstrike PRO(ライトストライクプロ)+EnergyRods (エナジーロッド)
・厚底ながら薄底感覚もある
・5kmからハーフくらいまでのロードレース向け
その他のアディゼロシリーズに関しては、「アディダス ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ」の記事でまとめてますのでよろしければ参照してください。