ナイキのランニングシューズで最も人気のあるズームランニングシューズのシリーズを中心に、スペックや機能・特徴を徹底的にレビューしました。
なお、重さは公式発表のものではなく、使用前の26.5cmの新品シューズを私が個人的に計ったものです。
ズームシリーズ
ナイキのランニングシューズの中で、ズームシリーズは最も人気とスペックの高いシリーズで、「FAST 速く」をコンセプトに掲げています。
反発素材である「ズームエア」が入っていることから名づけられているのかと思っていましたが、ズームフライやヴェイパーフライのようにズームエアの入っていないズームランニングシューズも近年では主流になっています。
しかし、ズームフライ5に高反発素材「ズームX」が搭載されたことで、ズームランニングシリーズにはすべて「ズームエア」か「ズームX」のどちらかが搭載されているという共通項ができました。
これによって、なんかモヤモヤしていたズームシリーズの定義が自分の中では明確になったように思います。
それでは以下、ズームランニングシューズについて順に解説いたします。
ズーム ヴェイパーフライ4%フライニット
重さ:26.5cm 184g
アッパー:フライニット
ミッドソール:ズームX+カーボンファイバープレート
ズームエア:なし
このシューズはアッパー部分にフライニットを使用することで初代のヴェイパーフライ4%より軽量化し、伸縮性と通気性も向上しています。
ミッドソールはナイキ最上級の素材であるズームXにカーボンファイバープレートが内蔵されています。
逆に悪い点は吸水性の高さで、雨の日に履くとよく水を吸収してしまいます。
アウトソールはグリップが弱く雨の日には滑ります。
前後の動きはそこまでブレる感じはありませんが、カーブやUターンなど横の動きに弱い気がします。
さらにかかとから着地すると沈み込むようなクッション性がありますが、そのためにかえって足首に負担がかかります。
カーボンによる跳ねも上に向いてしまうため、前足部から中足部で着地しないと性能を発揮できないシューズです。
前足部で着地し、しっかり体重を乗せれば凄い反発力を得られます。
また、このシューズの寿命は160kmと言われています。
確かに本来の能力を発揮できるのは160kmなのかもしれませんが、もっと使いこんでも充分優秀なシューズです。
・フォアフットで着地すると凄い反発力を得られるが、リアフットだとクッション性が勝ってしまう
・雨の日の使用には向かない(アッパーが雨をよく吸う&横滑りする)
・走行距離の寿命とされる160kmを超えても充分機能を発揮できる
ヴェイパーフライ4%フライニットに関して、より詳しくは「ナイキ ヴェイパーフライ4%フライニット徹底レビュー!」の記事を参照してください。
ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%
重さ:26.5cm 186g
アッパー:ヴェイパーウィーヴ
ミッドソール:ズームX+カーボンファイバープレート
ズームエア:なし
ヴェイパーフライ4%フライニットのアップデートモデルで、重さはほぼ一緒(2〜3g重い)ですが、異なる点はたくさんあります。
まずはミッドソールです。
前足部で4mm、踵部で1mm厚くなりました。
ズームXとカーボンファイバープレートの組み合わせは前作4%フライニットと同じです。
次にアッパーの素材です。
ヴェイパーヴィーヴという撥水性が高く軽量な素材が使われています。
次にアウトソールです。
ヴェイパーフライ4%フライニットの弱点とも言えたのがアウトソールです。
ネクスト%では前足部と中足部に少し段差があり、前足部にも溝があることで滑りにくくなりました。
走った感触としては、柔らかさやクッション性は4%フライニットよりなく、反発性はあるというイメージです。
着地に関しては、かかとから着いてしまうとクッションが勝ってしまい、かえってかかとに負担がかかるのが4%フライニットでした。
しかし、ネクスト%のかかとはそこまでの柔らかさがないため安定します。
そのため、フォアフット気味に着地しないと効果が発揮しづらかった4%フライニットより、ネクスト%はかかと着地もOKの万人向けシューズになったと思います。
・前作ヴェイパーフライ4%を上回る反発性
・前作ヴェイパーフライ4%にない硬さと安定感
・フォアフットからリアフットまで対応できる万人向け
ヴェイパーフライ ネクスト%について、より詳しくは「ナイキヴェイパーフライネクスト%徹底レビュー!」の記事を参照してください。
ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%2
重さ:26.5cm 191g
アッパー:エンジニアードメッシュ
ミッドソール:ズームX+カーボンファイバープレート
ズームエア:なし
大きな変更点はアッパーくらいですが前作より重くなっています。
前作のアッパー「ヴェイパーウィーヴ」は水はじきが良く超軽量なのがメリットでしたが、伸縮性がないため、甲が幅広だったり外反母趾の人にはきつく感じたりもするようでした。
ヴェイパーフライネクスト%2はエンジニアードメッシュになることで伸縮性と柔らかさは前作よりアップしました。
ミッドソール・アウトソールは前作から変更ありません。
サイズ感は実際は同じなのかもしれませんが、アッパーの違いなのかネクスト%2の方が前足の甲の部分に余裕があるように感じます。
しかし、足幅や足長は変わらないので前作とサイズは変えない方が良いでしょう。
大きな違いはアッパーだけですが、意外と前作とは履き心地が違います。
前作の方がフィット感が高く、足についてくる感じがします。
ネクスト%2は若干甲に余裕ができてしまったからか、ワンテンポ遅れるような感じがします。
しかし、シュータンのクッションがついたことでキツめに紐を結びやすくなりました。
前作はキツめに結ぶと圧迫される感じがありましたが、圧迫感が和らいだ点はプラスです。
その他の履き心地は前作と同じです。
・前作よりフィット感は落ちるも紐は強く結びやすい
・前作より幅広の人向け
・フォアフットからリアフットまで対応できる万人向けレーシング用
ヴェイパーフライネクスト%2に関して、より詳しくは「ナイキ ズームXヴェイパーフライネクスト%2 徹底レビュー!」の記事を参照してください。
ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%2
重さ:26.5cm 185g
アッパー:フライニット
ミッドソール:ズームX+カーボンファイバープレート
ズームエア:なし
正式名称はズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 3ですが、公式サイトでも「ヴェイパーフライ3」と記載されるように、こっちの言い方が一般的になったようです。
前作からの変更点は多く、まとめると以下の通りです。
アッパー:エンジニアードメッシュからフライニットになり通気性大幅UP
トーボックス:広め(初代⇨2⇨3と徐々に広めに)
ミッドソール:前足部の厚み2mm増・沈み込み感UP
アウトソール:前足部の厚み2mm減・滑りにくいワッフルソールに
走行感も前作とは変わり、前足部の柔らかさと沈み込みと反発性が強くなりました。
その代わり前作より安定感はなくなり、地面から返ってくる反発は遅くなりました。
以前のヴェイパーフライ4%やアルファフライ寄りになった感じです。
・前作より前足部の沈み込みが強い
・トーボックスが広め
・前作よりグリップ感は良くなり、滑りづらい
ヴェイパーフライ3に関して、より詳しくは「ナイキ ズームX ヴェイパーフライネクスト%3 徹底レビュー!」の記事を参照してください。
エアズームアルファフライ ネクスト%
重さ:26.5cm 207g
アッパー:アトムニット
ミッドソール:ズームX+カーボンファイバープレート
ズームエア:前足部(エアズームポッド)
アッパーにはフライニットほどの伸縮性のない新素材「アトムニット」が使われています。
ミッドソールは前31.5mm・かかと39.5mmの厚さです。
ヴェイパーフライ ネクスト%は前25mm・かかと32mmなので、それと比較してもかなり厚底です。
アウトソールはエアズームポッドのついた前足部が特徴です。
アルファフライが発売される前まではエアは内蔵されるものでしたが、初めて分離・独立されました。
そしてサイズ感ですが、これほど狭い履き口は他に類を見ません。
ただし、いったん足を入れてしまえばサイズ感としては他のシューズと一緒です。
履くのが難しい分、ホールド感はかなり高いので、サイズは上げない方が良さそうです。
前足部についているエアズームポッド部分で着地すると安定感があり、ものすごい反発力を得られます。
しかし、かかとから着地してしまうとクッションがありすぎるため、エネルギーは前より横や上にブレてしまう感じがあります。
加えてその不安定感から足首にかかる負担は大きくなります。
履き心地はヴェイパーネクストよりヴェイパーフライ4%に近いです。
ヴェイパーフライネクスト%は万人受けするシューズですが、アルファフライは前足部・中足部で着地しないと絶対にうまく走れない玄人向けシューズです。
なお、アルファフライとヴェイパーフライの能力差をランニングダイナミクスポッドを使って検証する実験を行っております。
興味のある方は「ナイキ厚底対決!アルファフライVSヴェイパーフライ徹底比較」の記事をお読みください。
・前足部で着地した際の反発力が凄い
・後足部で着地するとクッションが勝ってしまう
・ヴェイパーフライネクスト%とは違い、履く人を選ぶ玄人向け
アルファフライネクスト%について、より詳しくは「ナイキ エアズームアルファフライネクスト%徹底レビュー!」の記事を参照してください。
エアズームアルファフライ ネクスト%2
重さ:26.5cm 226g
アッパー:アトムニット2.0
ミッドソール:ズームX+カーボンファイバープレート
ズームエア:前足部(エアズームポッド)
前作より約20gも重くなりました。
前作からの大きな変更点は以下の3つです。
- エアポッドの下にズームXがついた(エアポッドとアウトソールのラバーの間)
- 前足部と後足部のドロップ差は4mmから8mmに(後足部はそのままに前足部が薄くなった)
- 後足部が後ろと横に広がった
これらの変更により、前足部の反発性は落ち、中足部・後足部で着地した時の安定感やライド感は上がりました。
初代アルファフライはもともと反発性に振り切ったシューズで、安定性は皆無でした。
2になって安定性は増しましたが、肝心な反発性が落ちてしまいました。
安定性は確かに上がりフルマラソン用には使いやすくなったと思いますが、安定性を求めるのであれば、より軽量なヴェイパーフライの方がフルマラソンには向いていると思います。
・反発性は前作より落ち、重くなったこともありスピードが出せない
・中足部や後足部で着地した際の安定性は前作より圧倒的に高くなった
・前作になかったライド感はある
アルファフライネクスト%2について、より詳しくは「ナイキエアズーム アルファフライ ネクスト%2プロトタイプ 徹底レビュー!」の記事を参照してください。
ズームアルファフライ ネクスト%3
重さ:26.5cm 198g
アッパー:アトムニット3.0
ミッドソール:ズームX+カーボンファイバープレート
ズームエア:前足部(エアズームポッド)
前作からは約30g軽量化し、シリーズ最軽量となりました。
大きく変更されたのは、セパレートだったソールがフラットとなり、前足部のエアポッドに体重移動しやすくなったことです。
前作より圧倒的に軽量化され、より万人向けモデルとなりました。
初代アルファフライのような反発性はありませんが、フルマラソンにはより向いているモデルです。
履き心地は一言で言えばヴェイパーフライ3にエアポッドをつけた感じです。
・ヴァイパーフライ3にエアポッドをつけた走行感
・初代アルファフライより爆発力はないが、前作より全ての点で良い
・ライド感(推進力)はアルファフライシリーズ最高
アルファフライ3について、より詳しくは「ナイキ ズームアルファフライ ネクスト%3 徹底レビュー!」の記事を参照してください。
エアズームテンポ ネクスト%
重さ:26.5cm 257g
アッパー:フライニット
ミッドソール:ズームX+リアクト+合成プレート
ズームエア:前足部(エアズームポッド)
エアズームアルファフライネクスト%のトレーニングモデルという位置づけのシューズです。
アッパーはフライニットです。
しかし、ズームフライフライニットやヴェイパーフライ4%フライニットのフライニットと違って、伸縮性はそれほどありません。
ミッドソールはリアクトとズームXのクッションで、その間に合成プレートが入っています。
合成プレートはカーボンプレートほどの硬さと反発感はありませんが、その分カーボン入りシューズより屈曲性があるのが良い点です。
また、前足部にはアルファフライと同様にエアズームポッドがついており、反発性を高めています。
前足部の感触はアルファフライとかなり似ています。
アルファフライとの大きな違いはかかとの感覚です。
ズームXでグニャグニャするアルファフライと違ってズームテンポは硬さがあるため、かかと着地でも安定感があります。
とはいえ、ズームテンポでもフォアフットが望ましいのは確かです。
いずれアルファフライを履きたい人がズームテンポでフォアフットの練習をするのも有効です。
重さはアルファフライに比べるとかなりありますが、実際に履いてみてその重さは感じないほどです。
リアクトを使って耐久性を増していることもあってかトレーニングモデルという位置付けのシューズですが、充分にレース用としても使用できます。
・アルファフライ並の反発性がある
・フォアフットが望ましいが、ミッドフット・リアフットでも充分使える
・重さは感じない
ズームテンポ ネクスト%について、より詳しくは「ナイキ エアズームテンポネクスト%徹底レビュー!」の記事を参照してください。
ズームフライ3
重さ:26.5cm 256g
アッパー:ヴェイパーウィーヴ+メッシュ
ミッドソール:リアクト+カーボンファイバープレート
ズームエア:なし
アッパーはヴェイパーフライネクスト%にも採用されたヴェイパーウィーヴが使われています。
ヴェイパーウィーヴはトランスルーセントの1種で、通気性が良いのに雨や汗を吸水しないというのが特徴です。
フライニットが雨や汗をよく吸って重くなるという問題を解決するために開発された素材です。
ヴェイパーフライネクスト%のアッパーがヴェイパーウィーヴだけなのに対し、ズームフライ3は、その下にメッシュのインナーがついています。
ミッドソールの素材はリアクトで、ズームエアは入っていませんがカーボンファイバープレートが入っています。
リアクトで強いクッション性を、カーボンファイバープレートで強い反発性を生み出しています。
しかし、疲れてくると重さを感じてしまうのがやはり欠点です。
シューズの構造自体はヴェイパーフライネクスト%に似ているため、レースでネクスト%を履くための練習用として履きならすのにも有効です。
一方でフルマラソンに使っている人もよく見ますが、それはやはりおすすめできません。
長い距離を走って疲れが出てくると重さがのしかかってくるので、もし使うにしてもハーフマラソンまでの距離が良いでしょう。
・クッション性も反発性も高いのでロードでのスピード練習向き
・重さがあるので長距離向きではない
・ヴェイパーフライネクスト%の練習用
ズームフライ3について、より詳しくは「ナイキズームフライ3徹底レビュー!」の記事を参照してください。
ズームフライ4
重さ:26.5cm 264g
アッパー:ブリーザブルメッシュ
ミッドソール:リアクト+カーボンファイバープレート
ズームエア:なし
ズームフライ4は前作ズームフライ3から約2年半後の2021年12月13日(月)に発売されたモデルです。
前作もレーシングモデルとしては重いシューズでしたが、さらに重くなりました。
ズームフライは初代からモデルチェンジする度に重さが増しています。
アッパーはブリーザブルメッシュですが、シュータンはフライニットで肌触りが全く違うため、2層のように感じます。
表面のブリーザブルメッシュは肌触りは硬く通気性の高い素材です。
シュータンのフライニットは、ブリーザブルメッシュとは対照的に柔らかく伸びる素材です。
ミッドソール素材はリアクトで、カーボンプレートが入っています。
走った感触としては前作よりクッション性が上がり、反発性は同程度という印象です。
重さはやはり感じますが、前作より重くなったとは感じません。
前作は履き口周りのフィット感が悪く、足の抜け感がありましたが、今作はかかとのクッションがついたこととシュータンがフライニットになったことでフィット感は格段によくなりました。
用途としては前作と同じくロードでのスピードトレーニングがベストです。
距離を走ると重さを感じてくることと、トラックではクッションがありすぎるためです。
走り方としては、足を置きにいく走りや蹴る走りではなく、上から空き缶を踏みつぶすように叩きつけるような感じがおすすめです。
この走り方が最も反発をもらえるように思います。
アルファフライやズームテンポは置きにいけば自然と反発してくれるのと対照的です。
ヴェイパーフライネクスト%2とは親和性は高く、ズームフライ4を練習で履いてこのコツを掴んでおくと、ヴェイパーフライを履いた時に反発性の高さと軽さをより感じるので、練習ズームフライ4、本番ヴェイパーフライネクスト%2という使い方が最もおすすめです。
・クッション性も反発性も高いのでロードでのスピード練習向き
・重さがあるので長距離向きではない
・ヴェイパーフライネクスト%2の練習用
ズームフライ4について、より詳しくは「ナイキズームフライ4徹底レビュー!」の記事を参照してください。
ズームフライ5
重さ:26.5cm 262g
アッパー:メッシュ
ミッドソール:SR-02+ズームX+カーボンファイバープレート
ズームエア:なし
ズームフライ5は前作から大きくスペックが変更されました。
中でも最も大きな変更はミッドソールで、リアクトフォームだった前作からズームXとSR-02の組み合わせとなりました。(カーボンプレートは前作同様にフルレングスで入っています)
ズームXもSR-02もかなり柔らかい素材です。
より軽量で反発性が強いズームXを、より耐久性の高いSR-02で包んでいます。
重さは前作とほぼ同じながら、リアクトフォームで接地感は硬めだった前作とは反対に、柔らかい接地感が特徴となりました。
これによって空き缶を踏み潰すように走るのをおすすめした前作と違い、アルファフライと同じように自然な反発をもらいに行く走りがおすすめです。
アルファフライはエアポッドのついている母指球の下あたりで着地するのがベストですが、ズームフライ5でもそのスイートスポットは同じで、かなりの反発感を得られます。
アルファフライのような軽量性はありませんが、アルファフライのような不安定さはなく、スイートスポットで着地できなかったとしても安定して走ることも可能です。
ミッドソールだけでなく、アッパーやかかと周りなどすべてが柔らかくなり、個人的には好みのシューズとなりましたが、ズームフライシリーズの良さであった硬さがなくなり、アルファフライやヴェイパーフライ寄りになってしまったのはむしろ残念に思います。
・クッション性も反発性も抜群
・ミッドソールだけでなく、アッパーやかかと周りも柔らかめ
・アルファフライの練習用
ズームフライ5について、より詳しくは「ナイキ ズームフライ5徹底レビュー!」の記事を参照してください。
エアズームエリート10
重さ:26.5cm 220g
アッパー:エンジニアードメッシュ
ミッドソール:クシュロンLT
ズームエア:前足部
すでに廃盤となった薄底モデルです。
アッパーはエンジニアードメッシュです。
ミッドソールにはクシュロンLTという軽くて弾力のある素材を使用しています。
また、高反発クッションのズームエアを前足部に搭載しています。
ミッドソールの比較対象として一番良いのはズームストリーク7です。
厚さはほとんど同じです。
しかし、ズームストリーク7のクッション素材はファイロンで、ズームエアは後ろに入っているという点でスペックは大きく違います。
フォアフットで着地すると強い反発性が得られます。
比較対象にしたズームストリーク7がミッドフットからリアフット向けシューズであるのに対し、ズームエリート10はフォアフット向けです。
どちらもスピードレースやスピード練習向けのシューズであるものの、ズームストリーク7の方がメジャーなのは、そういう点もあるかもしれません。
・フォアフット着地向け
・スピード練習やスピードレースにおすすめ
・ズームストリークと用途や作りは似ているが、向いている走りは対照的
ズームエリート10に関して、より詳しくは「ナイキズームエリート10徹底レビュー!」の記事を参照してください。
ズームライバルフライ
重さ:26.5cm 210g
アッパー:エンジニアードメッシュ
ミッドソール:クシュロンLT
ズームエア:前足部
スピードライバルの後継モデルとしてフルモデルチェンジしたモデルです。
幅広だったスピードライバルに比べ、ライバルフライは幅が狭くなりました。(ナイキとしては通常レベルの幅)
ミッドソール素材は変わらずクシュロンLTですが、この素材は柔らかさと軽量さが特徴です。
また、ライバルフライは前足部にのみズームエアが搭載されました。
後足部にもズームエアが入っていたスピードライバルとは異なり、ライバルフライの後足部は反発よりクッションが重視されたと思われます。
フラットなソールで前にも後ろにもズームエアが入っていたスピードライバル6は、ミッドフット走法が一番向いているシューズでした。
それに対してライバルフライはどちらかと言うと前寄りの着地の方が向いていると思います。
かかとで着地したとしても沈み込むようなリアクトやズームXのクッションとは違うため、体重移動もスムーズにできます。
どんな走りにも対応できますが、特に優れた点もないというのが特徴です。
そのため、幅広い用途で使えるオールインワンシューズです。
・ジョグやスピード練習・ロング走など幅広い用途で使用できるオールインワンシューズ
・高価なナイキのランニングシューズの中にあって、定価が1万円を切るコスパの良いシューズ
・特徴が薄いのが特徴
ライバルフライについて、より詳しくは「ナイキズームライバルフライ徹底レビュー!」の記事を参照してください。
ズームライバルフライ2
重さ:26.5cm 207g
アッパー:トランスルーセント+エンジニアードメッシュ
ミッドソール:クシュロンLT
ズームエア:前足部
初代ライバルフライからはアッパーが変更されたマイナーチェンジです。
ライバルフライ2のアッパー素材は2層になっていて、外側がトランスルーセント、内側がエンジニアードメッシュです。
特徴としてはメッシュだけのほうが通気性は良いものの、トランスルーセント+エンジニアードメッシュの方が防風・防寒にはなるかなという気がします。
さらに保水性は低く、若干ながら撥水性もあります。
ミッドソールの素材はクシュロンLTで、軽量かつ弾力のあるクッションです。
ズームエアは前足部に入っています。
ライバルフライ2の履き心地は初代ライバルフライとほぼ変わりません。
前作との違いをあえて挙げるなら、シューレースをキツく結びやすくなったためフィット感が良くなったのと、アッパーの変更により通気性が落ち、冬向きになったというところです。
ライバルフライ2はどちらかと言うと前寄りの着地の方が向いているシューズです。
後足部のクッションは厚いため、かかとから着地するとクッションが勝ちますが、フォアフットで着地するとズームエアの反発感が得られます。
とはいえ、そこまで強い反発性はありません。
また、かかとで着地したとしても沈み込むようなリアクトやズームXのクッションとは違うため、体重移動もスムーズにできます。
要するに、どんな走りにも対応できますが、特に優れた点もないというのが特徴です。
・ジョグやスピード練習・ロング走など幅広い用途で使用できるオールインワンシューズ
・どちらかと言うとフォアフット向け
・特徴が薄いのが特徴
ライバルフライ2について、より詳しくは「ナイキ ズームライバルフライ2徹底レビュー!」の記事を参照してください。
ズームライバルフライ3
重さ:26.5cm 231g
アッパー:トランスルーセント+エンジニアードメッシュ
ミッドソール:クシュロン
ズームエア:前足部
同じ26.5cmで前作より24gも重くなりました。
アッパーは前作から大きく変わりました。
シューレースは斜めに配置されていた前作が特徴的でしたが、今作は通常タイプに戻りました。
ミッドソール素材はクシュロンフォームと推察されます。
前作はクシュロンLTフォームでした。
クシュロンにはよりソフトなクシュロンSTフォームと、より軽量なクシュロンLTフォームがありましたが、最近ではその区別がなくなったのかSTやLTの記載は見られなくなりました。
ライバルフライ3についてはクシュロンかどうかもはっきりした記載はありませんが、おそらくクシュロンです。
ただし、前作はより軽量なクシュロンLTでしたが、今作はおそらくクシュロンSTに近いフォームです。
外から押してみた感覚としても履いてみた感覚としても柔らかくなったと感じます。
ミッドソールの厚さやその他の見た目がほぼ変わらないのに24gも重くなったことは、ミッドソールの重さが変わったと考えれば合点がいきます。
サイズ感は前作よりワイドになったと感じています。
走行感としては、触ってみたよりも柔らかさは増しておらず、厚底シューズほどのクッション感はありません。
決して薄底ではありませんが走行感的には薄底に近いです。
ナイキの中では使用用途が近く、よく対比されるペガサス38と比較しても柔らかさやクッション性は低いです。
また、反発性においては前足部にズームエアが入っているだけに前足部の着地ならそこそこの反発が得られますが、弾むほどの感覚はありません。
前作と同じく特徴が薄いのがこのシューズの特徴で、そこそこスピードは出しやすく、クセがなく履きやすいのが良いところといった感じでしょう。
・ジョグやスピード練習・ロング走など幅広い用途で使用できるオールインワンシューズ
・どちらかと言うとフォアフット向け
・特徴がないのが特徴
ライバルフライ3について、より詳しくは「ナイキ ズームライバルフライ3徹底レビュー!」の記事を参照してください。
ズームライバルフライ4
重さ:26.5cm223g
アッパー:メッシュ
ミッドソール:クシュロン3.0
ズームエア:前足部
ソールは前作より厚くなりましたが、重量は8gほど軽くなりました。
ミッドソール素材はクシュロン3.0になり、中足部にシャンク(ナイロンプレート)が入りました。
これらの変更により、足当たりはかなり柔らかくなったものの沈み込みはなく、かつ前への早い反発感が得られるようになりました。
とはいえ、カーボンプレートやズームXの使われているシューズほどの反発性はなく、あくまでも前作に比べると大きな進化といったレベルです。
しかし、本体価格がわずか1万円でこのスペックであれば、十分過ぎるほどコスパの良いシューズではないかと思います。
・助力は少ないもののクセがなく使いやすい
・足当たりは前作と比べてもかなり柔らかくなったが、接地感は硬め
・沈み込みがなく、ピッチを上げて走りやすい
ライバルフライ4について、詳しくは「ナイキ エアズームライバルフライ4徹底レビュー!」の記事を参照してください。
エアズーム スピードレーサー6
重さ:26.5cm 178g
アッパー:エンジニアードメッシュ
ミッドソール:ファイロン
ズームエア:後足部
すでに廃盤となった日本企画の薄底モデルです。
ミッドソールは伝統的なファイロンです。
ファイロンはクッション性は高くありませんが、反発性の高い素材です。
スピードレーサーはかなり薄底であることもあってクッション性はより低いですが、反発性のあるシューズです。
また、反発を生むズームエアは後足部に入っています。
こういう素軽いタイプは前足部に入っている方がいい気がしますが、前は薄過ぎて入れられないのかもしれません。
アウトソールの特徴は前足部についているデュオソールで、これがあることでグリップ感が高くなります。
前足部で着地し、地面の反発をフルに使ってぐいぐいストライドを伸ばすような力強い走りをする瞬発系スピードタイプのランナーに向いています。
同じ軽量タイプのズームストリークが中足部・後足部着地で足を置く走りが得意なランナー向けであるのと対照的です。
クッション性はないため、このシューズでフルマラソンを走るにはかなりの熟練度が必要です。
・クッション性は低いが反発性は高い
・デュオソールのグリップ感が良い
・瞬発系スピードタイプランナー向け
ズームスピードレーサー6について、より詳しくは「ナイキズームスピードレーサー6徹底レビュー!」の記事を参照してください。
エアズームストリーク7
重さ:26.5cm 182g
アッパー:エンジニアードメッシュ
ミッドソール:ファイロン
ズームエア:後足部
前作ズームストリーク6からはマイナーチェンジです。
前作はアッパーの編み目が粗く、破けやすかったのですが、ズームストリーク7は編み目が細かくなり、破けにくくなりました。
ミッドソールは全く変更がなく、素材は伝統的なファイロンで、クッション性はそれほど高くないものの高反発なのが特徴です。
ズームエアは後足部に入っています。
前足部のグリップ感はイマイチなので、前足部でしっかり蹴ってストライドを生み出そうとするスピード感のある走りには向いていません。
蹴る走りより、足を置いてくるような走りの人や、ハーフやフルくらいのスピードで走る際に向いていると思います。
また、フラットなアウトソールからミッドフット着地向きで、後足部にズームエアが入っていることもあってかかと着地にも向いています。
※ズームストリークはすでに廃盤となり、ストリークフライがその後継モデルと思われます。
・クッション性は低いが反発性は高い
・「蹴る」より「置く」走りが有効
・ミッドフット着地またはリアフット着地向け
エアズームストリークLT4
重さ:26.5cm 140g
アッパー:エンジニアードメッシュ
ミッドソール:クシュロンLT
ズームエア:後足部
LTとはlightの略で、軽量モデルであるズームストリークをさらに軽量化した、ナイキ最軽量モデルです。
見た目は似ていますが、ミッドソールはストリークがファイロンなのに対し、ストリークLTはクシュロンLTです。
ファイロンよりクシュロンLTの方が軽く、クッション性はあり、反発性は低いですが、ソール自体が薄いためにクッション性はあまりありません。
後足部にズームエアが入っている点はストリークと一緒です。
また、若干きつめな作りです。
※ストリークもストリークLTも廃盤となり、ストリークフライがその後継モデルと思われます。
・アッパーの通気性が良すぎる
・クッション性も反発性も少ない
・使用用途や使用できる人はかなり限られる
ズームストリークLT4について、より詳しくは「ナイキズームストリークLT4徹底レビュー!」の記事を参照してください。
ズームXストリークフライ
重さ:26.5cm 171g
アッパー:エンジニアードメッシュ+トランスルーセント
ミッドソール:ズームX+pebaxプレート
ズームエア:なし
ズームストリークの後継と考えられる中厚底モデルです。
足入れしてまず感じるのはその柔らかさです。
柔らかさの中に硬さもあるヴェイパーフライと違い、柔らかさしか感じないようなシューズです。
もちろんその柔らかさはズームXによるものです。
ズームXは反発性とクッション性を併せ持つ素材ですが、ストリークフライのズームXは「反発性」というより「弾力性」が高いというイメージです。
ヴェイパーフライのように自然ともらえるような反発感はありません。
ゆっくり走ってしまうとクッション性は感じますが推進力は感じられません。
逆にウインドスプリント(ながし)などでスピードを上げ、しっかりシューズを屈曲させて蹴って走るような走り方をすると、その弾力性による助力が感じられます。
私自身は厚底カーボンシューズに慣れてしまったためか、短い距離でさえ蹴らない走り方になってしまっているため、1,000mインターバルのようなスピード練習ではそこまで助力は感じられませんでした。
5km・10kmのロード用レーシングシューズという位置づけですが、薄底シューズの走り方に合っている方にはその用途がおすすめです。
逆に私のように厚底カーボンシューズに慣れている方には、5kmや10kmのロードレースは厚底カーボンシューズの方が向いていると思います。
また、私にとってはロードレースよりもトラックの練習用に向いていると感じました。
ストリークフライの履き心地は、長距離用スパイクのズームXドラゴンフライにかなり似ています。
つまり、ロードレース中心のランナーがトラック練習に履くのもいいですが、トラックレースでドラゴンフライを履くようなタイプのランナーがトラックで練習するのに最も向いているシューズと言えます。
また、私自身はロードレースなら厚底カーボンの方がいいと感じましたが、ドラゴンフライが合っていると感じているランナーなら5km・10kmのロードレースにも向いていると言えるでしょう。
・反発性というより弾力性が強い
・ロードレースよりトラック練習向き
・ズームXドラゴンフライの練習用
ズームXストリークフライについて、より詳しくは「ナイキ ズームXストリークフライ徹底レビュー!」の記事を参照してください。
エアズームペガサス36
重さ:26.5cm 252g
アッパー:エンジニアードメッシュ
ミッドソール:クシュロンST
ズームエア:フルレングス
インソールのつま先部分(シューズの中の前側)の感触が良く、歩いていても指の付け根部分が気持ち良かったりするので普段履きにもおすすめのシューズです。
アッパーはエンジニアードメッシュです。
ミッドソールはクシュロンSTです。
クシュロンSTの特徴はとにかく柔らかいことです。
また、ズームエアはフルレングスで入っているため、クシュロンSTの柔らかさとズームエアの反発性を持っているシューズです。
着地の衝撃を和らげてくれるクッション性はクシュロンSTによるもので、STはSOFTの略です。
クシュロンには軽さを重視したクシュロンLT(LIGHTの略)もあり、こちらはレーシングシューズによく使われていますが、クシュロンSTを単独で使っているのはズームペガサス36くらいです。
つまり、ズームペガサス36の柔らかさは、他にはない唯一のものと言えます。
また、ただ柔らかいだけでなく、フルレングスに入っているズームエアのおかげで重量を感じさせない反発性もあります。
上級者がスピード練習に使うにはやや反発性が足りませんが、30km走などのロング走に使用するには充分です。
初心者であれば練習からレースまで使えるシューズとも言えます。
・足を包み込んでくれるような柔らかさがある
・クッションも柔らかいが、フルレングスズームエアの反発もある
・ジョグだけでなくロング走にも向いている
ズームペガサス36について、より詳しくは「ナイキ ズームペガサス36徹底レビュー!」の記事を参照してください。
エアズームペガサス37
重さ:26.5cm 263g
アッパー:トランスルーセント+エンジニアードメッシュ
ミッドソール:リアクト
ズームエア:前足部
ペガサス37は前作から大幅に変更されました。
最も大きな変更点はミッドソールです。
素材がクシュロンSTからリアクトになり、厚さは前足部・後足部ともに2mm厚くなりました。
また、フルレングスで入っていたズームエアは前だけになり、量は倍増されました。
踵に力を入れると、リアクト独特とも言えるグニャっとした感じが良くわかります。
前足部で着地すると倍増ズームエアのおかげで反発性は結構感じます。
ただ、厚底リアクト+カーボンプレートのズームフライ3と比べると、反発性はズームフライ3の方が上です。
また、かかとで着地した場合はクッション性の高さを感じるものの反発性が感じられません。
前足部に倍増で搭載されたズームエアの反発性、厚みを増した後足部のクッション性という構造は、素材こそ違えどアルファフライに似ています。
つまりズームフライ3がヴェイパーフライネクスト%の練習用であるように、ズームペガサス37はアルファフライの練習用という側面も持っていると思います。
・前足部は反発性が強く、後足部はクッション性が非常に高い
・高機能となったがゆえに、万人受けタイプのシューズではなくなった
・アルファフライの練習用
ズームペガサス37について、より詳しくは「ナイキズームペガサス37徹底レビュー!」の記事を参照してください。
エアズームペガサス38
重さ:26.5cm 263g
アッパー:サンドイッチメッシュ
ミッドソール:リアクト
ズームエア:前足部
アッパーはサンドイッチメッシュです。
これはホカオネオネのクリフトン7などにも採用されている足当たりの非常に柔らかい素材です。
ミッドソール素材はリアクトで、前作と同じです。
ズームエアが前足部に搭載されている点も同じです。
違うのは厚さです。
前足部もかかと部も3mm厚くなりました。
足を通してみると、かかと、くるぶし、甲、足裏のどれをとっても前作より柔らかさを感じます。
クッション自体が柔らかいわけではありませんが、足に触れる部分がとにかく柔らかい印象です。
特にアッパーのサンドイッチメッシュの柔らかさは抜群です。
ただし、そのぶんペガサス37よりスピードは出しづらくなっているため、スピード練習やレースをメインに使用しようとしている方は37の方が良いでしょう。
ジョグ・普段履きの用途で使いたい私にはとても良いシューズです。
・前足部は反発性が強く、後足部はクッション性が非常に高い
・機能性の高いオールラウンダー
・前作より全体的に柔らかく、前々作に近い、履いていて気持ちの良い柔らかさがある
エアズームペガサス39
重さ:26.5cm250g
アッパー:エンジニアードメッシュ
ミッドソール:リアクト
ズームエア:前足部・後足部
足入れすると包み込んでくれるような柔さかさのあった前作のサンドイッチメッシュのような感覚はなくなくました。
個人的にはそこが前作の一番好きなところだったので残念ですが、今作の方がスピードを出すためには良い変更点だと思います。
またミッドソールの厚さは変わらないものの、後足部に入ったズームエアと前足部の曲がりやすさにより、走り心地は大きく変わりました。
スピードを出すためには前足部で着地する必要のあった前作と違い、今作はむしろ後足部で着地したほうがしっくりきます。
そして前足部はよく曲がるため、しっかり屈曲させて蹴り出す走り方が向いています。
厚底カーボンシューズのようなクセもないため、走らされるのではなく、自分の脚で走る感覚が好きな方向けです。
ペガサスシリーズは37.38とちょっとクセのあるシューズとなっていましたが、万人向け・初心者ランナー向けのシューズに戻った感があります。
私個人としてはペガサスシリーズはジョグにしか使わないため、柔らかい前作の方が好きでしたが、今作の方がスピードは出しやすいため、デイリートレーニング用に使いたいランナーには今作の方がおすすめです。
・初心者にはオールラウンド、中上級者にはデイリートレーニングに使える万人向けモデル
・最近のモデルとしては珍しいほどの屈曲性がある
・クッションも反発性もあるが、自分の足で走る感覚が強い
エアズームペガサス39について、より詳しくは「ナイキ エアズームペガサス39徹底レビュー!」の記事を参照してください。
エアズームペガサス40
前作からはほぼアッパーのみの変更ですが、履き心地はかなり変わりました。
アッパーはだいぶ柔らかく、厚くなり、前々作に近いタイプとなりました。(前々作よりは硬めながら薄め)
ミッドソールには変更がありませんが、今作の方がクッション性も反発性も感じます。
15gほど重くなったのでスピードを出すなら前作の方が良いと思いますが、ジョグにしか使わない自分にとっては今作の方が圧倒的に好みです。
・前作よりも万人向けモデル
・足当たりが柔らかい(前作より柔らかく前々作よりは硬め)
・屈曲性があり、自分の足で走る感覚があるが、前作よりは弱い
エアズームペガサス40について、より詳しくは「ナイキ エアズームペガサス40 徹底レビュー!」の記事を参照してください。
エアズームペガサス41
重さ:26.5cm272g
アッパー:エンジニアードメッシュ
ミッドソール:リアクトX
ズームエア:前足部・後足部
前作からかかと部は4mm厚く37mmになり、リアクトからリアクトXになったミッドソールが大きな変更点です。
重くはなりましたが、前作よりも力を使わずにスピードを上げられるシューズです。
かかとから着地するとかなりのクッション性を感じますが、前足部ではしっかりと接地感を感じられます。
反発性はプレートが入ってないわりにはあるという程度で、ペース走など軽めのスピード練習にも向いていますが、もっと向いているのは比較的速めかつ長めの距離走で、30km走にはもってこいです。
同じリアクトXを使ったリアクトインフィニティ4と比べてスピードを出しやすいのは当然として、アッパーの締めつけ感が強く長距離だと疲れるリアクトインフィニティ4より疲労感も少なく走れます。
エアズームペガサス41について、より詳しくは「ナイキ エアズームペガサス41 徹底レビュー!」の記事を参照してください。
ズームペガサスターボ2
重さ:26.5cm 209g
アッパー:トランスルーセント
ミッドソール:ズームX
ズームエア:なし
かなり人気があったシリーズですが、廃盤となってしまいました。
ミッドソールは全面ズームXが使われています。
ペガサスターボ2の特徴は、柔らかいクッション性です。
その柔らかさはミッドソールのズームXによるものです。
ズームXのミッドソール自体はヴェイパーフライほど厚底ではないため、ヴェイパーフライのように沈みこむほどのクッションはありません。
しかし、それだけに反発力はそこそこあります。
とはいえ、カーボンプレートもズームエアも入っているわけではないため、反発性よりクッション性を感じられるシューズです。
そのため、中上級者がレースに使うには物足りないと思います。
向いている用途としては30km走などのロング走がベストですが、スピード練習やジョグなど、その他のあらゆる練習にも使いやすい万能タイプです。
・ロング走向きだが、その他のあらゆる練習にも使える万能タイプ
・クッション性も反発性もあるが、クッション性の方が高い
・ペガサスシリーズとスペックは全く異なるが、柔らかさという共通点がある
ペガサスターボ2について、より詳しくは「ナイキズームペガサスターボ2徹底レビュー!」の記事を参照してください。
ペガサスターボ ネクストネイチャー
重さ:26.5cm 240g
アッパー:フライニット
ミッドソール:ズームX
ズームエア:なし
廃盤となったペガサスターボ2の復刻版のような形で発売されましたが、履き心地はだいぶ異なります。
全面ズームXというスペックこそ同じですが、ターボ2のような柔らかさはありません。
ズームXの密度の問題もあるのかと思いますが、やはりリサイクルのズームXなので、本来のズームXの良さはなさそうです。
どちらかと言うとリアクト100%のペガサス39に近い感触です。
使用用途としてもズームペガサス39のようにデイリートレーニングが一番向いています。
ペガサス39と比べるとスピードを出しやすいシューズと言えますが、ターボ2が好きだった人がターボ2の感覚で履こうとするとがっかりすること間違いなしです。
インターバルのようなスピード練習からペース走、ロング走・ジョグなど、あらゆる用途に使えたターボ2と比べると用途は狭まります。
スピードはある程度出しやすいものの、インターバルのような速いペースには使いにくく、またロング走に使うには疲れを感じやすいタイプです。
・ズームXの柔らかさと反発性はそれほどない
・ターボ2の後継というよりペガサス39の進化版
・ジョグより速いペースの方が向いているが、そこまで速いペース向きではない
ペガサスターボネクストネイチャーに関して、より詳しくは「ペガサスターボ ネクストネイチャー徹底レビュー!」の記事を参照してください。
ペガサスプラス
重さ:26.5cm230g
アッパー:エンジニアードフライニット
ミッドソール:ズームX
ズームエア:なし
実質ペガサスターボ4と言っても良い位置づけのシューズです。
ペガサスターボの初代と2はかなり人気の高いシューズでしたが、足あたりも接地感も柔らかく、それでいて沈み込まず適度な反発感があるのがその人気の理由でした。
ところがそのペガサスターボが廃盤になってしまい、のちに復刻したネクストネイチャーはそれらとは全く別物の硬めのシューズで、はっきり言って不人気でした。
そのためペガサスプラスには初代や2のような柔らかさを求めている人が多いと思います。
足入れ感は初代のペガサスターボに似ています。
しかし、走行感の柔らかさでは敵わず、初代・2>ペガサスプラス>ネクストネイチャーという具合です。
あくまでも柔らかさの比較だけなので、ぐにゃぐにゃしない安定感の高さと反発の速さはペガサスプラスの方が上で、ノンプレートの中ではかなりスピードを出しやすく、スピード練習全般に使えます。
ペガサスプラスに関して、より詳しくは「ナイキ ペガサスプラス 徹底レビュー!」の記事を参照してください。
ズームペガサスターボ シールドウォータープルーフ
重さ:26.5cm 243g
アッパー:[外側]合成繊維+合成樹脂[内側]メッシュ
ミッドソール:ズームX
ズームエア:なし
ナイキズームペガサスターボシールドウォータープルーフは、ナイキ最上級のミッドソール「ズームX」を搭載していることで人気のペガサスターボをベースにした防水効果のあるランニングシューズです。
防水のシューズは他にもありますが、このシューズはスピード練習やレースにも使えるペガサスターボの防水シューズというところが最大のポイントです。
ペガサスターボのミッドソールと言えばズームXです。
もちろんペガサスターボシールドウォータープルーフにも、しっかりズームXと書いてあります。
しかも、この手のシューズにしてはかなり軽量なのもポイントです。
実際、雨の中で1時間ほど走ってもシューズの中に雨は入ってこず、温かいままでした。
シューズの感触としても、ズームXの柔らかさをよく感じます。
着地衝撃や反発に関してはズームペガサスターボとなんら変わらないと思えます。
ミドルカットのため、足首周りは少々気になるものの、足首への当たりは柔らかいです。
・ほぼ完璧な防水性
・防水シューズとしてはかなり軽量
・履き心地は限りなくペガサスターボに近い
ペガサスターボシールドウォータープルーフについて、より詳しくは「ナイキズームペガサスターボシールドウォータープルーフ徹底レビュー!」の記事を参照してください。
エアズームストラクチャー22
重さ:26.5cm 278g
アッパー:エンジニアードメッシュ
ミッドソール:ファイロン・クシュロンST
ズームエア:前足部
ズームストラクチャーは初心者向けにクッション性の高いシューズです。
ズームストラクチャー22の足の甲が当たるあたりには硬い合成樹脂が使われています。
これは「DYNAMIC SUPPORT」に関わるもので、初心者に多いオーバープロネーション(着地時に過度に足首が内側に倒れこんでしまう動作)防止のためです。
ミッドソールには反発性に優れるファイロンと弾力性に富むクシュロンSTの2種類の素材が使われています。
厚底シューズ並みの厚さですが、ズームXやリアクトが使われているわけでもカーボンプレートが内蔵されているわけでもないので、反発力はあまりありません。
ズームエアは前足部にのみ入っています。
しかし、シューズの重量もあるので反発性はあまりありません。
用途としてはジョグ用の1択です。
・オーバープロネーション防止のダイナミックサポート機能が施されている
・サイズ感は他のナイキより幅広ながら、前作21より狭まっている
・スピードは出しづらくジョグ以外の用途はない
ズームストラクチャー22について、より詳しくは「ナイキズームストラクチャー22レビュー!」の記事を参照してください。
エアズームストラクチャー23
重さ:26.5cm 287g
アッパー:エンジニアードメッシュ
ミッドソール:cmp010
ズームエア:前足部
ズームストラクチャー23は前作から大きく変わりました。
一番の変更点はミッドソールです。
前作ズームストラクチャー22より2ミリほど厚くなっているようです。
後足部の内側に刻まれている「CMP010」というのがミッドソールの名称と思われます。
このミッドソールについては謎も多いのですが、柔らかくクッション性は高いものの反発性は低い感じです。
ズームエアが前足部にのみ入っている点はズームストラクチャー22と同じですが、ズームストラクチャー23はエアを倍増させているようで反発感が増しています。
そしてこれも大きな変更ですが、コンセプトの変更です。
ズームストラクチャーと言えば「DYNAMIC SUPPORT」システムでした。
しかし、ズームストラクチャー23ではその文字は消え、代わりに「DYNAMIC FIT SYSTEM」の文字が刻まれています。
初心者向けなのは同じですが、コンセプトはサポートからフィットに変更されたようです。
それは①「足首周りのホールド感UP」②「オーバープロネーション対策の撤廃」③「ミッドソール素材の変更」の3点からもわかります。
一つ目は足首周り、特にかかとのホールド感の向上です。
履き口のところが厚くなっていて、それでいて柔らかく、かかとをすっぽり包んでくれるようです。
特にかかと部分で包み込まれる感じが感じられますが、両脇やシュータンにも同様に厚みがあり、柔らかく足を包んでくれます。
二つ目はオーバープロネーション対策の撤廃です。
オーバープロネーションとは、着地の際にかかとが内側に曲がり過ぎてしまう状態で、初心者ランナーにありがちな症状です。
これを防ぐためにズームストラクチャー22では内側に硬い合成樹脂が使われていましたが、ズームストラクチャー23では、この仕様がなくなりました。
三つ目はミッドソール素材です。
ズームストラクチャー22ではファイロンとクシュロンSTという2種類の素材が使われていました。
ズームストラクチャー22はその二つを併せ持つことで、柔らかいクッションがありつつも柔らか過ぎない硬さがありました。
柔らかくて厚いクッションの場合は、沈み込むことでよりオーバープロネーション気味になってしまう可能性もあるため、以前のズームストラクチャーはある程度の硬さも持たせていたのだと思います。
ところがズームストラクチャー23に使われる「cmp010」は柔らかいクッションです。
オーバープロネーションの人が履いてしまうと、より内側にかかとが入ってしまう可能性もあると思います。
逆にニュートラルなプロネーションであれば、クッション性に優れたジョグ向きのシューズと言えます。
以前のズームストラクチャーは、初心者ならそのままレースに使っても良いんじゃないかというところもありましたが、ズームストラクチャー23は走力に関わらずジョグ1択です。
・以前のモデルよりスピードは出しづらいがクッション性は高い
・サイズ感はやや幅広
・DYNAMIC FIT SYSTEMを謳うように、フィット感が良い
ズームストラクチャー23について、より詳しくは「ナイキ エアズームストラクチャー23徹底レビュー!」の記事を参照してください。
エアズームストラクチャー24
重さ:26.5cm 268g
アッパー:エンジニアードメッシュ
ミッドソール:CMP010
ズームエア:前足部
前作からだいぶ軽量化されました。
アッパーはエンジニアードメッシュです。
前作とは編み目は変わりましたが、通気性はむしろ落ちたと思える変更です。
また、前作からの変更点はほぼこのアッパーくらいなので、軽量化されたポイントもここだと思われます。
ミッドソールの素材の名称は、後足部に刻まれた「CMP010」だと思われます。
CMP010については、他のシューズには使われてなさそうで、ナイキの説明もありません。
私の感覚としては、非常にクッション性が高く、それでいてリアクトやズームXのように沈み込む感覚はなく、反発性もない素材です。
クシュロンの柔らかさにも似ていますが、おそらくクシュロンの方が軽量で反発性が高いと思われます。
なお、ズームエアは前作と同じく前足部です。
前作同様、「DYNAMIC FIT SYSTEM」を謳っているようにフィット感は良いです。
サイズ感は他のナイキや前々作のズームストラクチャー22と比べてやや幅広です。
かかと部分も肉厚でアッパーも柔らかいため、足回り全体を包み込んでくれるような柔らかさがあります。
前々作のズームストラクチャー22までは「DYNAMIC SUPPORT」と書かれていたように、フィットよりサポートを重視したシューズでした。
オーバープロネーション対策のため、内側の側面に硬い樹脂があり、過度に内側に倒れ込まないような設計になっていました。
それが前作から撤廃されてしまったこともあって内側も柔らかくなりました。
完全なかかと着地をすると沈み込みはありますが、安定感は高く、横ブレはしないという感じです。
前作から20g近く軽くなったとはいえ、スピードを出せるシューズではありませんが、履いていて気持ちの良いシューズです。
・足を包んでくれる柔らかさ
・クッション性はありながら、沈み込みは少ない
・サイズ感はやや幅広
ズームストラクチャー24について、より詳しくは「ナイキ エアズームストラクチャー24レビュー!」の記事を参照してください。
エアズームストラクチャー25
重さ:26.5cm 280g
アッパー:エンジニアードメッシュ
ミッドソール:クシュロン3.0
ズームエア:前足部
ミッドソールが一新され、久しぶりの大幅アップデートになりました。
クシュロン3.0のミッドソールフォームと厚めのシュータンは柔らかく足を包んでくれますが、接地感はむしろ硬めです。
そのクッション性で衝撃は吸収しつつも跳ね返りは少ないという感じです。
柔らかすぎないクッションなので安定性は高く、オーバープロネーション気味のランナーや初心者に向いています。
反発や柔らかさを求めるのであれば、インヴィンシブルランやリアクトインフィニティの方がおすすめです。
・足を包んでくれる柔らかさがある
・接地感は意外と硬めで安定感があり、反発性はほとんど感じない
・初心者向けのジョグ用におすすめ
スーパースポーツゼビオ
ズームストラクチャー25について、より詳しくは「ナイキ エアズームストラクチャー25 徹底レビュー!」の記事を参照してください。
エアズームボメロ14
重さ:26.5cm 265g
アッパー:エンジニアードメッシュ
ミッドソール:リアクト
ズームエア:フルレングス
前作ズームボメロ13から大きく変わりました。
ミッドソールはズームボメロ13がルナロンに対しズームボメロ14はリアクトです。
リアクトの方がクッション性や反発性、耐久性はありそうですが、重さもあるのではないかと私は思います。
重量自体はズームボメロ13より14の方が軽くなっていますが、これはミッドソールでなく、その他の変更点によるものと思われます。
また、ズームエアはフルレングスで入っており、その点は前作と変更ありません。
ミッドソールがリアクトになったことでクッション性も増していると思われますが、インソールや足の甲に当たる感覚も柔らかく感じます。
アウトソールがフラットでミッドフット着地向けですが、フルレングスでズームエアが入っており、かかと着地でも良さそうです。
クッションや反発があるおかげか実際の重さよりも軽く感じられます。
とはいえ、あまりスピードを出して走るようなシューズではありません。
ジョグや普段履きに最適なシューズと言えます。
・アウトソールのガイドラインが走りをサポートしてくれる
・実際の重さより軽く感じさせるクッションと反発性がある
・クッションもインナーも柔らかくジョグや普段履きに最適
ズームボメロ14について、より詳しくは「ナイキズームボメロ14徹底レビュー!」の記事を参照してください。
エアズームボメロ15
重さ:26.5cm 275g
アッパー:エンジニアードメッシュ
ミッドソール:SR-02・ズームX
ズームエア:前足部
ズームボメロは13→14がそうであったように、14→15も大きく変更されました。
中でも最も大きな変更点がミッドソールです。
なんとアルファフライやヴェイパーフライなどに使われているズームXが主に後足部に搭載されました。
メインのミッドソールには「SR-02」というジョイライドランなどのランニングシューズに使われている素材が使われています。
SR-02は反発性はズームXほどはないものの、クッション性はズームXに近いです。
また、ズームエアは前足部です。
前作はフルレングスで搭載されていましたが、前だけになった代わりに倍増されました。
走りの感触はペガサス37に似ています。
それはどちらも前足部に2倍ズームエアを搭載しているという構造の近さによるものです。
ミッドソールはペガサス37がリアクト 、ボメロ15がSR-02とズームXですが、ミッドソールにおいてはボメロ15の方が柔らかさとクッション性を感じます。
ズームXは反発性も高いのが特徴ですが、ズームエアの方が反発性があるため、反発を生かした走りをしたいならズームXの入っていない前足部着地の方がおすすめです。
シューズの重量はありますが、前足部着地で走ると自然にスピードを出すことはできます。
実際の重さより軽く感じさせるクッションと反発性はあります。
しかし、疲れてくると重さはやはり気になってしまうため、用途としてはジョグの方がおすすめです。
とはいえ、ジョグで使うシューズとしては無駄に高機能です。
・重量はあるがスピードは出しやすい
・実際の重さより軽く感じさせるクッションと反発性がある
・初心者にはオールインワンだが、中上級者には使いどころが難しい
ズームボメロ16について、より詳しくは「ナイキエアズームボメロ15徹底レビュー!」の記事を参照してください。
エアズームボメロ16
重さ:26.5cm 279g
アッパー:メッシュ
ミッドソール:SR-02・ズームX
ズームエア:前足部
前作からはマイナーチェンジです。
地味な変更点ですが、最も変更されたのはシュータンです。
中足部に搭載されたアーチバンドにより、フィット感・ホールド感は非常に高いです。
シューレースをきつめに結んでも甲が痛くならないというメリットがあります。
シュータンの厚さ自体もかなり変更されました。
前作はペラペラな軽量タイプですが、今作は分厚いタイプです。
ミッドソールは後足下部にズームX、前足部から中足部と後足上部にSR-02、ズームエアは前足部に入っています。
ズームXをかかとに搭載していますが、反発性はあまり感じず、クッション性にその機能を使っているように思えます。
もう一つのミッドソール「SR-02」は柔らかさがあって、それでいて沈みこまず、反発性はそれほどないといったイメージです。
ただしズームボメロ16には、かかと部のズームXでも似たような感覚があります。
本来ならズームXは沈み込むようなクッション性を感じますが、硬めのアウトソールのせいか沈み込みが少ない気がします。
それは前足部でも中足部でも同様のため、「SR-02」が沈みこまないのはアウトソールによるところもありそうです。
ズームボメロ16は、足裏に触れる感覚は柔らかいものの、接地感は硬いといった印象があります。
そのため、意外とスピードは出しやすいシューズです。
しかし、インターバルなどのスピード練習に使うには重さもあり難しく、速めのジョグや軽めのテンポ走・ペース走などの方が向いています。
結論として、ジョグに使用するだけなら高スペック過ぎて、スピード上げたい練習には重過ぎるため、シリアスランナーには使いどころが難しいシューズです。
・ホールド感とフィット感は最高レベル
・アウトソールは摩擦が強く高グリップ
・重量のわりにスピードは出しやすいが、インターバルなどのスピード系トレーニングには不向き
ズームボメロ16について、より詳しくは「ナイキエアズームボメロ16徹底レビュー!」の記事を参照してください。
ボメロ17
重さ:26.5cm 277g
アッパー:エンジニアードメッシュ
ミッドソール:ズームX・クシュロン3.0
ズームエア:なし
前作から大幅なアップデートとなりました。
前足部に入っていたズームエアはなくなり、シューズの名称から「ズーム」も「エア」もなくなりました。(※前作までがズームシリーズだったので、便宜上ズームシリーズに分類しています)
後足部上部にのみ入っていたズームXはミッドソールの上側全体に変更され、その柔らかさと反発性が感じられるようになりました。
ミッドソール下側はSR-02からクシュロン3.0に変更され、足当たりは柔らかくなったものの接地感は硬くなり、スピードも出しやすくなりました。
重量もほとんど前作と変わりませんが、今作の方が軽く感じられます。
中足部にあったアーチバンドがなくなったことで締め付け感は弱くなったため、サイズ感はやや緩めに感じます。
・足当たりは柔らかいが、接地感は硬く安定性が高い
・フィット感は緩め(前作比)
・前作とほぼ同じ重さながら軽く感じるほど、スピードは意外と出しやすい
スーパースポーツゼビオ
ボメロ17について、より詳しくは「ナイキ ボメロ17 徹底レビュー!」の記事を参照してください。
ズームグラビティ
重さ:26.5cm 212g
アッパー:トランスルーセント
ミッドソール:ファイロン
ズームエア:前足部
あっという間に廃盤となったシリーズですが、ライバルフライと同じく2019年に新たに発売されたズームランニングシューズです。
ライバルフライはスピードライバルの後継モデルとして発売されましたが、ズームグラビティは完全な新作で、定価が1万円を切る(税抜きで9,000円)というナイキにしては廉価なシューズです。
ミッドソールの素材は伝統的なファイロンです。
ズームエアは前足部に入っています。
このシューズで最も気になるのは足首周りのフィット感の悪さです。
かかと部分はとんがる感じになっていますが、ここがホールドせずにシューズの中でかかとが浮いてしまう感じがします。
紐をきつめに締めてもフィット感のなさは変わりませんでした。
また、実際に走った際のクッションや反発ですが、クッションより反発の方が強そうです。
厚底なので柔らかいクッションを期待していると期待ハズレかもしれませんが、厚さ故にクッションがあるという程度です。
シューズの特性を考えると、ジョグ用として向いているわけでもなく、スピード練習用としても使いにくい微妙な感じです。
もはやランニングシューズではないと言っても過言ではありません。
このシューズと比較することで他のシューズの良さがわかるためにリリースしたのではないかと思えるシューズです。
・見た目の割に軽い
・良いのは安いということだけ
・ランニングシューズとしての機能性が低い
ズームグラビティについて、より詳しくは「ナイキズームグラビティ徹底レビュー!」の記事を参照してください。
ズームグラビティ2
重さ:228g
アッパー:トランスルーセント
ミッドソール:ファイロン
ズームエア:前足部
ミッドソールは前作と同じく厚底のファイロンで、前足部にズームエアが入っています。
ファイロンは反発性はありますが、クッション性はそれほどありません。
そのため、厚底ではありますが、クッション性の高さは期待しない方が良いです。
ここは前作と全く変更なさそうです。
アウトソールは前足部も後足部もグリップ性を重視したと思われるデザインです。
しかし、見た目ほどグリップ性は良くなく、雨の日は横滑りします。
アウトソールもミッドソールと同じく前作と全く変更ありません。
最も大きな変更点はかかと部分です。
前作はペラペラでフィット感が非常に悪く、かかとがシューズの中で動いてしまうほどでした。
ズームグラビティ2では厚みが増しましたが、フィット感は格段に良くなりました。
前作には全くなかった包み込む感覚がグラビティ2にはあります。
この点が改善されただけでかなり使えるシューズになったという印象です。
しかし、特筆して良い点もないシューズとも言えます。
価格帯や用途としてはライバルフライとかぶるところがありますが、どちらか選ぶならライバルフライの方がおすすめです。
※すでに廃盤となっているモデルです。
・レース以外のあらゆるシーンで使えるオールインワンシューズ
・厚底ながらクッション性は高くない
・濡れた路面のグリップはイマイチ
ズームグラビティ2について、より詳しくは「ナイキ ズームグラビティ2徹底レビュー!」の記事を参照してください。
エアズームウィンフロー7
重さ:26.5cm 263g
アッパー:エンジニアードメッシュ
ミッドソール:クシュロン
ズームエア:前足部+後足部
レースやスピード練習に使えるような代物ではありませんが、クセがなくクッション性も良いので、ジョグや普段履きには良いと思います。
定価は税抜きで10,000円ですが、人気がないためかセールされていることも多いので、これからランニングを始めたい初心者やジョグ用シューズを探している中上級者におすすめです。
ミッドソールはクシュロンです。
厚みは結構あります。
また、ズームエアは前足部と後足部に入っています。
ナイキのズームランニングシューズの中では、ズームストラクチャー22がちょっと似た感じではありますが、ウィンフロー7の方が安定感がありそうです。
サイズ感的には普通ですが、ナイキ的にはやや幅広と言えるかもしれません。
かかと部の厚みはヴェイパーフライネクスト%並みにある上にクシュロンフォームの柔らかさもあってクッションは良いです。
かかと部にもズームエアは入っていますが、反発感はあまりないです。
同様に前足部にもズームエアが入っていますが、こちらもクッション性の方が高く感じます。
用途としてはジョグか普段履きで、スピードを上げて走るためには全く向いていません。
・クッションや安定感は抜群でジョグや普段履きにおすすめ
・スピードは出しづらい
・耐久性が高い
ズームウィンフロー7について、より詳しくは「ナイキ エアズームウィンフロー7徹底レビュー!」の記事を参照してください。
ズームウィンフロー8
重さ:26.5cm 262g
アッパー:エンジニアードメッシュ+トランスルーセント
ミッドソール:クシュロン
ズームエア:前足部+後足部
前作はエアズームウィンフロー7でしたが、今作には何故かエアがなくズームウィンフロー8です。
しかし、ズームエアは使われており、単なる表記の問題と思われます。(ナイキではよくこういうことがあります)
アッパーは内側がメッシュ、外側がトランスルーセントの2層構造で、前作と違うのはほぼアッパーくらいです。
ミッドソールはクシュロンです。
以前のクシュロンには、よりソフトなクシュロンSTとより軽量なクシュロンLTがありましたが、2020年くらいからST・LTの記載がなくなりました。
ズームウィンフローのクシュロンはSTに近く、軽さよりソフトが強く出ている印象です。
ズームエアも前作と同じく前足部と後足部に入っています。
安定感・耐久性・グリップのどれをとっても高いアウトソールです。
その代わりに軽量性が犠牲になっている感じです。
足当たりは柔らかく、クッション性と安定感は高いですが、反発性はほとんどありません。
一応ズームエアは前後に入っていますが、エアの反発よりクシュロンのクッション性の方が感じられます。
とはいえ、ズームXのフカフカクッションやリアクトのぐにゃっとしたクッションではなく、安定感のあるクッションという感じです。
また、反発性がないためかシューズの重量より重く感じます。
スピードを出せるシューズではありません。
・クッションや安定感は抜群でジョグや普段履きにおすすめ
・スピードは出しづらい
・耐久性が高い
ズームウィンフロー8について、より詳しくは「ナイキ ズームウィンフロー8徹底レビュー!」の記事を参照してください。
ズームXインヴィンシブルラン フライニット
重さ:26.5cm 259g
アッパー:フライニット
ミッドソール:ズームX
ズームエア:なし
ナイキのズームXインヴィンシブルラン フライニットは、怪我ゼロを目指すというコンセプトで作られたリアクトインフィニティラン フライニットと対をなすシューズです。
このシューズをズームランニングシューズのカテゴリーと言っていいのかどうか微妙なところですが、一応「ズーム」とつくだけにズームランニングシューズのシリーズとしました。
アッパーはシューズ名にフライニットとついているのでフライニットなのだと思われますが、見た目も触った感じもエンジニアードメッシュのようです。
ミッドソールはもちろんズームXで、ズームエアは入っていません。
アウトソールは完全にラバーで覆われています。
単純にクッション性・反発性・軽量性を追求するのであればズームX剥き出しの方が良いと思いますが、耐久性を重視してフルラバーとしているものと思われます。
履く前からクッションが柔らかいのは想像できましたが足首周りも非常に柔らかいです。
シュータンも柔らかく、シューレースを強めに結んでも足の甲が痛くなりません。
かかともすっぽり包んでくれるような柔らかさがあります。
そして実際に走ってみた感覚も非常に柔らかさを感じます。
カーボンプレートもエアもなく、フルレングスでズームXを搭載していたペガサスターボ2とそれらのスペックは似ていますが、ズームXの厚みが全然違う分、フカフカさが全く異なります。
アルファフライからエアの反発感をとってクッション性と安定感を増したようなイメージです。
アルファフライはかかとで着地すると不安定感がありましたが、インヴィンシブルランはむしろかかと着地が安定するベストな着地です。
ジョグはもちろんですが普段履きに使用するのもおすすめです。
欠点を言うなら22,000円という定価の高さで、ジョグ用にそこまでの金額を出せるかという点です。
ただ、初心者やフルマラソン5時間くらいの走力の方であれば、練習用からレース用まで、あらゆる用途をまかなえると思います。
・クッション性抜群の超ジョグ向きシューズ
・クッションだけでなく足首周りも柔らかく足に優しい
・かかと着地がベスト
ズームXインヴィンシブルラン フライニットについて、より詳しくは「ナイキ ズームXインヴィンシブルラン フライニット 徹底レビュー!」の記事を参照してください。
ズームXインヴィンシブルラン フライニット2
重さ:26.5cm 280g
アッパー:フライニット
ミッドソール:ズームX
ズームエア:なし
前作もふかふかのクッションが特徴でしたが、今作はさらにふかふかとなったクッション性が特徴です。
ミッドソールの厚みは見た目的には変わらない気もしますが、片足ずつ履き比べてみるとその違いがわかります。
転がるようなライド感があるように言われてもいますし、見た目にもゆりかごのような形状になっていますが、ライド感は全く感じません。
アウトソールのどこで着地しても、びたっと地面に吸い付くようなグリップ性があるため、しっかり足を上げないでダラダラとジョグをしようとすると、足が離れずに転びそうになったりします。
また、これだけの厚さがあって柔らかいクッションだと不安定にもなりがちですが、かかとのソール面積が広く、後ろにせり出しているため、安定感は抜群です。
どこで着地してもクッション性の良さは感じますが、かかと着地が一番柔らかさを感じられるのでおすすめです。
前作より悪くなった点は、重くなったためにスピードが出しにくくなったところです。
個人的にはジョグか普段履きにしか使っていないのでその点は問題ありませんが、ペース走やロング走に使っていた人は使いづらくなったと思います。
もう一つのデメリットは価格の高さで、ジョグ用にしては税込22,000円の定価は高いでしょう。
・クッション性抜群の超ジョグ向きシューズ
・クッションだけでなく足首周りも柔らかく足に優しい
・地面に吸い付くようなグリップ性
ズームXインヴィンシブルラン フライニット2について、より詳しくは「ズームXインヴィンシブルラン フライニット2徹底レビュー!」の記事を参照してください。
ズームXインヴィンシブルラン フライニット3
重さ:26.5cm 283g
アッパー:フライニット
ミッドソール:ズームX
ズームエア:なし
正式名称は「ズームXインヴィンシブルラン フライニット3」ですが、ナイキの公式サイトでさえ「インヴィンシブル3」と、その長過ぎる名称を略しています。
価格は税込22,000円と据え置きでしたが、スペックは大きく変更されました。
ミッドソール素材は全面ズームXのままですが、1mm厚くなり、最も厚い部分で40mmとなりました。
しかし、ふかふか感は逆に前作よりなくなり、硬めになって推進力が上がりました。
アウトソールも変更され、地面に吸い付くような吸着感が強かった前作と異なり、グリップは良いものの足離れも良くなりました。
大きなマイナス点としては、かかと周りの変更で、薄くなったことによってホールド感はかなり弱まり、かかとの抜け感が気になるようになりました。
このあたりはシューレースの締め方でうまく調整する必要がありそうです。
前作までは上級者ランナー向けのプレミアクッションシューズという印象だったのに対し、今作は初心者がレースにも使えるようなシューズに変更された印象です。
ズームXインヴィンシブルラン フライニット3について、より詳しくは「ナイキ ズームXインヴィンシブルラン フライニット3徹底レビュー!」の記事を参照してください。
リアクトシリーズ
リアクトとはナイキのミッドソール素材の名称で、ポリウレタン系です。
速く走るためのランニングシューズのミッドソールはEVA(エチレンビニールアセテート)が多いのですが、ポリウレタンの良いところは耐久性とクッション性の高さです。
ズームシリーズのコンセプトが「FAST 速く」であることに対して、リアクトシリーズのコンセプトは「LONG 長く」です。
リアクトの素材自体はズームランニングシューズにも多く使われていますが、リアクトシリーズのミッドソールはもちろん「リアクト100%」というのが特徴です。
また、このシリーズ自体の種類は少なく、現行モデルで人気のあるのは「リアクトインフィニティラン フライニット」のみです。(廃盤ではありませんが、リアクトマイラーというモデルも存在します)
リアクトインフィニティランの前身であり、すでに廃盤となったエピックリアクトとオデッセイリアクトについて、この記事での説明は割愛いたしますので、興味のある方は以下のリンクからご覧ください。
リアクトインフィニティラン フライニット
重さ:26.5cm 263g
アッパー:フライニット(3層)
ミッドソール:リアクト
ズームエア:なし
リアクトインフィニティラン フライニットは、怪我ゼロを目指すというコンセプトシューズです。
2まで発売されたエピックリアクト・オデッセイリアクトの後継としてのリアクト3代目モデルです。
エピックリアクトやオデッセイリアクトは、リアクト特有のグニャっと沈み込む感じの強いシューズでしたが、リアクトインフィニティランにはそれがありません。
クッションは良いものの、エピックやオデッセイのコンセプトである「ふわ・かる・びよーん」のびよーんの部分を感じるにはある程度の速さが必要でした。
インフィニティランではそれらよりリアクトを24%増量しています。
しかし、ソールを厚くしたわけではなく、横に広げ、密度を高くしたための増量と思われます。
そのおかげでクッションはしっかりありながらもしっかり反発力もあり、自然と前に進む力も与えてくれます。
また、ミッドソールの横幅が広いためか横ブレしにくく、急カーブを曲がる場合もスムーズです。
・横ブレしにくい
・クッション性はもちろん高いが、反発性もわりとある
・過去のリアクトシューズより「びよーん」感が強い
リアクトインフィニティラン フライニットについて、より詳しくは「ナイキ リアクトインフィニティラン 徹底レビュー!」の記事を参照してください。
リアクトインフィニティラン フライニット2
重さ:26.5cm 274g
アッパー:フライニット
ミッドソール:リアクト
ズームエア:なし
前作はかかと部が硬いため、ショート丈のソックスだとかかとが当たる感じがするのが嫌だったのですが、インフィニティラン2は足首周りの当たりが柔らかくなったため、包み込まれる感じがあります。
ミッドソールとアウトソールに変更がないため、走行感は前作とほぼ同じです。
クッションはしっかりありながらもしっかり反発力もあり、自然と前に進む力も与えてくれます。
前作と比べると、履き口が柔らかく感じる分、私にとっては2の方が良いです。
しかし、その分だけ重くなっているため、重さを気にする人には前作の方が良かったかもしれません。
・横ブレしにくい
・クッション性はもちろん高いが、反発性もわりとある。
・前作より足への当たりが優しい
リアクトインフィニティラン フライニット2について、より詳しくは「ナイキ リアクトインフィニティラン フライニット2 徹底レビュー!」の記事を参照してください。
リアクトインフィニティラン フライニット3
重さ:26.5cm 282g
アッパー:フライニット
ミッドソール:リアクト
ズームエア:なし
アッパーが硬くなったためか、やや甲周りがきつくなった感じがあります。
ミッドソールのリアクトフォームは、リアクトインフィニティランの前身モデルであるエピックリアクトやオデッセイリアクトでは柔らかさが目立っていましたが、リアクトインフィニティランシリーズではあまり柔らかさを感じません。
そのぶん反発性もそこそこあり、厚さがあるぶんクッション性もあります。
また、ゆりかごのような形状をしていることから、自然に足を前に進ませるようなライド感があります。
脚の力をあまり使わずにかかと着地で無理のないスピードで走るのに向いたシューズです。
以上は前作と同じ感覚ですが、アッパーの通気性が下がり、アッパーの素材が硬くなったため、前作より長時間の走りに向かなくなりました。
また、私はジョグより普段履きの使用の方が多いのですが、その場合でさえ履いていると疲れます。
見た目的には前作よりファッション性が高くなり、ちょっとした普段履きには良いのですが、長時間履いたり普段履きにも履くことを考えた場合はワンサイズ上を選んだ方が良いかもしれません。
・クッション性も反発性もあり、ライド感も高い
・クッションは硬めで安定性が高い
・長時間履くには疲れる
リアクトインフィニティラン フライニット3について、より詳しくは「リアクトインフィニティラン フライニット3徹底レビュー!」の記事を参照してください。
リアクトXインフィニティラン4
重さ:26.5cm 308g
アッパー:フライニット
ミッドソール:リアクトX
ズームエア:なし
前作はシューズの内側からして硬さばかり感じましたが、反対に今作は柔らかさを非常に感じます。
かかとの突き上げ感と前足部のトウボックスの低さもあって、サイズ感も小さく感じますが、窮屈ではなく包み込んでくれるかのようです。
ミッドソールのリアクトXもズームXのような弾力性があり、反発とクッションを併せ持っています。
それでいて安定感も非常に高く感じます。
安定感は横幅の広さがもたらしているとも言えますが、ズームXよりは安定感が高いです。
逆に欠点は重さで、前作より20g以上重くなった一番の要因はリアクトXのミッドソールによるものと思われます。
リアクトも重さのあるミッドソールでしたが、リアクトXもそれに輪をかけて重そうです。
ただ、反発性も高いためか、300gを超える重さは感じさせません。
重さを感じさせないためにも、ある程度速いペースのジョグが向いています。
シューズのタイプとして、インヴィンシブル3にかなり寄っており、その違いが曖昧になった印象です。
・クッション性も反発性もあり、300gオーバーの重さは感じない
・クッションは柔らかいが安定性が高い
・トウボックスが低く、土踏まずの突き上げ感が高く、サイズ小さめ
リアクトXインフィニティラン4について、より詳しくは「ナイキ リアクトXインフィニティラン4 徹底レビュー!」の記事を参照してください。
まとめ
ナイキのランニングシューズについては、最新版が発売され次第、実際に履いてみてこちらのレビューまとめ記事を更新しています。
他のブランドについてもレビュー記事をまとめて随時更新していますので、以下のリンクを参照してください。
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