アシックス ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ
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アシックスのランニングシューズには、大別してSPEED(スピード)・ENERGY(エナジー)・PROTECT(プロテクト)・TRAIL(トレイル)の4種類の分類があります。

TRAIL(トレイル)を除く3つの分類ごとに、それぞれのシューズのスペックや特徴をまとめましたので、アシックスのランニングシューズを選ぶ際の参考にしてください。

SPEED(スピード)

スピードシリーズは、メタスピードスカイ・メタスピードエッジが発売される2021年以前はレース向けの「レーシング」シリーズとトレーニング向けの「ファスト」シリーズに分かれていました。

しかし、メタスピードシリーズが発売された2021年4月以降はその区分けは再編成され、革新的な「足が前に押し出される感覚」を重視したBOUNCE &ENERGY SAVING(バウンス&エナジーセービング)シリーズと、伝統的な「自分の足でけりだす感覚」を重視したDIRECT & RESPONSIVE(ダイレクト&レスポンシブ)シリーズに再分類されました。

BOUNCE &ENERGY SAVING(バウンス&エナジーセービング)

2021年4月に発売された「メタスピードスカイ」「メタスピードエッジ」「マジックスピード」「ハイパースピード」の4モデルがこの区分に分類されていましたが、2023年2月に「S4」「エボライドスピード」が加わりました。

このシリーズの共通した特徴は、ライド感(足が前に押し出される感覚)のあるスピードモデルという点です。

メタスピードスカイ

27cmで199gです。(26cm実測値186g)

ソールの厚さはかかとで33mm、つま先で28mmです。

このシューズで初めて投入されたミッドソールが「フライトフォームブラストターボ」です。

このミッドソール素材は反発性が非常に高く、それでいて軽量なのが特徴です。

ナイキのヴェイパーフライ・アルファフライに使われているズームXよりは柔らかさはなく反発性は若干落ちます。

しかし、その分、沈み込みが少ないため、走りが安定します。

ヴェイパーフライやアルファフライは、かかと着地や足首の柔らかいランナーには向かない可能性もありますが、メタスピードスカイはそういうランナーほど履いてほしいシューズです。

ナイキの厚底シューズになくてメタスピードスカイにあるのはライド感とグリップ感です。

中足部あたりで着地するとよくわかるのですが、カクッと自然に前に倒れるように進むライド感があります。

また、アシックスグリップというグリップ性の高いアウトソールが使われていることにより、薄底シューズのようなグリップ感があります。

メタスピードスカイについて、より詳しくは「アシックス メタスピードスカイ 徹底レビュー!」の記事を参照してください。

メタスピードスカイのスペック・特徴

・重さ:27cm199g(実測値26cm186g)
・ミッドソール:フライトフォームブラストターボ+カーボンプレート
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・アウトソール:アシックスグリップ
・ガイドソールテクノロジー搭載
・ナイキの厚底では柔らかさが微妙だと感じる人のレース用

メタスピードエッジ

メタスピードエッジ

27cmで160gです。

メタスピードエッジは、ストライド型ランナー向けのメタスピードスカイに対してピッチ型のランナー向けのシューズです。

メタスピードエッジに使われている素材はメタスピードスカイと同じですが、ミッドソールを薄くしたことにより軽量化されています。

ミッドソールの厚さは男性用でかかとが29mm、つま先が21mmで、メタスピードスカイよりかかとが4mm、つま先が7mm薄くなっています。

メタスピードスカイと素材は同じとはいえ、走行感は全く異なります。

メタスピードスカイを履いた後に履くと、クッションと反発性には物足りなさを感じられると思います。

また、メタスピードスカイを履いて走った時に感じたライド感(力を入れなくても勝手に足を前に進める感じ)はありません。

その代わり、アシックスグリップのグリップ感はメタスピードエッジの方が有効です。

また、そこそこのミッドソールの厚さのわりに非常に軽量なため、ピッチ走法に向いているのは確かです。

メタスピードエッジは、メタスピードスカイと比べると機能的に劣るように思えてしまいますが、ソーティーマジックやターサーシリーズなどの薄底の進化系と考えた方が良いと思います。

メタスピードエッジについて、より詳しくは「アシックス メタスピードエッジ使用レビュー!」の記事を参照してください。

メタスピードエッジのスペック・特徴

・重さ:27cm160g
・ミッドソール:フライトフォームブラストターボ+カーボンプレート
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・アウトソール:アシックスグリップ
・ガイドソールテクノロジー搭載
・薄底感覚で走りたい人のレース用

メタスピードスカイ+

27cmで205gで、前作からは少し重くなりました。(実測値26cm190g)

ミッドソールはフライトフォームブラストターボで、ソールの厚さはかかとで33mm、つま先で28mmと前作と同じです。

しかし、カーボンプレートの位置が前作より上部になり、プレートの形もスプーン型からフラット型に変わったため、履き心地はだいぶ変わりました。

前作と比べて反発性はスケールアップしています。

特につま先部分でそれを感じます。

そのため、前足部をしっかり潰して反発をもらう走り方がベストです。

その代わり、オリジナルのメタスピードスカイより扱いは難しく、特にフルマラソンなどの長距離では後半までベストの走り方をキープし続けるのは困難です。

メタスピードスカイ+について、より詳しくは、「アシックス メタスピードスカイ+徹底レビュー!」の記事を参照してください。

メタスピードスカイ+のスペック・特徴

・重さ:27cm205g(実測値26cm190g)
・ミッドソール:フライトフォームブラストターボ+カーボンプレート
・アッパー:モーションラップ
・アウトソール:アシックスグリップ
・ガイドソールテクノロジー搭載
・前足部をしっかり潰して反発をもらいながら走るのがベスト
・スカイより適正距離は短めで、よりストライド走法向き
・スカイより反発性はあるが、使いこなすのは難しい

メタスピードエッジ+

27cmで210g(実測値26cm197g)と前作からはかなり重く、メタスピードスカイ+よりも重くなりました。

ミッドソール素材はフライトフォームブラストターボで前作と変わりませんが、前足部25mm、後足部33mmとそれぞれ4mm厚くなりました。

厚さが増したこともありますが、ミッドソールのフォームが16%増しただけあってクッション性は前作に比べて格段に上がりました。

しかし、かかと部の厚さはスカイ+と同じながらもエッジ+の方が硬く感じます。

これはFFブラストターボの密度がスカイ+より高いことによるものです。

また、前足部はプレートがスプーン状に入っていることから、フラットに入っているスカイ+よりずっと下にプレートがあります。

そのため、スカイ+のように沈み込みがありません。

かかとから着地しても中足部で着地しても、自然と前足部に体重移動できるようなライド感があります。

スカイやスカイ+より反発が返って来るのが早いため、溜めを作らず足を回転させて走るピッチ走法が向いています。

距離適性は「スカイ+」<「スカイ」<「エッジ+」の順に長めです。

ちょっと走ったくらいではスカイやスカイ+に比べてエッジ+の良さはわかりにくいですが、距離が長くなるほど安定感とライド感の高さが生きてくるようなシューズです。

メタスピードエッジ+について、より詳しくは、「アシックス メタスピードエッジ+ 徹底レビュー!」の記事を参照してください。

メタスピードエッジ+のスペック・特徴

・重さ:27cm210g(実測値26cm197g)
・ミッドソール:フライトフォームブラストターボ+カーボンプレート
・アッパー:モーションラップ
・アウトソール:アシックスグリップ
・ガイドソールテクノロジー搭載
・反発よりライド感に頼って走る方がリズムに乗れる
・スカイ+よりミッドソールの密度が高いため、接地感は硬めで反発は早め
・スカイやスカイ+より距離適性は長め

メタスピードスカイパリ

26cmで166gと驚異の軽さとなりました。

ミッドソール素材はフライトフォームブラストターボプラスとなり、スカイプラスまでに使われていたブラストターボよりも柔らかくなりました。

公式サイトによるとFFターボプラスはFFターボに比べて8.0%軽量化され、8.2%反発性が増し、6.0%クッション性が増しています。

エッジパリとの大きな違いは、カーボンプレートの入り方です。

前足部はエッジパリより上の位置に入っているため、接地感覚はエッジパリより柔らかめで、やや沈み込みがあります。

走行感は初代のスカイやスカイ+とは全く異なり、ナイキのヴェイパーフライ3に似ています。

しかし、ナイキのズームXほどの沈み込みはありません。

その分、ズームXより反発性はやや落ちる気はしますが、反発のレスポンスはFFターボプラスの方が早いです。

着地位置はかかとだろうが前足部だろうが問題ではなく、地面から足を離す際にしっかり体重をかけられると大きな反発がもらえる感じです。

なお、トラックとロードの両方走ってみましたが、ロードの方が圧倒的に向いています。

下が柔らかいと反発がもらいにくいためです。

メタスピードスカイパリについて、より詳しくは「アシックス メタスピードスカイパリ 徹底レビュー!」の記事を参照してください。

メタスピードスカイパリのスペック・特徴

・重さ:27cm185g(実測値26cm166g)
・ミッドソール:フライトフォームブラストターボプラス+カーボンプレート
・アッパー:モーションラップ2.0
・アウトソール:アシックスグリップ
・ヴェイパーフライ3に似た履き心地
・前足部でしっかり体重をかけてソールを潰すと大きな反発がもらえる
・下が柔らかいと反発をもらいにくく、トラックよりロード向け

メタスピードエッジパリ

26cmで174gと驚異の軽さとなりました。

ミッドソール素材はフライトフォームブラストターボプラスとなり、エッジプラスまでに使われていたブラストターボよりも柔らかくなりました。

公式サイトによるとFFターボプラスはFFターボに比べて8.0%軽量化され、8.2%反発性が増し、6.0%クッション性が増しています。

スカイパリとの大きな違いは、カーボンプレートの入り方です。

前足部はスカイパリより下の位置に入っているため、接地感覚はスカイパリより硬めで、反発のレスポンスがより早めです。

走行感は初代のエッジやエッジ+とは全く異なり、ナイキのヴェイパーフライ2に似ています。

しかし、ナイキのズームXほどの沈み込みはありません。

その分、ズームXより反発性はやや落ちる気はしますが、反発のレスポンスはFFターボプラスの方が早いです。

走り方はピッチ走法向けということですが、自然とピッチが上がるため、ピッチを上げたいストライド走法の方にもおすすめです。

中足部から前足部に体重移動しようとすると、「コロン」というより「カクン」と前に速く進ませてくれるようなライド感が強いです。

着地位置はどこでも問題ないですが、ライド感を味わうためにも前足部より中足部・後足部で着地した方がむしろ良さそうです。

足当たりは柔らかいのに前足部に乗り込んだ際はしっかりと地面の硬さが感じられ、力を入れなくても自然と前に足を運んでくれる感じです。

メタスピードエッジパリについて、より詳しくは「アシックス メタスピードエッジパリ 徹底レビュー!」の記事を参照してください。

メタスピードエッジパリのスペック・特徴

・重さ:27cm185g(実測値26cm174g)
・ミッドソール:フライトフォームブラストターボプラス+カーボンプレート
・アッパー:モーションラップ2.0
・アウトソール:アシックスグリップ
・ヴェイパーフライ2に似た履き心地
・自然に足を運んでくれるライド感がかなり強い
・ピッチを上げたいストライド走法の方にもおすすめ

S4(エスフォー)

ASICS公式

S4は、サブ4の壁を突破したいというランナーに向けたレーシングシューズです。

重さは27cmで240gです。

ミッドソール素材は上層部にFFブラストターボ、下層にフライトフォームの2層構造で、間にカーボンプレートが入っています。

足当たりは柔らかいですが、接地感は柔らかくはないので安定感が高く感じられます。

上位モデルのメタスピードスカイやスカイ+と比較すると反発性は低く、前足部の沈み込みは少ないです。

しかし、マジックスピード2より沈み込む感覚はあり、そのぶん反発性は高いです。

その代わりマジックスピード2ほど反発の返りが早くないとも感じます。

つまり、マジックスピード2と比べるとS4の方がストライド向きです。

アシックスのストライド型の厚底レーシングモデルならメタスピードスカイとスカイ+が挙げられますが、感覚的に近いのはスカイの方です。

スカイ+は前足部をしっかり踏み潰して反発を得るタイプですが、スカイは「踏み潰す」というより「潰す」といった感じです。

S4はスカイほどは潰せませんが、エッジ+よりはこの感覚が強いという印象です。

S4について、より詳しくは「アシックス S4 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

S4(エスフォー)のスペック・特徴

・重さ:27cm 240g
・アッパー:モーションラップ
・ミッドソール:フライトフォームブラストターボ+フライトフォーム+カーボンプレート
・アウトソール:アシックスグリップ
・サブ4向けというにはスペックも価格も高い
・メタスピードスカイの練習用
・ピッチよりストライド向き(マジックスピード2と逆)

マジックスピード

ASICS公式

27cmで224gです。

ミッドソールはフライトフォームブラストです。

また、足の負担を少なくして前に進む「ガイドソールテクノロジー」も有しています。

これは、メタスピードシリーズ全てが持っている機能です。

中足部当たりで着地すると、自然と前に足を出してくれるようなライド感があります。

さらに前足部にはカーボンプレートが搭載されています。

アッパーは外側が「モノフィラメントエンジニアードメッシュ」、内側が「マルチフィラメントメッシュ」の2層です。

「モノフィラメント」とは単繊維の糸を意味していて、水はじきと通気性が良いのが特徴です。

その代わりに耐久性と肌触りは微妙なため、内側にマルチフィラメントメッシュを採用しています。

アウトソールには耐久性アップのためAHAR PLUS(エーハープラス)が使われています。

走行感はメタスピードスカイと共通部分が多いです。

ミッドソールは5mmも薄いため単純比較はできませんが、厚さが同じであればクッション性・反発性はそれ以上とも思えます。

その理由はおそらく反発性・クッション性は普通のブラストの方がターボより高いからなのではないかと思います。

反発力に関しては、厚さもあり軽量なメタスピードスカイには敵いませんが、アシックスのシューズの中では他には負けないレベルです。

マジックスピードについて、より詳しくは「アシックス マジックスピード比較レビュー!」の記事を参照してください。

マジックスピードのスペック・特徴

・重さ:27cm224g
・ミッドソール:フライトフォームブラスト
・アッパー:モノフィラメントエンジニアードメッシュ+マルチフィラメントメッシュ
・前足部にカーボンプレート
・ガイドソールテクノロジー搭載
・アウトソール:AHAR (エーハー)
・メタスピードスカイをレース用にしたい人のスピードトレーニング用

マジックスピード2

重さは27cmで240gです。

前作より重くなっていますが、数字よりもかなり軽く感じます。

さらに前足部のみ入っていたカーボンプレートはフルレングスに変更されました。

ASICS公式

アウトソールは前作のAHAR PLUS(エーハープラス)からアシックスグリップに変更され、グリップ力も上がりました。

以上の変更により、スピードトレーニング用のシューズとして、かなりの進化を遂げたと言えます。

足当たりは柔らかいですが、接地感に柔らかさはそれほどなく、すぐに反発が返ってくる感じがします。

ミッドソールは前作のフライトフォームブラストから、今作はフライトフォームブラストプラスとフライトフォームの2層に変更され、かかと部の厚みは2mm増しました。

とは言え接地感に硬さも感じず、優しい接地感です。

転がるようなライド感はそれほど感じませんが、ぐんぐん進ませてくれる推進力を感じるシューズです。

なお、メタスピードプラスシリーズとも親和性が高いですが、前作がストライド向きだったのに対し今作はどちらかと言うとピッチ走法向けのため、メタスピードエッジ+の方に近い感じがします。

マジックスピード2について、より詳しくは「アシックス マジックスピード2 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

マジックスピード2のスペック・特徴

・重さ:27cm240g
・ミッドソール:フライトフォームブラストプラス+フライトフォーム+カーボンプレート
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・アウトソール:アシックスグリップ
・メタスピードプラスシリーズ(特にエッジプラス)をレース用にしたい人のスピードトレーニング用

マジックスピード3

重さは26cmで202gです。

前作からはかなりのアップデートを遂げました。

軽量化の一番の要因はアッパーで、メタスピードスカイ+やメタスピードエッジ+と同じモーションラップとなりました。

ミッドソールは厚さは変わらないものの、下部のフライトフォームはフライトフォームブラストプラスになり、全面フライトフォームブラストプラスとなりました。

そのぶん、前作よりはやや沈み込みがあり、反発性は上がったため、前作よりもストライド走法向きとなりました。

前作はメタスピードエッジプラスと相性が良く、今作はメタスピードスカイプラスと相性が良い印象です。

マジックスピード3について、より詳しくは「アシックス マジックスピード3徹底レビュー!」の記事を参照してください。

マジックスピード3のスペック・特徴

・重さ:26cm202g
・ミッドソール:フライトフォームブラストプラス+カーボンプレート
・アッパー:モーションラップ
・アウトソール:アシックスグリップ
・メタスピードスカイ+をレース用にしたい人のスピードトレーニング用

マジックスピード4



ASICS公式

重さは27cmで240gです。

ミッドソールの厚さが一気に40mmを超える大幅なモデルチェンジとなりました。

マジックスピードシリーズは早い反発が特徴とも言えましたが、今作では強い反発に変わった印象です。

また、かかと部で着地すると接地感の強かった前作と比べ、今作ではクッション感が抜群にあります。

前足部は厚さのわりに接地感があり、前作よりも反発性を感じます。

フォアフットで反発を得るような走り方でなく、中足部から後足部で着地して前足部へ自然な体重移動をするだけで、その反発性は得られます。

前作より重くなり、地足感は減少したので前作までの感じが好きだった人には改悪と思えるかもしれませんが、シューズのスペック自体が高くなったのは間違いありません。

マジックスピード4について、より詳しくは「アシックス マジックスピード4 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

マジックスピード4のスペック・特徴

・重さ:27cm245g
・ミッドソール:フライトフォームブラストプラス+フライトフォームブラストターボ+カーボンプレート
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・アウトソール:アシックスグリップ
・厚さのわりに沈み込み少なく、前足部に体重を乗せると強い反発感が得られる

ハイパースピード

ASICS公式

27cmで210gです。

シリーズの他のシューズと大きく違うのはミッドソールの素材で、通常のEVA(エチレンビニルアセテート)です。

カーボンプレートも入っていません。

ソール自体も薄く、反発性やクッション性を特に謳うシューズではありません。

トレーニング用として人気の高いライトレーサーシリーズと同様に、軽量で癖がなく安価で耐久性の高いシューズです。

ライトレーサーとの大きな違いは、ハイパースピードにはガイドソールテクノロジーがある点です。

ガイドソールのライド感はメタスピードスカイほどはありませんが、メタスピードスカイをレース用にするのであれば、薄底トレーニングモデルとしておすすめの1足です。

ハイパースピードについて、より詳しくは「アシックス ハイパースピード比較レビュー!」の記事を参照してください。

ハイパースピードのスペック・特徴

・重さ:27cm210g
・ミッドソール:EVA
・アッパー:モノフィラメントエンジニアードメッシュ
・アウトソール:ソリッドラバー
・ガイドソールテクノロジー搭載
・コスパ系トレーニング用

ハイパースピード2

ASICS公式

重量は前作よりやや軽く、27cmで205gです。

ミッドソール素材はフライトフォームに変更になりました。

また、ミッドソールの厚さは前足部17mm-かかと部24mmで、かかと部は2mm厚くなりました。

アウトソールも前作のソリッドラバーアウターソールから、グリップ性と耐久性に優れたAHAR(エーハー)に変わりました。

前作と同じくクセのないコスパ系のトレーニング用として優秀なシューズですが、明らかに前作よりスペックが上がりながらも価格は据え置きの税込9,790円ということでさらにおすすめのシューズと言えます。

ハイパースピード2について、より詳しくは「アシックス ハイパースピード2 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

ハイパースピード2のスペック・特徴

・重さ:27cm205g
・ミッドソール:フライトフォーム
・アッパー:メッシュ
・アウトソール:AHAR(エーハー)
・ガイドソールテクノロジー搭載
・コスパ系トレーニング用

ハイパースピード3

ASICS公式

重さは27cmで約195gと、前作より10g程度も軽くなりました。

前作からの変更はほぼアッパーだけです。

このシューズの一番の売りであるコスパもそのままで、税込9,790円の価格も変更ありません。

軽量化しながら価格据え置きなのは、むしろコスパは上がったと言っても良いかもしれません。

ハイパースピード3について、より詳しくは「アシックス ハイパースピード3 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

ハイパースピード3のスペック・特徴

・重さ:27cm195g
・ミッドソール:フライトフォーム
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・アウトソール:AHAR(エーハー)
・ガイドソールテクノロジー搭載
・コスパ系トレーニング用

ハイパースピード4

ASICS公式

重さは26.5cmで約190gです。

前作と同じく薄底感があり、クセがなく扱いやすいシューズです。

しかし、前作と比べると厚底化し、柔らかくなったように思えます。

ミッドソールの素材も厚さもスペック的には変わりません。

おそらくフライトフォームの密度を変えているため、そう感じるのだと思います。

接地感の柔らかいシューズの方が一般的に人気は高いですが、このシューズを求める人は硬めなのが好きな人が多いと思います。

そのため、やや残念な変更です。

ライトレーサーと同じく短距離選手にも人気のシューズですが、今作ではちょっと長距離適正が高くなった印象があります。

ラスト(木型)がメタスピードシリーズと同じであるため、それらをレース用とするランナーの練習用としておすすめです。

ハイパースピード4について、より詳しくは「アシックス ハイパースピード4 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

ハイパースピード4のスペック・特徴

・重さ:26.5cm190g
・ミッドソール:フライトフォーム
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・アウトソール:AHAR(エーハー)
・ガイドソールテクノロジー搭載
・コスパ系トレーニング用

ハイパーレーサー

ASICS公式

26.5cm180gです。

走行感としてはかなり硬めで、ロードで走るのには向いていません。

しかし、前足部は意外に柔らかく、かなり屈曲します。

レース用であれば、もう少し屈曲せずに元に戻ろうとするような反発を感じさせる方が速く走れると思うのですが、いい具合に屈曲してしまうために地面からの反発があまりもらえません。

そのため、トラック専用シューズですがトラックレースにも向いているとは思えません。

地足感が強くクセがなく、薄底のわりに耐久性に優れる設計になっていることもあり、どう考えてもトラックの練習向けシューズです。

薄底の練習用として人気の高いハイパースピードが4になって薄底感が落ちたため、ハイパースピード3までの薄底感が好きだった人にはハイパーレーサーの方が好みかもしれません。

ハイパーレーサーについて、より詳しくは「アシックス ハイパーレーサー スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

ハイパーレーサーのスペック・特徴

・重さ:26.5cm180g
・ミッドソール:フライトフォーム
・アウトソール:AHAR+(エーハープラス)
・レーサーではなくトレーナー
・レーシング機能としてはソーティーマジックの方が上
・用途はトラックでの練習用1択で、短距離選手の練習用により向いている

エボライド スピード

ASICS公式

26cmで224gです。

エボライド3からは大きく変更され、別物のようなモデルとなりました。

3までは転がるようなライド感があり、硬めの接地感で薄底でした。

しかし、エボライドスピードはフライトフォームブラストに変更された上にソールも厚くなったため、クッション性と反発性は上がりましたが、転がるようなライド感は薄まりました。

とはいえ、跳ねるよりは転がる感覚で進ませてくれるシューズです。

シューズのレベル感的にはサブ4くらいのランナーのレース用、サブ3レベルの練習用といった感じで、同レベルのシューズにはノヴァブラスト3があります。

ノヴァブラスト3は跳ねるタイプが好きな人向け、エボライドスピードは転がるタイプが好きな人向けです。

エボライドスピードについて、より詳しくは「アシックス エボライドスピード スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

エボライドスピードのスペック・特徴

・重さ:26cm 224g
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・ミッドソール:フライトフォームブラスト
・エボライド3よりライド感と軽量さはないが、クッション・反発は上
・エボライド3とは別物で、初代マジックスピードのカーボンなしというタイプ
・跳ねるより転がる感覚が好きな人向き

エボライド スピード2

ASICS公式

前作からはアッパーのみ変更のマイナーチェンジです。

柔らかいアッパーだった前作と違って硬めにフィットするタイプになりました。

ジョグに使うなら前作の方が良いと思いますが、スピードトレーニングに使うなら今回のアップデートはプラスだと思います。

エボライドスピード2について、より詳しくは「アシックス エボライドスピード2 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

エボライドスピードのスペック・特徴

・重さ:26cm 224g
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・ミッドソール:フライトフォームブラスト
・反発性は低いが、転がるような推進力(ライド感)が強い
・スピードトレーニング向け
・ストライド走法よりピッチ走法向け

DIRECT & RESPONSIVE(ダイレクト&レスポンシブ)

SPEED(スピード)は速く走ることに焦点を当てたモデルですが、その中でもDIRECT & RESPONSIVE(ダイレクト&レスポンシブ)はクセが少なく軽量な伝統的スピードモデルが含まれます。

DIRECT & RESPONSIVE(ダイレクト&レスポンシブ)は「SORTIEMAGIC(ソーティーマジック)」「TARTHER(ターサー)」「LYTERACER(ライトレーサー)」「GEL-DS TRAINER(ゲルDSトレーナー)」の4種類のシリーズがあります。

それぞれのシリーズについての特徴を以下説明いたします。

ソーティーマジックRP5

ASICS公式

ソーティーマジックはアシックスで最も薄底でエリートランナー向けのレーシングシューズです。

ソーティーには以前ソーティージャパンという、ソーティーマジックより少しクッションのあるシリーズがありましたが、廃盤となってしまいました。

今はソーティーシリーズはソーティーマジックのみとなりましたが、ソーティーマジックにはより反発の強い「RP」と、より軽い「LT」の2つのシリーズがあります。

ソーティーマジックRP5の「RP」はrepulsion(リパルジョン)の略で反発性を意味します。

27cmで165gです。

これだけの軽量モデルのミッドソールはフライトフォームが使われていることが普通ですが、このシューズには反発性に優れるフライトフォームプロペルも併用されています。

また、シューズを屈曲させないためのシャンク(プレート)がしっかり入っていたり、つま先部分のグリップ力を上げるためにアシックスグリップという高グリップ素材が使われているのがLTシリーズと異なる点です。

ソーティーマジックRP5は反発を使ってしっかり蹴って進みたいエリートランナー向けシューズです。

ソーティーマジックRP5のスペック・特徴

・重さ:27cm165g
・ミッドソール:フライトフォーム+フライトフォームプロペル
・反発力を使いたいパワー型のエリートランナー向け

ソーティーマジックRP6

ASICS公式

26.5cmで145gと超軽量です。

しかも、より軽量とされるLTシリーズのLT2より軽量化されました。

今後、これを上回る軽量モデルがLTシリーズから発売される可能性はありますが、軽量さを理由にRP6でなくLT2を買うという選択肢は無くなりました。

軽量化された一番の要因はアッパーで、前作のジャガードメッシュからエンジニアードメッシュに変更になりました。

また、ヒールカップが前作から柔らかくなり、ここも軽量化されたポイントです。

そのため、ホールド感は前作の方が良いですが、内側に補強材が入っているため、全くホールド感がないわけではありません。

ミッドソール・アウトソールの変更はありません。

トラックの公式レースでも使用できる25mm以下の厚さの薄底シューズであるため、かなりの力がないと使いこなせないと思いますが、少なくとも前作RP5やLT2を使えていたランナーにはかなりおすすめです。

ソーティーマジックRP6について、より詳しくは「アシックス ソーティーマジックRP6 レビュー!」の記事を参照してください。

ソーティーマジックRP6のスペック・特徴

・重さ:26.5cm145g
・ミッドソール:フライトフォーム+フライトフォームプロペル
・地面をしっかり蹴って走りたいエリートランナー向け
・LT2とRP5のいいとこ取り

ソーティーマジックLT2

ASICS公式

ソーティーマジックには、より反発の強い「RP」と、より軽い「LT」の2つのシリーズがあります。

「LT」はlightの略で軽量を意味しています。

27cmで157gです。

ソーティーマジックRP5と違うのは、ミッドソール素材が全面フライトフォームであること、シャンクの入っている範囲が狭いため、やや屈曲すること、つま先部にアシックスグリップはついていないことです。

ソーティーマジックLT2は、反発をあまり使わず軽いシューズでピッチを速く回したい体重の軽いスピードランナーにおすすめのシューズです。

薄底で軽量なソーティーマジックの中でも軽量なLTシリーズはアシックスのランニングシューズの中でも最軽量でしたが、RP6がそれを上回る軽量さであるため、軽さを理由にLT2を選ぶという選択肢はなくなりました。

今後はより軽量なLT3が発売されるのか、それとも廃盤となり、RPシリーズに統一されるのかという位置づけです。

ソーティーマジックLT2のスペック・特徴

・重さ:27cm157g
・ミッドソール:フライトフォーム
・体重が軽くピッチ走法のエリートランナー向け

ターサーエッジ2

ASICS公式

TARTHER(ターサー)シリーズにはターサージールというモデルがあり、ナイキの厚底がブームとなる前は多くのシリアスランナーがレーシングシューズとして着用していました。

ところがターサージール6を最後にターサージールは廃盤となり、後継モデルとしてターサーエッジが発売されました。

しかし、ターサーエッジは以前ターサージールを使っていた人からすると全く違うシューズだという声もあったからなのか、ターサーエッジ2が発売されるタイミングで、ターサーRPという、よりターサージールに近い仕様の新モデルも発売されました。

これにより、ターサーシリーズは「加速力のターサーエッジ」と「反発力のターサーRP」という2つの軸として商品展開していくことになりました。

ターサーエッジ2は、27cmで194gです。

ターサーエッジはターサージールの後継モデルという位置付けで発売されましたが、ターサージールのイメージで使いたい人にとってはクッション性が高くスピードを出しづらいシューズになってしまいました。

ターサーエッジ2ではアッパーが改良され、アダプトメッシュ2.0という硬めの素材になりました。

これにより初代ターサーエッジよりスピードは出しやすくなったと思います。

ターサーエッジ2は薄底を使いたいけど少しクッションが欲しいという人や、ソーティーマジックをレース用に履く人の練習用におすすめのシューズです。

ターサーエッジ2のスペック・特徴

・重さ:27cm194g(26.5cm185g)
・ミッドソール:フライトフォームプロペル
・薄底がいいもののソーティーマジックよりはクッションが欲しい人向け

ターサーエッジ3

ASICS公式

26.5cmで205gです。

前作より10g以上重くなりました。

ミッドソールは2mm厚くなり、フライトフォームに変更されました。(前作はフライトフォームプロペル)

また、アウトソールも大きく変更されました。

前作はチップタイプのアウトソールでグリップが良いのが特徴でしたが、耐久性が低かったため、グリップ性はやや落ちるものの耐久性を上げたようなソールになりました。

ASICS公式

画像のように3種類のラバーソールが使われています。

つま先は強力グリップのアシックスグリップで、外側は耐久性重視のラバーです。

そして最も広範囲に使われているのが「3D TETRA SOLE」という新しい技術です。

これはテトラポッドのような形状のチップタイプで、グリップ性もよく耐久性も高いのが特徴です。

アウトソール全体としては前作の方がグリップ性は良く、今作の方が耐久性が高いという感じで、ミッドソールも厚く、シューズ自体も重くなった点を考慮してもターサーエッジ3はかつてのターサージールとは完全に別物と思った方が良いです。

ターサージールの軽量・薄底レーシングという系譜を受け継いでいるのはターサーRPです。

ターサーエッジ3はどちらかというとライトレーサー寄りのトレーニングモデルとして考えた方が良いと思います。

ターサーエッジ3について、より詳しくは「アシックス ターサーエッジ3レビュー!」の記事を参照してください。

ターサーエッジ3のスペック・特徴

・重さ:26.5cm205g
・ミッドソール:フライトフォーム
・レース用でなく、ライトレーサー寄りのトレーニングモデル
・練習でそこそこの薄底を履きたい人の中で、ライトレーサーより機能性を求めるランナー用

ターサーRP2

ASICS公式

26.5cmで170gです。

ターサーRPは「加速力のターサーエッジ」に対して、「反発力のターサーRP」と称されるモデルです。

前作より5gほど軽量化されましたが、軽量化された一番の要因はアッパーで、ジャガードメッシュからエンジニアードメッシュに変更になりました。

前作の方がフィット感は良かったと思いますが、生地はより薄く、通気性が良くなったように思います。

ミッドソールとアウトソールは前作から変更はありません。

前作と同じく、中足部のデュオソールのあたりで着地し、つま先部分のアシックスグリップでしっかりと蹴って進むような走り方がおすすめです。

ターサーRP2について、より詳しくは「アシックス ターサーRP2 レビュー!」の記事を参照してください。

ターサーRP2のスペック・特徴

・重さ:26.5cm170g
・ミッドソール:フライトフォーム
・ソーティーマジックRP6の練習用、またはソーティーでは薄すぎると感じるランナーのフルマラソンレース向け

ターサーRP3

ASICS公式

26.5cmで185gです。

前作より15g程度重くなりましたが、ミッドソールが2mm厚くなり、フライトフォームブラストに変更されたことがその大きな要因です。

それにより接地感は柔らかくなり、これまた新しく搭載されたプロパルショントラスティック(立体的になったプレート)も影響して反発性がかなり増しました。

アウトソールは前作ではデュオソールだった部分が3Dテトラソールとなったため、若干グリップ性は落ちましたが耐久性は向上しました。

走行感は薄底という感じですが、薄底があまり得意でないという人にも練習用に是非履いてほしいシューズです。

主にトラックの練習用に向いていて、耐久性が高くなったので遠慮なくガシガシ使えます。

ソーティーマジックだと薄すぎるけど厚底は履きたくないというランナーなら、フルマラソンにも使えるでしょう。

今までのターサーらしさは確かに薄れてしまいましたが、間違いなく前作より機能性はアップしていると断言できる1足です。

ターサーRP3のスペック・特徴

・重さ:26.5cm185g
・ミッドソール:フライトフォームブラスト
・トラックのスピード練習からフルのレースまで使える

ターサーRP3について、より詳しくは「アシックス ターサーRP3 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

ターサージャパン

ASICS公式

ターサージャパンは、2000年の発売からほとんど変わることなく販売されているメイドインジャパンのモデルです。

「ターサー」という名称、伝統的なSpEVA(スピーバ)というミッドソールなどから想像するより硬さを感じさせず、意外とクッション性を感じられるシューズです。

かかと部に内蔵されたゲルがその要因の一つです。

一方で前足部はソールが薄いため、かかと部あたりで着地して自然な体重移動から前足部のデュオソールでしっかり地面を蹴って走る感じがおすすめです。

カーボンプレートはもちろん入っておらず、アウトソールにもはっきりとした屈曲溝があるわりには屈曲性はそこまで高くありません。

また、一昔前のアシックスモデルというだけあって、最新モデルと比べても履き口や幅が広めといった感じです。

ターサージャパンのスペック・特徴

・重さ:26.5cm210g
・ミッドソール:SpEVA(スピーバ)
・20年以上ほとんど変わらないスペック

ターサージャパンについて、より詳しくは「アシックス ターサージャパン スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

ライトレーサー3

ASICS公式

ライトレーサーは昔からあったシューズですが、以前のモデルは「TS」とか「RS」という記号がついていました。

TSはトレーニングスペック、RSはレーシングスペックの略ですが、2019年春夏モデルから記号がなくなり、新たなライトレーサーとして生まれ変わりました。

実質初代のライトレーサーは、ライトレーサーTS7に続く8代目のライトレーサーTS8のような位置付けのシューズです。

つまりライトレーサーはレーシングモデルに分類されながら、実質トレーニングモデルです。

前述のソーティーマジックやターサーシリーズをレース用として使用するのであれば、練習用にクッション性と耐久性を加えたライトレーサーシリーズはおすすめです。

重さは27cmで228gです。

ミッドソールはフライトフォームプロペルです。

ライトレーサー2からはマイナーチェンジで、アッパーはより耐久性を重視した物に変わりましたが、それ以外は違いが良くわかりません。

ライトレーサー3は前作と同じく、練習でそこそこの薄底を履きたい人の中で、機能性よりコスパを求める中・上級者向けです。

ライトレーサー3のスペック・特徴

・重さ:27cm228g
・ミッドソール:フライトフォームプロペル
・コスパ最強のトレーニングモデル

ライトレーサー4

ASICS公式

27cmで225gと重さは前作とほぼ同じです。

最も大きい変更点はアッパーです。

上から触った感じは前作よりも3Dプリントの硬さを感じますが、内側は前作よりも柔らかくなったように思います。

そのため、前作の方がカチッとしたホールド感があり、スピードは伝えやすいです。

ただし、ミッドソールは変わらずフライトフォームプロペルで厚さも変更ないため、それほど大きな差はありません。

ライトレーサー4について、より詳しくは「アシックス ライトレーサー4 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

ライトレーサー4のスペック・特徴

・重さ:27cm225g
・ミッドソール:フライトフォームプロペル
・コスパ最強のトレーニングモデル

ライトレーサー5

ASICS公式

今作も変更点はアッパーのみというマイナーチェンジです。

アッパーはエンジニアードメッシュになり、さらに柔らかくなった感じです。

価格は今回も1万円を切る9,900円です。

とにかくクセのない薄底タイプのトレーニングモデルなので、短距離選手や部活生に人気のあるシューズです。

ライトレーサー5について、より詳しくは「アシックス ライトレーサー5 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

ライトレーサー5のスペック・特徴

・重さ:27cm220g
・ミッドソール:フライトフォームプロペル
・コスパ最強のトレーニングモデル

ゲルDSトレーナー26

ASICS公式

27cmで225gです。

ミッドソールはフライトフォームで軽量化していますが、かかとにはGEL(ゲル)が入っているため、かかと部のクッション性は高いです。

また、ミッドソールの内側にはオーバープロネーション防止のためのDUOMAXテクノロジーが使われています。

ファストシリーズというサブ3〜4向けのスピードタイプながら、オーバープロネーション対策を施しているのは珍しいシューズです。

ゲルDSトレーナー26は、オーバープロネーション気味ながらスピードは出して走りたいランナー向けシューズです。

ゲルDSトレーナー26のスペック・特徴

・重さ:27cm225g
・ミッドソール:フライトフォーム+GEL
・DUOMAXテクノロジー(オーバープロネーション防止機能)搭載
・スピードは出したいが、オーバープロネーション気味の中級ランナー向け

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ENERGY(エナジー)

ENERGY(エナジー)は、走る時のエネルギーに焦点を当てたシリーズです。

「ラクに、長く、ランニングを楽しみたい様々なランナーにおすすめ。」というコンセプトからなるENERGY(エナジー)シリーズは、SAVING(セービング)とRETURN(リターン)の2系統に分かれます。

SAVING(セービング)

SAVING(セービング)シリーズは、エネルギーをなるべく使わず楽に走るという走行効率を追求するモデルです。

ENERGY SAVING SERIES(エナジーセービングシリーズ)に分類されるのは「METARIDE(メタライド)」「GLIDERIDE(グライドライド)」「EVORIDE(エボライド)」の3種類があり、通称ライドシリーズと言われています。

それぞれのシリーズについての特徴を、以下説明いたします。

メタライド

ASICS公式

27cmで289gです。

シリーズで最初に発売されたモデルにしてアシックス最高額のモデルです。

ただ、最高額ではあるものの速く走れるシューズではありません。

対象者はフルマラソン5時間から完走レベルです。

ライドシリーズには共通して、足の負担を少なくして前に進むガイドソールテクノロジーがあります。

これは弓形のソールデザインにより、着地した足が前に転がるように足を進ませてくれる仕組みです。

このガイドソールテクノロジーが最も強いモデルがメタライドです。

弓形になっているためシューズを水平に置いた時の接地部分が少ないことと、つま先とかかとのドロップ差がないというのが大きな特徴です。

これらのコンセプトや構造から、メタライドはかかと着地の初心者ランナーがなるべく楽に長く走ることにのみ特化した用途と言えます。

メタライドのスペック・特徴

・重さ:27cm289g
・ミッドソール:フライトフォーム+フライトフォームプロペル+ゲル
・最強のガイドソールテクノロジー
・なるべく楽に長く走りたいかかと着地の初心者ランナー向け

グライドライド2

ASICS公式

27cm285gです。

グライドライド2の対象者はフルマラソン4時間〜5時間レベルで、メタライドより少し上です。

重量はメタライドと同じくらいですが、違うのは、ドロップ差が5mmある点です。

5mmのドロップ差は決して大きくはありませんが、全くないメタライドとはやはり感覚が異なります。

勝手に転がされるような感覚のあるメタライドに対し、グライドライドは転がるような感覚です。

わかりにくい例えかもしれませんが、「転がされる」と「転がる」という違いです。

メタライドは初心者にのみおすすめでしたが、グライドライドは中上級者にとっても長く走るのには有効です。

グライドライド2のスペック・特徴

・重さ:27cm285g
・ミッドソール:フライトフォーム+フライトフォームプロペル
・前作からゲルがなくなりアッパーが柔らかくなり少し軽量化
・なるべく楽に長く走りたい中級者ランナー向け

グライドライド3

ASICS公式

27cmで270gほどです。

前作より15gほど軽くなりました。

ミッドソールは上部がフライトフォームブラストプラス、下部がフライトフォームプロペルです。

前作は上部がフライトフォームプロペルで、下部がフライトフォームです。

フライトフォームは通常のフライトフォーム→フライトフォームプロペル→フライトフォームブラストプラスの順に反発性と柔らかさが上がります。

つまり、前作より反発性や柔らかさが上がっています。

逆にそのぶん、ライド感は前作より控えめに思えます。

グライドライド3について、より詳しくは「アシックス グライドライド3スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

グライドライド3のスペック・特徴

・重さ:27cm270g
・ミッドソール:フライトフォームブラストプラス+フライトフォームプロペル
・ライド感が強く一定のスピードで走り続けることに向いている
・短い距離でスピードを出すことには向かない

エボライド2

ASICS公式

27cmで232gです。

エボライド2の対象者はフルマラソン3時間〜4時間レベルです。

メタライドやグライドライド2と比べるとかなり重量は軽く、ゲルは入っていません。

ドロップ差はグライドライド2と同じく5mmです。

ライドシリーズの中では重量がかなり軽い分、中上級者にも使えるモデルですが、定価が税抜1万円という安さもシリーズ3作の中で圧倒的です。

エボライド2のスペック・特徴

・重さ:27cm232g
・ミッドソール:フライトフォーム
・中上級者のトレーニング用

エボライド3

ASICS公式

27cmで210gです。

前作からミッドソールもアウトソールも変更ありませんが、アッパーとシュータンが変更されたことにより、かなり軽量化されました。

エボライド3について、より詳しくは「アシックス エボライド3 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

エボライド3のスペック・特徴

・重さ:27cm210g
・ミッドソール:フライトフォーム
・中上級者のトレーニング用

BOUNCE(バウンス)

BOUNCE(バウンス)シリーズは、RETURN(リターン)シリーズ・ブラストビヨンドシリーズとも呼ばれ、着地時や蹴り出し時のエネルギーに着目し、地面から受けるエネルギーを最大化させることに焦点をあてて開発されたモデルです。

NOVABLAST(ノヴァブラスト)」「DYNABLAST(ダイナブラスト)VERSABLAST(ヴァーサブラスト)」がありますが、シューズ名の最後にブラストがつくという共通点があります。

それぞれのシリーズについての特徴を、以下説明いたします。

ノヴァブラスト2

ASICS公式

27cmで280gと前作から20gほど重くなりましたが、納得のアップグレードです。

まず、アッパーはエンジニアードメッシュに変更になりました。

ミッドソールの素材はフライトフォームブラストで変更はありませんが、厚みは2mm増し、前足部は22mm・後足部は30mmとなりました。

フライトフォームブラストは反発性とクッション性に富んだ柔らかいミッドソールですが、その柔らかさから前作は不安定さも指摘されたりしました。

今作では2mm厚くなったことにより、前作より不安定になりそうなイメージですが、かかとがせり出し気味になり、むしろ安定感を増しました。

当然クッション性も反発性も前作より上がっており、重くはなったものの前作より楽にスピードを出しやすく維持しやすいシューズです。

ASICS公式

また、ノヴァブラストのアウトソールはこのように特徴的な形状をしています。

これはブラストビヨンドシリーズ全てに共通している形状ですが、これがミッドソールの「FLYTEFOAM BLAST(フライトフォームブラスト)」と並ぶ、このシリーズの反発性の秘密です。

中央部のくぼみ(黒い部分)がいったん沈んで弾む感覚を与えてくれます。

踏み込んだ瞬間に変形し、復元しようとする力で反発を与えてくれるイメージです。

カーボンプレートの強い反発とは違って、足に優しい「弾む」反発といった感じです。

ノヴァブラスト2について、より詳しくは「アシックス ノヴァブラスト2レビュー!」の記事を参照してください。

ノヴァブラスト2のスペック・特徴

・重さ:27cm280g
・ミッドソール:フライトフォームブラスト
・厚さ:前足部22mm 後足部30mm
・クッション性も反発性も高い
・スピードはそこまで上げられないが、一定のスピードの持続がしやすい
・後足部は柔らかいものの、安定感がある

ノヴァブラスト3

ASICS公式

27cmで245gです。

前作より30g以上軽量化されました。

軽量化された一番の要因はミッドソール素材で、フライトフォームブラストからフライトフォームブラストプラスに変更されたことです。

厚さは前作より1mm厚くなりながらも軽量化され、かなりスピードを出しやすいシューズに進化しました。

特徴的なアウトソールの溝は今作にもありますが、前作より浅くなっています。(画像の赤丸部分)

ここで踏み込んだ時にトランポリンのような反発感を得られるのがノヴァブラストの特徴です。

前作までは踏み込んでからいったん沈み込んで跳ね返ってくる感じでしたが、今作ではその沈み込みが少なくなり、レスポンスが早くなりました。

これらの変更により、前作よりもスピードを上げるトレーニングにも向いています。

一瞬でスピードを上げるようなインターバルには向いていませんが、一定の速いペースで走るようなペース走には使いやすく、もちろんジョグやロング走にも向いている万能シューズです。

ノヴァブラスト3について、より詳しくは「アシックス ノヴァブラスト3 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

ノヴァブラスト3のスペック・特徴

・重さ:27cm245g
・ミッドソール:フライトフォームブラストプラス
・厚さ:前足部23mm 後足部31mm
・クッション性も反発性も高い
・前作よりスピードが出しやすく、一定のスピードの持続がしやすい
・ペース走からロング走・ジョグまで幅広い用途で使える万能タイプ

ノヴァブラスト4

ASICS公式

27cmで250gです。

アッパーはエンジニアードウーヴンというアシックスでは珍しいウーヴン素材に変更されましたが、これが柔らかくなかなかに良い感触です。

ミッドソールはフライトフォームブラストプラスエコに変更され、やや重くなりました。

前作よりやや硬く、クッション性は薄くなりましたが、そのぶん反発性は高くなりました。

ややスーパーブラスト寄りになった感じです。

ノヴァブラスト4について、より詳しくは「アシックス ノヴァブラスト4 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

ノヴァブラスト4のスペック・特徴

・重さ:27cm250g
・ミッドソール:フライトフォームブラストプラスエコ
・前作より早く返ってくるトランポリンのようなバウンス感
・スピード対応レンジは広いが、速すぎるペースと遅すぎるペースはどちらも向かない
・スーパーブラストとノヴァブラスト3の中間的特徴

スーパーブラスト

ASICS公式

27cmで240gです。

ノヴァブラスト3より約6mmソールが厚くなったにもかかわらず、むしろやや軽くなりました。

ミッドソールにはメタスピードシリーズと同じフライトフォームブラストターボが上側(全体の約80%)に搭載されましたが、それが軽量さの主な要因です。

ミッドソール下層はフライトフォームブラストプラスで、こちらも十分に軽量で反発性の高い素材です。

しかし、それらのスペックから想像するより接地の感触は硬めです。

柔らかく沈み込んでから跳ねるノヴァブラスト3とは少し異なる感触です。

前足部のここの押し上げ感がなくなりました。

しかし、ミッドソール自体はフライトフォームブラストターボを使っているスーパーブラストの方が反発性が強く、足裏全体で押し上げてくれる感じです。

ノヴァブラスト3はいったん沈みこんでから反発がくるため、しっかり踏み潰した方が反発がもらえます。

しかし、スーパーブラストは反発が返ってくるのが早くて強いため、ノヴァブラスト3ほど踏み潰す必要がありません。

ノヴァブラスト3と比較するなら、スーパーブラストの方がピッチ走法かつ体重の軽い人向けです。

スピードの出しやすさもスーパーブラストの方が上です。

しかし、プレートが入っているわけではないため、マジックスピード2やS4よりはスピードを出しづらいという感じです。

同時期にサブ4向けのレーシングシューズとして発売されたS4より、スーパーブラストの方がよほどサブ4向けに思えます。(S4はサブ3〜3.5くらい)

スーパーブラストについて、より詳しくは「アシックス スーパーブラスト スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

スーパーブラストのスペック・特徴

・重さ:27cm 240g
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・ミッドソール:フライトフォームブラストターボ+フライトフォームブラストプラス
・点で押し上げるノヴァブラストに対して面で押し上げる反発性
・ピッチ走法かつ体重の軽い人向け
・S4よりサブ4向け

スーパーブラスト2

ASICS公式

26.5cmで244gです。

ミッドソールはメタスピードパリシリーズと同じフライトフォームブラストターボプラスをメインに、下部にフライトフォームブラストプラスエコとなりました。

アウトソールもアシックスでグリップ最強のアシックスグリップとなり、ミッドソールもアウトソールもレーシングスペック並みにグレードアップしました。

履き心地としては前作から大きくは変わっていないように感じます。

沈み込みはほとんどなく、接地感は硬めで早い反発がもらえるタイプのシューズです。

スーパーブラスト2について、より詳しくは「アシックス スーパーブラスト2 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

スーパーブラスト2のスペック・特徴

・重さ:26.5cm 244g
・アッパー:エンジニアードウーヴン
・ミッドソール:フライトフォームブラストターボプラス+フライトフォームブラストプラスエコ
・アウトソール:ASICS GRIP(アシックスグリップ)
・イメージより履き心地は硬め
・ピッチ走法向け
・S4よりサブ4向け

ダイナブラスト2

ASICS公式

27cmで252gです。

前作とは3g差ですので、ほぼ誤差の範囲です。

前作から変更されたのは点はアッパーとミッドソールのドロップ差です。

前作もアッパーはニットでしたが、補強が減って軽量化された感があります。

ミッドソールの厚さはかかとが24mm、前足部が16mmでドロップ差は8mmになりました。

前作は12mmだったため、大きな変更点です。

前作はドロップ差しかわからないため推測ですが、前足部が厚くなり、かかと部が薄くなることでドロップ差が縮まったように思います。

ミッドソールの素材自体はフライトフォームブラストで変更はありません。

ドロップ差8mmというのはノヴァブラスト2と同じで、ノヴァブラスト2より前足部も後足部も6mm薄い設計です。

そのため、クッション性や反発性はいずれもノヴァブラスト2に劣りますが、ダイナブラスト2の方が軽量なためにスピードは出しやすいです。

とはいえ、インターバルのようなスピードを出しやすいシューズではなく、前作と同じく速めのジョグやテンポ走向けです。

ダイナブラスト2のスペック・特徴

・重さ:27cm252g
・ミッドソール:フライトフォームブラスト
・速めのジョグや軽いテンポ走向け

ダイナブラスト3

ASICS公式

27cmで260gです。

前作からはマイナーチェンジで、変わったのは主に以下の3点です。

  1. かかと部分(アキレス腱部分)の形状
  2. シュータン上部の形状(切れ込みあり)
  3. アッパーの材質がより柔らかいニットに(前作もニット)

ミッドソールは前作と同じくフライトフォームブラストで、2→3になる際にフライトフォームブラストからフライトフォームブラストプラスに変更されたノヴァブラストとは機能面で差がつきました。

前作ダイナブラスト2はノヴァブラスト2とはミッドソールの厚みが違う程度でした。

よりソールの薄いダイナブラストの方がシューズから得られる助力は少ないものの、軽量なためスピードは出しやすいモデルでした。

ダイナブラスト3は決して悪くなったわけではありませんが、あまりにもノヴァブラスト3がアップデートしてしまったため、優位性のあった重量でも逆転されてしまいました。

価格は税込11,000円とかなり安い部類なのがノヴァブラスト3より唯一良い点です。

用途としては速めのジョグや軽いテンポ走が向いており、さらにコスパも求める方向けです。

ダイナブラスト3のスペック・特徴

・重さ:27cm260g
・ミッドソール:フライトフォームブラスト
・速めのジョグや軽いテンポ走向け

ヴァーサブラスト2

ASICS公式

VERSABLAST(ヴァーサブラスト)2は、ジムやフィットネス、カジュアルユースもできるというコンセプトのシューズです。

シューズの重量は27cmで223gです。

ミッドソールにはEVAとラバーを混合した素材「ユニソール」を用いています。

アウトソールにラバーを使用していないため、シリーズで最軽量に仕上がってます。

そのためランニングに使用するには耐久性に難があり、ミッドソールの機能性もノヴァブラストやダイナブラストとは比較になりません。

ただ、価格は安いのでカジュアルユースにはおすすめできるシューズです。

ヴァーサブラスト2のスペック・特徴

・重さ:27cm223g
・ミッドソール:ユニソール
・カジュアルユース用シューズ

ヴァーサブラスト3

ASICS公式

VERSABLAST(ヴァーサブラスト)3は、ジムやフィットネス、カジュアルユースもできるというコンセプトのシューズです。

シューズの重量は不明ですが、前作と同じく220g前後と思われます。

ミッドソールにはEVAとラバーを混合した素材「ユニソール」を用いています。

アウトソールにラバーを使用していないため、シリーズで最軽量に仕上がってます。

そのためランニングに使用するには耐久性に難があり、ミッドソールの機能性もノヴァブラストやスーパーブラストとは比較になりません。

ただ、価格は安いのでカジュアルユースにはおすすめできるシューズです。

ヴァーサブラスト3のスペック・特徴

・ミッドソール:ユニソール
・カジュアルユース用シューズ

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PROTECT(プロテクト)

PROTECT(プロテクト)シリーズは、「フルマラソン完走〜サブ5、日常的なランニングなど幅広いランナーにおすすめ。」という初心者向けのコンセプトのもと、「守る」ことを念頭に置いたモデルです。

PROTECT(プロテクト)にはさらに安定性重視のSTABILITY(スタビリティー)・衝撃吸収重視のCUSHION(クッション)の2系統に分かれますので、それぞれのシリーズごとに説明いたします。

STABILITY(スタビリティー)

その中でSTABILITY(スタビリティー)は安定した接地感に着目したシリーズです。

このSTABILITY(スタビリティー)シリーズに該当する「GEL-KAYANO(ゲルカヤノ)」「GT-2000」「GT-1000」の3モデルについての特徴を説明いたします。

ゲルカヤノ28

ASICS公式

シューズの重量は27cmで310gです。

ゲルカヤノ27から28の最大の変更点はミッドソールに新しく搭載されたフライトフォームブラストです。

前作では上層部分にフライトフォームプロペル、下層部分にフライトフォームが搭載されていましたが、ゲルカヤノ28では上層部分がフライトフォームブラストに変更されました。(下層部分はフライトフォームのまま)

フライトフォームブラストは、ノヴァブラストを代表とするブラストビヨンドシリーズやマジックスピードなどにも搭載されていて、フライトフォームプロペルより反発性に富んでいます。

ゲルカヤノ28では、フライトフォームブラストが搭載されることによって反発性が増し、スピードは以前より出しやすくなったと言えますが、そこまで反発性が高くスピードが出せるようになったわけではありません。

しかし、足当たりはかなり柔らかくなりました。

ゲルカヤノはサポート性も高いのが特徴ですが、そのために硬さもあるシューズでした。

それが今作ではサポート性は変わらずに、足当たりはかなり柔らかくなった感じです。

オーバープロネーション防止のダイナミックデュオマックスの機能はそのままあります。

前作では外付だったヒールカウンターやトラスティックは、内蔵されて今作でも搭載されています。

ゲルカヤノ28について、より詳しくは「アシックス ゲルカヤノ28レビュー!」の記事を参照してください。

ゲルカヤノ28のスペック・特徴

・重さ:27cm310g
・ミッドソール:フライトフォームブラスト+フライトフォーム+ゲル
・ダイナミックデュオマックス(オーバープロネーション対策)
・トラスティックとヒールカウンターは内蔵に変更
・安定性とサポート性はアシックス最強
・オーバープロネーション気味の初級者、またはこれからランニングを始める初心者用

ゲルカヤノ29

ASICS公式

シューズの重量は27cmで300gです。

ゲルカヤノ28から29の最大の変更点はミッドソールに新しく搭載されたフライトフォームブラストプラスです。

前作では上層部分にフライトフォームブラスト、下層部分にフライトフォームが搭載されていましたが、ゲルカヤノ29では上層部分がフライトフォームブラストプラスに変更されました。(下層部分はフライトフォームのまま)

前作のブラストと比べると、ブラストプラスは柔らかさや弾力性は同じくらいですが軽量です。

そのためシューズの重量は10gほど軽くなりました。

また、ゲルカヤノの代名詞でもあったダイナミックデュオマックス(オーバープロネーション防止のため、内側を硬くする機能)とトラスティック(ねじれ防止のためのプレート)はなくなり、代わりにライトトラスという機能が搭載されました。

ライトトラスはGT2000 10にも搭載された機能で、ざっくり言うとミッドソールの一部が硬くなったようなものです。

ダイナミックデュオマックスとトラスティックがなくなったことでサポート性が下がったと心配する声もありそうですが、これはライトトラスにより変わらずにサポートされている印象です。

ゲルカヤノ29について、より詳しくは「アシックス ゲルカヤノ29スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

ゲルカヤノ29のスペック・特徴

・重さ:27cm300g
・ミッドソール:フライトフォームブラストプラス+フライトフォーム+ゲル
・ライトトラス(ねじれ&オーバープロネーション防止機能)
・安定性とサポート性はアシックス最強
・オーバープロネーション気味の初級者、またはこれからランニングを始める初心者用

ゲルカヤノ30

ASICS公式

シューズの重量は27cmで303gです。

30代目にして圧倒的なモデルチェンジをしました。

ミッドソールはフライトフォームブラストプラスエコになり、厚さも4mm厚くなりました。

外から見えていたゲルもゲルニンバス25と同じ「ピュアゲル」になり、内蔵化されました。

これらの変更により、非常に柔らかくなりました。

柔らかいながら不安定感もあるゲルニンバスと、クッション性はありながらも硬さと安定感のあるゲルカヤノという棲み分けがあった感がありますが、ゲルニンバスのような柔らかさを持つような変更がされました。

しかし、そこはゲルカヤノならではの安定感があるのがニンバスとの違いです。

シューズの沈み込みはゲルニンバスより少ないです。

ゲルカヤノ30について、より詳しくは「アシックス ゲルカヤノ30 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

ゲルカヤノ30のスペック・特徴

・重さ:27cm 303g
・アッパー:エンジニアードニット
・ミッドソール:フライトフォームブラストプラスエコ+ピュアゲル
・4Dガイダンスシステム
・疲れてきた時こそ4Dガイダンスを発揮
・柔らかく変身しながらも圧倒的な安定感
・初心者向けで、サポートからガイダンスへ(過去のゲルカヤノ比)

ゲルカヤノ31



ASICS公式

27cmで305gです。

ゲルカヤノは前々作の29までは内側が硬めになっており、内側に膝が倒れ込まないような、オーバープロネーション対策がされていました。

前作のゲルカヤノ30からは、内側が逆に柔らかく弾力性が強い素材になっており、硬めにして押し返すのではなく弾力で押し返すことで内側に倒れ込まないような仕様変更がされていました。

今作でもそれは変わらないのですが、前作よりも外側により傾斜をつけているように思います。

ゲルカヤノ31について、より詳しくは「アシックス ゲルカヤノ31 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

ゲルカヤノ31のスペック・特徴

・重さ:27cm 305g
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・ミッドソール:フライトフォームブラストプラスエコ+ピュアゲル
・4Dガイダンスシステム
・疲れてきた時こそ4Dガイダンスを発揮
・初心者向けで、サポートからガイダンスへの仕様変更が前作と比較してもより強くなった
・前作より外に傾斜がつき、内に倒れ込みにくいオーバープロネーション対策がされている

GT-2000 10

ASICS公式

シューズの重量は27cmで280gと、前作とほぼ同じです。

ミッドソールはフライトフォームとフライトフォームプロペルの2層に変更になりました。

ゲルは前足部とかかと部の両方に入っています。

その点はゲルカヤノと同じですが、かかとのゲルの量はGT-2000の方が少ないです。

そのためクッション性はゲルカヤノほどありませんがGT-2000の方が軽量でスピードは出しやすいシューズです。

前作はオーバープロネーション対策のDYNAMIC DUOMAX(ダイナミックデュオマックス)とシューズのねじれ対策のトラスティックも搭載されていましたが、今作はそれがなくなり、両方の機能を持つ「ライトトラス」という機能が搭載されました。

GT-2000はゲルカヤノのサポート性を弱めてスピードを出しやすくしたようなシューズです。

前作と比べても、重さは変わらずフライトフォームプロペルが搭載されたことによりスピードを出しやすくなりました。(とは言え、基本的にサポート>スピードです)

GT-2000 10について、より詳しくは「アシックス GT-2000 10 レビュー!」の記事を参照してください。

GT-2000 10のスペック・特徴

・重さ:27cm280g
・ミッドソール:フライトフォームプロペル+フライトフォーム+ゲル
・ライトトラス(ねじれ&オーバープロネーション防止機能)
・ゲルカヤノよりサポート性弱めでスピードタイプ
・オーバープロネーション気味であるが、ゲルカヤノよりもう一段上のスピードを出したい初級者・中級者用

GT-2000 11

ASICS公式

スタビリティーシリーズには、アシックスで最もロングセラーシリーズのゲルカヤノとGT-1000が他にありますが、GT-2000シリーズはその中間に位置するモデルです。

前作はフライトフォームとフライトフォームプロペルの2層のミッドソールでしたが、フライトフォームとフライトフォームブラストの2層に変更になり、厚みも1mm増して足当たりが柔らかくなりました。

一方で前作で初めて搭載されたライトトラスは変わらず搭載され、アウトソールにも変更はありません。

そのため、前作より少しクッションは増した感がありますが、基本的な履き心地に変わりはありません。

用途としては速めのジョグ向きです。

GT-2000 11について、より詳しくは「アシックス GT-2000 11 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

GT-2000 11のスペック・特徴

・重さ:27cm275g
・ミッドソール:フライトフォームプロペル+フライトフォーム+ゲル
・ライトトラス(ねじれ&オーバープロネーション防止機能)
・ゲルカヤノよりサポート性弱めでスピードタイプ
・オーバープロネーション気味であるが、ゲルカヤノよりもう一段上のスピードを出したい初級者・中級者用

GT-2000 12

ASICS公式

GT-2000 12は、前作から大きくアップデートされました。

ミッドソールはフライトフォームブラストプラスの1層となり、厚さも2mm増し、外から見えていたかかとのゲルはピュアゲルとして内蔵化されました。

これにより硬かった接地感に柔らかさが出ました。

また、ライトトラスの機能は廃止され、内側も柔らかくなりました。

この変更によってオーバープロネーションの防止効果がなくなったわけではなく、新たに搭載された3Dガイダンスシステムにより、オーバープロネーションを防止しつつ、スムーズな走りをサポートをする機能が加わった感じです。

GT-2000 12について、より詳しくは「アシックス GT-2000 12 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

GT-2000 12のスペック・特徴

・重さ:27cm270g
・ミッドソール:フライトフォームブラストプラス+ピュアゲル
・3Dガイダンスシステム
・ゲルカヤノ30からサポート性を弱めたタイプ
・前作より接地感は柔らかいが、安定性は変わらず高い
・前作より反発性が上がったが、スピードを出すためには自分の力で蹴り出す必要がある

GT-1000 11

ASICS公式

シューズの重量はGT-2000シリーズよりやや軽めです。

GT-2000はゲルカヤノよりサポートが弱めでスピードを出しやすいタイプですが、GT-1000はGT-2000よりサポート性が弱めです。

オーバープロネーション対策として、ゲルカヤノ29やGT-2000 10と同じくライトトラスという機能が搭載され、足の内側への倒れ込みを抑制しています。

ミッドソールはフライトフォームで、かかとにゲルが入っている点はGT-2000と一緒ですが、前足部にも内蔵されているGT-2000と違ってGT-1000は入っていません。

GT-1000はサポート性の機能はスタビリティーシリーズの中では最も少ないですが、その分だけスピードは出しやすく価格も安いシューズです。

GT-1000 11のスペック・特徴

・重さ:26cm263g
・ミッドソール:フライトフォーム+ゲル
・ライトトラス(ねじれ&オーバープロネーション防止機能)
・GT-2000よりサポート性弱めでスピードタイプ
・ややオーバープロネーションではあるものの、そこそこのスピードで走りたい中級者用

GT-1000 12

ASICS公式

シューズの重量はGT-2000シリーズよりやや軽めです。

前作からはアッパーやヒールカウンターなど細かな違いはありますが、基本的な設計に変わりはありません。

GT-2000はゲルカヤノよりサポートが弱めでスピードを出しやすいタイプですが、GT-1000はGT-2000よりサポート性が弱めです。

オーバープロネーション対策として、ゲルカヤノ29や前作と同じくライトトラスという機能が搭載され、足の内側への倒れ込みを抑制しています。

ミッドソールはフライトフォームで、かかとにゲルが入っている点はGT-2000と一緒ですが、前足部にも内蔵されているGT-2000と違ってGT-1000は入っていません。

GT-1000はサポート性の機能はスタビリティーシリーズの中では最も少ないですが、その分だけスピードは出しやすく、価格も11,000円とかなり安いシューズです。

GT-1000 12のスペック・特徴

・ミッドソール:フライトフォーム+ゲル
・ライトトラス(オーバープロネーション対策)
・GT-2000よりサポート性弱めでスピードタイプ
・ややオーバープロネーションではあるものの、そこそこのスピードで走りたい中級者用

CUSHION(クッション)

CUSHION(クッション)は柔らかい接地感をコンセプトにしたシリーズです。

このCUSHION(クッション)シリーズに属するモデルは多いのですが、その中でも人気の高い「GEL-NIMBUS(ゲルニンバス)」「GEL-CUMULUS(ゲルキュムラス)」の2モデルの特徴を説明いたします。

ゲルニンバス24

ASICS公式

27cmで290gです。

前作より20gも軽量化されました。

アシックスでは、このシューズで初めてフライトフォームブラストプラスというミッドソールが搭載されました。

前作のゲルニンバス23にはフライトフォームプロペルというミッドソールが使われていましたが、このプロペルよりも反発性があり、なおかつ軽いのが特徴です。

前作も雲を思わせるふかふかのクッションでしたが、ゲルニンバス24はそれを上回るクッションがありながら軽量です。

とは言え、それほど速いスピードを出せるようなシューズではなく、ゲルカヤノやGT-2000のようなオーバープロネーション対策機能があるわけではないため、シリアスランナーならジョグ用、初心者・初級者ランナーならオーバープロネーションではなく柔らかいクッションが好きな方向けです。

ゲルニンバス24についてより詳しくは「アシックス ゲルニンバス24 レビュー!」の記事を参照してください。

ゲルニンバス24のスペック・特徴

・重さ:27cm290g
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・ミッドソール:フライトフォームブラストプラス+フライトフォーム+ゲル
・雲のような柔らかいクッション
・オーバープロネーションではなく、より柔らかいクッション性を求める初心者用

ゲルニンバス25

ASICS公式

ゲルニンバス25では2つの新素材が導入されました。

一つ目がミッドソール素材「フライトフォームブラストプラスエコ」です。

「エコ」がついたことからもわかるように、ミッドソールの約24%に植物由来材料が使用されています。

機能的には従来のフライトフォームブラストプラスと同じとのことです。

エコをアピールした素材は重いという概念がありましたが、このソールの厚み(41.5mm)でこの重さなら、むしろ軽いと言われても不思議がないほどです。

そして二つ目がかかと部分に入った「PureGEL」(ピュアゲル)です。

これまでGELと言えばビジブルGEL(見えるGEL)が常識でしたが、内蔵されることでより柔らかく軽量化されました。

これらの変更により、フカフカなクッションを売りにする「ゲルニンバス」史上最も柔らかいクッション性を実現しました。

クッション性で言えば、他メーカーで同時期に発売されたホカのクリフトン9より圧倒的に高く、ナイキのインヴィンシブル3よりも上で、柔らかいクッション性のみを求めるのであればこれ以上のシューズはないと言えます。

ただし、それらのシューズより反発性はないため、よりゆっくりのペースで走ることに適しており、速めのペースで走りたい方には不向きです。

これに加えて内側をあえて硬くしているゲルカヤノのようなオーバープロネーション対策はないため、安定性もほしいと考えるオーバープロネーションのランナーにも不向きです。

スペック的に初心者向けに思えますが、どちらかというと中上級者のLSDなどに向いたシューズです。

ゲルニンバス25について、より詳しくは「アシックス ゲルニンバス25 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

ゲルニンバス25のスペック・特徴

・重さ:27cm292g
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・ミッドソール:フライトフォームブラストプラスエコ+ピュアゲル
・他メーカーも含めて最上級のふかふかクッション
・反発性は低め
・中上級者のLSD向け

ゲルニンバス26

ASICS公式

ゲルニンバス26は、前作からはマイナーチェンジとなりました。

ミッドソールの素材や厚さ、ピュアゲルの存在などは変わりませんが、かかと部分のミッドソールのフォームが増えたため、重量とともに安定感が増しました。

ゲルカヤノのようなオーバープロネーション対策はないものの、この変更によって安定感は増し、初心者にも使いやすいモデルとなりました。

ゲルニンバス26について、より詳しくは「アシックス ゲルニンバス26 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

ゲルニンバス26の特徴

・重さ:27cm305g
・アッパー:エンジニアードニット
・ミッドソール:フライトフォームブラストプラスエコ+ピュアゲル
・アウトソール:ハイブリッド アシックスグリップ
・他メーカー含めても最上位レベルのクッション感
・前作よりふかふか感は減り安定感が増し、初心者向け
・ジョグ用にも向いているが、普段履きによりおすすめ

ゲルキュムラス25

ASICS公式

キュムラスもニンバスと同じく「雲」を表すように、コンセプトも似ています。

雲のような柔らかいクッション性のあるシューズで、ゲルニンバスと同じくニュートラルかアンダープロネーション向けです。

ゲルニンバス25と同じくゲルが内蔵化されたピュアゲルが採用され、クッション性が上がりました。

ゲルキュムラスとゲルニンバスの違いは公式サイトなどにも説明が少なくわかりにくいですが、簡単に言うとゲルニンバスの重量を軽くし、クッションも弱めたタイプがゲルキュムラスです。

ゲルキュムラス25のスペック・特徴

・ミッドソール:フライトフォームブラストプラス+ピュアゲル
・オーバープロネーションではなく、柔らかいクッション性とある程度の軽量さを求める初心者用

まとめ

以上、アシックスのランニングシューズをシリーズごとに紹介しましたが、人気のナイキにはない良さもたくさんあります。

それぞれの特徴をシューズ選びの参考にしていただけたらと思います。

また、他メーカーのランニングシューズについてもまとめてますのでよろしければ下記の記事も参照してください。

アディダス ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ

ミズノ ランニングシューズ徹底レビュー! スペック・特徴まとめ

ホカ ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ

ニューバランス ランニングシューズ徹底レビュー! スペック・特徴まとめ

ナイキ ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ

プーマ ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ

ランニングシューズおすすめ・人気ランキング50選

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