アシックス ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ

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アシックスのランニングシューズは、日本ブランドならではの足へのフィット感や機能性を重視した設計が魅力です。

レーシングシューズからジョグ用シューズまで、それぞれのシューズのスペックや特徴をまとめましたので、アシックスのランニングシューズを選ぶ際の参考にしてください。

目次

メタスピードスカイパリ

26cmで166gと驚異の軽さとなりました。

ミッドソール素材はフライトフォームブラストターボプラスとなり、スカイプラスまでに使われていたブラストターボよりも柔らかくなりました。

公式サイトによるとFFターボプラスはFFターボに比べて8.0%軽量化され、8.2%反発性が増し、6.0%クッション性が増しています。

エッジパリとの大きな違いは、カーボンプレートの入り方です。

前足部はエッジパリより上の位置に入っているため、接地感覚はエッジパリより柔らかめで、やや沈み込みがあります。

走行感は初代のスカイやスカイ+とは全く異なり、ナイキのヴェイパーフライ3に似ています。

しかし、ナイキのズームXほどの沈み込みはありません。

その分、ズームXより反発性はやや落ちる気はしますが、反発のレスポンスはFFターボプラスの方が早いです。

着地位置はかかとだろうが前足部だろうが問題ではなく、地面から足を離す際にしっかり体重をかけられると大きな反発がもらえる感じです。

なお、トラックとロードの両方走ってみましたが、ロードの方が圧倒的に向いています。

下が柔らかいと反発がもらいにくいためです。

メタスピードスカイパリについて、より詳しくは「アシックス メタスピードスカイパリ 徹底レビュー!」の記事を参照してください。

メタスピードスカイパリのスペック・特徴

・重さ:27cm185g(実測値26cm166g)
・ミッドソール:フライトフォームブラストターボプラス+カーボンプレート
・アッパー:モーションラップ2.0
・アウトソール:アシックスグリップ
・ヴェイパーフライ3に似た履き心地
・前足部でしっかり体重をかけてソールを潰すと大きな反発がもらえる
・下が柔らかいと反発をもらいにくく、トラックよりロード向け

メタスピードエッジパリ

26cmで174gと驚異の軽さとなりました。

ミッドソール素材はフライトフォームブラストターボプラスとなり、エッジプラスまでに使われていたブラストターボよりも柔らかくなりました。

公式サイトによるとFFターボプラスはFFターボに比べて8.0%軽量化され、8.2%反発性が増し、6.0%クッション性が増しています。

スカイパリとの大きな違いは、カーボンプレートの入り方です。

前足部はスカイパリより下の位置に入っているため、接地感覚はスカイパリより硬めで、反発のレスポンスがより早めです。

走行感は初代のエッジやエッジ+とは全く異なり、ナイキのヴェイパーフライ2に似ています。

しかし、ナイキのズームXほどの沈み込みはありません。

その分、ズームXより反発性はやや落ちる気はしますが、反発のレスポンスはFFターボプラスの方が早いです。

走り方はピッチ走法向けということですが、自然とピッチが上がるため、ピッチを上げたいストライド走法の方にもおすすめです。

中足部から前足部に体重移動しようとすると、「コロン」というより「カクン」と前に速く進ませてくれるようなライド感が強いです。

着地位置はどこでも問題ないですが、ライド感を味わうためにも前足部より中足部・後足部で着地した方がむしろ良さそうです。

足当たりは柔らかいのに前足部に乗り込んだ際はしっかりと地面の硬さが感じられ、力を入れなくても自然と前に足を運んでくれる感じです。

メタスピードエッジパリについて、より詳しくは「アシックス メタスピードエッジパリ 徹底レビュー!」の記事を参照してください。

メタスピードエッジパリのスペック・特徴

・重さ:27cm185g(実測値26cm174g)
・ミッドソール:フライトフォームブラストターボプラス+カーボンプレート
・アッパー:モーションラップ2.0
・アウトソール:アシックスグリップ
・ヴェイパーフライ2に似た履き心地
・自然に足を運んでくれるライド感がかなり強い
・ピッチを上げたいストライド走法の方にもおすすめ

S4+YOGIRI(エスフォープラスヨギリ)

ASICS公式

S4は、サブ4の壁を突破したいというランナーに向けたレーシングシューズです。

重さは27cmで240gです。

上部のミッドソールは現在のアシックスで最上級のミッドソールであるフライトフォームブラストターボプラス(FFターボ+)です。

下層がフライトフォームの2層構造であるところと、間にカーボンプレートが入っている点は前作と同じです。

前作は足当たりは柔らかいながらも接地感は硬めといった印象がありましたが、今作ではかなりの柔らかさを感じます。

ナイキのミッドソールであるズームXほどの沈み込み感はありませんが、前足部を踏み潰すとやや沈み込む感覚があります。

ミッドソールがかなり厚くなったマジックスピード4と比べてもその感覚はこのシューズの方が強く感じます。

前足部の沈み込み感だけで言うとメタピードスカイパリと同等くらいに思えます。

一方で後足部から着地した場合、ミッドソールはほぼ通常のフライトフォームなので硬い感じがするかと想像してましたが、意外と柔らかく感じます。

しかし、後足部は沈み込み感がほとんどなく、やはりさすがの安定感も感じます。

走法としてはピッチよりストライド向きで、その点からもメタスピードスカイパリの練習用としても良さそうです。

全体的に前作よりスペック的にも実際に履いた感じも良いと思いますが、前作でも感じたように、「サブ4向け」であるとは思えません。

さらに上の「サブ3.5向け」と言われた方がしっくりくるシューズです。

S4+ YOGIRIについて、より詳しくは「アシックス S4+ YOGIRI スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

S4+ YOGIRIのスペック・特徴

・重さ:27cm 240g
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・ミッドソール:フライトフォームブラストターボプラス+フライトフォーム+カーボンプレート
・アウトソール:アシックスグリップ
・サブ4よりサブ3.5向け
・メタスピードスカイパリの練習用
・ピッチよりストライド向き

マジックスピード4

ASICS公式

重さは27cmで245gです。

ミッドソールの厚さが一気に40mmを超える大幅なモデルチェンジとなりました。

マジックスピードシリーズは早い反発が特徴とも言えましたが、今作では強い反発に変わった印象です。

また、かかと部で着地すると接地感の強かった前作と比べ、今作ではクッション感が抜群にあります。

前足部は厚さのわりに接地感があり、前作よりも反発性を感じます。

フォアフットで反発を得るような走り方でなく、中足部から後足部で着地して前足部へ自然な体重移動をするだけで、その反発性は得られます。

前作より重くなり、地足感は減少したので前作までの感じが好きだった人には改悪と思えるかもしれませんが、シューズのスペック自体が高くなったのは間違いありません。

マジックスピード4について、より詳しくは「アシックス マジックスピード4 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

マジックスピード4のスペック・特徴

・重さ:27cm245g
・ミッドソール:フライトフォームブラストプラス+フライトフォームブラストターボ+カーボンプレート
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・アウトソール:アシックスグリップ
・厚さのわりに沈み込み少なく、前足部に体重を乗せると強い反発感が得られる

ハイパースピード4

ASICS公式

重さは26.5cmで約190gです。

前作と同じく薄底感があり、クセがなく扱いやすいシューズです。

しかし、前作と比べると厚底化し、柔らかくなったように思えます。

ミッドソールの素材も厚さもスペック的には変わりません。

おそらくフライトフォームの密度を変えているため、そう感じるのだと思います。

接地感の柔らかいシューズの方が一般的に人気は高いですが、このシューズを求める人は硬めなのが好きな人が多いと思います。

そのため、やや残念な変更です。

ライトレーサーと同じく短距離選手にも人気のシューズですが、今作ではちょっと長距離適正が高くなった印象があります。

ラスト(木型)がメタスピードシリーズと同じであるため、それらをレース用とするランナーの練習用としておすすめです。

ハイパースピード4について、より詳しくは「アシックス ハイパースピード4 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

ハイパースピード4のスペック・特徴

・重さ:26.5cm190g
・ミッドソール:フライトフォーム
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・アウトソール:AHAR(エーハー)
・ガイドソールテクノロジー搭載
・コスパ系トレーニング用

ハイパーレーサー

ASICS公式

26.5cm180gです。

走行感としてはかなり硬めで、ロードで走るのには向いていません。

しかし、前足部は意外に柔らかく、かなり屈曲します。

レース用であれば、もう少し屈曲せずに元に戻ろうとするような反発を感じさせる方が速く走れると思うのですが、いい具合に屈曲してしまうために地面からの反発があまりもらえません。

そのため、トラック専用シューズですがトラックレースにも向いているとは思えません。

地足感が強くクセがなく、薄底のわりに耐久性に優れる設計になっていることもあり、どう考えてもトラックの練習向けシューズです。

薄底の練習用として人気の高いハイパースピードが4になって薄底感が落ちたため、ハイパースピード3までの薄底感が好きだった人にはハイパーレーサーの方が好みかもしれません。

ハイパーレーサーについて、より詳しくは「アシックス ハイパーレーサー スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

ハイパーレーサーのスペック・特徴

・重さ:26.5cm180g
・ミッドソール:フライトフォーム
・アウトソール:AHAR+(エーハープラス)
・レーサーではなくトレーナー
・レーシング機能としてはソーティーマジックの方が上
・用途はトラックでの練習用1択で、短距離選手の練習用により向いている

エボライド スピード3

ASICS公式

エボライドスピードは硬めという先入観がありましたが、足入れ感は柔らかく、走ってみても気持ちの良い柔らかさを感じます。

前作エボライドスピード2より柔らかく感じます。

ソールは0.5mm薄くなりましたが、FFブラスト+に素材が変更されたせいかもしれません。

それでいて前作と同じように沈む感じは一切ありません。

そのため、地面から返ってくる反発は非常に早く、ロッカー機能も効いていてライド感も強いため、ピッチを上げて走るのに向いています。

反発性は高くないので、蹴る走り方やシューズに任せて乗り込むような走り方は向いていません。

また、クッション性はなくはありませんが、そう高くはないため、カーボンが苦手な方にもフルマラソン用にはおすすめしづらいです。

用途としては速めのジョグやスピード練習がおすすめで、軽量でクセがないので非常に使いやすいです。

エボライドスピード3について、より詳しくは「アシックス エボライドスピード3 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

エボライドスピード3のスペック・特徴

・重さ:26cm 204g
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・ミッドソール:フライトフォームブラストプラス
・反発性は低いが反発の返りが早い
・ピッチ走法向き
・速めのジョグかスピード練習向け

ソーティーマジックRP6

ASICS公式

26.5cmで145gと超軽量です。

しかも、より軽量とされるLTシリーズのLT2より軽量化されました。

「RP」はrepulsion(リパルジョン)の略で反発性を意味します。

シューズを屈曲させないためのシャンク(プレート)がしっかり入っていたり、つま先部分のグリップ力を上げるためにアシックスグリップという高グリップ素材が使われているのがLTシリーズと異なる点です。

今後、これを上回る軽量モデルがLTシリーズから発売される可能性はありますが、軽量さを理由にRP6でなくLT2を買うという選択肢は無くなりました。(LTシリーズは廃盤になったと思われます)

軽量化された一番の要因はアッパーで、前作のジャガードメッシュからエンジニアードメッシュに変更になりました。

また、ヒールカップが前作から柔らかくなり、ここも軽量化されたポイントです。

そのため、ホールド感は前作の方が良いですが、内側に補強材が入っているため、全くホールド感がないわけではありません。

ミッドソール・アウトソールの変更はありません。

かなりの力がないと使いこなせないと思いますが、少なくとも前作RP5やLT2を使えていたランナーにはかなりおすすめです。

ソーティーマジックRP6について、より詳しくは「アシックス ソーティーマジックRP6 レビュー!」の記事を参照してください。

ソーティーマジックRP6のスペック・特徴

・重さ:26.5cm145g
・ミッドソール:フライトフォーム+フライトフォームプロペル
・地面をしっかり蹴って走りたいエリートランナー向け
・LT2とRP5のいいとこ取り

ターサーRP3

ASICS公式

26.5cmで185gです。

前作より15g程度重くなりましたが、ミッドソールが2mm厚くなり、フライトフォームブラストに変更されたことがその大きな要因です。

それにより接地感は柔らかくなり、これまた新しく搭載されたプロパルショントラスティック(立体的になったプレート)も影響して反発性がかなり増しました。

アウトソールは前作ではデュオソールだった部分が3Dテトラソールとなったため、若干グリップ性は落ちましたが耐久性は向上しました。

走行感は薄底という感じですが、薄底があまり得意でないという人にも練習用に是非履いてほしいシューズです。

主にトラックの練習用に向いていて、耐久性が高くなったので遠慮なくガシガシ使えます。

ソーティーマジックだと薄すぎるけど厚底は履きたくないというランナーなら、フルマラソンにも使えるでしょう。

今までのターサーらしさは確かに薄れてしまいましたが、間違いなく前作より機能性はアップしていると断言できる1足です。

ターサーRP3について、より詳しくは「アシックス ターサーRP3 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

ターサーRP3のスペック・特徴

・重さ:26.5cm185g
・ミッドソール:フライトフォームブラスト
・トラックのスピード練習からフルのレースまで使える

ターサージャパン

ASICS公式

ターサージャパンは、2000年の発売からほとんど変わることなく販売されているメイドインジャパンのモデルです。

「ターサー」という名称、伝統的なSpEVA(スピーバ)というミッドソールなどから想像するより硬さを感じさせず、意外とクッション性を感じられるシューズです。

かかと部に内蔵されたゲルがその要因の一つです。

一方で前足部はソールが薄いため、かかと部あたりで着地して自然な体重移動から前足部のデュオソールでしっかり地面を蹴って走る感じがおすすめです。

カーボンプレートはもちろん入っておらず、アウトソールにもはっきりとした屈曲溝があるわりには屈曲性はそこまで高くありません。

また、一昔前のアシックスモデルというだけあって、最新モデルと比べても履き口や幅が広めといった感じです。

ターサージャパンについて、より詳しくは「アシックス ターサージャパン スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

ターサージャパンのスペック・特徴

・重さ:26.5cm210g
・ミッドソール:SpEVA(スピーバ)
・20年以上ほとんど変わらないスペック

ライトレーサー5

ASICS公式

今作も変更点はアッパーのみというマイナーチェンジです。

アッパーはエンジニアードメッシュになり、さらに柔らかくなった感じです。

価格は今回も1万円を切る9,900円です。

とにかくクセのない薄底タイプのトレーニングモデルなので、短距離選手や部活生に人気のあるシューズです。

ライトレーサー5について、より詳しくは「アシックス ライトレーサー5 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

ライトレーサー5のスペック・特徴

・重さ:27cm220g
・ミッドソール:フライトフォームプロペル
・コスパ最強のトレーニングモデル

グライドライドマックス

ASICS公式

26cmで255gです。

前作(グライドライド3)より軽くなったはずですが、むしろ重くなったようにも思います。

44mmもの厚みがあり、ヒールカウンターやシュータンも厚みがあり、しっかりしているため、安心感はあります。

しかし、グライドライド特有の転がるようなライド感はかなり薄れたように思います。

これは前作3でも2に比べて落ちたと思いましたが、もはやマックスではライド感を感じません。

重さもありますが、FFブラストMAXのクッションがそう感じさせる面もありそうです。

FFブラストMAXは柔らかくクッション性はありますが、反発性がなく、着地の衝撃を吸収する方にその柔らかさを使っているように思います。

クッションの感じもフカフカ感はゲルニンバスより薄いため、単にクッション性を求めたいのならゲルニンバスの方がおすすめです。

グライドライドマックスについて、より詳しくは「アシックス グライドライドマックス スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

グライドライドマックスのスペック・特徴

・重さ:26cm255g
・ミッドソール:フライトフォームブラストマックス+フライトフォームブラストプラスエコ
・グライドライドシリーズにあったライド感は激減し、ほとんど感じない
・クッション性は高いがふかふか感はない

ノヴァブラスト5

ASICS公式

26cmで230gです。

ミッドソールの感触は明らかに柔らかくなり、沈んでから跳ねるような前々作ノヴァブラスト3のようなタイプに戻りました。

前作ノヴァブラスト4は硬めのクッションになり、沈んで反発するより早い反発でポンポン進ませるようなシューズでした。

どちらが良いかは好みの問題ですが、個人的には今作のタイプの方がノヴァブラストに求める機能性を満たしているので好きです。

前作ノヴァブラスト4のようにやや硬めで沈み込みが少なく、反発のレスポンスの早さを求めるならスーパーブラスト2の方が優れています。

前々作ノヴァブラスト3と比べると前足部のくぼみから受ける反発感は減少しているように思えますが、そのぶん圧倒的にシューズのミッドソールから受ける反発感が増している感じです。

また、かなり軽量化されていることもありスピードも出しやすいです。

インターバルやレペのように一気にスピードを上げるようなスピード練習には向いていませんが、LTペースのペース走なら十分走れます。

クッション性もかなり良いので、ゆっくりペースのジョグでも気持ちよく、速めのジョグはなおさら向いています。

ノヴァブラスト5のスペック・特徴

・重さ:26cm 230g
・ミッドソール:フライトフォームブラストマックス
・シュータンの足当たりが絶妙に良い
・前作より前々作に近い感覚の柔らかさとバウンス感がある
・クッション感も高く、ゆっくりジョグからLTペース走まで幅広く使える

スーパーブラスト2

ASICS公式

26.5cmで244gです。

ミッドソールはメタスピードパリシリーズと同じフライトフォームブラストターボプラスをメインに、下部にフライトフォームブラストプラスエコとなりました。

アウトソールもアシックスでグリップ最強のアシックスグリップとなり、ミッドソールもアウトソールもレーシングスペック並みにグレードアップしました。

履き心地としては前作から大きくは変わっていないように感じます。

沈み込みはほとんどなく、接地感は硬めで早い反発がもらえるタイプのシューズです。

スーパーブラスト2について、より詳しくは「アシックス スーパーブラスト2 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

スーパーブラスト2のスペック・特徴

・重さ:26.5cm 244g
・アッパー:エンジニアードウーヴン
・ミッドソール:フライトフォームブラストターボプラス+フライトフォームブラストプラスエコ
・アウトソール:ASICS GRIP(アシックスグリップ)
・イメージより履き心地は硬め
・ピッチ走法向け
・S4よりサブ4向け

ゲルカヤノ31

ASICS公式

27cmで305gです。

ゲルカヤノは前々作の29までは内側が硬めになっており、内側に膝が倒れ込まないような、オーバープロネーション対策がされていました。

前作のゲルカヤノ30からは、内側が逆に柔らかく弾力性が強い素材になっており、硬めにして押し返すのではなく弾力で押し返すことで内側に倒れ込まないような仕様変更がされていました。

今作でもそれは変わらないのですが、前作よりも外側により傾斜をつけているように思います。

ゲルカヤノ31について、より詳しくは「アシックス ゲルカヤノ31 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

ゲルカヤノ31のスペック・特徴

・重さ:27cm 305g
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・ミッドソール:フライトフォームブラストプラスエコ+ピュアゲル
・4Dガイダンスシステム
・疲れてきた時こそ4Dガイダンスを発揮
・初心者向けで、サポートからガイダンスへの仕様変更が前作と比較してもより強くなった
・前作より外に傾斜がつき、内に倒れ込みにくいオーバープロネーション対策がされている

ゲルカヤノ32

ASICS公式

27cmで300gです。

ミッドソールはフライトフォームブラストプラスエコから「エコ」がなくなり、フライトフォームブラストプラスになりました。

エコが導入された際、通常の「FFブラストプラス」も「FFブラストプラスエコ」も機能的には同じとアシックスの公式サイトで説明されていましたが、「エコ」の方が柔らかいように私は思います。

そのためか前足部が2mm増したものの、前作の方が柔らかいように思えます。

特にゲルニンバスシリーズに慣れている方にはゲルカヤノは硬く感じるのではないでしょうか。

履いてみての気持ちよさは、柔らかいゲルニンバスや、反発性のあるノヴァブラストの方が上です。

ゲルカヤノの良さはわかりにくいですが安定感です。

4Dガイダンスは長く走る時ほど真価を発揮するシステムで、速く走る機能も高くないことから、ゆっくり長く走るのに向いているシューズです。

内側に膝が倒れ込まないような、オーバープロネーション対策がされているため、膝に痛みを抱えている人や初心者にはゲルカヤノの方がおすすめです。

ゆっくり長く走るための用途でも、ニュートラルプロネーションであったり、膝や関節に痛みや不安のない方にはゲルニンバスの方がおすすめです。

ゲルカヤノ32について、より詳しくは「アシックス ゲルカヤノ32 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

ゲルカヤノ32のスペック・特徴

・重さ:27cm 300g
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・ミッドソール:フライトフォームブラストプラス+ピュアゲル
・4Dガイダンスシステム
・オーバープロネーション対策がされているため、初心者や膝の痛くなる人向け
・前作より前足部が2mm厚くなったものの、やや硬めの接地感
・疲れてきた時こそ4Dガイダンスを発揮する

GT-2000 14

ASICS公式

27cmで273gです。

ミッドソールがフライトフォームブラストマックスになったことで、接地感は柔らかさが増しました。

GT-2000シリーズはスタビリティーモデルなので、あまり柔らかいと安定性が心配です。

確かにやや沈み込みはあるものの、大きく沈む感じはなく、GT-2000らしい安定感はあります。

ミッドソールはノヴァブラスト5と同じ、アウトソールもノヴァブラスト5にそっくりの感じになりましたが、ノヴァブラスト5のようなバウンス感は低いです。

これはシューズの重量が40gほど違うことが大きく影響していると思われます。

また、ある程度のバウンス感を得るにはある程度スピードを出す必要があり、ゆっくりジョグではその良さがわかりにくいです。

スタビリティーモデルとしては兄貴分として位置づけされるゲルカヤノ32と比較すると、安定感はゲルカヤノの方が圧倒的に高いものの、ノヴァブラスト5のバウンス感よりはゲルカヤノ32の安定感の方が強く出ている感じです。

例えるならGT-2000 14は、ゲルカヤノ32を70%、ノヴァブラスト5を30%継承して軽量化した感じです。

そのため、中上級者がジョグ用に使うには少し速めのペースがおすすめですが、その用途であればノヴァブラスト5の方が気持ちよく走れますし、初心者がレース用に使うのであれば、より安定性の高い前作「GT-2000 13」の方が良い気がします。

しかし、他メーカーではなかなか存在しない「少し弱めのオーバープロネーション対策」がされているという点がこのシリーズの強みであり、長年人気がある点だと思います。

以上の点から、前作と変わらず、やや膝や関節などが痛い中上級者ランナーのジョグ用や、ゲルカヤノを練習用とする初心者ランナーのレース用などのニッチな需要向けのシューズではあるものの、進化したがゆえに使いどころや使えるランナーがより限定されるようになったようにも思えます。

GT-2000 14について、より詳しくは「アシックス GT-2000 14 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

GT-2000 14のスペック・特徴

・重さ:27cm273g
・アッパー:エンジニアードウーヴンメッシュ
・ミッドソール:フライトフォームブラストマックス+ピュアゲル
・3Dガイダンスシステム
・バウンス感を得るにはある程度スピードを出す必要がある
・少し弱めのオーバープロネーション対策という、他メーカーにはないニッチなポイントがある
・ゲルカヤノ32を70%、ノヴァブラスト5を30%継承して軽量化した感じ

ゲルニンバス27

ASICS公式

ニンバス(ラテン語で雲の意味)というだけあって、足入れしただけでふわふわ感が得られます。

クッション性は確実で、やや硬くなった前作より柔らかくなったように感じます。

ふかふか感は前々作のゲルニンバス25が一番高かったようにも思いますが、今作も十分に柔らかく、それでいてかかと周りのソールが台形のように下に広がっているため、安定感も抜群です。

ふかふかな感覚は、ピュアゲルが入っている上に分厚いかかと部でも感じられますが、前足部に体重をかけて乗り込んだ時の方が雲のようなクッション感を味わえます。

欠点としては、地面に吸い付くような吸着感みたいな安定性があるため、速く走ることはできないという点です。

そのため、スピードを出したトレーニングには向きませんが、ジョグやLSDなど速さを求めないトレーニングには最適で、個人的には普段履きが最もおすすめです。

ゲルニンバス27について、より詳しくは「アシックス ゲルニンバス27 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

ゲルニンバス27の特徴

・重さ:26cm285g
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・ミッドソール:フライトフォームブラストプラスエコ+ピュアゲル
・アウトソール:ハイブリッド アシックスグリップ
・厚さ:43.5mm
・他メーカー含めても最上位レベルのクッション感
・地面に吸着するような安定感
・ジョグ用にも向いているが、普段履きによりおすすめ

ゲルキュムラス27

ASICS公式

27cmで265gです。

ゲルニンバスのふわふわ感には敵いませんが、充分すぎるクッション性が感じられます。

ゲルキュムラスはマイナーな故にあまり知られていませんが、同じクッションタイプのシューズであるゲルカヤノやGT-2000と比べても柔らかさとクッション性はあります。

加えて特徴的なのがフルイドライドアウターソールの接地感です。

一言で表すと優しい接地感です。

足音をさせないくらい静かな接地をすることが可能ですが、決してグリップも悪くありません。

ただし、耐久性だけは通常のアウトソールラバーより落ちるため、ガシガシ距離を踏むタイプのランナーよりライトユーザーや普段履きに向いていると思います。

ゲルキュムラス27について、より詳しくは「アシックス ゲルキュムラス27 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

ゲルキュムラス27のスペック・特徴

・重さ:26cm265g
・アッパー:エンジニアードジャカードメッシュ
・ミッドソール:フライトフォームブラストプラス+ピュアゲル
・アウトソール:フルイドライドアウターソール
・厚さ:38.5mm
・ゲルニンバス27のクッション性を弱めて軽量化したモデル
・フルイドライドアウターソールによる優しい接地感
・ライトユーザーや普段履きにおすすめ

アシックス ランニングシューズ 廃盤モデル・旧モデル レビューまとめ

すでに廃盤になったり、もうほぼ販売してない過去モデルのレビューは以下の記事を参照してください。

アシックス ランニングシューズ過去モデル レビュー

アシックス メタスピードスカイ 徹底レビュー!

アシックス メタスピードエッジ使用レビュー!

アシックス メタスピードスカイ+徹底レビュー!

アシックス メタスピードエッジ+ 徹底レビュー!

アシックス S4 スペック・特徴レビュー!

アシックス マジックスピード比較レビュー!

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アシックス マジックスピード3徹底レビュー!

アシックス ハイパースピード比較レビュー!

アシックス ハイパースピード2 スペック・特徴レビュー!

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アシックス エボライド3 スペック・特徴レビュー!

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アシックス スーパーブラスト スペック・特徴レビュー!

アシックス ゲルカヤノ28 スペック・特徴レビュー!

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アシックス GT-2000 10 スペック・特徴レビュー!

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アシックス GT-2000 13 スペック・特徴レビュー!

アシックス ゲルニンバス24 スペック・特徴レビュー!

アシックス ゲルニンバス25 スペック・特徴レビュー!

アシックス ゲルニンバス26 スペック・特徴レビュー!

アシックス ランニングシューズ レビュー まとめ

以上、アシックスのランニングシューズをシリーズごとに紹介しましたが、それぞれの特徴をシューズ選びの参考にしていただけたらと思います。

また、他メーカーのランニングシューズについてもまとめてますのでよろしければ下記の記事も参照してください。

アディダス ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ

ミズノ ランニングシューズ徹底レビュー! スペック・特徴まとめ

ホカ ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ

ニューバランス ランニングシューズ徹底レビュー! スペック・特徴まとめ

ナイキ ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ

プーマ ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ

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この記事を書いた人

ランニングシューズマニアの40代サブスリーランナーです。ナイキのズームランニングシューズは基本すべて保有しています。その他、アディダス・アシックス・ミズノ・ニューバランスなど人気ブランドの厚底レーシングシューズも多く所有し、比較レビューしています。また、一般社団法人日本ランニング協会認定「ランニング食学」スペシャリストの資格を持ち、ランナーのための栄養学の観点から、強く速くなるための「食」の理論についてもお伝えしています。

コメント

コメント一覧 (1件)

  • 本当に分かりやすくまとめてあり、めっちゃ参考になりました。ありがとうございました!!

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