
アシックスのメタスピードエッジは発売前ですが、先日試走する機会があったのでそのレビューをスペックとともに記載いたします。
METASPEED EDGE(メタスピードエッジ)スペック・特徴

「METASPEED EDGE(メタスピードエッジ)」は、先行して発売されたストライド型シリアスランナー向けの「METASPEED SKY(メタスピードスカイ)」に対してピッチ型のシリアスランナー向けのシューズです。
メタスピードエッジの発売日は2021年6月4日で、価格は27,500円とメタスピードスカイと同じです。
重さは27cmで188gと最初発表がありましたが、アシックスの公式サイトによると約160gと記載されています。
これはメタスピードスカイの199gに対して39gも軽量です。
メタスピードエッジに使われている素材はメタスピードスカイと同じですが、ミッドソールを薄くしたことにより軽量化されています。
メタスピードエッジのミッドソールの厚さはかかとが29mm、つま先が21cmで、スカイよりもかかとで4mm、つま先で7mm薄くなっています。
ミッドソールの素材は「フライトフォームブラストターボ」で、軽量で反発性が高い素材です。
フライトフォームにはこれまで通常の「フライトフォーム」、それより反発性の強い「フライトフォームプロペル」、さらに反発性の強い「フライトフォームブラスト」がありましたが、反発性とともに重さも増していたと推察されます。
メタスピードが発表される前のアシックスのエース級シューズはメタレーサーでしたが、メタレーサーがブラストではなく通常のフライトフォームを使っていたことが何よりの証明です。
では、「フライトフォームブラストターボ」の位置付けですが、ブラストより軽いのは間違いありませんが、反発性とクッション性はブラストと大差ないかな?というのが私の印象です。
とは言え、アシックスで最上位のミッドソールであることも間違いなく、ナイキのズームXに比べると硬めですが安定感は上なので、柔らか過ぎるクッションが苦手な方にはおすすめです。
また、もう一つのこのシューズの特徴はアウトソールです。
アシックスグリップというグリップ性の高いソールが使われています。
これはソーティーマジックRP5やターサーRPなどの反発系薄底モデルに搭載されているもので、新しいものではありませんが、薄底シューズ以外に搭載されるのは珍しいです。(メタスピードエッジは中底というのが私の認識です)
METASPEED EDGE(メタスピードエッジ)使用レビュー

メタスピードスカイと素材は同じとはいえ、走行感は全く異なるシューズでした。
ミッドソールの厚みはかかとで4mm、つま先で7mmエッジの方が薄いのですが、特につま先部分の薄さが感じられます。
メタスピードスカイを履いた後に履くと、クッションと反発性には物足りなさを感じられると思います。
また、メタスピードスカイを履いて走った時に感じたライド感(力を入れなくても勝手に足を前に進める感じ)はありません。
その代わり、しっかり地面を蹴って進みたい方にはアウトソールのアシックスグリップのグリップ感がよいのでおすすめです。
このアシックスグリップはメタスピードスカイにもありますが、メタスピードエッジの方が有効です。
地面を掴む感覚が得られます。
また、そこそこのミッドソールの厚さのわりに非常に軽量なため、ピッチ走法に向いているのは確かです。
メタスピードエッジは、スカイと比べると機能的に劣るように思えてしまいますが、ソーティーマジックやターサーシリーズなどの薄底の進化系と考えた方が良いと思います。
シューズの重量は27cmでわずか160gですが、これはアシックスで最も薄底であるソーティーマジックLT2の157gに匹敵し、ソーティーマジックRP5の165gをも凌ぐ軽さです。
また、ピッチ系のレーシングモデルとしてメタレーサーとの比較で言えば、負けているのはライド感のなさと価格くらいです。
メタスピードエッジの価格に関しては、スカイより厚さがないのに全く同じ定価27,500円というのが微妙なところですが、メタレーサーやソーティーマジック、ターサーシリーズが好きだった方にはおすすめのシューズです。
まとめ
以上、メタスピードエッジのレビュー・スペック・特徴のまとめでしたが、先に発売されたメタスピードスカイ・マジックスピードについてのレビューは以下の記事を参照してください。
アシックス メタスピードスカイ使用レビュー!その特徴とスペックとは?
アシックス マジックスピード比較レビュー!その特徴とスペックとは?
また、その他のアシックスのランニングシューズ情報は「アシックス ランニングシューズ一覧!おすすめと選び方まとめ」にてまとめていますので、よろしければこちらも参照してください。