アシックスのマジックスピード4は、2024年7月18日から先行発売を開始し、8月1日より一般発売となりました。
価格は本体が17,000円、税込で18,700円と前作より本体価格で2,000円高くなりました。
評判の良かった前作マジックスピード3と比べてどう変わったかを中心に説明いたします。
マジックスピード4 重さ
ASICS公式
27cmで245gです。
前作よりだいぶ重くなりました。
マジックスピード4 アッパー
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アッパーはエンジニアードメッシュです。
前作はウーヴンを混ぜたモーションラップという特徴的なアッパーでしたが、今作は一般的なエンジニアードメッシュとなりました。
マジックスピード4 ミッドソール
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ミッドソールには「FF turbo」という刻印がありますが、FF turbo(フライトフォームブラストターボ)が入っているのは前足部だけです。
それ以外の部分は前作と同じフライトフォームブラストプラスで、ターボは前足部のミッドソールの中に、ナイキのズームエアみたいな感じで入っています。
カーボンプレートがフルレングスで入っている点は前作と同じです。
なお、フライトフォームブラストターボは反発性ではブラストプラスより上ですが、柔らかさではブラストプラスの方が上です。
また、ミッドソールは前足部で35.5mm、かかと部で43.5mm(メンズの場合)です。
前作のかかと部は31mmだったため10mm以上も厚くなりました。
マジックスピード4 アウトソール
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アウトソールはアシックス最強のグリップを誇るアシックスグリップが広範囲に配置されています。
中足部を削って軽量化するのは最近のレースシューズにはよく見られる傾向ですが、アシックスでは珍しいです。
40mmを超える厚みがあるからこその仕様と思われます。
なお、メタスピードシリーズもアシックスグリップですが、マジックスピードの方がグリップ感は低く感じ、地面を掴む音も異なるように思えます。
マジックスピード4 サイズ感
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前作は前足部の幅がややきつめに感じましたが、今作は普通です。
なお、私はアシックスはすべて26cm、ナイキはすべて26.5cmを履いています。
マジックスピード4 走行感
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ここまでソールが厚くなったぶん、やはり前作より沈み込みは感じます。
しかし、そこはアシックスなだけあって、ナイキのズームXのような沈み込み感はなく安定感に問題はありません。
マジックスピードシリーズは早い反発が特徴とも言えましたが、今作では強い反発に変わった印象です。
また、かかと部で着地すると接地感の強かった前作と比べ、今作では40mmを超える厚さがあることからクッション感が抜群にあります。
前足部は厚さのわりに接地感があり、前作よりも反発性を感じます。
フォアフットで反発を得るような走り方でなく、中足部から後足部で着地して前足部へ自然な体重移動をするだけで、その反発性は得られます。
前作より重くなり、地足感は減少したので前作までの感じが好きだった人には改悪と思えるかもしれませんが、シューズのスペック自体が高くなったのは間違いありません。
使用用途としては、より長距離向きの練習用で、サブ4くらいまでのランナーであればレース用としても充分です。
[補足]マジックスピード4の厚さに関して
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厚さ40mmを超えるシューズは公認レースでは使えないという認識を持っている人は多いと思います。
しかし、それは公認記録にはならないというだけであって、一般の市民ランナーがレースで使用するには問題ない場合がほとんどです。
また、公認レースであれ、陸連登録者として出走していなければ関係ありません。
関係があるのは公認レースで陸連登録者として出走するランナーだけですが、実際、公認の大会でも参加者全員のシューズの厚さチェックをしているレースは皆無です。
入賞するレベルの(最低でも2時間半を切る)走力のランナーであればシューズチェックを受ける可能性はありますが、サブスリーレベルであれば使っても問題ないです。(正式なルール上では問題あるかもしれませんが)
前作のマジックスピード3はサブスリーくらいの走力のランナーでも意外に使っている人が多く、4になってどうするか迷う人もいるかもしれません。
個人的にはメタスピードシリーズを使った方が良いとは思いますが、3の感覚が好きだった人は4を使っても良いと思います。
「40mmを超えているのに使っててずるい」と思う人はまずいないでしょう。
マジックスピード4 まとめ
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まずは基本スペックのまとめです。
・重さ:27cm245g
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・ミッドソール:フライトフォームブラストプラス+フライトフォームブラストターボ+カーボンプレート
・アウトソール:アシックスグリップ
その他の特徴や個人的感想です。
・厚さのわりに沈み込み少なく安定感もクッション性も高い
・前足部に体重を乗せると強い反発感が得られる
・前作よりも脚が疲れづらく長距離向き
その他のアシックスのランニングシューズについては「アシックス ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ」の記事を参照してください。