MIZUNO ENERGY(ミズノエナジー)はミズノ史上最高の反発ソール素材で、従来の素材であるU4ic(ユーフォリック)より反発性・柔らかさとも大きく向上された素材です。
ミズノエナジーには通常の「ミズノエナジー」の他、軽量さに優れた「ミズノエナジーライト」、反発性・柔らかさにより優れた「ミズノエナジーコア」、そしてライトより軽量さ・反発性・柔らかさに優れた最上級の「ミズノエナジーライトプラス」があります。
そのミズノエナジーが搭載されたランニングシューズのモデルのスペックや特徴を以下説明いたします。
なお、シューズの重量は公式サイトの情報を元に記載しています。
ウエーブデュエルネオ
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は27cmで195g、26cmで185gです。
ランク的にはサブ3.0から3.5レベルのシューズです。
ミッドソールには軽量なミズノエナジーライトが使われています。
さらにスパイクのテクノロジーを長距離シューズ用に応用したウェーブプレートが使われ、反発性を持たせています。
アッパーは軽量性を維持しながら素足のようなフィット性を実現するニット素材を使っています。
ニット自体はナイキのフライニットよりタイト目です。
さらに最も特徴的なのが足首回りで、すっぽり足首が入ってしまうミドルカットになっています。
足首をホールドさせることでシューズとの一体感を向上させています。ホールド感はかなり高めです。
アウトソールは縦方向のグリップ性を高めるように設計されたG3グリップを採用していて、パワーを地面に伝えやすい薄底寄りの仕様になっています。
実際、ウエーブデュエルネオは厚底ではなく、かといって薄底というほど薄くもありません。
厚底寄りのクッションと反発がありますが、そこまで強くないため、しっかり地面を蹴って走るのがおすすめです。
ウエーブデュエルネオ ロー
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は26cmで195gです。
ランク的にはサブ3.0から3.5レベルのシューズで、ミドルカットのウエーブデュエルネオをローカットにしたのがウエーブデュエルネオ ローです。
価格は本体価格でこちらの方が4,000円も安くなる19,000円です。
意外にもシューズの重量は26cm比較でローの方が10gほど重くなっています。
その理由は、ローの方はかかとをしっかりホールドするために芯材が入っているためだと思われます。
そのため、ミドルカットがしっくりこないとか少しでも安い方が良いという方にはローの方がおすすめですが、機能性を求めるなら通常盤のウエーブデュエルネオの方が良いでしょう。
ウエーブデュエルネオ2エリート
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は27cmで185gです。
ミドルカットのウエーブデュエルネオのアップデート版で、コンセプトの通り、「反発」はそのままに、軽量性が向上した2代目モデルです。
前作はインソールまで含めるとトラックの公式レースで使える25mmの厚さ規定に引っかかっていましたが、今作ではミッドソールはそのままにインソールの素材を変更することで規定内におさめています。
ウエーブデュエルネオの2代目がウエーブデュエルネオ2エリートで、ウエーブデュエルネオ ローの2代目がウエーブデュエルネオ2と、名称はややこしいので混同しないよう注意が必要です。
ウエーブデュエルネオ2エリートについて詳しくは「ミズノ ウエーブデュエルネオ2エリート&ネオ2 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。
ウエーブデュエルネオ2
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は27cmで175gです。
ウエーブデュエルネオ2はウエーブデュエルネオ ローのアップデート版で、コンセプトの通り、「反発」はそのままに、軽量性が向上した2代目モデルです。
前作はインソールまで含めるとトラックの公式レースで使える25mmの厚さ規定に引っかかっていましたが、今作ではミッドソールはそのままにインソールの素材を変更することで規定内におさめています。
前作はローカットモデルながらヒールカウンターの重さでミドルカットより重量がありましたが、今作はヒールカウンターがしっかり入りながらもミドルカット版より軽量に仕上げています。
ウエーブデュエルネオ2について詳しくは「ミズノ ウエーブデュエルネオ2エリート&ネオ2 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。
ウエーブデュエルネオSP
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は27cmで240gです。
ランク的にはサブ3レベルのシューズで、一言で言うと、ウエーブデュエルネオの厚底版です。
ミズノエナジーライトのミッドソールにウェーブプレートを挟み、反発性をウエーブデュエルネオより強くしています。
厚底になったことで、ウエーブプレートは中足部から後足部にかけては波形形状になりました。
これはナイキの厚底シューズのカーボンプレートがスプーン状に入ることで前への推進力を増しているのと同等の効果があると思われます。
アウトソールはウエーブデュエルネオと同じくG3グリップで、厚底でここまで高グリップのシューズは他メーカーにはありません。
その分、弾むような感覚はありませんが、しっかりと地面を捉えたいパワー型のランナーに向いたシューズです。
ウエーブデュエル3
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は27cmで175gです。
練習でもレースでも使えるような薄底モデルです。
シューズはよく屈曲します。
そして屈曲させた後に戻ろうとする反発感がかなり強いです。
厚底シューズのようにミッドソールを沈み込ませてもらう反発ではなく、自分でシューズをしならせてもらう反発です。
そのためにはかなりのスピードが必要となります。
そのため、どちらかと言うと長距離より短距離、市民ランナーより学生に人気のあるシューズです。
ウエーブデュエル3について、より詳しくは「ミズノ ウエーブデュエル3 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。
ウエーブデュエルプロ
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は27cmで195gです。
普通に水平にシューズを置いてもかかとが浮いてしまう特殊な形状で話題になったシューズです。
ミッドソールはミズノエナジーライトで、厚さは前足部が29.5mm、後足部が32mmです。
そしてミズノで初めてカーボンを使ったプレートが挟みこまれています。
ただカーボン100%ではなくカーボンを約30%配合したカーボン繊維強化プレートで、100%のカーボンプレートより剛性は低いと思われます。
実際に走ってみると自然に前に進ませてくれるような推進力が結構あります。
前足部で着地すると、力を入れずとも自然に次の一歩を踏み出させてくれる感じがあり、見た目から考えられるような不安定さは全く感じません。
クッション性はありますが、接地感は硬くミッドソールの沈み込みもありません。
中足部当たりで着地した場合は、ペースにもよりますが、速いペースで前傾気味のフォームであればフォアフット同様の推進力があります。
しかし、ジョグのようなゆっくりペースだったり腰が落ちてしまっていると推進力はなくなり、むしろ上に力を逃しているような感覚が感じられます。
以上のことから、ある程度速いペースで押していくのであれば結構有効なシューズです。
レースで使うのであれば、一定ペースで平均的に押していくペース配分が向いており、速いペースのまま走り切れる距離である必要があるため、長くても10kmくらいまでが限界かと思います。
ウエーブデュエルプロについて、より詳しくは「ミズノ ウエーブデュエルプロ&ウエーブデュエルプロ QTR スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。
ウエーブデュエルプロ クォーター
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は27cmで190gです。
ウエーブデュエルプロ QTRもウエーブデュエルプロと同じくミッドソールはミズノエナジーライトで、カーボン繊維強化プレートが入っています。
ミッドソールの厚さは前足部が24.5mm、後足部が23.5mmと非常に珍しく後足部の方が薄いシューズです。
これは盲点をついているとも言えますが、800m以上のトラックの公認レースで使えるシューズは25mm以内でならないという規定をクリアする厚さであり、このシューズはそれを意識しての厚さとなっています。
最も厚い中足部の部分を計るわけではないため、規定をクリアしているようです。
走行感としては当然ながらウエーブデュエルプロとかなり似ています。
推進力も同様に前足部着地をすると感じられますが、ウエーブデュエルプロよりは弱めです。
QTRの方が良いところは、800m以上のトラックの公認レースでも使用できる点と、価格が税込8,800円も安いという2点です。
レース用として使うのであれば800m以上のトラックレースのほか、ロードでも10kmくらいまでの速いペースで押し切れるくらいの距離がおすすめです。
練習であればフォアフットの練習やフォーム矯正に有効なので、価格の高いウエーブデュエルプロよりQTRの方が良いかもしれません。(ウエーブデュエルプロの定価29,700円に対してQTRは20,900円)
ただ、QTRはあえてトラックレースに使える厚さを意識してミッドソールの厚みを調整した感もあるため、スムーズスピードアシスト機能(かかとを着かない設計による、自然とスピードを出させてくれる機能)の醍醐味自体はウエーブデュエルプロの方が感じられます。
ウエーブデュエルプロクォーターについて、より詳しくは「ミズノ ウエーブデュエルプロ&ウエーブデュエルプロ QTR スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。
ウエーブリベリオン
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は27cmで235gです。
マラソン3時間切りを目指すというコンセプトで発売された厚底シューズです。
ミッドソールの厚さはウエーブデュエルネオSPを上回る36.5cmです。
また、初めてこのシューズに搭載された技術がグラスファイバー入りのプレート(ミズノウエーブ)です。
通常のプレートよりもしなり剛性が強く、カーボンより柔らかいため屈曲性があるのが特徴です。
アウトソールはグリップ性の高いG3ソールを採用しており、一般的な厚底シューズが反発を使って蹴らないで進むのがおすすめの走法なのに対し、ウエーブリベリオンはしっかりと地面を蹴って走るのがおすすめです。
ウエーブリベリオンについて、より詳しくは「ミズノ ウエーブリベリオン スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。
ウエーブリベリオンプロ
シューズの重量は26.5cmで208gです。
ミズノで初めて搭載されたミズノエナジーライトプラスのミッドソールと、かかとのカットされた形状が特徴です。
ミッドソールの最も厚い部分は50mmを超えますが、かかと部は40mm以内のため、公認のロードレースでも使用できます。
不安定そうな見た目と違って安定感があり、意外にも前足部着地より後足部着地の方がライド感が感じられるためおすすめです。
最も良いのは中足部着地で、しっかりしたクッション感が感じられるのに前への推進力も得られます。
他メーカーのエース級シューズに比べると反発性は劣るかもしませんが、スムーズスピードアシスト機能による推進力と分厚いミッドソールによるクッション性は圧倒的に高いと言っても良いです。
フルマラソンのような長い距離でこそ生きるシューズではないかと思います。
ウエーブリベリオンプロについて、より詳しくは「ミズノ ウエーブリベリオンプロ 徹底レビュー!」の記事を参照してください。
ウエーブリベリオンプロ2
シューズの重量は26.5cmで207gです。
より柔らかく反発性の強いミズノエナジーライト+を前作より32%増量したことで、より強い反発性を感じるシューズになりました。
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
独特な形状であるスムーズスピードアシストの機能は今作にも当然搭載されていますが、その角度はより前重心になりました。
これらの変更によって前作より不安定さと扱いづらさは出ましたが、機能性は大きく上がったと言えます。
ウエーブリベリオンプロ2について、より詳しくは「ミズノ ウエーブリベリオンプロ2 徹底レビュー!」の記事を参照してください。
ウエーブリベリオンフラッシュ
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は27cmで230gです。
ウエーブリベリオンの後継モデルで、サブスリーをターゲットとしたレーシングモデルです。
ミッドソールは上部がミズノエナジーライト、下部がミズノエナジーの2層です。(前作はミズノエナジーライト1層)
フォーク型に入ったグラスファイバー入りのナイロンプレートは前作と同じで、やや屈曲します。
アウトソールも前作と同じG3ソールでグリップは良いです。
前作と同じく、厚底ながら薄底シューズのようにシューズを屈曲させながらグリップを生かして蹴って走るような走り方がおすすめです。
ウエーブリベリオンフラッシュについて、より詳しくは「ミズノ ウエーブリベリオンフラッシュ スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。
ウエーブリベリオンフラッシュ2
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は27cmで245gです。
ウエーブリベリオンフラッシュのアップデートモデルですが、初代ウエーブリベリオンフラッシュより初代ウエーブリベリオンプロに近いスペックに大幅グレードアップしました。
上側のミッドソールはミズノエナジーライトからミズノエナジーライトプラスに変更され、前作ではプロにしか搭載されなかったSSA(スムーズスピードアシスト)の機能が追加されました。
イメージ的には初代ウエーブリベリオンプロに安定感を加えたモデルです。
やや重さはありますが、サブ3からサブ4レベルまでカバーできるレーシングモデルです。
ウエーブリベリオンフラッシュ2について、より詳しくは「ミズノ ウエーブリベリオンフラッシュ2 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。
ウエーブリベリオンソニック
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は27cmで260gです。
上位モデルであるウエーブリベリオンプロ・ウエーブリベリオンフラッシュと同時に発売されたモデルです。
サブ3.5を目指すランナー向けのモデルとのことですが、実質的には練習用1択です。
それも重さがあって反発性も高いわけではないため、特にスピード練習向けといった感じでもありません。
スピードレベルとしては速めのジョグとか軽いテンポ走くらいが一番ハマるところで、他のモデルと比較するとウエーブライダーより速く、ウエーブシャドウと同等のレベル感です。
よりサポートが欲しかったり、ゆっくりのペースであればウエーブライダーの方がおすすめです。
ウエーブリベリオンソニックについて、より詳しくは「ミズノ ウエーブリベリオンソニック スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。
ウエーブリベリオンソニック2
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は27cmで240gと前作より一気に20g軽くなりました。
アッパーが軽量なエアメッシュに変更となったのが軽量化の主な要因となりました。
ミッドソールは全面ミズノエナジーに変更(前作はミズノエナジーと通常のEVAの2層)になり、アウトソールには変更がありませんでした。
リベリオンプロやリベリオンフラッシュのような機能性はありませんが、前作よりだいぶスピードトレーニングには使いやすくなり、よりウエーブライダーからのステップアップモデルとしての位置づけが明確になった感はあります。
ウエーブリベリオンソニック2について、より詳しくは「ミズノ ウエーブリベリオンソニック2 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。
ウエーブエアロ19
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は27cmで215gです。
ランク的にはサブ3.5から4.0レベルのシューズです。
ミッドソールは前足部から中足部にかけてはU4ic(ユーフォリック)で、後足部の白い部分がミズノエナジーです。
またウエーブプレートが入っており、反発性を高めています。
このシューズの反発性は、ミズノエナジーよりウエーブプレートによるもので、ミズノエナジーは後足部にしか入っていないためか、その反発性やクッション性は感じにくいです。
アッパーは、横には伸びても縦に伸びないウーブンアッパーが採用され、一体型のシュータンもあって足を入れにくい代わりに、履いてしまえばフィット感が高いです。
インソールは取り外し可能で柔らかくクッション性の高いプレミアムインソールが使われ、薄底の部類に入るウエーブエアロ19にクッション性を追加しています。
ウエーブエアロ19は、ミズノのホームページによると「サブ3.5 突破性能」を謳っているシューズです。
確かにレベル的には妥当なところだと思いますが、いわゆる最近の厚底のような性能ではないため、厚底が苦手で軽い方が好み、かつサブ3.5くらいの走力のランナー向けです。
またレーシングシューズという位置付けですが、ウエーブデュエルネオをレーシング用として使う人の練習用にも向いていると思います。
ウエーブエアロ20+R
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は27cmで250gです。
サブ3.5を目指すというシューズのコンセプト自体は前作と同じですが、ミッドソールは10mmも厚くなり、重量も35g増えました。
ミッドソールの素材は下部のかかと部から中足部にかけてミズノエナジー、上部はかかとからつま先までミズノエナジーライトが搭載されました。
また、それぞれの層の間に入っているプレート「ミズノウエーブ」も、前作はナイロンプレートだったのに対し、20+Rではグラスファイバー入りのナイロンプレートとなり、反発性を増しています。
サブ3.5を目指すランナー向けといったコンセプトですが、このシューズが合うならレース用はウエーブリベリオンの方ががおすすめで、ウエーブエアロ20+Rはその練習用という位置付けの方が合っていると思います。
ウエーブエアロ20+Rについてより詳しくは「ミズノ ウエーブエアロ20+R スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。
ウエーブシャドウ4
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は27cmで260gです。
ランク的にはサブ3.5から4.0に分類されるシューズです。
ミズノエナジーはミッドソール全体に使われています。
また、ミズノウエーブは中足部から前足部に入っています。
前作は後足部に入っていましたが、今作から変更されました。
外側は中足部、内側は前足部に入っていますが、中足部の外側で着地して前足部の内側へ抜けていく動きをサポートしてくれます。
シューズのコンセプトは「ミッドフットで、加速を生み出せ。」です。
コンセプトの通りミッドフットを意識した作りになっているため、かかと着地には向いていません。
後述するウエーブライダーからのステップアップシューズとして使っていただくのが良いと思います。
ウエーブシャドウ5
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は27cmで250gです。
前作のウエーブシャドウ4からはマイナーチェンジで、アッパーくらいしか目立った変更点はありません。
ウエーブシャドウ5についてより詳しくは「ミズノ ウエーブシャドウ5 スペック・特徴!前作との違いは?」の記事を参照してください。
ウエーブライダー24
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は27cmで275gです。
ランク的にはサブ4.5から6.0向けのシューズです。
24代続くミズノのフラッグシップモデルで、ナイキのペガサスシリーズやアシックスのゲルカヤノシリーズと向いているランナーのレベル感は同じです。
ミッドソールは上側がU4ic(ユーフォリック)と下側がミズノエナジーの2層です。
ミズノエナジーを新しく搭載したことによってウエーブライダー24はかなり柔らかいシューズに生まれ変わりました。
かかとにはミズノウエーブが入っていてドロップ差も12mmあるため、かかと着地のランナーに向いています。
履いた感じは非常に柔らかくクッション性はもちろんありますが、沈み込むようなクッションではありません。
感覚的にはナイキのペガサス36に近いです。
サブ5.0に分類されていますが、もう少し上(サブ4.0)のレベルやサブスリーランナーのジョグ用などにもおすすめできるシューズです。
また、ウエーブライダー24はかかと着地向けのシューズですが、ここからミッドフットに移行したい場合に前述のウエーブシャドウ4がおすすめです。
ウエーブライダー25
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は前作とほぼ変わらず27cmで275gです。
前作から大きく変更された点はミッドソールが全面ミズノエナジーとなり、1mm厚くなったことです。
そのため、前作より柔らかくクッション性も高くなりましたが、そのままでは安定性に欠けるため、新形状のパラレルウエーブといわれるプレートを中足部まで入れることにより安定性を高めています。(前作ではミズノウエーブはかかと部のみ)
ウエーブライダー25は柔らかいが柔らかすぎないクッション性と高いホールド感・フィット感を持ち、初心者ならオールラウンドに、中上級者ならジョグ用にとても良いシューズです。
ウエーブライダー25についてより詳しくは「ミズノ ウエーブライダー25 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。
ウエーブライダー26
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は27cmで285gと前作より10gほど重くなりました。
重くなった一番の要因はミッドソールが2mm厚くなった点です。
これによりミズノエナジーの量が17%も増えました。
また、アウトソールにあった3本の屈曲溝がなくなり、屈曲させづらくなりました。
これらの変更により、クッション性はもちろん反発性も前作より強く、よりスピードを出しやすいシューズになりました。
スピードの出し方も、前作はシューズを屈曲させて蹴るように進むタイプだったのに対し、今作は反発をもらって推進力にするような厚底シューズに近い使い方が有効です。
前作までと同じく、初心者ならオールラウンド、中上級者ならジョグ用にかなりおすすめであることには変わりありませんが、より初心者向きになった印象があります。
ウエーブライダー26についてより詳しくは「ミズノ ウエーブライダー26 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。
ウエーブライダー27
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は27cmで280gと前作より5g程度軽くなりました。
前作からミッドソール・アウトソールの変更はないマイナーアップデートです。
ウエーブライダー27についてより詳しくは「ミズノ ウエーブライダー27 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。
ウエーブライダー28
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は27cmで280gと、前作と同じです。
大きく変わったのはかかと部に搭載されたミッドソールの素材「ミズノエナジーネクスト」です。
ミズノエナジーネクストは、ミズノエナジーより柔らかく反発性とクッション性に富んだ素材です。
前作まではミズノエナジーが搭載されていましたが、かかと部下側のみミズノエナジーネクストに変更されたため、かかと着地の接地感が変わりました。
しかし、前作までと同様に安定感はあり、引き続き初心者・初級者にはオールラウンドに使える万人向けシューズです。
ウエーブライダー28についてより詳しくは「ミズノ ウエーブライダー28 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。
ウエーブライダーネオ
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は27cmで270gです。
ランク的にはサブ4.0から5.0向けシューズです。
基本設計はウエーブライダー24と同じですが、より対象レベルが上になっています。
ウエーブライダー24と違うのは全面にミズノエナジーが搭載されている点と、ミドルカットになった点とアウトソールがG3ソールになった点です。
全面にミズノエナジーが搭載されたことによって、より柔らかさと反発性が増しています。
また、「ネオ」が商品名につくモデルはウエーブデュエルネオと同じくミドルカットです。
ミドルカットにするとホールド感が高くなるというのと、軽量化されるというメリットがあります。
軽量化は意外に感じるかと思いますが、かかとに芯材を入れなくてもしっかり足を包み込んでくれるためです。
アウトソールのG3ソールはグリップ性を高め、しっかり蹴って走るために有効です。
ウエーブライダーネオの基本設計はウエーブライダー24と同じと前述しましたが、ウエーブライダー24を履いていたランナーがステップアップシューズとして履くようなモデルではありません。
どちらかと言うと、ウエーブデュエルネオをレース用に履く人の練習用モデルといった位置付けです。
ウエーブライダーネオ2
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は27cmで265gです。
前作からはアッパーの変更程度というマイナーアップデートです。
前作ウエーブライダーネオはウエーブライダー24のプレミアム版という扱いでした。
今作のウエーブライダーネオ2はウエーブライダー25のプレミアム版という位置づけで、ウエーブライダー25と一緒に発売されました。
しかし、ウエーブライダー25は前作の24よりかなりアップデートされ、ウエーブライダーネオ2の方は前作からほぼ変わっていないため、プレミアム版というよりウエーブライダー25のミドルカット版です。
ウエーブライダー25との違いはほぼミドルカットか否かという点くらいで、その他のスペックはほぼ変わらないため、どちらか迷っている人はミドルカットが好きかどうかで決めてしまって差し支えないレベルです。
なお、ミドルカットの方がかかとの芯材が軽くて済むためか、シューズの重量はウエーブライダーネオ2の方がウエーブライダー25より10gほど軽いというメリットはあります。
ウエーブリボルト
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は27cmで265gです。
ランク的には完走レベル向けのシューズです。
ミズノエナジーが全面に使われていますが、それ以外にこれといった大きな機能性はありません。
しかしミズノ公式ホームページによるとクッションレベルは6段階中の5で、後述するウエーブスカイ4と同レベルです。
ウエーブスカイシリーズは、ミズノのランニングシューズの中でも最高レベルのミッドソールの厚さとクッション性を持っているシューズです。
さすがにそこまでのクッションはないように思えますが、定価8,500円(税抜き)という低価格でかなりのクッション性があり、初心者用にしては軽いシューズです。
そのため、エントリーモデルとしてとりあえずミズノエナジーを試してみたい方や、多くの機能性を求めずそこそこのクッションがあって安いシューズを探している方におすすめです。
ウエーブリボルト2
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は27cmで265gと前作とほぼ同じです。
前作から変更されたのはアッパーくらいです。
大きな機能はありませんが、ミズノのランニングシューズの中でもクッション性はフラッグシップモデルであるウエーブライダーシリーズ並みにあり、価格は安いため、これからランニングを始めたい人のとりあえずの1足にはおすすめです。
ウエーブリボルト3
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は27cmで260gと前作からやや軽くなりました。
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
アップデートのポイントはアウトソールで、フラットだった前作とは異なり、溝を作ることで軽量化し、より柔らかさを感じやすい設計になりました。
また、底の面積自体は前作より少し広がり、安定感を高めています。
正直それほどスペック的に優れたシューズではありませんが、定価が9,900円とかなり安いこともあり、とりあえず安くてジョグに使いたいシューズを探している人向けのシューズです。
ウエーブスカイ4
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は27cmで345gです。
ランク的にはサブ5.0から完走レベルのシューズです。
シューズの重量はありますがクッション性はかなり高く、スカイ(空)をイメージさせる浮遊感のあるシューズです。
ミッドソールは2層になっていて、上がミズノエナジー、下がU4ic(ユーフォリック)です。
足に近い上側にミズノエナジーが搭載されていることによって、柔らかさを増しているように思えます。
さらにミズノウエーブは全面に搭載され、非常に柔らかく高い反発性を持つXPOPを内蔵しているため、クッション性は抜群で反発性にも優れるシューズです。
重さはあってもクッション性に優れるモデルを求めるランナーにおすすめのシューズです。
ウエーブスカイ5
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は27cmで310gと30g以上軽量化されました。
ミッドソールは前作のウェーブスカイ4がU4ic(ユーフォリック)とミズノエナジーの2層だったのに対し、ウエーブスカイ5はミズノエナジーコアとミズノエナジーの2層です。
ミズノエナジーコアは通常のミズノエナジーより反発性のある素材です。
前作はXPOPを内蔵することで反発性を持たせていましたが、今作はXPOPを廃止し、U4icからミズノエナジーコアに変更することで軽量性と反発性を上げることができました。
なお、このミッドソールの組み合わせはウエーブスカイネオと同じで、ネオとの違いはローカットかミドルカットかという点です。
ウエーブスカイシリーズはミズノウェーブを搭載したミズノのランニングシューズの中で、最もクッション性が高く重量もあるシューズなので、最も初心者向きです。
これよりクッションなくても軽量なのがよければウエーブスカイライズ2、さらにもう少しクッションがなくても軽量なのが良ければウエーブリボルト2がおすすめです。
ウエーブスカイ6
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は27cmで310gと前作と同じです。
ミッドソールも前作と同じくミズノエナジーコアとミズノエナジーの2層です。
アッパーも前作と同じくスムーズストレッチウーヴンで、横には伸縮性があっても縦には伸縮しないのが特徴です。
普通はマイナーチェンジでもアッパーがもう少し変わったりするものですが、ウエーブスカイ6は前作との違いを見つけるのが難しいほどの超マイナーチェンジです。
ウエーブスカイシリーズはミズノウェーブを搭載したミズノのランニングシューズの中で、最もクッション性が高く重量もあるシューズなので、最も初心者向きです。
これよりクッションなくても軽量なのがよければウエーブスカイライズ3、さらにもう少しクッションがなくても軽量なのが良ければウエーブリボルト2がおすすめです。
ウエーブスカイ7
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は27cmで310gと前作と同じです。
ミッドソールも前作と同じくミズノエナジーコアとミズノエナジーの2層です。
ウエーブスカイは5→6にアップデートした時もマイナーチェンジでしたが、今作も大きな変更はありません。
それでも前回よりは、はっきりした違いがアッパーに見られます。
ウエーブスカイシリーズはミズノウェーブを搭載したミズノのランニングシューズの中で、最もクッション性が高く重量もあるシューズなので、最も初心者向きです。
これよりクッションなくても軽量なのがよければウエーブスカイライズ4、さらにもう少しクッションがなくても軽量なのが良ければウエーブリボルト3がおすすめです。
ウエーブスカイネオ
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は27cmで345gです。
ランク的にはサブ5.0から完走レベルのシューズです。
レベルも重量もウエーブスカイ4と同じです。
基本性能も似ていますが、ウエーブスカイシリーズのプレミアムモデルとされています。
違う点は主に以下の2点です。
まずはミドルカットでシュータン一体型なところで、これは「ネオ」と名のつくシリーズには共通するスペックです。
次にミッドソールですが、ミズノエナジー+U4icの2層構造にXPOPを内蔵したウエーブスカイ4に対し、ウエーブスカイネオは全面ミズノエナジーにミズノエナジーコアを内蔵しています。(ミズノウェーブ全面搭載は同じです)
ミズノエナジーコアはU4icの約3倍にもなる反発性を持った素材で、トランポリンのように跳ねます。
これを内蔵したことや前面にミズノエナジーを搭載したことによってクッション性はMAXです。
ウエーブスカイネオは、とにかく柔らかくてクッション性の高いシューズを求めているランナーにおすすめのモデルです。
ウエーブスカイライズ2
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は27cmで290gです。
ランク的には完走レベル向けのシューズです。
ミズノエナジーは全体に、ミズノウエーブはかかとに搭載しています。
また柔らかく反発性の高いXPOPを内蔵し、クッション性と反発性を増しています。
ウエーブスカイライズ2は、クッション性MAXのウエーブスカイ4から機能性を少し落とすことで軽量感を持たせたようなシューズです。
ウエーブスカイライズ3
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
27cmで295gです。
ランク的には完走レベル向けのシューズです。
前作よりミッドソールはやや厚めになり、ミズノエナジーだけでなく、より反発性と柔らかさのあるミズノエナジーコアも前足部とかかと部に搭載されました。
逆に前作では反発性と柔らかさのために内蔵されていたXPOPはなくなりました。
ウエーブスカイ5と作りは似ていますが、マックスクッションのウエーブスカイ5から少しクッションを減らして軽量化したようなシューズです。
ウエーブスカイライズ4
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
27cmで290gです。
前作からはアッパーが変更された程度です。
マックスクッションタイプのシューズであるウエーブスカイ6から少しクッションを減らして軽量化したようなシューズです。
ウエーブネオウインド
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は27cmで265gです。
ウエーブネオ ウインドは60%を超えるパーツが環境配慮された素材で作られています。
そのため、ミッドソールなどの見かけ上のスペックより機能的には割引して考えた方が良いです。
下部に通常のミズノエナジー、上部に軽量なミズノエナジーライトです。
ミッドソールの厚さはかかと部で36.5mm、前足部で24.5mmです。
前足部とかかと部のドロップ差が12mmという高ドロップであることから、かかと着地からのライド感は強いです。
ただ、アウトソールの屈曲性は高いため、自然なライド感に任せて走るというより、しっかり屈曲させて進むような走り方がおすすめです。
用途としてはデイリートレーニング向けですが、デイリートレーニングであれば圧倒的に価格の安いウエーブライダーの方がコスパが高くおすすめです。
ウエーブネオウインドについて、より詳しくは「ミズノ ウエーブネオ ウインド&ウルトラ スペック&特徴レビュー!」の記事を参照してください。
ウエーブネオウルトラ
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は27cmで295gです。
ウエーブネオ ウルトラは70%を超えるパーツが環境配慮された素材で作られています。
そのため、ミッドソールなどの見かけ上のスペックより機能的には割引して考えた方が良いです。
下部に通常のミズノエナジー、上部に軽量なミズノエナジーライトを搭載し、柔らかさと反発性に優れたミズノエナジーコアを内蔵しています。
ミッドソールの厚さはかかと部で39mm、前足部で31mmです。
かかと部39mmという厚さもあり、クッション性は確かに高いです。
しかし、クッションに振り切ったウエーブスカイシリーズと比べると、クッション性ははるかに劣ります。
ただし、沈み込み過ぎないクッションなので、沈み込みの強いクッションが苦手な人には良いかもしれません。
足裏の感覚としては柔らかめながら、接地感は意外と硬めという感じのシューズです。
用途としてはジョグか普段履きがおすすめです。
ウエーブネオウルトラについて、より詳しくは「ミズノ ウエーブネオ ウインド&ウルトラ スペック&特徴レビュー!」の記事を参照してください。
ネオビスタ
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
シューズの重量は27cmで265gです。
このシューズで初めてミズノエナジーネクストというミッドソールが搭載されました。
従来のミズノエナジーのミッドソールと比べると、かなり柔らかくクッション性を感じます。
ミズノでは安定感重視のモデルが多いですが、ネオビスタは安定感にはやや欠ける柔らかさと沈み込みがあります。
ウエーブリベリオンシリーズに搭載されているスムーズスピードアシストの機能もあるジョグ用シューズで、リベリオンシリーズをレース用として使う方の練習用におすすめです。
ネオビスタについて、より詳しくは「ミズノ ネオビスタ スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。
まとめ
以上、ミズノのランニングシューズについてのまとめでしたが、他メーカーのランニングシューズについてもまとめてますので、よろしければ以下の記事も参照してください。
アシックス ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ
アディダス ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ
ニューバランス ランニングシューズ徹底レビュー! スペック・特徴まとめ
ナイキ ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ
プーマ ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ
公式サイトは以下のリンクからご確認ください。
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