
ミズノ ウェーブデュエルネオ2エリートとウェーブデュエルネオ2は、トラックの公式レースでも使える25mm以内の厚さ規定に入った薄底レーシングシューズです。
ウェーブデュエルネオ2エリートの前作はウェーブデュエルネオ、ウェーブデュエルネオ2の前作はウェーブデュエルネオ ローです。
つまり、ネオ2エリートはミドルカット、ネオ2はローカットのモデルです。
前作はいずれもトラックの公式レースでも使えるような設計ではあったものの、インソールの厚さまで考えると厚さ規定の25mmを上回ってしまい、NGとなってしまいました。
そのため、今回の新作では、基本設計はそのままに、トラックの公式レースで使える厚さになってより軽量化を図ったアップデートが施されています。
以下、ウェーブデュエルネオ2エリートを中心に、前作との違いなどを解説いたします。
ウェーブデュエルネオ2エリート 重さ
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27cmで185gと、ウェーブデュエルネオ2エリートは、前作のウェーブデュエルネオより約10g軽量化されました。
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なお、ウェーブデュエルネオ2の方は175gとさらに軽量化されています。
ローカットの方が軽くて当然だと思う方も多いと思いますが、実は前作はミドルカットのウェーブデュエルネオの方が軽量でした。
これはローカットモデルはかかとをしっかりホールドするため、ヒールカウンターがしっかり入っていたためですが、ネオ2はヒールカウンターはしっかり入りながらも軽量化してきました。
ウェーブデュエルネオ2エリート アッパー
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ウェーブデュエルネオ2エリートのアッパーは、前作と同じくニットですが、編み目が大きくなり、より軽量化され通気性が上がりました。
どちらがいいかは好みではありますが、前作の方が硬く、今作の方が柔らかく感じます。
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一方でネオ2の方はウーヴンアッパーに変更されています。
ウーヴンアッパーは横には伸びても縦には伸びないのが特徴で、ウェーブエアロ19にも使われています。
ネオ2エリートのニットアッパーよりフィット感が高いのが特徴ですが、ローカットであるためにネオ2エリートよりフィット感を意識したのだと思われます。
ウェーブデュエルネオ2エリート ミッドソール
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ミッドソール素材は、ミズノのミッドソールで最も軽量なミズノエナジーライトにウェーブプレートを挟みこんだ前作と同じ仕様です。
その厚さも前作やローカットのウェーブデュエルネオ2と同じと思われ、インソールが薄くなったためにトラック公式レースで使用可能な25mm以内におさまりました。
インソールの素材もEVA(エチレンビニールアセテート)から不織布に変更されたため、やや足あたりは硬く感じるかもしれません。
クッション性は厚底シューズに比べれば少ないですが、レース用の薄底シューズの中ではかなりあります。
反発性も厚底シューズほどはないですが、薄底シューズの中ではトップレベルです。
ミッドソールの仕様はネオ2もネオ2エリートと同じです。
ウェーブデュエルネオ2エリート アウトソール
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アウトソールは変わらずG3ソールで、グリップ性の非常に高いソールです。
また、耐久性は低いと言われていますが、チップタイプのソールの中で、G3ソールの耐久性はかなり高いと思います。
このソールがアウトソール全面に使われていることで、どこで着地しても高いグリップ性を発揮してくれます。
ロードでもトラックでも良いですが、どちらかというとトラックの方が向いています。
アウトソールの仕様はネオ2もネオ2エリートと同じです。
まとめ
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走行感は前作とほぼ変わらないため、おすすめなのは価格の落ちている前作です。
今作の方がおすすめなのは、前作が気に入っていて、トラックの公式レースで使いたいと考えているランナーです。
かなり狭いターゲットではありますが、ナイキには同タイプのランニングシューズはなく、その他のブランドと比較しても、公式レースに使えるシューズの中では反発感・クッション性とも最上位と言えるモデルです。
また、前作のウェーブデュエルネオはウェーブデュエルネオローより軽量であり、上位版と断言できましたが、今作のウェーブデュエルネオ2エリートは、ウェーブデュエルネオ2より重く、その他のスペックを考えても優位な点は特にありません。
そのため、ネオ2エリートよりネオ2の方がむしろ上位と言っていいのではないかと思います。
価格も定価でネオ2エリートが25,300円、ネオ2が20,900円と、結構開きがあるため、ミドルカットがいいというのでなければ通常のネオ2の方がおすすめです。
なお、前作のウェーブデュエルネオやその他のミズノエナジーを搭載したランニングシューズについては「ミズノ ランニングシューズ ミズノエナジー搭載モデルまとめ」の記事でまとめてますので、よろしければ参照してください。