ミズノのウエーブリベリオンプロ2は、2023年12月22日に発売された、ミズノ最上級の厚底レーシングモデルです。
定価は税込で25,300円と、前作より1,100円高くはなりましたが、高騰する厚底レーシング市場では安い部類と言えます。
前作のウエーブリベリオンプロからどう変わったかを中心に、以下説明いたします。
ウエーブリベリオンプロ2 重さ
26.5cmで207gです。
前作のウエーブリベリオンプロは26.5cmで実測値208gだったので、ほぼ同じです。
ウエーブリベリオンプロ2 アッパー
アッパーはエンジニアードメッシュです。
前作(右)からデザインは変わりましたが、似た感じのエンジニアードメッシュです。
ウエーブリベリオンプロ2 ミッドソール
ミッドソールは2層です。
上がミズノエナジーライト+で、下がミズノエナジーライトです。
より柔らかく反発性の強いミズノエナジーライト+を前作より32%増量したことで、より強い反発性を感じるシューズになりました。
ミッドソールの間にはカーボンで強化されたナイロンプレートが入っているのは前作と同じです。
前作(右)も中足部は40mmを超える厚さでしたが、今作はより厚くなりました。
計り方にもよるので微妙ですが、60mm近くありそうです。
こちらは前作です。
どちらも後足部は40mm以内であるため、公認レースで使える基準はクリアしています。
ウエーブリベリオンプロ2 アウトソール
アウトソールにはグリップの強いG3ソールが全面に使われています。
軽量化のため、真ん中には深い溝があります。
また、前作(右)ではセパレートだった内側が一体型になり、接地面を広げることで安定性を高める仕様になりました。
ウエーブリベリオンプロ2 かかと周り
スタンダードで肉厚な前作(右)と比較して、ナイキやアディダスのトップモデルと同じような、軽量で薄いタイプになりました。
個人的にはフィット感は気にならないため、今作の方が軽量な分、良い変更だと感じます。
ウエーブリベリオンプロ2 SSA機能
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
SSAとは「スムーズスピードアシスト」の略で、効率的な足運びをサポートする、上の図のような形状のことを指しています。
前作(右)と比べると、この角度が急になり、より前重心になるような極端な形状となりました。
上の図はつま先を揃えて置いた状態ですが、かかとの浮き具合からしてだいぶ異なります。
ウエーブリベリオンプロ2 走行感
足入れして立った状態では、やや不安定さを感じますが、走ってみると見た目ほどの不安定さはありません。
しかし、前作と比べると不安定さを感じます。
これはソールが厚くなったためでなく、より柔らかく反発の強いミズノエナジーライトプラスを増量したためです。
不安定さが出たぶん、前作よりも強い反発性を感じるため、より記録を狙うランナー向けのシューズになった感じです。
走り方としては、前足部着地はこのシューズ良さがあまり感じられません。
最も厚い中足部で着地するのが一番反発性と推進力を感じます。
かかと着地も速いペースなら「あり」です。
ゆっくりペースや、前に重心がかかってない状態でかかとから着地してしまうと押し戻される感覚がありますが、そうでなければSSAの機能を感じられます。
他メーカーのトップモデルと比べると、一瞬でスピードを切り替えるような走り方には向いておらず、同じペースで淡々と走るのが向いています。
反発性より推進性を使って走るのがおすすめです。
前作と比べると、やや使いこなすのが難しくなった感はありますが、機能性はかなり高くなったと思います。
ウエーブリベリオンプロ2 まとめ
ウエーブリベリオンプロ2のスペックと特徴をまとめると、以下の通りです。
・重さ:26.5cm207g
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・ミッドソール:ミズノエナジーライトプラス+ミズノエナジーライト
・ウエーブプレート:カーボン入りナイロンプレート
・アウトソール:G3ソール
・スムーズスピードアシスト機能
・前作より不安定になったが、反発性と推進性は大きくUP
・スピードが遅いと押し戻される感覚があるため、速いスピードを維持するのがおすすめ
・前足部着地は良さが出ず、中足部着地がベスト、後足部着地は速いペースならあり
なお、その他のミズノのランニングシューズについては「ミズノ ランニングシューズ徹底レビュー! スペック・特徴まとめ」の記事でまとめてますので、よろしければ参照してください。