![ナイキ エアズームストラクチャー23徹底レビュー!](https://sub-3-running.com/wp-content/uploads/2021/01/E86B6D77-B3B9-4009-A30E-19F7A2FF786C.jpeg)
ナイキズームストラクチャーシリーズは、初心者用ランニングシューズとしてよくおすすめされています。
そのシリーズは今作で23作目ですが、これはズームペガサスに次ぐロングセラーシリーズです。
以下、主に前作ズームストラクチャー22と比較しながらズームストラクチャー23のスペックや特徴を解説いたします。
ズームストラクチャー23 重さ
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重さは26.5cmで287gです。
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こちらは前作のズームストラクチャー22で、26.5cmで278gだったため、9gほど重くなりました。
ズームストラクチャー22はナイキのズームランニングシューズで最も重いシューズでしたが、ズームストラクチャー23になってさらに重くなりました。
ズームストラクチャー23 アッパー
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アッパーはエンジニアードメッシュです。
2層になっており、特に通気性が良いタイプではありません。
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前作のストラクチャー22(右)と比べるとかなり変わっています。
どちらも素材はエンジニアードメッシュですが、網目の形が異なります。
とちらかと言うとストラクチャー23の方が古いデザインです。
ズームストラクチャー23 ミッドソール
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非常に厚いミッドソールがズームストラクチャーの特徴ですが、レース向けの厚底シューズと違ってズームXやリアクトなどの素材は使っていません。
また、前作はファイロンとクシュロンの2層のクッションでしたが、ストラクチャー23は新しいミッドソールになったようです。
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後足部の内側部分に刻まれている「cmp010」というのがこのミッドソールの名称のようです。
このミッドソールについてははっきりと公表されていないようで謎も多いのですが、感触については後述します。
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ミッドソールの厚さをストラクチャー22と比べてみると、画像ではわかりにくいですが、2ミリほど厚くなっています。
ミッドソールの厚さだけなら395ミリのアルファフライと同じくらいです。
公認レースでこのシューズを使う人は稀でしょうが、一応公認レースに使える規定ギリギリの厚さ(400ミリ以内)にしたと思われます。
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ズームエアが前足部にのみ入っている点はストラクチャー22と同じですが、ストラクチャー23はエアを倍増させています。
ズームストラクチャー23 アウトソール
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アウトソールはオーソドックスなフラットタイプですが、ストラクチャー22からは大きく変わりました。
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右が前作ズームストラクチャー22のアウトソールです。
大きな変更はありますが、どちらも特筆すべき点はありません。
ズームストラクチャー23 サイズ感
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ナイキのランニングシューズはよく言われることですが、アシックスやミズノより細身です。
しかし、ズームストラクチャーはその中では幅広です。
ただ、前作ズームストラクチャー22は前々作ズームストラクチャー21より細身になった感がありました。
ズームストラクチャー23のサイズ感は、また以前のズームストラクチャー21のサイズ感に戻って幅広になった感じです。
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左がズームストラクチャー23、右が前作ズームストラクチャー22ですが、上から見てもわかりにくいかもしれません。
ズームストラクチャー23 使用レビュー
ズームストラクチャーと言えば「DYNAMIC SUPPORT」とシューズに書かれていたように、サポートというのがコンセプトにありました。
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こちらはズームストラクチャー22です。
しかし、ズームストラクチャー23では「DYNAMIC SUPPORT」の文字は消え、代わりに「DYNAMIC FIT SYSTEM」の文字が刻まれています。
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どちらも初心者向けなのは同じですが、コンセプトはサポートからフィットに変更されたようです。
それがわかる変更点は以下の3つです。
・足首周りのホールド感UP
・オーバープロネーション対策の撤廃
・ミッドソール素材
一つ目は足首周り、特にかかとのホールド感の向上です。
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履き口のところが厚くなっていて、それでいて柔らかく、かかとをすっぽり包んでくれるようです。
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特にかかと部分で包み込まれる感じが感じられますが、両脇やシュータンも同様に厚みがあり、柔らかく足を包んでくれます。
二つ目はオーバープロネーション対策の撤廃です。
オーバープロネーションとは、着地の際にかかとが内側に曲がり過ぎてしまう状態で、初心者ランナーにありがちな症状です。
これを防ぐためにズームストラクチャー22では内側に硬い合成樹脂が使われていましたが、ズームストラクチャー23では、この仕様がなくなりました。
三つ目はミッドソール素材です。
ズームストラクチャー22ではファイロンとクシュロンSTという2種類の素材が使われていました。
ファイロンの方が硬めで反発があり、クシュロンの方が柔らかいという印象があります。
ズームストラクチャー22はその二つを併せ持つことで、柔らかいクッションがありつつも柔らか過ぎない硬さがありました。
柔らかくて厚いクッションの場合は、沈み込むことでよりオーバープロネーション気味になってしまう可能性もあるため、以前のズームストラクチャーはある程度の硬さも持たせていたのだと思います。
ところがズームストラクチャー23に使われる「cmp010」はかなり柔らかいクッションです。
また、クッション性は非常に高そうですが、反発性は低いです。
オーバープロネーションの人が履いてしまうと、より内側にかかとが入ってしまう可能性もあると思います。
逆にニュートラルなプロネーションであれば、クッション性に優れたジョグ向きのシューズと言えます。
以前のズームストラクチャーは、初心者ならそのままレースに使っても良いんじゃないかというところもありましたが、ズームストラクチャー23は走力に関わらずジョグ1択です。
重さはありますが、とにかく柔らかく、クッションは良いのでジョグにはおすすめです。
まとめ
まずは基本スペックのまとめです。
重さ:26.5cm 287g
アッパー:エンジニアードメッシュ
ミッドソール:cmp010
ズームエア:前足部
その他の特徴や個人的感想です。
・以前のモデルよりスピードは出しづらいがクッション性は高い
・サイズ感はやや幅広
・DYNAMIC FIT SYSTEMを謳うように、フィット感が良い
ナイキのズームランニングシューズにはペガサス・ボメロ ・ストラクチャーという初心者ランナー向けの3シリーズがあります。
しかし、ペガサスが37、ボメロが15になるタイミングで、それらはスピードも出しやすいシューズにアップデートされました。
それらは初心者であればレースにも使えるオールインワンシューズと言えますが、もともとジョグ用に使っていた私には不要のアップデートでした。
ストラクチャー23はそれらとは逆のアップデートが施され、完全なるジョグ向きシューズになったと言えます。
なお、ペガサス37については「ナイキズームペガサス37徹底レビュー!」の記事を、ボメロ15については「ナイキエアズームボメロ15徹底レビュー!」の記事を参照してください。
その他のナイキのランニングシューズのシリーズについては「ナイキ ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ」の記事を参照してください。