デサントのGENTEN(ゲンテン)シリーズは、塩尻和也選手がアドバイザーを務める薄底のランニングシューズのシリーズです。
そのGENTENシリーズの中でもELはエリート向けに2019年12月に発売されたレーシングモデルで、2021年7月にアップデートされたGENTEN-EL+が発売されました。
今回はGENTEN-EL+について、主に前作GENTEN-ELと比較しながらスペックや特徴を説明したします。
GENTEN-EL+ 重さ
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27cmで210gです。
エリート向けの薄底シューズのわりに重さがあるという印象です。
前作GENTEN-ELは26.5cmで199gでしたので、前作と比べても若干重くなっているようです。
GENTEN-EL+ アッパー・履き口
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アッパーはメッシュです。
前作はつま先やかかとは合成皮革が使われていましたが、今作ではメッシュになり、足当たりは柔らかくなりました。
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特にかかとの内側部分について、前作はフィット感を重視して合成皮革が使われていたようですが、これが逆に私には合わず、むしろフィット感が悪く感じていました。
そのため、この変更は良いと思いますが、前作と同じく履き口は広めでサイズ感も大きめです。
ナイキより0.5〜1cm小さめくらいが良さそうです。
GENTEN-EL+ ミッドソール
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ミッドソールの厚みは変わっていないようですが、前作より柔らかい素材になりました。
厚さは20mmほどです。
GENTEN-EL+ アウトソール
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アウトソールは前作でも使われていたグラフェンソールです。
これはノーベル物理学賞を受賞した「グラフェン」を配合したラバーです。
グラフェンは、地球上で最も薄い素材でありながら鉄の200倍の強度を持つ素材です。
そのため非常にグリップ性も高く、それでいて耐久性も高いのが特徴です。
このグラフェンソールのすぐ上にカーボンプレートが入っています。
厚底シューズのカーボンプレートはミッドソールの間に入るのが普通ですが、GENTEN-ELではミッドソールとアウトソールの間です。
GENTEN-EL+ 走行感
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前作は接地感が硬すぎて、とてもロードで走れるシューズではありませんでした。
それは塩尻選手のようなエリート選手にとっても同じだったのか、ロードでも走れるような柔らかさを取り入れた変更がされました。
ミッドソールの変更により、足当たりは柔らかくなりました。
しかし、アウトソールやカーボンプレートの位置は変わっていないため、接地感はやはり硬めです。
ロードでも使えるシューズになったと言われていますが、体重の軽いエリートランナーや女性ランナーは別として、一般の市民ランナーにはおすすめできません。
前作はトラックでもちょっと硬いと思えるシューズだったのが、今作はトラックならちょうど良い硬さになったと思った方が良いです。
このシューズのカーボンプレートは反発性より安定性のために入っているように思えます。
クッション性はかなり低いですが、グラフェンラバーの強力グリップはあらゆるランニングシューズの中でも最強レベルなので、蹴り出しの強いトラックランナーにはおすすめです。
エリート向けのレーシングモデルという位置づけですが、アウトソールの耐久性も高そうなので、トラックのスピードトレーニングモデルとしても向いてると思います。
まとめ
GENTEN-EL+(ゲンテンエリートプラス)の基本スペックや特徴をまとめると以下の通りです。
・重さ:27cm210g
・ミッドソール:前作と変わらず約20mmながら柔らかさUP
・アウトソール:グラフェンラバー
・カーボンプレート入り(ミッドソールとアウトソールの間)
・グラフェンラバーは強力グリップで耐久性も高い
・履き口は広めでサイズ感は大きめ
・前作よりクッション性あるが、ロードには使いづらい
なお、前作のGENTEN-ELについて、詳しくは「デサント「GENTEN-EL」(ゲンテンエリート)徹底レビュー!」の記事でまとめてますのでよろしければ参照してください。
また、他メーカーのランニングシューズについてもまとめてますのでよろしければ下記の記事も参照してください。
ナイキ ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ
アシックス ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ
アディダス ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ