プロテインには大きく分けて「ホエイ」「ソイ」「カゼイン」の3種類があり、吸収速度が異なります。
ホエイはスピード吸収、ソイはゆっくり、カゼインはかなりゆっくりです。
では、それぞれの原料の違いやおすすめの飲むタイミング、代表的な商品をご紹介いたします。
ホエイプロテイン
ホエイプロテインの原料は牛乳で、乳脂肪分や後述するカゼインを取り除いたものです。
昔はチーズを作る時の余り物のように考えられていましたが、近年では重要なタンパク質と認識されるようになりました。
ホエイは乳清とも呼ばれ、ヨーグルトの上澄み部分の透明な液体です。
ホエイに含まれるタンパク質は、肉や魚や大豆に含まれるものより身体に吸収されやすいのが特徴です。
トレーニング直後に飲むには吸収の早いホエイプロテインが一番有効です。
ホエイプロテインはソイプロテインやカゼインプロテインより圧倒的に販売されている種類が多いですが、製法によって大きくWPCとWPIに分けられます。
WPC(ホエイプロテイン コンセントレート)
ホエイ(乳清)をマイクロフィルター法という特有の処理方法を用いて濾過します。
マイクロフィルター法により濾過した液体を凝縮し、乾燥させたのがWPCのプロテインです。
濾過しただけなので、脂質や炭水化物などの不純物も含まれ、タンパク質の含有率は低めになります。
WPCのプロテインで最も有名と言えるのが、ザバスです。(ザバスにはWPI製法のプロテインもあります)
タンパク質含有率はやや低めですが、牛乳に溶かして美味しく飲めます。
個人的にはココア味とリッチショコラ味が好きですが、バニラや抹茶・ヨーグルトなど味の種類も豊富です。
価格もお手頃なので気軽に飲むなら最もおすすめです。
WPI(ホエイプロテイン アイソレート)
WPCの製法よりもより多くの不純物を取り除くウルトラフィルター製法により作られるのがWPI製法のプロテインです。
脂質や糖質など余計なものが取り除かれるため、WPCのプロテインよりもタンパク質の含有率が高くなり、カロリーは低くなります。
しかし、そのぶん高価になったり、WPCのプロテインより飲みづらい(味で劣る)ものも多いです。
おすすめはタンパク質含有率が90%を超えるマイプロテインのWPIです。
フレーバーの種類がたくさんあるので、好みのフレーバーに出会えれば継続しやすいでしょう。
詳しくは「マイプロテイン(WPI)チョコレートブラウニー 使用レビュー!」の記事を参照してください。
マイプロテイン 公式サイトソイプロテイン
ソイプロテインの原料は大豆です。身体に吸収されるまでには時間がかかるので、朝食の置き換えや空腹時などにおすすめです。
ダイエットのために飲むプロテインというイメージがある人もいると思います。
しかし、飲めば痩せるということではありません。
食事を抜いてしまうとタンパク質が不足してしまいます。
タンパク質は補給しつつも糖質は控えるためにソイプロテインは最適なのです。
つまり、食事代わりに飲むことでダイエットするというイメージです。
ホエイプロテインと同じくザバスのソイプロテインが有名です。
カゼインプロテイン
カゼインプロテインの原料もホエイと同じく牛乳です。
カゼインプロテインは、チーズやヨーグルトを固める乳固形分の主要成分です。
ホエイプロテインが水溶性であり、吸収が早いのに対し、不溶性で固まりやすいという特徴があります。
身体にもかなりゆっくり吸収するため、寝る前に摂取するのが有効です。
特に疲労が強く睡眠だけで疲労感が抜けない時などにおすすめです。
ただ、ホエイプロテインと違って溶けにくく、美味しくないのが難点です。
味がどうとかより、成分で選ぶのであればこのマイプロテインのオーバーナイト リカバリー ブレンドがおすすめです。
一般的なカゼインプロテインよりは飲みやすく、タンパク質は1食当たり43gも含みます。
【補足】プロテイン飲用時の注意点
プロテインは溶かしたらすぐに飲まないといけません。
溶かした瞬間からタンパク質の熱変形が始まるため、たとえ冷蔵庫に入れておいても酸化したり劣化したりするからです。
持ち歩いて外で飲みたい場合は、プロテインシェイカーに1回分の粉末だけ入れて出かけましょう。
まとめ
プロテインとはタンパク質で、ミネラルと並んで不足しがちな栄養素です。
しかし、食事で摂取しようとすると脂質や糖質などを摂り過ぎてしまいがちなので、プロテインで摂取するのがおすすめです。
プロテインには「ホエイ」「ソイ」「カゼイン」の3種類があり、それぞれの特徴をまとめると以下の通りです。
・原料:乳清(ヨーグルトの上澄み)
・吸収:早い
・トレーニング後におすすめ
・飲みやすい
・原料:大豆
・吸収:ややゆっくり
・食事の置き換えにおすすめ
・比較的飲みやすい
・原料:乳固形分
・吸収:ゆっくり
・就寝前におすすめ
・飲みづらい
タンパク質についてより詳しくは、「タンパク質の摂取方法3つのポイントと良質なタンパク質とは?」の記事を参照してください。