カーボンプレート入りランニングシューズの効果とデメリットとは?
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ナイキのヴェイパーフライに始まり、ホカオネオネのカーボンX、デサントのGENTENーELなどのカーボンプレート入りシューズが昨年までに発売されました。

そして2020年に入ってアルファフライを筆頭に、アシックスのメタレーサー、アディダスのアディオスプロなど、最近ではレーシングシューズにカーボンプレートを搭載することがステータスのようになってきています。

しかし、カーボンプレートを搭載すれば必ずしも速く走れるという訳でもありません。

そこでカーボンプレート搭載のシューズで①「何故速く走れるのか」②「どういう注意点があるのか」③「どんなデメリットがあるのか」という3点について解説いたします。

カーボンプレートで何故速く走れる?

まずはカーボンプレート入りのシューズで何故速く走れるのかという点です。

カーボンプレートとは正確にはカーボンファイバープレートで、カーボンは炭素、ファイバーは繊維です。

カーボンファイバーとはアクリル繊維を超高温で焼き上げて炭化させた繊維ですが、超高強度かつ超軽量なのがその特徴です。

しかし、当然ながら硬いだけで速く走れる訳ではありません。

ナイキのヴェイパーフライ・アルファフライを例にすると、超高強度のカーボンプレートと超高クッションのズームXの組み合わせがそうさせているのです。

カーボンプレート入りシューズと聞くと、速く走れそうなシューズという印象があるかと思いますが、カーボンが入っていることが速く走れることとイコールではないということです。

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カーボンプレート入りシューズで走る際の注意点

全てのカーボンプレート入りシューズに言える訳ではありませんが、カーボンプレートを使って速く走るためには注意点があります。

それは筋力が必要であることです。

カーボンはしならせることで大きな反発力を生み出します。

そのため、力を使わずに足を置きにいくような走りより、しならせて前に進むような走り方が向いていて、そのためにはそれなりの筋力が必要です。

ナイキを例にとると、ヴェイパーフライ4%やアルファフライネクスト%がまさにそうで、筋力が足りないと反発性を生かし切れず、クッション性を生かし過ぎてしまいます。

それに対してヴェイパーフライネクスト%はそこまでの筋力が必要なくカーボンプレートを生かすことができるという意味で大衆的です。

とはいえ性能を最大限に発揮するためには体重移動にコツがいります。

普段から接地時間の長い人には扱いが難しいかもしれません。

筋力がない初心者にも扱いやすいのがズームフライ3で、このシューズは重さがありますが、ヴェイパーフライやアルファフライのような不安定さがないため重心移動をスムーズに行いやすいです。

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カーボンプレート入りシューズのデメリット

カーボンプレートをうまく使えるだけの走りができる人であってもデメリットもあります。

カーボンプレート入りシューズのデメリット

・足に負担がかかる
・足裏の感覚が掴めない
・金額が高い

まずは足に負担がかかることです。

カーボンは硬いだけに当然それだけ足に負担がかかります。

そのためカーボン入りのシューズばかりを練習から使っていると怪我につながります。

次に足裏の感覚が掴みづらいという点です。

カーボンプレートは屈曲性がないため、この感覚を掴みづらいのです。

足裏の感覚を掴むためには薄底シューズがおすすめですが、この感覚は速く走るのに重要です。

カーボンプレートの入った厚底シューズをレースに使用するとしても、普段は薄底も使って足裏の感覚を磨いておきましょう。

最後はおまけですが、金額が高いという点です。

特にナイキは高いです。

練習用まで全てカーボンプレート入りシューズにしてしまうと結構お金がかかります。

以上、3つのデメリットを考えるとカーボンプレートの入っていないシューズも1足はスピード練習用として持っておくことがおすすめです。

まとめ

カーボンプレート入りシューズ=速く走れるシューズのようなイメージが一般的にあるように思います。

しかし、それを使いこなすにはある程度の走力や筋力や技術が必要です。

また、良い面だけでなくデメリットもあります。

それらを知った上でカーボンプレート入りシューズと入っていないシューズのどちらも必要に応じて履き比べることが重要です。

なお、カーボンプレート入りシューズの具体的なレビューは「カーボンプレート入りランニングシューズ徹底比較!」の記事で書いていますので、よろしければ参照してください。