カーボンプレート入りランニングシューズ徹底比較!

ナイキの厚底シューズ規制報道で一躍話題になったカーボンプレート。

正確にはカーボンファイバープレートですが、カーボンとは炭素のことであり、ファイバーは繊維です。

カーボンファイバーとは、アクリル繊維を超高温で焼き上げて炭化させた繊維ですが、超高強度かつ超軽量なのがその特徴です。

そのカーボンファイバーを使ったプレートは、ナイキのヴェイパーフライネクスト%だけでなく、他のメーカーでも使用されています。

カーボンプレート入りのシューズを買い漁っている私が各シューズの履き心地をまとめてみましたので、以下ご紹介いたします。

ナイキ ズーム ヴェイパーフライ4%フライニット

ズーム ヴェイパーフライ 4%フライニット
26.5cm 184g

このシューズはアッパー部分にフライニットを使用することで初代のヴェイパーフライ4%より軽量化に成功し、伸縮性と通気性も向上しています。

サイズは他のナイキのランニングシューズと同じく26.5cmを購入しましたが、ややきつく感じます。

しかし、アッパーのフライニットが伸縮性があるので、大きいより良いと思います。

シュータンまでフライニットなので、紐をきつく締めてもシュータンが足の甲に当たって痛くなることがありません。

逆に悪い点は給水性の高さで、雨の日に履くとよく水を吸収してしまいます。

ミッドソールはナイキ最上級の素材であるズームXにカーボンファイバープレートが内蔵されています。

ズームXはクッション性も高いのに反発性も高く、なおかつ軽量という理想的なミッドソール素材です。

しかし、反発性に関してはズームXだけでは不十分です。

これまでのナイキのランニングシューズでは、反発性を出すためにズームエアを使うのが一般的でしたが、このシューズにはズームエアが搭載されていません。

代わりにカーボンファイバープレートがフルレングスでスプーン状に入っていて、それが高い反発性を生み出しています。

アウトソールはグリップが弱く雨の日には滑ります。

前後の動きはそこまでブレる感じはありませんが、カーブやUターンなど横の動きに弱い気がします。

さらにかかとから着地すると沈み込むようなクッション性がありますが、そのためにかえって足首に負担がかかります。

また、カーボンによる跳ねも上に向いてしまうため、前足部から中足部で着地しないと性能を発揮できないシューズです。

このあたりがかかと着地でも性能を発揮できるヴェイパーフライネクスト%とは違う点です。

いわば万人受けするヴェイパーフライネクスト%に対して、ヴェイパーフライ4%は玄人向けです。

前足部で着地し、しっかり体重を乗せれば凄い反発力を得られます。

ヴェイパーフライネクスト%よりクッション性が高いのに反発性は同じくらいです。

また、このシューズの寿命は160kmと言われています。

私はすでに500kmほど履いていますが、まだ充分に能力を発揮できます。

確かに本来の能力を発揮できるのは160kmなのかもしれませんが、ここまで使いこんでも充分優秀なシューズです。

160kmを超えて履いたヴェイパーフライ4%のレビューは「寿命の終わったヴェイパーフライ4%レビュー!クッションと反発は?」の記事でまとめてますので、よろしければ参照してください。

ナイキ ズームヴェイパーフライ4%フライニットの特徴

・フォアフットで着地すると凄い反発力を得られるが、リアフットだとクッション性が勝ってしまう
・雨の日の使用には向かない(アッパーが雨をよく吸う&横滑りする)
・走行距離の寿命とされる160kmを超えても充分機能を発揮できる


ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%

ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%
26.5cm 186g

ヴェイパーフライ4%フライニットのアップデートモデルで、重さはほぼ一緒(2〜3g重い)ですが、異なる点はたくさんあります。

まずはミッドソールです。

前足部で4mm、踵部で1mm厚くなりました。

これにより4%フライニットでは前足部と踵部で11mmあった差がネクスト%では8mmに縮まりました。

ミッドソール素材はもちろんズームXで、ズームXはクッション性・反発性が非常に高く、それでいて超軽量で柔らかいのが特徴です。

そのズームXに挟み込まれるようにして硬いカーボンファイバープレートが入っています。

ミッドソールの間のラインのところがカーボンファイバープレートで、外から触っても硬さがわかります。

ズームXとカーボンファイバープレートの組み合わせは前作4%フライニットと同じです。

ヴェイパーフライシリーズが最高のパフォーマンスを発揮できるのは、ズームXとカーボンファイバープレートの両方を持っているからと言っていいでしょう。

なお、ヴェイパーフライ4%は「ズームヴェイパーフライ」でしたが、ネクスト%は「ズームXヴェイパーフライ」と、ズームXの存在が強調される名称になっています。

次にアッパーの素材です。

4%フライニットではその名の通りフライニットが採用されていましたが、ネクスト%ではヴェイパーヴィーヴという新しい素材が使われています。

後ろが透けて見えるほどの薄さで、軽いのは見た目にもわかります。

ズームXの増量によりミッドソールが重くなった分、アッパーは軽くなっていると思われます。

靴の中に入れた指が透けて見えます。

当然ですが靴下も透け透けです。

しかし、意外にも耐久性は高く、200km走っても全く問題ありませんでした。

アッパーが破けてしまったという人の話も全く聞きません。

むしろメッシュよりも耐久性は高そうです。

また、撥水性も非常に高いです。

ヴェイパーフライ4%フライニットのアッパーの弱点は水分を良く吸うことでした。

ヴェイパーウィーヴはその弱点を補うことで生まれたアッパーです。

そのため撥水性は高く、それでいて通気性はフライニットと同等です。

次にアウトソールの違いです。

ヴェイパーフライ4%フライニットの弱点とも言えたのがアウトソールです。

ほぼフラットでグリップが弱いため、雨で滑ったり横の動きに弱いところがありました。

左がネクストです。

ネクストでは前足部と中足部に少し段差があり、前足部にも溝があることで滑りにくくなっているようです。

デュオソールほどのグリップ感はないにしても4%フライニットより安定感はありそうです。

また、後足部は真ん中のスウッシュマークのあたりが窪んでいて、その両脇のピンクの部分は白いズームXの部分と違って硬い素材で出来ています。

この後足部の仕様変更は、横滑り防止のためのものと思われます。

その他の変更点です。

シューズ内側の踵の部分ですが、ネクストにはクッション素材がついています。

4%フライニットは踵が浅く、走っていて脱げそうになる感覚がありましたが、これはそれを防止するためでしょう。ホールド感がかなり高くなりました。

また、フライニットではなくなったため、シュータンが出来ました。

シューレースはつま先にいくにつれて外側に斜めになっていますが、これは靴紐を強めに締めても足の甲にかかる圧力をやわらげるためです。

一番足首側のシューホールは内側・外側ともに2つずつあるので、緩ければここで調整はできます。

最後に履いて走った感触です。

ズームXフォームを4%フライニットより15%増量したというクッションの良さは前足部で感じます。

しかし、4%フライニットは履いて歩くだけでも前に押し出される感じがありましたが、ネクスト%にそれは感じませんでした。

オフセット(前足部と踵部の差)が3mm縮まったせいだと思いますが、それがわかるほどに違います。

そして増量されたズームXの分、前に跳ねるように進む感触があります。

やはり反発性は4%フライニットを上回りそうです。

ただし、柔らかさやクッション性は4%フライニットの方が感じます。

ズームXを増量した分、ネクスト%の方が柔らかいのかと思いましたが、むしろ硬く感じます。

これはズームXの密度を濃くしているためと思われます。

着地に関しては、かかとから着いてしまうとクッションが勝ってしまい、かえってかかとに負担がかかるのが4%フライニットでした。

しかし、ネクスト%のかかとはそこまでの柔らかさがないため安定します。

そのため、フォアフット気味に着地しないと効果が発揮しづらかった4%フライニットより、ネクスト%はかかと着地もOKの万人向けシューズになったと思います。

ズームXヴェイパーフライネクスト%の特徴

・前作ヴェイパーフライ4%を上回る反発性
・前作ヴェイパーフライ4%にない硬さと安定感
・フォアフットからリアフットまで対応できる万人向け

ナイキ エアズームアルファフライ ネクスト%

エアズーム アルファフライ ネクスト%
26.5cm 207g

見た目と違ってすごい軽さです。

数字以上に軽く思えます。

アッパーにはフライニットの一種「アトムニット」が使われました。

拡大して見るとこんな感じで、中に入れた指が完全に透けて見えます。

編み目はフライニットより大きく、給水性は低そうですが、雨は中に入ってきそうです。

撥水性という点では、ヴェイパーネクストのヴェイパーヴィーヴの方が上です。

また、フライニットほどの伸縮性はありません。

続いてミッドソールを見ていきます。

上がヴェイパーフライネクスト%、下がアルファフライネクスト%です。

こうして見るとわかりにくいですが、ヴェイパーネクストよりミッドソールは厚みを増しています。

ヴェイパーネクストは前25mm・かかと32mm、アルファフライは前31.5mm・かかと39.5mmの厚さですが、かかと部分は新規制の40.0mmギリギリの厚さです。

続いてアウトソールです。

エアズームポッドのついた前足部が分離したような形状になっています。

後足部のこの部分はズームXで非常に柔らかいです。

エアズームポッドの向こうにはカーボンファイバープレートが剥き出しになっています。

FLYPLATEという文字が確認できます。

続いてシューレースとシュータンです。

ヴェイパーネクストと比較するとわかりやすいですが、シューレース(靴紐)がギザギザしたタイプになりました。

ヴェイパーフライは4%もネクスト%もシューレースがほどけやすいという意見が多かったため、アルファフライではほどけづらいシューレースが採用されたものと思われます。

足の甲に負担をかけないよう、ななめに配置されたデザインには変わりなさそうです。

また、シュータンは4%フライニットと同じくシューズと一体型になりました。

そしてサイズ感ですが、これほど狭い履き口は他に類を見ません。

アトムニットも伸縮性がないので、すっと足を入れられた4%フライニットとは大きく違います。

新しくシュータンについた輪っかとかかと部分についた輪っかを持って前後に広げながら足を入れるとうまく入ります。

また、いったん足を入れてしまえばサイズ感としては他のシューズと一緒です。

履くのが難しい分、ホールド感はかなり高いので、サイズは上げない方が良さそうです。

なお、かかと部には内側に滑り止めのクッションがついています。

これは4%フライニットのホールド感の悪さを補うため、ヴェイパーネクストからつけられましたが、ホールド感アップに一役買っています。

後足部は柔らかくて気持ちがいいですが、ぐにゃぐにゃして不安定です。

そして最後に実際に履いてみた感想です。

歩く分にはクッションが気持ちいいですが、走る時には着地部分によって感触がかなり異なります。

前足部についているエアズームポッド部分で着地すると安定感があり、ものすごい反発力を得られます。

しかし、かかとから着地してしまうとクッションがありすぎるため、エネルギーは前より横や上にブレてしまう感じがあります。

加えてその不安定感から足首にかかる負担は大きくなります。

履き心地はヴェイパーネクストよりヴェイパーフライ4%に近いです。

ヴェイパーネクストはズームXの密度が高いのか4%より全体的に硬く感じましたが、アルファフライは4%の感触に戻った感じです。

ヴェイパーネクストは「ペコンペコン」という音を鳴らしながら、かかと着地で走るランナーも結果を出していました。

いわば万人受けするシューズでしたが、アルファフライは前足部・中足部で着地しないと絶対にうまく走れない玄人向けシューズです。

ヴェイパーフライ4%は、ヴェイパーフライネクスト%より合わない人が多かったように思います。

しかし、アルファフライはさらに履き手を選ぶシューズと言えそうです。

なお、アルファフライとヴェイパーフライの能力差をランニングダイナミクスポッドを使って検証する実験を行っております。

興味のある方は「ナイキ厚底対決!アルファフライVSヴェイパーフライ徹底比較」の記事をお読みください。

エアズームアルファフライネクスト%の特徴

・前足部で着地した際の反発力が凄い
・後足部で着地するとクッションが勝ってしまう
・ヴェイパーフライネクスト%とは違い、履く人を選ぶ玄人向け

ナイキ ズームフライ3

ズームフライ3
26.5cm 256g

ズームフライ3という商品名ですが、実はズームフライ2という名前の商品はありません。

2に該当する前作は、ズームフライ フライニットです。(spファストというモデルもありましたが、これは数に含まれていないようです)

また、ズームフライシリーズには、ヴェイパーフライシリーズと同様にズームエアが入っていません。

ヴェイパーフライにはズームXが入っているため、ズームランニングシューズという位置づけだと思われますが、ズームフライが何故「ズーム」なのかは正直よくわからないところです。

ズームフライ3はレーシングシューズという位置付けのシューズですが、26.5cmで256gはそれにしては重めです。

ズームフライ フライニットが26.5cmで239gだったため、17gも重くなりました。

以下、前作と比較しながら説明します。


アッパーはフライニットではなくなり、ヴェイパーフライネクスト%にも採用されたヴェイパーウィーヴという新素材が使われています。

ヴェイパーウィーブはトランスルーセントの1種で、通気性が良いのに雨や汗を吸水しないというのが特徴です。

フライニットが雨や汗をよく吸って重くなるという問題を解決するために開発された素材です。

しかし、ヴェイパーフライネクスト%のアッパーがヴェイパーウィーブだけなのに対し、ズームフライ3は、その下にメッシュのインナーがついています。

ヴェイパーウィーヴ自体はネクスト%と同じくペラペラです。

しかし、ズームフライ3ではインナーが入っている分、通気性は落ちるのでは?という気がします。

上から見ると全く別モノのシューズということがよくわかります。

アッパーの素材の違いはこうして見るだけでも違うのはわかると思いますが、サイズ感も違うように思えます。

どちらも26.5cmですが、左のズームフライ3の方が大きく見えます。

実際足を通した感じも右のフライニットの方がきつく感じますが、フライニットは伸縮性が高いため、ぴったりの方が良かったと思います。

フライニットではなくなることでワンサイズ上をおすすめされてたりしますが、作り自体がフライニットよりゆったり目なため、私は同じサイズの方がいいと思います。

次にミッドソールの違いです。

ミッドソールの素材はリアクトで、ズームエアは入っていませんが、カーボンファイバープレートが入っています。

リアクトで強いクッション性を、カーボンファイバープレートで強い反発性を生み出しています。

この構造はズームフライ3もズームフライ フライニットも同じです。

大きく違うのは厚さです。

ズームフライ3では踵部で1mm、前足部で4mm厚みが増していて、ズームフライ フライニットでは11mmあったオフセット(前足部と踵部の差)が、8mmに縮まりました。

このオフセットの変更はヴェイパーフライ4%→ネクスト%の変更と一緒です。

厚くなった部分はフォームが増量されているのですが、ネクスト%がズームXなのに対し、ズームフライ3はリアクトです。

ネクスト%になってもそれほど重さの変わらなかったヴェイパーフライに対し、ズームフライはリアクトが重いため、重量が増しています。

アウトソールもフライニットから大きく変わりました。

ズームフライ フライニットはほぼフラットな設計でグリップが弱く雨の日の横滑りが心配でした。

ズームフライ3では前足部が分かれて溝ができ、踵部分も真ん中が少し凹み両脇が硬め(黒い部分)になりました。

前作のグリップの弱さは改善されたと思います。

こちらはネクスト%との比較ですが、デザインこそ違えど、シルエットとコンセプトは同じようです。

それでは肝心の履き心地ですが、前作と比べると格段に上がったクッション性を感じます。

オフセットが変更になった分、立っているだけで前に進ませようとするほどの傾斜は感じなくなりました。

圧倒的に前作より強いクッション性と反発性があり、その重さを感じさせません。

トラックでも有効ですが、クッション性と反発性の高さをより生かすのはロードです。

しかし、疲れてくると重さを感じてしまうのがやはり欠点です。

これは私にとってはヴェイパーフライにはなく、ズームフライにはある感覚で、その重さ故に仕方ないでしょう。

では、前作ズームフライ フライニットと比べてどちらがいいかという点ですが、私にとってはズームフライ3です。

重量はズームフライ フライニットよりありますが、その分だけ反発性もクッション性も増しており、ロードのスピード練習には使いやすくなりました。

シューズの構造自体はヴェイパーフライネクスト%に似ているため、レースでネクスト%を履くための練習用として履きならすのにも有効です。

一方でフルマラソンに使っている人もよく見ますが、それはやはりおすすめできません。

長い距離を走って疲れが出てくると重さがのしかかってくるので、もし使うにしてもハーフマラソンまでの距離が良いでしょう。

ズームフライ3の特徴

・クッション性も反発性も高いのでロードでのスピード練習向き
・重さがあるので長距離向きではない
・ヴェイパーフライネクスト%の練習用

ホカオネオネ カーボンX

26.5cmで223gです。

アッパーはいたってシンプルなメッシュです。

ミッドソールはナイキを思わせるような厚底です。白と緑の境目のところにカーボンプレートが入っています。

ヴェイパーフライネクスト%(左)と比較してみます。

厚さも同じくらいですが、なんとなく形状も似ています。

ただ、違うのはドロップ差(つま先とかかとの高さの差)で、写真で見てもわかります。

これによる履き心地の違いは後述しますが、カーボンXはドロップ差が5mm、ネクスト%は8mmあります。

フラットなアウトソールです。

見た感じの通り、あまりグリップは強いタイプではありません。

前足部にある横ラインの3本の溝は中足部や後足部より大きいですが、そのラインの前後で段差があるように感じます。

中足〜後足部にある、ひし形の穴から見えるグレーのものがカーボンプレートです。

ヴェイパーフライネクスト%のようにぐにゃぐにゃした柔らかさではなく、クッション性はあるのにカーボンのしっかりした硬さも感じるようなシューズです。

ネクスト%はどこか不安定な感じがありますが、カーボンXは安定性があります。

また、走ってみた感じですが、フォア部分は少しクッション性が低い印象を受けました。

ミッドフットやヒールストライク着地であればクッション性の高さを感じます。

最近、ロッカー機能を謳ったランニングシューズをよく見かけるようになりましたが、このシューズが一番それを感じます。

ロッカー機能とは、着地から蹴り出しまでをローリング運動でアシストする機能です。

ロッキングチェアのような構造で、スムーズに足が前に出て、自然な体重移動が行えるようになる機能です。

以上のことから、フォアフット走法には向かず、ミッドフット・ヒールストライク走法に向いたシューズと言えます。

それに対してネクスト%はフォアフット走法の方が向いたシューズです。

日本人はミッドフット・ヒールストライク走法の方が圧倒的に多いので、ネクスト%よりカーボンXの方が向いている人が多いと思います。

用途としてはフルマラソンがベストでしょう。

トラックを走るにはクッションが柔らか過ぎで、ハーフ以下の距離を走るのは、なしではありませんが、スピードは出しづらいシューズです。

ハーフを超える長い距離には向いていると思いますので、ヴェイパーフライが合わないという人は是非試してみてほしいシューズです。

カーボンXの特徴

・ミッドフッド走法やヒールストライク走法向け
・ロッカー機能が高く走りをサポートしてくれる
・スピードは出しづらいがフルマラソンに向いている

ホカオネオネ カーボンロケット

26.5cmで209gです。

アッパーの黒く見える部分は内側のメッシュが薄く、黄色く見える部分は厚くなっており、表面(外側)には同じメッシュが使われています。

2層構造のようになっていますが、ズームフライ3のように間が離れているわけではありません。

ミッドソールの下・アウトソールの上の部分(黄色の上)にカーボンプレートが入っています。

ミッドソールは厚底の部類に入りますが、下の2モデル(カーボンX・ネクスト%)よりは薄いです。

カーボンXとの比較です。

ナイキのヴェイパーフライネクスト%との比較です。

アウトソールはちょっとゴツゴツした見た目ですが、グリップ力は高そうです。

この濃いグレーの部分がカーボンプレートです。

厚底でクッション性が高いのがホカオネオネの共通の特徴ですが、このシューズはホカにしては薄めのため、それほどクッション性はないかなと思っていました。

また、ミッドソールとアウトソールの章にも書いたように、カーボンプレートと地面の距離が近いため、もっと硬さを感じさせるシューズだと思っていました。

と、過去形で書いたことでわかるように、意外とクッション性があり、柔らかさを感じさせるシューズです。

それでありながらカーボンの反発性もあるので、トラックでもロードでも使え、5kmからフルマラソンまでのあらゆる距離で使用できそうです。

ただ、フルマラソンで使えるかは正直ギリギリのところかもしれません。

私はこのくらいのクッションでも反発性があるので大丈夫ですが、多くの人はもう少しクッションのあるカーボンXやナイキのネクスト%の方が良いかもしれません。

しかし、このシューズはカーボン入りとしては低価格の18,000円(税別 定価)なので、それを考えるとかなりおすすめではないかと思います。

カーボンロケットの特徴

・ホカにしては薄底で軽め
・クッションも反発もあるが、フルを走るにはクッション少なめ
・カーボン入りとしては低価格

デサント GENTEN-EL

26.5cmで199gです。

デサントと言えば、スポーツ系のアパレルブランドというイメージがありますが、2019年末にランニングシューズ業界に参戦してきましたが、GENTEN-ELは最上級のエリートモデルです。

かなりシンプルなデザインです。履き口は少し広めです。

ネクスト%と比較するとわかりやすいでしょうか?

GENTENはフィット感をウリにしていますが、履き口の広さから私にはあまりフィット感は感じられませんでした。

ネクスト%は細身な上にかかと部分が尖り気味です。この点は他のナイキにも共通していますが、GENTENはかかとの部分が丸みを帯びています。

意図的に幅はやや広めかつ、かかと部分も丸めに作っていると思われますが、これは日本人の足に合わせているようです。

ナイキはそもそも細身が故に日本人に合わない場合が多いようですが、ナイキが合わない人に合う可能性は高そうです。

この作りはアシックスにも似ていると思います。

私はナイキが合っているためか、この作りはゆったり目に感じてしまいました。

薄底です。ミッドソールはナイキのファイロンに似た、軽量かつ反発性のありそうな素材に思えます。(ファイロンについては「ナイキミッドソール徹底レビュー!」の記事を参照してください)

また、中足部から後足部が真っ平らといった感じです。

底の薄さはヴェイパーフライネクスト%と比較してみるとよくわかるかと思います。

ネクスト%の半分くらいしかありません。

また、ネクスト%はミッドソール真ん中のラインの部分にカーボンプレートが入っておりますが、GENTEN-ELはミッドソールの下のアウトソールとの間に入っています。

アウトソールには軽量かつグリップ力の強いグラフェンソールを採用しています。(黒い部分です)

拡大するとこんな感じですが、このシューズで最も良い部分はここだと私は思います。

感覚としてはデュオソール(※下の画像参照)を敷き詰めている感じで、デュオソールより耐久性も高くグリップ感も良いように思います。

デュオソール
(ナイキ ズームスピードレーサー6)

グリップがあまり強くはないネクスト%より明らかに優っているポイントです。

そしてこの部分がカーボンプレートです。

透明でガラスみたいに見え、非常に硬いです。

アウトソールとミッドソールの間に入っています。

また、サイズは26.5cmを選びました。15種類以上は所有しているナイキは全て26.5cmですが、デサントはそれより1cmくらい大きく感じます。なので25.5cmで良かったかなというところです。

ぴったりサイズであればまた違ったかもしれませんが、やはり履き口部分がナイキより大きめなところが私には気になったところです。

次に実際に走ってみた感想です。

まずはロードをジョグしてみた感じですが、これは想像通り硬さを感じます。

ミッドソールのクッションは少なめで、代わりにカーボンの硬さをダイレクトに感じます。

ジョグでさえ、「コン・コン・コーン」とイタリア製の革靴で走るかのような音が出ているように思えます。(実際にそこまで大きな音が出るわけでなく、例えです。)

アウトソールはフラットかつ、つま先とかかとのドロップも少なく、硬くてほぼ曲がらないので、ミッドフットで着地する走りが向いていると思います。

距離的には5km〜10kmくらいがベストで、長くてもハーフくらいでしょうか。

フルを走るにはクッションがなさ過ぎるため、相当の走力があるか相当体重が軽いかでないと難しいでしょう。

また、ロードよりトラックの方が向いていると思います。

GENTEN-ELのプレートの硬さはトラックの柔らかさとかなりマッチします。

使用シーンや使いこなせるランナーはヴェイパーフライネクスト%より圧倒的に少ないとは思いますが、カーボン入りのシューズとしては価格も安いので、薄底好きなエリートランナーには購入してほしいシューズです。

GENTEN-ELの特徴

・スピードは出せるがクッションは少な過ぎ
・フィット感を売りにしているがフィット感はよくない
・ミッドフット走法向き

まとめ

こちらの記事ではカーボンプレート入りのランニングシューズをまとめてみましたが、専門的に詳しいのはナイキです。

ナイキのズームランニングシューズに関しては現行モデルの全てのレビューを「ナイキズームランニングシューズ徹底レビュー!」の記事でまとめてますのでよろしければ参照してください。

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