
メタスピードスカイ+とメタスピードエッジ+は、メタスピードシリーズの2代目モデルです。
スカイの方はストライド走法向け、エッジの方はピッチ走法向けと位置づけされていますが、それぞれの違いや前作との違いを中心に説明いたします。
メタスピードスカイ+&メタスピードエッジ+ 重さ
ASICS公式
27cmでメタスピードスカイ+が205g、メタスピードエッジ+が210gです。
どちらも重くなりました。
特にメタスピードエッジ+はスカイ+より薄いにもかかわらずスカイ+より重くなりました。
これはミッドソールの密度がより濃いためです。
メタスピードスカイ+&メタスピードエッジ+ アッパー
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「スカイ+」も「エッジ+」もモーションラップアッパーと言われるアッパーです。
エンジニアードメッシュにウーヴン素材が混ぜられました。
前作と同じように見えるアッパーですが、ウーヴン素材が入ったことによって足に吸い付くような感じとなりました。
メタスピードスカイ+&メタスピードエッジ+ シューレース
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シューレースは画像のようにギザギザになりました。
軽量化を図ったためのようですが、解けにくさという点でもプラスです。
メタスピードスカイ+&メタスピードエッジ+ ミッドソール
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ミッドソールの素材は前作と同じくフライトフォームブラストターボです。
フライトフォームには、他に通常のフライトフォーム、フライトフォームプロペル、フライトフォームブラスト、フライトフォームブラストプラスとあり、その最上級に位置するのがフライトフォームブラストターボです。
ブラストのシリーズはいずれも反発性に富んていますが、ターボはその中でも軽量性で優れています。
ミッドソールの厚さはメタスピードスカイ+が前足部28mm、後足部33mmと前作と同じで、メタスピードエッジ+は前足部25mm、後足部33mmとそれぞれ4mm厚くなりました。
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まずメタスピードスカイ+の方ですが、厚さは前作と同じながら、プレートの位置が前作よりミッドソールの上部になりました。
プレートの入り方も地面に対して、よりフラットな形状に変更されました。
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次にメタスピードエッジ+の方ですが、前足部も後足部も4mm厚さが増したことでフライトフォームブラストターボは16%増量されました。
プレートの形状は前作と同じくスプーン形です。
また、前作では見た目で区別がつきづらかったスカイとエッジですが、+では画像の通り、それぞれ「METASPEED SKY」「METASPEED EDGE」と記載されたため、区別がつくようになりました。
メタスピードスカイ+&メタスピードエッジ+ アウトソール
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アウトソールにはグリップ性の強いアシックスグリップ(画像の黒い部分)が搭載されています。
スカイ+とエッジ+を見比べると、わずかですが中足部と後足部のアシックスグリップの面積がエッジ+の方が広くなっています。
メタスピードスカイ+&メタスピードエッジ+ サイズ感
スカイ+・エッジ+だけではありませんが、アシックスはナイキに比べると少し大きめです。
ナイキでは26.5cmを履く私は、アシックスでは26.0cmです。
さらにスカイ+・エッジ+ともに前作では小指が当たるなどの声が多かったからか、前足部に若干余裕ができ、ワイドになったような気がします。
ワイドが苦手な自分にはマイナスですが、前作で幅が足りないと感じていた人にはプラスでしょう。
メタスピードスカイ+&メタスピードエッジ+ 走行感
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まずはスカイ+の方からです。
全体的に柔らかく、クッション性・反発性も申し分ありません。
自然と足を前に進ませてくれるようなライド感もあります。
前作と似た感じですが、全てがスケールアップしている感じです。
特につま先部分のクッション性と反発性が強く、アシックスグリップのグリップ性も高いです。
そのため、スピードを出して走りたい場合は中足部や後足部で着地してライド感に任せて走るより、前足部着地で直接反発をもらいにいくような走り方の方が向いています。
一般的にストライド型におすすめされるのがスカイ+で、確かにスピードを出す際に前足部着地でストライド走法で走るとスピードを出しやすいです。
しかし、フルマラソンなどの長距離で、後半にストライドとともにピッチが落ちてしまうと、このシューズの良さは半減し、エッジ+の方がメリットが大きそうです。
疲れてきた後半、ストライドは落ちたとしてもピッチは落ちないような走り方ができる人に向いています。
前作のメタスピードスカイと比べると、ミッドソールの厚さは変わらないものの、プレートの位置が上になったのとフォームが増量されたため、より柔らかく反発性を感じます。
前作より重くなったというデメリットはあるものの、それをはるかにしのぐメリットを感じます。
ナイキのヴェイパーフライネクスト%2と比べると反発性は同レベルですが、スカイ+の方が沈みこみが少ないため、ナイキのズームXフォームの沈み込む感覚が苦手な方にはヴェイパーフライよりスカイ+の方がおすすめです。
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次にエッジ+です。
前作はあまり厚底という感じがしませんでしたが、今作はかかと部のクッション性がかなり感じられます。
かかとから着地するとメタスピードスカイ+と感触は同じですが、前足部への体重移動がエッジ+の方がスムーズにできそうです。
スカイ+のようなつま先部分の反発性やクッション性はないため、ライド感を生かしてピッチを上げることにやはり向いています。
1,000mくらいまでの短い距離で速く走るなら圧倒的にスカイ+の方が向いています。
しかし、フルマラソンのような長距離ではエッジ+の方が速く走れる人が多いのではないかと感じました。
一般的にはピッチ型におすすめされるエッジ+ですが、確かにピッチ型にはおすすめです。
しかし、もっとおすすめしたいのは、疲れてくるとピッチが落ちてしまいがちな人です。
着地位置が前の方がスピードを出しやすいスカイ+と違って、エッジ+は前で着地してもスカイ+のような反発性は出しにくいです。
そのかわり、後ろで着地しても落ちにくいのがエッジ+です。
足入れして明らかな良さを感じるのはスカイ+の方ですが、フルマラソンのレース用としてはエッジ+の方が向いている人は多いでしょう。
まとめ
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メタスピードスカイ+とメタスピードエッジ+の基本スペックは以下の通りです。
・重さ:27cm205g
・アッパー:モーションラップアッパー
・ミッドソール:フライトフォームブラストターボ+カーボンプレート(フラット形状)
・厚さ:前足部28mm、後足部33mm
・重さ:27cm210g
・アッパー:モーションラップアッパー
・ミッドソール:フライトフォームブラストターボ+カーボンプレート(スプーン形状)
・厚さ:前足部25mm、後足部33mm
それぞれの特徴は以下の通りです。
・フルマラソンよりスピードの速い短い距離向け
・疲れてきてストライドが落ちてもピッチが落ちない人向け
・ライド感に頼るより前足部の反発性を使った方がスピードを出しやすい
・フルマラソン向け
・疲れてくるとピッチも落ちがちな人向け
・ミッドフットやリアフットでライド感に任せて淡々と走る走法向け
その他のアシックスのランニングシューズについては「アシックス ランニングシューズ一覧!おすすめと選び方まとめ」の記事を参照してください。