アシックスのゲルカヤノ31は、2024年7月に発売された、アシックスで最も歴史のあるロングセラーモデルです。
価格は前作より本体価格が1,000円上がり、本体19,000円、税込20,900円と2万円を超えてきました。
前作のゲルカヤノ30からはマイナーアップデートとなりましたが、変更点を中心にスペックや特徴を説明いたします。
ゲルカヤノ31 重さ
ASICS公式
27cmで約305gです。
前作からほぼ変わりません。
ゲルカヤノ31 アッパー
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アッパーはエンジニアードメッシュです。
前作はニットでした。
前作と見た目には違いがわかりにくいですが、伸縮性が落ち、通気性が上がった印象です。
ゲルカヤノ31 ミッドソール
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ミッドソールは前作と同じく厚さ40mmのフライトフォームブラストプラスエコです。
さらにピュアゲルが内蔵されている点も変わりありません。
また、内側に「4D GUIDANCE SYSTEM」と書かれた色の違う部分があります。
これも前作と同じですが、通常のミッドソール部分より弾力性が強く、オーバープロネーション対策として搭載された機能です。
ゲルカヤノ31 アウトソール
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前作とデザインが変わりましたが基本設計は同じです。
前足部とかかと部に耐久性の高いAHARPLUS(エーハープラス)、中足部にはグリップ性に優れたASICSGRIP(アシックスグリップ)を配置したHYBRID ASICSGRIP(ハイブリッド アシックスグリップ)です。
ゲルカヤノ31 4Dガイダンスシステム
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前作のゲルカヤノ30から4Dガイダンスシステムが搭載されました。
4Dガイダンスシステムは、前作のゲルカヤノ30で初めて搭載されたシステムのため、今作の紹介には詳細があまり記載されていないので、前作の詳細を基に説明いたします。
以下の4つの特徴をひっくるめて4Dガイダンスシステムと定義しています。
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オーバープロネーション対策(内側に倒れ込まないような対策)として、内側を硬くするのが今までの(29までの)ゲルカヤノでしたが、今作では内側に広がりを持たせることで倒れ込みを防いでいます。
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柔らかいながらも弾力の強いパーツで、倒れ込もうとする力を押し返すイメージです。
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走行距離が長くなると着地位置がだんだん後ろになるため、疲れてきた時でもしっかり着地できるよう、傾斜をつけています。
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中足部を中心に幅を広げ、安定性を高めています。
ゲルカヤノ31 走行感
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まず、フォルムも似ており、同じフライトフォームブラストプラスエコを使用しているゲルニンバス26との比較ですが、同レベルのクッションながら、柔らかさはゲルニンバスの方が上です。
個人的にはジョグ用のシューズには柔らかいクッションが好みのためニンバス派ですが、膝に痛みを抱えている人や初心者にはゲルカヤノの方が安定感があり、おすすめです。
ゲルカヤノは前々作の29までは内側が硬めになっており、内側に膝が倒れ込まないような、オーバープロネーション対策がされていました。
前作のゲルカヤノ30からは、内側が逆に柔らかく弾力性が強い素材になっており、硬めにして押し返すのではなく弾力で押し返すことで内側に倒れ込まないような仕様変更がされていました。
今作でもそれは変わらないのですが、前作よりも外側により傾斜をつけているように思います。
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↑こちらが今作のゲルカヤノ31で
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↑こちらが前作のゲルカヤノ30です。
4Dガイダンスは長く走る時ほど真価を発揮するシステムで、速く走る機能も高くないことから、ゆっくり長く走るのに向いているシューズです。
同様の用途でも、ニュートラルプロネーションであったり、膝や関節に痛みや不安のない方にはゲルニンバスの方がおすすめです。
ゲルカヤノ31 まとめ
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まずは基本スペックのまとめです。
・重さ:27cm305g
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・ミッドソール:フライトフォームブラストプラスエコ+ピュアゲル
・フライトフォームブラストプラスエコ+ピュアゲル
その他の特徴や個人的感想です。
・初心者向けで、サポートからガイダンスへの仕様変更が前作と比較してもより強くなった
・疲れてきた時こそ4Dガイダンスを発揮
・前作より外に傾斜がつき、内に倒れ込みにくいオーバープロネーション対策がされている
その他のアシックスのランニングシューズについては「アシックス ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ」の記事を参照してください。