ナイキで一番のロングセラーモデル「エアズームペガサス」の39代目モデルが2022年4月末に発売されました。
前作の38と比べて、見た目的には大きく変わりませんが、履き心地はかなり違っているので、前作の38と比べてどう変わったかを中心に説明いたします。
エアズームペガサス39 重さ
26.5cmで250gです。
こちらは前作です。
26.5cmで263gだったので、13gも軽くなりました。
エアズームペガサス39 アッパー
アッパーはエンジニアードメッシュです。
前作はサンドイッチメッシュでしたが、非常に柔らかい素材で足当たりが良いのが特徴でした。
今回はエンジニアードメッシュに戻ったわけですが、13g軽くなった一番の要因はアッパーの変更だと思われます。
エアズームペガサス39 ミッドソール
ミッドソール素材は前作と同じリアクトで、厚さも変わりなさそうです。
しかし、前作では前足部にしか入っていなかったズームエアが後足部にも入りました。
そのため、前作ではスピードを出すためには前足部で着地する必要がありましたが、今作ではむしろかかと着地がおすすめです。
エアズームペガサス39 アウトソール
基本的な設計は変更なく、外側で着地して内側にスムーズに重心移動できるようなガイドラインが施されています。
しかし、履いてみてよく違いがわかるのが上図の赤枠の溝です。
ミッドソール自体の柔らかさもあるかもしれませんが、この部分でよく屈曲します。
前作はここまで曲がりませんでした。
エアズームペガサス39 シューレース
シューレース(ひも)は大きく改善されました。
前作はどうにもほどけやすいシューレースで、普通に結ぶと必ずほどけてしまいました。
今作ではそれがなくなり、ほどけづらくなりました。
エアズームペガサス39 使用レビュー
足入れすると包み込んでくれるような柔さかさのあった前作のサンドイッチメッシュのような感覚はなくなくました。
個人的にはそこが前作の一番好きなところだったので残念ですが、今作の方がスピードを出すためには良い変更点だと思います。
またミッドソールの厚さは変わらないものの、後足部に入ったズームエアと前足部の曲がりやすさにより、走り心地は大きく変わりました。
スピードを出すためには前足部で着地する必要のあった前作と違い、今作はむしろ後足部で着地したほうがしっくりきます。
そして前足部はよく曲がるため、しっかり屈曲させて蹴り出す走り方が向いています。
また、13g軽くなったことも大きく、数字以上に軽くなったように思えます。
厚底カーボンシューズのようなクセもないため、走らされるのではなく、自分の脚で走る感覚が好きな方向けです。
ペガサスシリーズは37.38とちょっとクセのあるシューズとなっていましたが、万人向け・初心者ランナー向けのシューズに戻った感があります。
私個人としてはペガサスシリーズはジョグにしか使わないため、柔らかい前作の方が好きでしたが、今作の方がスピードは出しやすいため、デイリートレーニング用に使いたいランナーには今作の方がおすすめです。
また、同じくナイキのトレーニング用としてライバルフライ3と比較している人も多いかと思います。
クセの無さやシューズの軽さで言えばライバルフライ3の方が上ですが、クッション性や反発性はペガサス39が上です。
まとめ
まずは基本スペックのまとめです。
重さ:26.5cm250g
アッパー:エンジニアードメッシュ
ミッドソール:リアクト
ズームエア:前足部・後足部
その他の特徴や個人的感想です。
・初心者にはオールラウンド、中上級者にはデイリートレーニングに使える万人向けモデル
・最近のモデルとしては珍しいほどの屈曲性がある
・クッションも反発性もあるが、自分の足で走る感覚が強い
その他のナイキのランニングシューズのシリーズについては「ナイキ ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ」の記事を参照してください。