ナイキズームペガサス37徹底レビュー!

2020年4月28日、ナイキのズームランニングシューズシリーズで最も長い歴史を持つペガサスシリーズの最新作「ズームペガサス37」が発売されました。

35から36はマイナーチェンジでしたが、今回は大幅に変更されました。

前作のズームペガサス36は私がジョグと普段履き用に最も愛用しているお気に入りのシューズですが、どういう点が変わったかについて比較しながらレビューをしていきます。

ズームペガサス37 重さ

重量は26.5cmで263gです。

こちらは前作のペガサス36で、同じ26.5cmで252gです。

予想はしていましたが、やはり前作より重くなりました。

ズームペガサス37 アッパー

画像ではわかりにくいですが、こちらも結構変更されています。

ペガサス36はエンジニアードメッシュ、ペガサス37はトランスルーセント+エンジニアードメッシュです。

この「トランスルーセント+エンジニアードメッシュ」の組み合わせはライバルフライ2やペガサスターボ2と同じで、現在のナイキ主流派と言えるでしょう。

メッシュだけのほうが通気性は良いものの、トランスルーセント+エンジニアードメッシュの方が防風・防寒にはなるのが特徴です。

ズームペガサス37 ミッドソール

次にミッドソールの違いです。

ここが今回一番の変更点ですが、素材がクシュロンSTからリアクトになり、厚さは前足部・後足部ともに2mm厚くなりました。

また、フルレングスで入っていたズームエアは前だけになり、量は倍増されました。

ペガサス36はクシュロンSTを単独でミッドソールに持つ、唯一のズームランニングシューズでした。

最近のナイキはリアクト推しなので仕方ないものの、リアクトは耐久性がある反面、重さが気になるところです。

また、リアクトはクッション性も反発性もあるというのが売りのようですが、クッション性においてはクシュロンSTの方が上だと私は思います。

ズームペガサス37 アウトソール

ここも少々変わりました。

特筆すべきところはありませんが、踵部の真ん中のところ(白い部分)は少し窪んだようになっています。

これも最近のナイキの流行りです。

また、ナイキではこういった初心者向けのシューズの仕様にありがちですが、前後でなく内外でグリップ感の異なるアウトソールになっています。

これは外側で着地して内側で足離れするように仕向けられたガイドラインのようです。

ズームペガサス37 シュータン

シューホールやシュータンも変更されています。

ペガサス36のシュータンはペラペラでしたが、ペガサス37には合成素材が使われ、補強された感じです。

ズームペガサス37 使用レビュー

実際に履いてみた感じですが、思った以上にクッション性を感じます。

厚さが同じであればペガサス36の方がクッション性はあると思いますが、それでも2mm厚くなった分のクッション性があります。

踵に力を入れると、リアクト独特とも言えるグニャっとした感じが良くわかります。

ペガサス36は足を入れた時にシューズが包み込んでくれるような柔らかさがありましたが、ペガサス37もそれに近い感覚を味わえます。

シュータンが変更されたからかホールド感はペガサス37の方が上です。

走行感は、前足部の倍増ズームエアが効いていて、前足部で着地すると反発性は結構感じます。

今までのシューズで厚底リアクトにズームエアという組み合わせはありませんでした。

リアクトランニングシューズのシリーズには、オデッセイリアクト・エピックリアクト・リアクトインフィニティランなどがあります。

これらはいずれも「ズームエア」も「カーボンプレート」もないシューズだったので、反発はあまりありません。

リアクトソールで反発力のあるシューズは、ズームフライ3のようにカーボンプレート入りです。

厚底リアクト+ズームエアのペガサス37は、ズームフライ3には及ばないものの、前足部着地ならそこそこ反発性があります。

また、かかとで着地した場合はクッション性の高さを感じるものの反発性が感じられません。

前足部に倍増で搭載されたズームエアの反発性、厚みを増した後足部のクッション性という構造は、素材こそ違えどアルファフライに似ています。

つまりズームフライ3がヴェイパーフライネクスト%の練習用であるように、ズームペガサス37はアルファフライの練習用という側面も持っていると思います。

ズームペガサス36との比較

さて、ではペガサス36と37のどちらがいいかという点ですが、これは甲乙つけ難く、用途や好みによると思います。

普段履きやジョグ用としてペガサスを使用する私にとってはペガサス36の方が圧倒的に好みです。

しかし、機能的にはペガサス37の方が上です。

ペガサス37の方が反発性は確かにあります。

また、クッション性に関しても総合的にはペガサス37の方があります。

しかし、ペガサス36にはペガサス37にない独特の柔らかさがあり、そこが私がペガサス36を好きなポイントです。

ペガサス37はクッション性を生かしたいのであればかかと着地が有効ですが、そういう使い方であれば反発性はここまでいらない気がします。

また、反発性を生かすためにフォアフットで着地するのは有効ですが、そういう使い方であればズームフライ3の方が良いと思います。

つまり、ペガサス37は機能的には前作より上がったものの、使用シーンを狭めてしまったと思います。

「ペガサス=万人受け」というイメージからは離れてしまった感じです。

後に1000mTTでこのシューズの性能を他のシューズと比較しています。詳しくは「[ズームペガサス37編]1,000mTTでシューズ性能を比較してみた!」の記事をご覧ください。

まとめ

まずは基本スペックのまとめです。

ズームペガサス37の基本スペック

重さ:263g
アッパー:トランスルーセント+エンジニアードメッシュ
ミッドソール:リアクト
ズームエア:前足部

その他の特徴や個人的感想です。

ズームペガサス37の特徴

・前足部は反発性が強く、後足部はクッション性が非常に高い
・高機能となったがゆえに、万人受けタイプのシューズではなくなった
・アルファフライの練習用

その他のナイキのランニングシューズのシリーズについては「ナイキ ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ」の記事を参照してください。