速く走るためには、ピッチを上げるかストライドを伸ばすかの少なくともどちらかが必要です。
ストライドの大きい走りは見た目にもかっこいいので、ストライドを伸ばしたいと考えている人は多いと思います。
そこで今回はストライドを伸ばす方法を実体験ベースでお伝えしたいと思います。
大きく分けて方法は以下の5つです。
・日常のストレッチ
・ドリルトレーニング(ランジ・バウンディング)
・走り方(腰のひねり・膝下振り出し・上への意識)
・シューズ選択
・データで可視化
順に説明いたします。
ストライドを伸ばすコツ:日常のストレッチ
もちろん運動前後の動的ストレッチも重要ですが、ここで伝えたいのは日常的な静的ストレッチです。
特におすすめは風呂上がりに行うストレッチで、毎日続ければカタい身体も確実に柔らかくなります。
柔らかくなれば当然脚が上がったり開いたりするので、ストライドの伸びにつながります。
私自身も身体はカタい方なのですが、日々のストレッチによりだいぶ柔らかくなりました。
こんなゆるい感じのストレッチをよくやっていますが、継続することで確実に効果は感じられます。
なお、ストレッチは身体が柔らかくなるだけでなくリカバリーやリフレッシュ効果もあります。
ストレッチポールを使った方法もおすすめですので、興味のある方は「ストレッチポールのおすすめの使い方と類似品の選び方とは?」の記事を参照してください。
また、後にDr.ストレッチに通うことで大きな効果を感じています。
詳しくは「ドクターストレッチは効果ある?メリット・デメリットを体験レポート」の記事を参照してください。
ストライドを伸ばすコツ:ドリルトレーニング
長距離選手はあまりやらないイメージがありますが、ドリルをトレーニングの中に入れるのがおすすめです。
中でもストライドを伸ばすのにうってつけなのは「ランジ」と「バウンディング」です。
ランジはやったことのある人が多いかもしれません。
こんなやつです。
こんな風にその場で左右交互にやっても良いですが、よりおすすめなのは前に進みながら行う方法です。
一歩一歩を大きな歩幅で歩くと、初めてやった人は30歩も歩けば筋肉痛になります。
そしてもう一つのおすすめはバウンディングです。
やり方がわからない人はこの動画を見ると良いと思います。
しっかり飛ぶイメージと着地する脚の反発を使うイメージをバウンディングで植え付けるのです。
ストライドを伸ばすコツ:走り方
ストレッチは休息時、ドリルは走る前後のトレーニングですが、今度は実際に走る時の話です。
走る際に意識するポイントは以下の3つです。
①上への意識
②膝下の振り出し
③腰のひねり
ストライドを広げようとして無理に前に着地しようとするのはNGです。
体が後傾してしまったり、かかとから着地してしまったりすると結果的にバランスが悪くなってしまいます。
前よりもむしろ上を意識するのがコツです。
膝を高く上に上げるのがポイントです。
そうすることで自然と溜めが作られるため、ストライドが伸びやすくなります。
また、膝を高く上げ、溜めが作れるようになると膝下を振り出して走れるようになります。
ただし、蹴るように振り出してしまうのはNGです。
あくまでも膝を高く上げた状態から前に振り出すのが正解です。
また、その状態で少し腰を捻るとお尻の位置が少し前に行きます。
そうすると必然的にストライドが伸びます。
この動作を自然と行うのはなかなか難しいのですが、そういう感覚が少しでもわかるようになると走り方は確実に変わってきます。
ストライドを伸ばすコツ:シューズ選択
他力本願ですが、シューズの力を借りることも重要です。
反発の強いカーボンプレート入りのシューズもたくさん発売されていますので、いろいろ試してみると良いでしょう。
一般的に反発性が強いと言われているシューズでも、果たしてそれが自分に合うかはわかりません。
例えばナイキのアルファフライは反発性の高いシューズです。
しかし、それはきちんとズームエアポッドのついた前足部で着地してしっかり反発をもらえる走りをした場合です。
後足部で着地してしまうと前より上に飛んでしまったり、反発よりクッションが勝ってしまったりするため、むしろヴェイパーフライネクスト%より反発がもらえない可能性もあると思います。
そのため、いろいろなシューズを履いてみて自分に合うかを試して見ることをおすすめいたします。
ストライドを伸ばすコツ:データで可視化する
シューズが合うかどうか感覚だけではわからない部分もあるかと思います。
そういった場合、ガーミンを使っている人ならばガーミンコネクトでデータを可視化するのがおすすめです。
ガーミンはストライドとピッチを教えてくれます。
さらにランニングダイナミクスポッドを併用することで、より正確かつ詳細なデータを見ることができます。
ランニングダイナミクスポッドについては「ランニングダイナミクスポッドの使い方と活用方法と注意点とは?」の記事を参照してください。
そしてなぜ可視化するのがいいかという点ですが、これは目標や結果が明確になるからです。
言わばモチベーションアップにつながるからです。
私はヴェイパーフライ4%とヴェイパーフライネクスト%およびアルファフライにてストライドがどう変化しタイムに影響したかを実験・検証したりしています。
詳しくは「ナイキ厚底対決!アルファフライVSヴェイパーフライ徹底比較」の記事を参照してください。
補足とまとめ
走る速さというのはストライド×ピッチです。
つまりストライドを伸ばしてもピッチがその分落ちてしまうと足は速くなりません。
あくまでもピッチは落とさないようにしつつもストライドを伸ばす努力をしましょう。
あまり技術的なことを言っても実践は難しいと思いましたので、ここではなるべく簡単な方法からお伝えしたつもりです。
特に毎日のストレッチ・シューズの選択・データ分析は技術不要ですので是非すぐにでも取り組んでほしいと思います。