GPSランニングウォッチ最大手であるガーミンのフォアアスリートシリーズから、最新モデルの「45」・「45S」が2019年8月1日(木)に発売されました。
ガーミンフォアアスリートシリーズは、エントリーモデルが2桁型番、200番台が中級モデル、600、700、900番台が上級モデルです。
型番の2桁目(10の位)はヴァージョンの違い、1桁目(1の位)は0が心拍計なし、5が心拍計ありを示しており、今回発売の45と45Sは35Jの後継モデルと言えます。
35までついていたJはJAPANを意味していたと思われますが、そもそもフォアアスリートは日本版であることからか、最近のモデル(245・645・645music・935・945)からはJがつかなくなっています。
ちなみに海外版はフォアランナーという名称で、以前はフォアアスリートよりフォアランナーの方が安いというメリットがありましたが、最近では価格的優位性もないため、普通にフォアアスリートシリーズを選んだ方が良いと思います。
話は戻って、45の機能について35Jや245と比較して書いていきたいと思います。
まず、位置情報はGPS・みちびき・GLONASSの他、GALILEOまで対応となりました。みちびきは日本版、GLONASSはロシア版、GALILEOはヨーロッパ版のGPSです。(35JはGPSとみちびきのみ対応)
次に稼働時間ですが、GPSと光学式心拍計を稼働させた状態で最大11時間と、35Jの13時間から後退してしまいました。これは35JがGPSとみちびきのみ対応で45と45SがGLONASS・GALILEOまで対応しているからと思われます。
日本国内で走る上で、GALILEOがどこまで有効かはわかりませんが、2ケタ番台のエントリーモデルにまで搭載されたということは、今後はGALILEOまで対応するのがガーミンのスタンダードとなることを意味していると思われます。
その他の基本的な機能として、35Jにも搭載されていたBluetoothやスマホ通知、光学式心拍計は搭載されており、garmin payが搭載されていない点も同じです。
新たに追加されたのがセーフティ機能です。これは、身に何か起こった時に、時計がその衝撃を感知し、予め登録した連絡先へ位置情報とともにメッセージを送るというものですが、スマホとBluetoothで接続している必要があるため、スマホ不携帯では使えないこと、また「身に何か起こった時」というのがどういう判定でされるのか不明なため、使える機能かは微妙なところです。
さらにバイクやトレッドミルには対応するようになりましたが、スイムには非対応なのでマルチスポーツモデルと言えるかは微妙です。
また、ランニング中の上下動や上下動比、地面に接地した時間やバランス、ストライドなどのフォーム解析を行うことができるランニングダイナミクス機能は非搭載です。
45Sについては、上記した45と基本的な機能は同じで、異なる点は重量です。45も重さは36gと軽量ですが、一回り小さい45Sは32gとガーミン最軽量モデルです。
45・45Sともに35Jの後継モデルというよりは245の下位モデルと言った方がしっくりするような機能のモデルです。(245について詳しくは「ガーミン フォアアスリート245が発売!その性能は?」をご覧ください。)
価格はともに定価で24,800円ですが、エントリーモデルとしてはもうすこし機能を絞って低価格でも良かったのではないかな?と思います。
心拍計なし、位置情報もGALILEO非対応、スマホ通知なしで20,000円を切るモデルがあれば需要は高いと思うのですが、いずれも今後は標準装備になりそうです。
とはいえ、この価格は245と比較してもお買い得なのは確かです。
そんなに多くの機能はいらず、距離がわかればよく、ウルトラマラソンやトライアスロンはやらないというランナーにはおすすめです。また、女性や非力なランナーには45Sが良いでしょう。
その他のガーミンフォアアスリートシリーズについて、もっと詳しく知りたい方は「ガーミン(GARMIN)フォアアスリートシリーズ徹底レビュー!」を参考にしてください。