ニューバランスのパルス(Pvlse)V1は、自分の足で地面を蹴り出す感覚を研ぎ澄ましたいランナーに向けた薄底ランニングシューズです。
発売は2024年3月で、定価は本体価格が13,500円、税込みで税込で14,850円です。
前作に当たるモデルはありませんが、廃盤になってしまったHANZOシリーズの後継とも言えるモデルです。
2024年11月より、トラック競技の800m以上の種目はソールの厚さ規定が25mm以下から20mm以下に変更されましたが、このシューズは20mm以下の規定に対応できる数少ないシューズです。
フューエルセル パルスV1 重さ
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27cmで200gです。
フューエルセル パルスV1 アッパー
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アッパーはエンジニアードメッシュです。
内側と外側で異なるデザインとなっています。
内側が柔らかく外側が硬いことで足当たりが柔らかいものの破けにくい構造(ファントムフィット構造)です。
フューエルセル パルスV1 ミッドソール
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ミッドソールはフューエルセルです。
一見ソールの厚さはありそうですが、中を削っているため20mmを切っています。
また、ドロップ差(前足部と後足部の差)はわずか2mmという珍しいほどの傾斜の少なさが特徴的です。
フューエルセル パルスV1 アウトソール
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アウトソールの前足部には軽くて柔らかいライトウェイトソリッドラバー、後足部には耐久性が高くて硬めのNデュランスのラバーが貼られています。
この配置はレベルV4やスーパーコンプエリートV4などと同じです。
薄底シューズではより屈曲性を持たせるために前後に分かれたセパレートソールである場合が多いですが、パルスV1は限りなくフラットに近いソールです。
フューエルセル パルスV1 走行感
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フューエルセル素材というと柔らかいイメージがありましたが、結構硬めです。
ソールが薄いために硬いのかと思いましたが、素材自体がレベルV3のようなモニュモニュした感じではなくカチッとした感じです。
そのため、ダイレクトに接地感が得られます。
傾斜がないこともあり、自然と進ませるような感覚も一切なく、クセもなく履きやすいシューズです。
昔は当たり前に多かった薄底シューズにクッション感を足した感じで、薄底のトレーニング用にこれ以上のシューズは現時点ではないと言っても過言ではありません。
他にも薄底と言われるシューズはありますが、ここまでの薄底はあまりないためです。
薄底の代名詞とも言われるアシックスのソーティーマジックでさえ20mmは超える厚さはあります。
しかし、トラックのレースに使えるかというとそういうタイプでもなく、グリップ性もソーティーマジックなどと比べると高くはないので、薄底でのトレーニング用1択です。
厚底が当たり前になってしまった長距離ランナーが足裏を鍛えるために履くのにおすすめですが、短距離選手にはシーンを問わず普通におすすめです。
フューエルセル パルスV1 まとめ
まずは基本スペックのまとめです。
・重さ:27cm200g
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・ミッドソール:フューエルセル
その他の特徴などのまとめです。
・ダイレクトな接地感が得られる
・ライド感も全くない代わりにクセもない
・用途はトレーニング用1択だが、短距離選手にはよりおすすめ
その他のニューバランスのランニングシューズについては「ニューバランス ランニングシューズ徹底レビュー! スペック・特徴まとめ」の記事を参照してください。