ナイキズームグラビティ2は前作ナイキズームグラビティの後継モデルとして2020年7月に発売されました。
前作のズームグラビティはランニングシューズとして不完全だと酷評したシューズですが、ズームグラビティ2は価格はそのままに致命的な欠点が改善されたと思います。
ここではどう改善されたかの違いを中心にズームグラビティ2の解説をいたします。
ズームグラビティ2 重さ
26.5cmで228gです。
こちらは前作のズームグラビティです。
同じ26.5cmで16gも重くなりましたが、必要な機能が追加された分の重さであって改悪ではないと私は思います。
最近のナイキはモデルチェンジする度に機能が追加され、重量が増す傾向にあります。
ズームグラビティ2 アッパー
前作に続きトランスルーセントアッパーです。
比較するとこんな感じでデザインは変わっています。
ズームグラビティ2 ミッドソール
前作と同じく厚底のファイロンで、前足部にズームエアが入っています。
ファイロンは反発性はありますが、クッション性はそれほどありません。
そのため、厚底ではありますが、クッション性の高さは期待しない方が良いです。
ここは前作と全く変更なさそうです。
ズームグラビティ2 アウトソール
前足部も後足部もグリップ性を重視したと思われるデザインです。
しかし、見た目ほどグリップ性は良くなく、雨の日は横滑りします。
アウトソールもミッドソールと同じく前作と全く変更ありません。
ズームグラビティ2 履き口
最も大きな変更点はここです。
左が前作、右はズームグラビティ2ですが、かかと部分の厚みが全く異なります。
前作はペラペラでフィット感が非常に悪く、かかとがシューズの中で動いてしまうほどでした。
ズームグラビティ2では厚みが増しましたが、フィット感は格段に良くなりました。
前作には全くなかった包み込む感覚がグラビティ2にはあります。
反対から見るとこんな感じです。
ズームグラビティ2 使用レビュー
前作は着地してからの足離れの際にかかとが浮いてしまうという致命的な欠点がありましたが、グラビティ2では大幅に改善されました。
この点が改善されただけでかなり使えるシューズになったという印象です。
ミッドソールは厚底ですが、ファイロンなのでクッション性は少なくとも反発性は充分あります。
ズームエアは前足部に入っているのでフォアフット着地の方が良さそうですが、かかとから着地しても沈みこまないため問題ありません。
中高生の部活用といったコンセプトで作られたシューズのようですが、それはよくわかります。
土でもタータントラックでもアスファルトでも問題なく使え、またジョグにもスピード練習にもロング走にも良さそうなシューズです。
つまり、これ1足で練習用をまかなえそうな汎用性の高いシューズですが、特筆して良い点もないシューズとも言えます。
価格帯や用途としてはライバルフライ2とかぶるところがあるかなと思います。
結局私の用途としてはジョグと普段履き程度になりそうです。
まとめ
まずは基本スペックのまとめです。
重さ:228g
アッパー:トランスルーセント
ミッドソール:ファイロン
ズームエア:前足部
その他の特徴や個人的感想です。
・レース以外のあらゆるシーンで使えるオールインワンシューズ
・厚底ながらクッション性は高くない
・濡れた路面のグリップはイマイチ
その他のナイキのランニングシューズのシリーズについては「ナイキ ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ」の記事を参照してください。