アシックス ハイパーレーサー スペック・特徴レビュー!
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アシックスのハイパーレーサーは、ソールの厚さ20mm以内という、2024年11月からのトラックの公認レース新規定に対応した薄底レーシングシューズです。

2024年7月に税込13,000円にて発売されましたが、そのスペックや特徴を説明いたします。

ハイパーレーサー 重さ

ASICS公式

26.5cm180gです。

もちろん軽量ですが、薄底レーシングシューズの代名詞とも言えるソーティーマジックRP6と比べて30gは重く、厚底レーシングのメタスピードシリーズと比べてもやや重いくらいです。

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ハイパーレーサー アッパー

ASICS公式

推定ジャガードメッシュの、しっかりしたアッパーです。

ソーティーマジックPR6は、アッパーを軽量なエンジニアードメッシュにすることで大幅な軽量化に成功しましたが、一方で破れやすくなるデメリットもありました。

その前のモデルであるソーティーマジックRP5はジャガードメッシュアッパーでしたが、それに近い感じのアッパーです。

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ハイパーレーサー ミッドソール

ASICS公式

ミッドソールはフライトフォームです。

ASICS公式

かかと部には「20」と刻印されているように、20mm以内と規定される公認トラックレースで使用できるモデルです。

ハイパーレーサー アウトソール

ASICS公式

アウトソールはAHAR+(エーハープラス)です。

グリップ力ではアシックスグリップに劣るものの、耐久性は高い素材です。

ハイパーレーサー 走行感

ASICS公式

走行感としてはかなり硬めで、ロードで走るのには向いていません。

しかし、前足部は意外に柔らかく、かなり屈曲します。

レース用であれば、もう少し屈曲せずに元に戻ろうとするような反発を感じさせる方が速く走れると思うのですが、いい具合に屈曲してしまうために地面からの反発があまりもらえません。

そのため、トラック専用シューズですがトラックレースにも向いているとは思えません。

地足感が強くクセがなく、薄底のわりに耐久性に優れる設計になっていることもあり、どう考えてもトラックの練習向けシューズです。

薄底の練習用として人気の高いハイパースピードが4になって薄底感が落ちたため、ハイパースピード3までの薄底感が好きだった人にはハイパーレーサーの方が好みかもしれません。

また、レース用としては20mmは超えてしまうもののソーティーマジックの方がはるかに上です。

[補足]トラックの20mmソール規定について

公認大会となるトラックレースでは、2020年12月1日より25mm以下のソールの厚さ制限(400m以下のレースでは20mm)が世界共通の規定として適用されています。

そして、この規定は2024年11月から「トラック・フィールドすべての種目において最大20mmまで」と改訂されます。

これによりアシックスでは薄底の代名詞と言えるソーティーマジックでさえ使用ができなくなってしまい、ほぼどのメーカーでもスパイク以外が使えなくなることを意味する改訂となりました。

ただし、この改訂は学生やマスターズ・アマチュアの競技会では適用されないことも明確化されています。

トラックレースに参加される場合は、シューズに関する規定を必ず確認するようにすると良いでしょう。

ハイパーレーサー まとめ

ASICS公式

まずは基本スペックのまとめです。

ハイパーレーサーの基本スペック

・重さ:26.5cm180g
・ミッドソール:フライトフォーム
・アウトソール:AHAR+(エーハープラス)

その他の特徴や個人的感想です。

ハイパーレーサーの特徴

・レーサーではなくトレーナー
・レーシング機能としてはソーティーマジックの方が上
・用途はトラックでの練習用1択で、短距離選手の練習用により向いている

その他のアシックスのランニングシューズについては「アシックス ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ」の記事を参照してください。