アディダスからアディゼロSLが2022年12月1日に発売されました。
SLはスーパーライトの略ですが、以前にSL20.3(エスエル トゥエンティースリー)というモデルがありました。
しかし、SL20.3とはかなりスペックも異なることからか、一線を画す新作ということを意味づけることからか、ただの「SL」になりました。
実際にSL20.3とは大きく異なるのですが、SL20.3との違いを中心に、どう生まれ変わったかスペックや特徴を説明いたします。
アディゼロSL 重さ
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27cmで240gです。
アディゼロSL20.3も公式発表では240gだったので、ミッドソールが厚くなったわりに重さは変わりません。(ただし、SL20.3は公式の記載より軽いと言われています)
アディゼロSL アッパー
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アッパーはライトウェイトサンドイッチメッシュです。
これはナイキのペガサス38にも使われていたサンドイッチメッシュと同じような感触で、非常に柔らかく足当たりが良いのが特徴です。
アディゼロSL ミッドソール
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ミッドソールはライトストライクを基本的に使っていて、前足部にはライトストライクプロが内蔵されています。
厚さはかかとが33mm、前足部が24.5mmです。
SL20.3はかかとが27mm、前足部が19mmにして全面ライトストライクだったので、大幅な変更です。
アディゼロSL アウトソール
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アウトソールは全面ハイグリップラバーで、前作のコンチネンタルラバー&アディウェアーの組み合わせから変わりました。
ハイグリップラバーのグリップ力はコンチネンタルラバーとアディウェアーの中間くらいで、コンチネンタルラバーほどグリップ性が高くはありません。
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こちらがSL20.3のアウトソールで、黒い部分がコンチネンタルラバーです。
蹴り出しの部分はコンチネンタルラバーのため、グリップ自体はSL20.3の方が良いです。
アディゼロSL 走行感
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安定感・フィット感・クッション性が良く、ほどよい反発性もあり、ジョグに向いたシューズです。
アディゼロシリーズは速く走るためのシューズが多いため、アディゼロシリーズの中では最もスピードを出すことに適していないシューズとも言えます。
SL20.3は速めのジョグが最も向いたオールラウンドのトレーニングシューズでしたが、SLの方がゆっくり目のジョグ向きです。
また、自分の足の感覚で進ませるSL20.3と違い、SLの方がクッション性が高く、前足部に内蔵されたライトストライクプロの反発性もあるため、自然の力で進ませやすいシューズです。
前作の方がグリップ性が良かったことからもそれは明らかで、しっかりグリップさせて走るのではなく、自然な反発性を使って走る方が合います。(とはいえ、大きな反発性があるわけではありません)
クッション性においてはアディゼロシリーズの中では一番ですが、アディダスのシューズの中ではアディスターやアディスターCSほどにはありません。
シューズの位置づけ、感触はいずれもナイキのペガサスに似ています。
アディゼロSL発売時点でペガサスは39が最新ですが、一代前のペガサス38に似ています。
サンドイッチメッシュの柔らかく足当たりの良い感じのアッパーは特に似ています。
アディゼロSLの前足部に内蔵されたライトストライクプロは、ペガサス38の前足部に内蔵されたズームエアにも重なります。
ペガサスは39になって全く履き心地が変わってしまいましたが、あえてそこをついてきたのではないかと思えるシューズです。
なお、アディゼロSLは定価も税込14,300円と、ペガサス38と同じです。
アディゼロSL まとめ
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アディゼロSLのスペックや特徴をまとめると以下の通りです。
・重さ:27cm240g
・ソールの厚さ:33mm(ヒール33mm/前足部24.5mm)
・ミッドソール:ライトストライク+ライトストライクプロ
・アディゼロシリーズで最もジョグに向いたモデル
・アッパーは柔らかく、シューズの機能は標準的
・機能的にペガサス38に似ている
その他のアディダスのランニングシューズに関しては、「アディダス ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ」の記事を参照してください。
また、対比したペガサス38については「ナイキ エアズームペガサス38徹底レビュー!」の記事を参照してください。
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