GPSランニングウォッチ最大手であるガーミンのフォアアスリートシリーズから、最新モデルの「245」・「245music」が2019年5月16日(木)に発売されました。
ガーミンフォアアスリートシリーズは、エントリーモデルが2桁型番、200番台が中級モデル、600、700、900番台が上級モデルで、200番台は価格が手頃な上にフルマラソンまでなら問題なく使える機能が揃っているため、最も売れている型番です。
なお、型番の2桁目(10の位)はヴァージョンの違い、1桁目(1の位)は0が心拍計なし、5が心拍計ありを示しており、今回発売の245は235Jの後継モデルと言えます。
235までついていたJはJAPANを意味していたと思われますが、そもそもフォアアスリートは日本版であることからか、最近のモデル(645・645music・935)からはJがつかなくなっています。
ちなみに海外版はフォアランナーという名称で、以前はフォアアスリートよりフォアランナーの方が安いというメリットがありましたが、最近では価格的優位性もないため、普通にフォアアスリートシリーズを選んだ方が良いと思います。
話は戻って、245の機能について235Jと比較して書いていきたいと思います。
まず、大きく向上したのは稼働時間です。GPSと光学式心拍計を稼働させた状態で最大22時間と、235Jの11時間から一気に2倍に伸びました。これは2019年5月16日現在の最上級モデルである935の21時間をも超える稼働時間の長さです。
稼働時間が大きく伸びたことでフルマラソンからウルトラマラソンまでカバーできるようになりました。(24時間走は無理ですが)
また、位置情報はGPS・みちびき・GLONASSはもちろん、GALILEOまで対応となりました。これも235Jはもちろん935でも対応していない点です。(みちびきは日本版、GLONASSはロシア版、GALILEOはヨーロッパ版のGPSです)
日本国内で走る上で、GALILEOがどこまで有効かはわかりませんが、200番台のモデルに搭載されたということは、今後はGALILEOまで対応するのがガーミンのスタンダードとなることを意味していると思われます。
もう一つ新たに追加されたのがセーフティ機能です。これは、身に何か起こった時に、時計がその衝撃を感知し、予め登録した連絡先へ位置情報とともにメッセージを送るというものですが、スマホとBluetoothで接続している必要があるため、スマホ不携帯では使えないこと、また「身に何か起こった時」というのがどういう判定でされるのか不明なため、使える機能かは微妙なところです。
さらにマルチスポーツモデルとして、バイクやスイムにも対応するようになりました。しかし、屋外スイムには非対応なのでトライアスロンは非対応です。
また、ランニング中の上下動や上下動比、地面に接地した時間やバランス、ストライドなどのフォーム解析を行うことができるランニングダイナミクス機能を搭載している旨が公式サイトに記載していますが、機能はあっても実際に計測するためには別売のランニングダイナミクスポッドが必要なので注意が必要です。(現行モデルでは935のみ標準装備)
245musicについては、上記した245と基本的な機能は同じで、異なる点は以下の2つです。
一つ目は、その名の通りミュージック機能がついていることです。スマホとBluetooth連携して音楽を聴く機能を持つモデルはいくつかありますが、時計そのものに音楽を保存し、スマホなしで音楽を聴くことができるのは、現在のガーミンフォアアスリートシリーズでは645musicと245musicだけです。
二つ目は、wi-fi機能がついていることです。200番台では初ですが、600番台や935は対応しており、今後は標準装備になってきそうです。
その他のガーミンフォアアスリートシリーズについて、もっと詳しく知りたい方はガーミン(GARMIN)フォアアスリートシリーズ徹底レビュー!の記事を参考にしてください。