耐久性160kmと言われたヴェイパーフライ4%ですが、1,000km履いて分解してみました。
分解した理由ですが、カーボンプレートがボロボロになるという噂があったからです。
実際1,000km履いてみてカーボンプレートは果たしてどうなっているのか?ということを検証してみたくて取り出してみました。
結論から言うと、カーボンプレートはちゃんと生きていました。
今回の記事では以下の3点について順に説明していきます。
①1,000km履いたヴェイパーフライ4%がどういう状態になったか
②取り出したカーボンプレートはどういう状態だったか
③ヴェイパーフライ4%は何故160kmしか耐久性がないのか
1,000km履いたヴェイパーフライ4%
まずは1,000km履いたヴェイパーフライですが、ここまでボロボロになりました。
アウトソールは前側は意外に擦り減っていません。
白い部分はズームXで、ここはかなりダメージがあります。
新品のヴェイパーフライ4%フライニットと比べるとミッドソールのズームXの劣化が激しく、縮んでいるようにも思えます。
アウトソールも新品と比較するとこんな感じです。
取り出したカーボンプレート
カッターの上の部分に沿ってカーボンプレートは入っています。
取り出してみるとこんな感じでした。
スプーン状に曲がって入っています。
もう少し曲がって入っていると思っていましたが、それほど角度はありませんでした。
白いのはズームXです。
カーボンプレート自体は割れることも崩れることもなく綺麗に入っていました。
ズームXもついているので多少の誤差はあるかもしれませんが、25gありました。
ヴェイパーフライ4%フライニットの重さは26.5cmで184gなので、もしカーボンプレートが入ってなければ160gくらいであることが予想できます。
ヴェイパーフライ4%の耐久性のなさの考察
160kmしか耐久性がないと言われるヴェイパーフライ4%ですが、その耐久性のなさはミッドソールのズームXなのかカーボンプレートなのかわからない部分がありました。
ズームXの耐久性がないのであれば、カーボンプレートがなくズームXを使っているペガサスターボの耐久性が何故800kmもあるのか疑問です。
逆にカーボンプレートのような硬いものが耐久性がないというのも疑問です。
実際今回カーボンプレートを取り出してみて、カーボンに割れ・欠けがないことは確認しました。
もしかしたらヘタレているのかもしれませんが、それは触った感じではわかりませんでした。
おそらく耐久性が低いのはズームXです。
もっと言うならヴェイパーフライ4%のズームXです。
ペガサスターボは純粋なズームXでなく、アウトソールの表面に耐久性の高いリアクトフォームを使っていると思われます。
また、耐久性が300kmと言われるヴェイパーフライネクスト%は、ズームXの密度が高いと思われます。
そのため、4%の方が柔らかく、ネクスト%の方が硬く感じるのではないでしょうか。
まとめ
ヴェイパーフライ4%は1,000km履くと劣化はしますが、それでも非常に高いクッション性があります。
ズームXはヘタレてきますが、なくなるのは反発性で、クッション性は1,000km履いても充分ありました。
また、なくなると言った反発性も新品のヴェイパーフライ4%に比べてのものなので、新品のペガサス37やズームフライ3などと比べると、むしろ「ある」と言えます。
つまり、160kmの耐久性というのも、本来の能力を最大限に発揮できるレベルがその耐久性であり、それ以上走っても問題のないシューズだと私は評価しています。
ヴェイパーフライはネクスト%の方が一般的に評価が高いですが、私は4%派です。
なお、このシューズについての詳しいレビューは「ナイキ ヴェイパーフライ4%フライニット徹底レビュー」の記事で書いてますので、よろしければ参照してください。