ガーミン フォアアスリートシリーズに新しく745というモデルが2020年10月1日に発売されました。
最上級モデルである945や人気モデルである45や245などと比較していきたいと思います。
まずは最上級モデルである945にもない、745に初めて搭載された機能からご紹介します。
・Suica(スイカ)機能
・新ワークアウト「トラックラン」
・呼吸速度の計測
ガーミン フォアアスリート745の新機能①Suica(スイカ)機能
一番大きな追加機能はこれです。
ガーミンにはGarmin payという電子ウォレットがありますが、ローソンくらいしか使えないこともあってあまり普及しませんでした。
2020年5月にガーミンはSuicaに対応することを発表しましたが、まだフォアアスリートシリーズには搭載されていませんでした。
この発表以来の新しいフォアアスリートモデルとして745が発売され、Suica機能が搭載されることになりましたが、今後はこれが標準装備になっていくのではないかと思います。
ガーミン フォアアスリート745の新機能②トラックランのワークアウト
ワークアウトに単なる「ラン」だけでなく「トラックラン」が搭載されました。
トラックでの計測がより高精度になり、距離表示はm(メートル)となります。
ガーミン フォアアスリート745の新機能③呼吸速度の計測
一日を通した呼吸数および睡眠中の呼吸数を計測できるようになりました。
だからどうしたと思う人も多いかもしれませんが、日常の変化をデータで見られるのは面白いかもしれません。
ただし、一日中ガーミンをつけていなければ計測できないため、走る時にだけつける人には全く無意味な機能です。
ガーミン フォアアスリート745の基本スペック
まとめるとこんな感じです。
位置情報:GPS・みちびき・GLONASS・Galileo
稼働時間:16時間
光学式心拍計:対応
Bluetooth:対応
スマホ通知:対応
Garmin pay:対応
位置情報システム(GNSS)はもはやGalileoまで対応するのが標準になってきました。
Galileoは簡単に言うとヨーロッパ版のGPSですが、これが標準装備されることによって、世界中のどこでも使えることを意味していると言えます。
稼働時間の16時間はGPSを稼働させた状態です。使わなければ7日間、GPSに加えて音楽モードも稼働させると6時間となります。
光学式心拍計・Bluetooth・スマホ通知は当然の対応です。
Suica対応によりほとんど使わないとは思いますが、Garmin payにも対応しています。
ガーミン フォアアスリート45・245・645・945との違い
まずは最上級モデルである945との違いです。
フォアアスリート945にあって745にないのは以下の2つの機能です。
・マルチスポーツの「ゴルフ」「登山」
・地図のダウンロード機能
機能的にはこれくらいです。
逆にSuicaには対応しているので、ゴルフや登山をしないランナーであれば、むしろ745の方が良いかもしれません。
ただし、バッテリーの持ちは745は945の半分で、945はGPS稼働で32時間です。
次に下位モデルである45・245・645との比較です。
これらの下位モデルにあって745にない主要機能はないといって良いため、ここからは逆に745にあって下位3モデルにない機能を書き出します。
前提として前述の745搭載の新機能については省きます。
また、music機能について、245は245music、645は645musicと音楽機能付きかなしか選べるため、こちらのあるなしについても省きます。
それでは645からです。
・ワークアウト「トレイルランオートクライム」「オープンスイム」
・位置情報システムのGalileo対応
645はフォアアスリートシリーズで最も早く40番台を出したモデルです。
Garmin payはこのモデルが初で、music機能付きも645musicが初めてでした。
しかし、その分、下位モデルにも搭載されている位置情報システムのGalileoが非対応です。
また、ワークアウトは屋内スイムには対応していますがオープンウォーターは非対応のため、トライアスロンまで考えている人には向きません。
なお、バッテリーはGPS稼働で14時間と、こちらは745より2時間短いです。
次に245との比較です。
・ワークアウト「トレイルランオートクライム」「オープンスイム」「スキー」
・Wi-Fi接続機能(245musicには機能あり)
・Garmin pay
・気圧高度計&温度計
ワークアウトは645でも対応していない「トレイルランオートクライム」「オープンスイム」に加えて「スキー」が非対応です。
二つ目に、意外とこれが便利な機能なのですが、Wi-Fi機能です。
Bluetoothはたまに接続が上手くいかない時があるためです。
三つ目はGarmin payです。
先に発売された645には搭載されましたが、普及されなかったためか245には搭載されませんでした。
これはさして影響ないでしょう。
最後の四つ目は気圧高度計と温度計です。
気圧高度計はワークアウトの「高度上昇量」「高度下降量」「最低高度」「最高高度」を、温度計は「平均気温」「最低気温」「最高気温」を教えてくれます。
ガーミンコネクトで自動的に表示してくれるので、アップダウンの多いところを走ったり、気温差が激しかったりした時に見るのは面白いです。
逆に一つだけ245の方が優れているのはバッテリーです。
245はGPSを稼働させた状態で22時間と、745を6時間も上回ります。
そして一番下位モデルの45との比較です。
・ワークアウト「トレイルランオートクライム」「オープンスイム」「スキー」「屋内スイム」
・Wi-Fi接続機能
・Garmin pay
・気圧高度計&温度計
・ランニングダイナミクス対応
245で対応していないものは全て対応していないと思って良いです。
それに加えてワークアウトの「屋内スイム」とランニングダイナミクスに対応していません。
ランニングダイナミクスは745も別売もランニングダイナミクスポッドを買わなければ使えませんが、ランニング中上級者ならランニングの分析をするためにもあった方が良い機能です。
こちらについては詳しくは「ランニングダイナミクスポッドの使い方と活用方法と注意点とは?」の記事で説明していますので、詳細は参照してください。
またバッテリーはGPS稼働で11時間と、745より5時間も短い仕様です。
[補足]ガーミンの型番の見方
型番2桁はエントリーモデル、200番台は中位モデル、600、700、900番台は上級モデルです。
2桁目(10の位)はヴァージョンを表しており、それぞれ4が最新です。
40番台のモデルは2018年5月に645が最初に発売されましたが、しばらく他のモデルは発売されず、1年後の2019年5月に245、6月に945、8月に45と2019年は立て続けに発売され、唯一残っていた700番台が今回発売されました。
そして3桁目(1の位)は0が光学式心拍計なし、5がありを示していて、0か5しか存在しません。
しかし、30番台までは存在していた心拍計なしモデルも40番台からはなくなってしまい、エントリーモデルでさえ心拍計つきしかなくなってしまいました。
まとめとおすすめ機種
正直しばらく発売されなかったため、700番台のモデルはなくなったものと思っていました。
前章でも書きましたが、型番2桁はエントリーモデル、200番台は中位モデル、600、700、900番台は上級モデルです。
45と245には機能の差がわりとありますが、上位3機種の区別が難しいからというのがその理由です。
これからガーミンを選ぼうという人は、どれを選んでいいか分かりにくいと思いますので、どういうタイプの人がどの機種を選べばいいかを簡潔にまとめるとこんな感じです。
・これからランニングを始めようという人
・時計に多くの機能を求めない人(距離・時間がわかればOK)
・長くてもフルマラソンまでしか走らない人
・ランニング以外のスポーツはやらない人
・ウルトラマラソンも走る人
・屋内のスイムまたはバイクもやる人
・ランニングダイナミクス機能を使いたい人
・屋内のスイムまたはバイクまたはスキーもやる人
・ランニングダイナミクス機能を使いたい人
①機能性と価格面を考えると上位機種か下位機種に寄せた方が良い。
②そもそも発売時期が古いため、ほとんど出回っていない。
・Suica機能を使いたい人
・トラックで走ることが多い人
・トレイルランニングもやる人
・ウルトラマラソンも走る人
・トライアスロンもやる人
・ランニングダイナミクス機能を使いたい人
・ゴルフまたは登山もやる人
・トレイルランニングもやる人
・ウルトラマラソンも走る人
・トライアスロンもやる人
・ランニングダイナミクス機能を使いたい人
ガーミンフォアアスリートシリーズについては「ガーミン(GARMIN)フォアアスリートシリーズ徹底レビュー!」の記事で過去モデルも含めてまとめて書いてますので、よろしければ参照してください。