アディダスのアディオスプロ4は、2024年11月27日に限定カラーが発売され、あっという間に完売しました。
以前のナイキのようにかなりの人気ですが、2025年1月31日にようやく手に入れることができたので、その特徴をお伝えいたします。
なお、価格は本体26,000円、税込28,600円と安くはありませんが、ナイキのシューズの高さを考えると、安いと思える価格設定です。
アディオスプロ4 重さ
26cmで186gです。
前作より15gほど軽くなりました。
こちら↑は前作です。
アディオスプロ4 アッパー
アッパーはジャパン9にも使われたライトロックという新しい素材です。
これまでのアディダスはライトウェイトメッシュやセラーメッシュなどのパリッとした硬めの素材が多かったのですが、ライトロックは柔らかめです。
かといって伸縮して力が逃げてしまうような柔らかさでなく、ツルツルして非常に気持ちの良い肌触りです。
ミッドソールの変更は賛否あるかもしれませんが、アッパーは確実に良くなりました。
アディオスプロ4 ミッドソール
ミッドソールはライトストライクプロです。
しかし、前作アディオスプロ3のライトストライクプロとは密度を変えているようで、あきらかにアディオスプロ4の方が柔らかめです。
また、5本のカーボンバー「エナジーロッド2.0」が前作と同じくフルレングスで入っています。
ミッドソールの厚さはかかと部で39mm、前足部で33mmの6mmドロップです。
前作は39.5mm-33mmだったので、誤差か実際には同じかもしれませんが、スペック上ではかかとが0.5mm薄くなりました。
「39mm」とミッドソールに書いてあります。
なお、「シューズの全長60%の位置にロッカーポイントを配置し推進力が向上」という記載が公式サイトに載っています。
わかりにくい表現ですが、つま先のそり上がりのポイントが変わっており、これにより推進力が上がっていることを謳っています。
こちら↑がアディオスプロ4で
こちら↑がアディオスプロ3です。
4の方が中足部寄り、3の方が前寄りから角度が上がっています。
アディオスプロ4 アウトソール
アウトソールはかなり特徴的なデザインですが、前足部内側にだけコンチネンタルラバーが配置され、他はライトトラクションという新しいラバーが搭載されました。
コンチネンタルラバーほどのグリップ性はありませんが、グリップ性に問題はなさそうです。
早速雨の日に履いてみましたが、全く滑る感じはありませんでした。
おそらく前作のライトウェイトテキスタイルラバーの方がライトトラクションよりもグリップ性はありそうですが、ライトトラクションの方が軽量なのではないかと思います。
アディオスプロ4 サイズ感
アディオスプロ4は、前作アディオスプロ3と比べると明らかにサイズ感が小さくなりました。
とはいえ、アディオスプロ4の方が通常のサイズ感で、前作が大きめでした。
アディオスプロ4 かかと周り
前作アディオスプロ3は、アキレス腱部分が当たって靴擦れすることがあったため、レースで使う際には絆創膏を事前に貼ったりしていました。
今作ではそういう声もあったのか、かかと部分が改善され、気にならなくなりました。
こちら↑がアディオスプロ4で
こちら↑がアディオスプロ3です。
細かい点ですが、アキレス腱のところまで前作はクッションがなかったためか、靴擦れを起こすことがありました。
4ではこの変更によりかかとが気にならなくなりました。
アディオスプロ4 走行感
アッパー・かかと周りのフィット感・ホールド感は圧倒的に前作より良くなりました。
前作アディオスプロ3もかなり好きでしたが、欠点とも言えたその2つを改良されただけでも良いアップデートでした。
ミッドソールが柔らかくなった点については賛否あるかと思います。
反発力は上がった反面、沈み込みもあるので、この感覚が好きではない人もいるのではないでしょうか?
前作は「消しゴム」のような感覚で、柔らかいながらも沈み込みが少ないため、ピッチを上げて走りやすく、ライド感も安定感もありました。
今作の方が推進力が上がっているとの記載がありますが、私の感覚としては前作の方が推進力はあり、今作の方が反発で進む力があるという感覚があります。
どちらかと言うとアディオスプロ3より、ナイキのアルファフライ3に似ている感覚で、ズームエアに乗るとすごい反発が返ってくるアルファフライ3に比べてスイートスポットが広く、前足部の面全体で押してくれる感じです。
アディオスプロ4 まとめ
アディオスプロ4のスペックのまとめです。
・重さ:26cm186g
・ソールの厚さ:39mm(ヒール39mm/前足部33mm)
・ミッドソール:Lightstrike PRO(ライトストライクプロ)+EnergyRods 2.0(エナジーロッド2.0)
・アディオスプロ3よりアルファフライ3に似た反発感がある
・前作より柔らかく反発性はアップ、沈み込みが増え安定感はダウン
・アッパーやかかと周りなどのフィット感やホールド感は大幅に改善
その他のアディゼロシリーズに関しては、「アディダス ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ」の記事でまとめてますのでよろしければ参照してください。