ニューバランスのフューエルセル スーパーコンプトレーナーV2は、40mm以上の厚さを持つルールブレーカー「スーパーコンプトレーナー」の2代目モデルとしてアップデートしたモデルです。
価格は税込24,200円でトレーニング用としては高額ですが、前作からどうアップデートしたかを中心に以下、説明いたします。
スーパーコンプトレーナーV2 重さ
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27.5cmで約290gです。
300gを超えていた前作からは20gほど軽くなりました。
スーパーコンプトレーナーV2 アッパー
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アッパーはレースニットアッパーです。
これは前作と同じで、エンジニアードメッシュとニットの組み合わせです。
すごく通気性が良いとか柔らかいというわけではありませんが、足に吸い付くようなフィット感があります。
スーパーコンプトレーナーV2 ミッドソール
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ミッドソールは40mmと、47mmもあった前作よりは薄くなりました。
間にはカーボンプレートが入っており、フューエルセルのミッドソールが2層になっています。
素材はもちろんフューエルセルなのですが、硬度が少し違うように思えます。
上側の方が硬めで下側の方が柔らかめです。
通常、2層の場合は上の方が柔らかくて下の方が硬めなので珍しいケースです。
とはいえ、フューエルセルはかなり柔らかいクッションのため、上側のクッションも充分柔らかめです。
スーパーコンプトレーナーV2 アウトソール
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アウトソールはライトウェイトソリッドラバーで、前作からはマイナーチェンジです。
真ん中は大きく空いており、カーボンプレートが見えています。
カーボンプレートには「ENERGY ARC」(エナジーアーク)の文字が見えていますが、エナジーアークとは、かまぼこ状に入ったカーボンプレートのことを指しています。
スーパーコンプトレーナーV2 かかと周り
かかと周りは肉厚で柔らかく、しっかりホールドしてくれる感じになりました。
こちらは前作のかかと部分ですが、ユニークな形状をしています。
この角度の方がわかりやすいですが、内側に微妙な高さのクッション材がついています。
シューズを履く時にここを踏んでしまったり、この部分が当たって痛いという人もいたようなので、ここが改善されたのはプラスです。
スーパーコンプトレーナーV2 走行感
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前作も厚さのわりに安定感のあるタイプと評価しましたが、今作は、より安定感が高いです。
ミッドソールが前作より薄くなったからというだけでなく、やや硬く、クッション性より弾力性に寄った感があるためです。
重さは前作より軽くなったとはいえ、300g近いです。
ある程度スピードに乗ってしまえばそこまでの重さは感じませんが、ゆっくり走ると重く感じます。
前作よりもソールが薄くなったとはいえ、充分なクッション性があるため、トラックよりもロードでの練習向きです。
また、ゆっくり過ぎるペースだと重さを感じてしまうことと、逆に速すぎるペースも出しづらいことを考えると、インターバルやジョグより、ペース走レベルのスピードが向いています。
フューエルセルシリーズのエースシューズは2023年8月現在、スーパーコンプエリートV3ですが、前作よりもスーパーコンプエリートV3との親和性が高く、その練習用シューズとしての適正も高そうです。
スーパーコンプトレーナーV2 まとめ
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まずは基本スペックのまとめです。
重さ:27.5cm290g
アッパー:レースニット
ミッドソール:フューエルセル+カーボンプレート
その他の特徴などのまとめです。
・速いペースで走るなら反発性・クッション性はかなり高い
・ロードでのスピード練習用がベスト
・ゆっくり走ると反発性より重さを感じてしまう
その他のフューエルセルのランニングシューズについては「ニューバランス ランニングシューズ徹底レビュー! スペック・特徴まとめ」の記事を参照してください。