ペガサスターボ2の前作はペガサスターボですが、ペガサスターボはペガサス35をベースにしたモデルです。
そのため、シューズ箱を見るとペガサス35ターボと記載されており、実はこちらが正式名称です。
しかし、ややこしいので、ここでは以下ペガサスターボと表記します。
ペガサスターボ2が発売される前にペガサス36が発売されましたが、今回はペガサス36ターボではなくペガサスターボ2でした。
もともとペガサスとペガサスターボはシルエットやスペックなど異なる部分の方が多いシューズです。
そのため、ここではペガサス36でなく、ペガサスターボと比較してペガサスターボ2のスペックや特徴を解説していきます。
ズームペガサスターボ2 重さ
26.5cmで209gです。
こちらは前作のペガサスターボですが、同じ26.5cmで12gほど軽くなりました。
ズームペガサスターボ2 アッパー
前作は通気性の悪さが指摘されるようなアッパーでした。
生地も厚めで真ん中には帯のようなラインがありました。(写真右)
前作のペガサスターボは通気性の悪さがネックでしたが、帯の部分は通気性ゼロと言ってもいい余計な部分でした。
ペガサスターボ2では帯がなくなり、薄いトランスルーセント素材となって、通気性は向上しました。
トランスルーセント素材はエンジニアードメッシュに比べると通気性は落ちますが、撥水性や防風効果が高く冬向きの素材と言えるでしょう。
ズームペガサスターボ2 ミッドソール
ミッドソールは前作のペガサスターボと変更なくズームXが使われています。
ペガサスターボシリーズの一番の特徴はこのミッドソールで、ナイキ最上級のミッドソール素材です。
ズームXは軽量で高反発・高クッションという理想的な素材と言えます。
しかし、反発という点に関してはズームXだけでは足りないという印象があります。
ズームペガサスターボ2にはカーボンプレートもズームエアも入っていません。
ヴェイパーフライはズームXにカーボンプレートを組み合わせることで最高級の反発性を持っていますが、やはり大きな反発性を持たせるならカーボンプレートかズームエアが必要ではないかと思います。
ズームペガサスターボ2 アウトソール
アウトソールも全く変更ありません。
五角形グリッドが前足部と後足部についています。
耐久性は高そうですが、特別グリップが良いというものでもありません。
ズームペガサスターボ2 シュータン
ごく一般的な普通のシュータンだった前作から、ペガサスターボ2ではペラペラの薄いシュータンに変更になりました。
この変更はズームペガサス35からズームペガサス36への変更と全く同じで、今後はこういうシュータンが主流になりそうです。
ズームペガサスターボ2 足首周り
最も変わった部分はここではないでしょうか?
足首周りの生地が明らかに薄くなりました。
シュータンと同じくペガサス35→ペガサス36も足首周りがかなり薄くなっています。
かかと部分のとんがり感はなくなりました。
最近のナイキは尖るタイプが多くなっていますが、ペガサスターボからターボ2への変更は、厚さは別としてフォルム的には逆行しています。
ズームペガサスターボ2 サイズ感
同じ26.5cmですが、ターボ2はひと回り小さくなった感があります。
ただ、この写真はかかとのとんがり感の違いによる目の錯覚のようなところもあり、私は同じサイズでちょうど良い感じです。
前述したように足首周りの生地が薄くなり、シュータンが薄く伸縮性のある生地になったため、ぴったり足にフィットするようにはなりましたが、サイズは上げない方がいいと思います。
他のナイキのシューズと同レベルと思って良いでしょう。
ズームペガサスターボ2 使用レビュー
ペガサスターボ2の特徴は、柔らかいクッション性です。
その柔らかさはミッドソールのズームXによるものです。
ズームXのミッドソール自体はヴェイパーフライほど厚底ではないため、ヴェイパーフライのように沈みこむほどのクッションはありません。
しかし、それだけに反発力はあります。
とはいえ、カーボンプレートもズームエアも入っているわけではないため、反発性よりクッション性を感じられるシューズです。
そのため、中上級者がレースに使うには物足りないと思います。
向いている用途としては30km走などのロング走がベストですが、スピード練習やジョグなど、その他のあらゆる練習にも使いやすい万能タイプです。
まとめ
まずは基本スペックのまとめです。
重さ:26.5cm 209g
アッパー:トランスルーセント
ミッドソール:ズームX
ズームエア:なし
その他の特徴や個人的感想です。
・ロング走向きだが、その他のあらゆる練習にも使える万能タイプ
・クッション性も反発性もあるが、クッション性の方が高い
・ペガサスシリーズとスペックは全く異なるが、柔らかさという共通点がある
その他のナイキのランニングシューズのシリーズについては「ナイキ ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ」の記事を参照してください。