ナイキのストラクチャー26は2025年7月10日に税込16,500円にて一般発売されました。
価格は前作よりは税込で1,100円高くなりましたが、2月に発売されたボメロ18と同じです。
ストラクチャーシリーズは、ペガサスシリーズに次ぐロングセラーのシリーズですが、今回は「エア」も「ズーム」も名称から消えて、文字通りエアのないモデルとなりました。
また、ナイキはストラクチャーシリーズの位置付けとして、マックスクッションのボメロシリーズ、反発性のあるクッションのペガサスシリーズに対して安定感のあるクッションモデルとされています。
正直なところ、ボメロやペガサスに比べて地味で人気はなさそうですが、初心者にはむしろストラクチャーの方が良いと思われます。
今回は大きくアップデートもしたので、主に前作ストラクチャー25と比べてどう違うかについて比較しながら説明いたします。
ズームストラクチャー26 重さ

26.5cmで291gです。
前作は280gだったため、重くなりました。

こちらは前作のズームストラクチャー25です。
ズームストラクチャー26 アッパー

アッパーは2層のエンジニアードメッシュです。

前作もエンジニアードメッシュでしたが、表面の肌触りは今作(右)の方が滑らかで優しい感じです。
ズームストラクチャー26 ミッドソール

ミッドソールは全面リアクトXになりました。
リアクトXは柔らかい素材のため、安定感を重視するストラクチャーには硬い素材も入れるのではないかと思っていましたが、全面リアクトXです。

前作(左)はクシュロン3.0で、もちっとした弾力感がありますが、沈み込むような柔らかさではありません。
また、前足部に入っていたズームエアは廃止され、シューズ名称から「ズーム」も「エア」もなくなりました。(今作はストラクチャー26、前作はエアズームストラクチャー25)

前作から採用された「MIDFOOT SUPPORT SYSTEM」は、今作でも同様にミッドソールに記載があります。
これは、土踏まず側のミッドソールを高くし、中足部のアウトソールの幅を広くすることで中足部をサポートし、オーバープロネーションを防止する仕組みのことを指していると思われます。
ズームストラクチャー26 アウトソール

アウトソールはフラットで、ラバーも広く貼られています。
前後で違うラバーが貼られていますが、後ろの方が耐久性が高いラバーのようです。

また、前作(左)と比べてだいぶ変わったのはわかりやすいですが、中足部の幅が広がったのがよくわかるアングルではないでしょうか。
ズームストラクチャー26 走行感

これまでのストラクチャーシリーズは、接地感は硬めで安定感があるタイプでした。
前作では柔らかめになりましたが、それでも内側の土踏まずあたりは突き上げ感があり、足が内側に倒れこまないようなオーバープロネーション対策が施されていました。
かつてのモデルであったような硬さは全くなくなり、走行感は柔らかくなったぶん、「MIDFOOT SUPPORT SYSTEM」によりオーバープロネーションを防止しているものと思われます。
こうした変更は、アシックスでは先にゲルカヤノ30の4Dガイダンスシステムで2年前から取り入れられており、ナイキでも同じ流れに乗った感じです。
なお、もともとスピードを出すタイプのシューズではないため、前足部のズームエアがなくなったのは気にならず、また重量が増したことも同様に気になりません。
また、散々柔らかくなったと伝えているものの、同レベルのカテゴリーかつ同価格のペガサス41やボメロ18に比べると柔らかさや快適さでは劣るため、あえてストラクチャー26を選ぶ理由としては「オーバープロネーション防止」という点くらいかと思います。
ズームストラクチャー26 レビュー まとめ

まずは基本スペックのまとめです。
・重さ:26.5cm 291g
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・ミッドソール:リアクトX
・ズームエア:なし
その他の特徴や個人的感想です。
・柔らかく安定感があり、反発性はほとんど感じない
・オーバープロネーションの方におすすめ
・同カテゴリーかつ同価格のペガサス41やボメロ18と比べて特徴が薄く地味
なお、前作エアズームストラクチャー25については「ナイキ エアズームストラクチャー25 徹底レビュー!」の記事を、その他のナイキのランニングシューズのシリーズについては「ナイキ ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ」の記事を参照してください。
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