2019年6月1日に発売されたナイキ エアズームペガサス36は、その名の通りペガサスシリーズの36代目のモデルであり、1983年の初代モデル以降続く、ナイキのズームランニングシリーズの中でも最も長い歴史のあるモデルです。
前作の35は私がジョグ用として最も好きなモデルとして愛用していますが、36も購入したのでその違いを中心にレポートしたいと思います。
ズームペガサス36 重さ
まず、重さは26.5cmで252gと、前作よりだいぶ軽くなりました。
こちらは前作のペガサス35です。
ズームペガサス36 アッパー
左がズームペガサス35、右がズームペガサス36です。
アッパーはどちらもエンジニアードメッシュです。
より軽量で通気性がよくなっているように思います。
ズームペガサス36 ミッドソール
ミッドソールはクシュロンSTで変更ありません。
クシュロンSTの特徴はとにかく柔らかいことです。
また、ズームエアはフルレングスで入っているため、クシュロンSTの柔らかさとズームエアの反発性を持っているシューズです。
ズームペガサス36 アウトソール
左がズームペガサス35、右がズームペガサス36ですが、全く変更ありません。
同じくジョグ用によく使われたり初心者向けと言われるズームストラクチャーやズームボメロもそうですが、前後でなく内外でグリッドが分かれています。
真ん中の切れ込みはガイドラインで、外側から着いて内側で踏み込むようガイドさせているようです。
ズームペガサス36 シュータン・サイズ感
アッパーとともに大きく変更となったのはシュータンです。
厚みのある、ごく一般的なシュータンだった前作から、ズームペガサス36ではペラペラなシュータンに変わりました。
また、かかとも尖るような形になり、全体的にスリムなフォルムとなりました。
これらの変更はズームボメロ13→14でも全く一緒で、ペラペラのシュータンとかかとの尖りはナイキのスタンダードになってきました。
外観がスリムになったズームペガサス36ですが、サイズ感的にはペガサス35と変わりなさそうです。
ペガサス以外のナイキのシューズも全て26.5cmを私は履いていますが、ペガサス36も同じサイズ感です。
ズームペガサス36 使用レビュー
ズームペガサス36の特徴を一言で言うと柔らかさです。
着地時の柔らかさももちろんですが、シューズに足を入れた時に足を包み込んでくれるような柔らかさを感じさせるシューズです。
履き心地が非常にいいので普段履きにもおすすめです。
着地の衝撃を和らげてくれるクッション性はクシュロンSTによるもので、STはSOFTの略です。
クシュロンには軽さを重視したクシュロンLT(LIGHTの略)もあり、こちらはレーシングシューズによく使われていますが、クシュロンSTを単独で使っているのはズームペガサス36くらいです。
つまり、ズームペガサス36の柔らかさは、他にはない唯一のものと言えます。
また、ただ柔らかいだけでなく、フルレングスに入っているズームエアのおかげで重量を感じさせない反発性もあります。
上級者がスピード練習に使うにはやや反発性が足りませんが、30km走などのロング走に使用するには充分です。
初心者であれば練習からレースまで使えるシューズとも言えます。
私のメインの用途はジョグと普段履きですが、履き心地の良さもあって一番のお気に入りシューズです。
まとめ
まずは基本スペックのまとめです。
重さ:26.5cm 252g
アッパー:エンジニアードメッシュ
ミッドソール:クシュロンST
ズームエア:フルレングス
その他の特徴や個人的感想です。
・足を包み込んでくれるような柔らかさがある
・クッションも柔らかいが、フルレングスズームエアの反発もある
・ジョグだけでなくロング走にも向いている
その他のナイキのランニングシューズのシリーズについては「ナイキ ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ」の記事を参照してください。