エアズームアルファフライネクスト%2プロトタイプは、2022年6月22日より販売される、エアズームアルファフライネクスト%2に先駆けて発売されたモデルです。
プロトタイプは、通常のアルファフライ2とはカラーが異なるだけで機能性は同じと思われます。
そのため、以下「プロトタイプ」は省略し、アルファフライネクスト%2(またはアルファフライ2)と表記して主に前作と比較しながら説明いたします。
アルファフライ ネクスト%2 重さ
26.5cmで226gです。
こちらは前作の初代アルファフライです。
同じサイズで約20gも重くなりました。
アルファフライ ネクスト%2 アッパー
アッパーは前作と同じくアトムニットです。
アトムニットは伸縮性がない硬めのニットです。
デザインは少々変わり、アルファフライネクスト%2(左)の方が補強が強くなったように思います。
アルファフライ ネクスト%2 ミッドソール
ミッドソールの素材はズームX、カーボンプレートを挟んで前足部にエアポッドがついている基本設計は前作と同じです。
しかし、前足部は薄くなり、オフセット(前足部と後足部の高さの差)は4mmから8mmに変更されました。
8mmのオフセットはわりと一般的なシューズのレベルです。
ドロップ差(オフセット)があった方が、自然と体重移動できるライド感が強くなるため、エリートランナーだけでなく多くの人に使いやすくなります。
また、最も大きな違いはエアポッドの下にズームXが入っている点です。
前作はエアポッドの下はラバーでしたが、アルファフライ2ではエアポッドとラバーの間にズームXが挟まれたことにより、着地時の音がソフトになりました。
アルファフライ ネクスト%2 アウトソール
前足部だけ独立したような基本的な設計は前作と同じです。
ラバー部分が前作(右)より硬くなりました。
耐久性はアルファフライ2(左)の方が高そうです。
アルファフライ ネクスト%2 かかと周り
かかと周りも前作とかなり変わりました。
内側のクッションの形も異なります。
かかとのクッションは横に広がり、後ろにせりだすようになりました。
また、プロトタイプだけだとは思いますが、「18240-14」という数字が刻まれてます。
アルファフライ ネクスト%2 使用レビュー
結論から言うと、かなり使えないシューズとなってしまいました。
まずはエアポッドのある前足部で着地した時の反発感ですが、前作より圧倒的に落ちました。
前足部自体が薄くなったこともありますが、エアポッドの下に入ったズームXが余計で、地面から直接来る反発感が薄くなった感じがします。
着地音は確かにソフトになりましたが、それは反発感が削がれたことも証明のようにも思います。
次に中足部あたりで着地した場合です。
前作より前足部と後足部のドロップ差が大きくなったため、スムーズに前に体重移動しやすくはなりました。
最後に後足部で着地した場合です。
こちらは前作より圧倒的に安定感が増しました。
前作では後足部で着地すると横ブレする感じがありましたが、今作は幅が広がったため安定感があります。
さらにドロップ差がついたことによりスムーズに体重移動させやすくもなりました。
以上のことをまとめると、デメリットは改善されたものの最大のメリットである圧倒的な反発感がなくなってしまったのです。
フルマラソンを走る上では前足部で走り続けるのは難しいため、前作より走りやすくなったかもしれません。
しかし、安定感が欲しかったのでれば、ヴェイパーフライの方が35gほども軽量なためおすすめです。
まとめ
まずは基本スペックのまとめです。
重さ:26.5cm 226g
アッパー:アトムニット
ミッドソール:ズームX+カーボンファイバープレート
ズームエア:前足部(エアズームポッド)
その他の特徴や個人的感想です。
・反発性は前作より落ち、重くなったこともありスピードが出せない
・中足部や後足部で着地した際の安定性は前作より圧倒的に高くなった
・前作になかったライド感はある
アルファフライの最大の特徴と長所であった反発感が薄れ、必要のなかった安定感とライド感が補われた感じで残念です。
その他のナイキのランニングシューズのシリーズについては「ナイキ ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ」の記事を参照してください。
レビューお疲れ様です。
私も運良く購入できました。
履いた感想ですが、前作よりアッパーがタイトになったかな?と感じました。
思うのは型がウィメンズのものに統一されたのでは?と感じました。
前作で26.5cmを購入したら余裕があったので、次に26cmを購入しました。それでもアッパーの横幅はゆとりがあり、次はウィメンズの26.5cm を購入したらぴったりでした。
今回の新作は26cmを購入しましたが、横幅はタイトで縦も少しだけきつく感じました。
あと反発は確かに弱く感じました。全体的にマイルドになり、アッパーを含め女性を中心に多くのランナーに合うように設計されたように感じました。前作がフォアフットで最後まで走ることを要求してきたのに対し、新作はフォアもミッドも使え、ペースコントロールしやすいシューズにかりましたね。メーカーも前作よりもたくさんの人に売りたいという思いがあるのかも知れないですね。
個人的に新作は走っていて楽しくないし、レースでは前作を選ぶかな。他のメーカーも頑張って欲しいですね。
ではまた新しいシューズが出たら、レビューよろしくお願いします。