ウエーブライダーはミズノのランニングシューズで最も歴史のあるフラッグシップモデルです。
シリーズ26作目となるウエーブライダー26は、2022年10月1日に発売されましたが、前作と比べてどうアップデートしたのかを中心に説明いたします。
ウエーブライダー26 重さ
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
27cmで285gです。
前作より約10g重くなりました。
ウエーブライダー26 アッパー
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アッパーはエアメッシュです。
最近使われることが多くなってきたエアメッシュですが、柔らかいながらもパリッとした張り感があり、前作のエンジニアードメッシュより、しっかりホールドしてくれる感じがします。
ウエーブライダー26 ミッドソール
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ミッドソールは前作と同じく全面的にミズノエナジーですが、厚さが2mm増しました。
ミズノエナジー自体の使用量も前作より17%増です。
前作に比べて重量が増したのは、ミッドソールの厚さの変更の影響が大きいです。
また、ミッドソールの間には中足部から後足部にかけてウエーブプレートと呼ばれるプレートが入っています。
これにより安定性と反発性が向上しています。
ウエーブライダー26 アウトソール
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アウトソールはX10(エックステン)という、耐久性に優れたソールです。
ミズノではG3ソールというソールが最もグリップ性の高いソールですが、X10にはそこまでのグリップ性はありません。
前作も同じくX10のソールでしたが、大きく変わったのは屈曲溝です。
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こちらは前作のアウトソールですが、3本の屈曲溝(前足部から中足部の横のライン)がありました。
これがなくなり、屈曲はさせづらくなりました。
この変更による走行感の違いは後述いたします。
また、この角度で見るとわかりやすいですが、軽量化のためかアウトソールにはこのような深い溝があります。
ウエーブライダー26 シュータン
シュータンは前作と同じくガセットタングが採用されています。
シューズ内部でタンが中足部の足元まで伸びてくっついています。
ガセットタングも最近のミズノのシューズは標準となっているため特筆すべき点ではありませんが、ベロの履き口裏と一体化させることで、足との一体感を高めるとともに、ベロずれを軽減する効果があります。
長時間履いていても足の甲が痛くならないフィット感だったり、ズレたりしないようなホールド感を与えてくれます。
ウエーブライダー26 かかと周り
かかと周りはしっかりヒールカウンターが入っていて、さすがの安定感です。
ウエーブライダー26 走行感
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目立った機能はないシューズですが、フィット感・ホールド感・安定感など地味な部分がかなり良いのがウエーブライダーです。
クセがなく、万人におすすめしやすいシューズなのは間違いありません。
そういった点では前作同様ですが、走行感は少し異なります。
まず、ミッドソールが厚くなった点です。
2mm厚くなったぶん、クッション性が高くなりました。
もともとヒール接地が向いているシューズだと思っていますが、かかとから着いた時の前への推進力は増したように思います。
そして最も違うのは前足部から中足部にかけての感覚です。
屈曲溝が多く、しっかりシューズを屈曲させて走ることが有効だった前作に比べて屈曲させづらくなりました。
これにより、前作は自分の足で蹴って走るような走りに向いていますが、今作は屈曲しないぶん反発を使って走るような感覚があります。
とはいえカーボンプレートのような硬いプレートが入っているわけではないため、ある程度は屈曲しますし、カーボンほどの大きな反発性を感じられるわけではありません。
前作と比べると、力を使わなくてもスピードを出しやすくなった反面、シューズの力ではなく自分の足で蹴って走る感覚が好きな方には悪い変更となってしまったかもしれません。
ナイキではこれと全く反対の変更がペガサス38→39でありました。
どちらがいいかというのは好みの問題ではありますが、個人的にはナイキのペガサスなら前作の38、ミズノのウエーブライダーなら今作の26の方が好みです。
なお、もともとウエーブライダーは初心者向けのオールラウンドシューズであり、中上級者のデイリートレーナーでもありますが、より初心者向けになったかなと思います。
まとめ
RUN FOR FUN!ミズノランニングシューズ
ウエーブライダー26のスペックと特徴をまとめると以下のような感じです。
・重さ:27cm285g
・ミッドソール:ミズノエナジー
・アウトソール:X10ソール
・柔らかいが柔らか過ぎないクッション性
・高いホールド性とフィット感
・万人向けシューズ(初心者はオールラウンド、中上級者はジョグ用に)
なお、その他のミズノのランニングシューズについては「ミズノ ランニングシューズ徹底レビュー! スペック・特徴まとめ」の記事でまとめてますので、よろしければ参照してください。