ホカオネオネのボンダイXは、マキシマムクッション系のボンダイシリーズにカーボンプレートを搭載した数量限定モデルです。
他メーカーも含め、カーボンプレート入りのランニングシューズは軽量なレーシングモデルや反発系スピードトレーニングモデルなど、スピードを出すことに重きをおいたシューズがほとんどです。
これほどのクッション系モデルに搭載されたのは初めてだと思いますが、そのスペックや特徴、実際の走行感などについてボンダイ7などと比べながらレビューいたします。
なお、ロケットXやカーボンXのように、「X」のつくホカオネオネのシューズにはカーボンプレートが入っています。
ボンダイX 重さ
HOKA ONE ONE公式サイト
27cmで300gです。
303gのボンダイ7とほぼ同じ重さです。
カーボンプレート入りランニングシューズとしては、他メーカーも含め最重量シューズです。
ボンダイX アッパー
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3Dホットメルト糸 メッシュアッパーです。
ホカオネオネはしっかりしたアッパー素材が多いですが、ホカにしては薄くて通気性の良いアッパーです。
ボンダイX ミッドソール
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フルコンプレッションのEVAミッドソールです。
極厚で柔らかいボンダイのクッションに、カーボンプレートを入れることで安定感をもたせています。
ボンダイX アウトソール
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アウトソールの耐久性のなさをしばしば指摘されるホカオネオネですが、ボンダイXはラバーが比較的多く耐久性はわりと高そうです。
ボンダイX 走行感
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ボンダイ7のマキシマムクッションはそのままに、カーボンプレートで反発性と安定性を高めた感じです。
ただし、反発性という点に関してはその重量もあってそれほど感じられません。
ボンダイ7は柔らかく高いクッション性が特徴ですが、その柔らかさ故に不安定さが若干あります。
その不安定さをカーボンプレートでなくしたのがボンダイXです。
ボンダイXは反発性により速く走れるわけでなく、ボンダイ7より安定性を高めることで前への推進力が上げたようなシューズです。
確かにボンダイ7よりスピードは出しやすいです。
そのため、サブ3.5くらいまでの人ならフルマラソン用に、もしくはそれ以上の距離のウルトラマラソンにおすすめと言われてもいます。
しかし、実際のところ、重さもあるのでフル〜ウルトラマラソンでサブ3.5くらいのレベルの人ならカーボンX2の方がおすすめです。
カーボンX2もボンダイXと同様にカーボンプレート入りの厚底ですが、ボンダイXよりかなり軽量です。
クッション性はボンダイXほどはありませんが、レース用としては充分です。
カーボンX2のクッションでは足りないという人にはボンダイXがおすすめですが、レベル的には完走目的くらいのランナー向けではないかと思います。
中上級者なら、速めのジョグなどにはおすすめできますが、さすがに3万円を超える金額のシューズをジョグ用としてはコスパが悪すぎです。
まとめ
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ボンダイXのスペックや特徴をまとめると以下の通りです。
・27cm:300g
・3Dホットメルト糸 メッシュアッパー
・フルコンプレッションのEVAミッドソール
・カーボンプレート入り
・ボンダイ7に安定感と推進力を加えた感じ
・フル〜ウルトラマラソン用だが、同じ用途ならカーボンX2の方がおすすめ
その他のホカのシューズについては「ホカ ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ」の記事を参照してください。