ホカのCIELO RDは、2023年7月15日に発売されたロード用のレーシングモデルです。
定価は税込で26,400円、CIELO RDは「シエロ アールディー」とも「シエロ ロード」とも呼ばれるようにRDはロードの略称です。
ロード向けのレーシングシューズという位置付けは、トラックの公認レースでは使えないソールの厚さ(25mm以内の規定外)ながら、フルマラソン向けの厚底より薄い、中厚底であるためです。
同じ位置付けはナイキのストリークフライ、アディダスのタクミセン9、ニューバランスのフューエルセル スーパーコンプペーサーがありますが、それらとの違いなども解説いたします。
シエロ ロード(CIELO RD) 重さ
HOKA ONE ONE公式サイト
公式サイトによると28cmで213gです。
26cmであれば200gを切る(約195g)軽量モデルです。
シエロ ロード(CIELO RD)アッパー
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アッパーはライトウェイトエアメッシュです。
しっかりしたアッパーの多い印象のあるホカのシューズの中では、珍しく編み目が大きく薄いアッパーです。
シエロ ロード(CIELO RD)ミッドソール
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ミッドソールはPEBAフォームです。
PEBAフォームはホカ最上級モデルであるロケットX2にも搭載されているミッドソール素材で、従来のEVAフォームと比べてもかなり柔らかく反発性に富んでいます。
ソールの厚さは前足部30mm、かかと部33mmと厚底とも薄底とも言い難い中底レベルです。
また、ドロップ差(前足部とかかと部の高さの差)がわずか3mmしかないというも大きな特徴です。
カーボンプレートは入ってません。
シエロ ロード(CIELO RD)アウトソール
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前足部とかかとにラバーが貼られています。
ホカのアウトソールは耐久性の低さを指摘されるラバライズドEVAであることが多いですが、ロケットX2以降は耐久性のあるラバーが貼られるようになりました。
シエロ ロード(CIELO RD)走行感
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ホカのシューズの中ではリンコン3も同じように軽量かつノンプレートでスピードを出しやすいタイプですが、ミッドソールの柔らかさが全く異なります。
ホカのソールは硬い印象がありますが、シエロRDはかなり柔らかく、ロケットX2と同じです。
しかし、カーボンも入っているロケットX2ほどの反発性はなく、またドロップも低いため転がるようなライド感は感じられません。
同タイプのナイキ ストリークフライと比べるとシエロRDの方が硬めですが、安定感はシエロRDの方が圧倒的に高いです。
これはシエロRDの方がソールの幅が広いことにも起因していると思われます。
また、アディダスのタクミセン9と比べるとシエロRDの方が柔らかく、タクミセン9ほどの反発性はありません。
フューエルセルのスーパーコンプペーサーと比べると、シエロRDの方が圧倒的に柔らかく、クッション性があり反発性は低めです。
これらの同タイプの他ブランドのシューズと軽量性・クッション性・反発性で順位をつけると以下のとおりです。
1.ストリークフライ
2.タクミセン9
3.スーパーコンプペーサー
4.シエロRD
1.シエロRD
2.ストリークフライ
3.タクミセン9
4.スーパーコンプペーサー
1.タクミセン9
2.ストリークフライ
3.スーパーコンプペーサー
4.シエロRD
以上の特徴から考えると、シエロRDはフルより短い距離のロードレース向けではあるものの、他ブランドの同タイプのシューズに比べると、機能性は反発性よりクッション性が高いという印象です。
そのため、記録を強く求めるシリアスランナーより、クッション性も求める準シリアスランナーの方が向いています。
シリアスランナーであればスピード練習に使うのが向いていますが、練習用として使用するには価格が高めでコスパはよくありません。
シエロ ロード(CIELO RD)まとめ
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シエロ ロード(CIELO RD)のスペックや特徴をまとめると以下の通りです。
・28cm:213g
・アッパー:ライトウェイトエアメッシュ
・ミッドソール:PEBAフォーム
・フルより短い距離のレース向け
・他ブランドの中厚底シューズと比較すると、反発性弱くクッション性強い
・準シリアスランナーのレース向け
その他のホカのシューズについては「ホカ ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ」の記事を参照してください。