ナイキ エアズームマックスフライ2 徹底レビュー!
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ナイキの短距離用スパイクであるマックスフライ2は、2024年5月5日に中距離用のヴィクトリー2・長距離用のドラゴンフライ2とともに発売されました。

価格は税込で27,060円です。

前作の初代マックスフライと比べてどう変わったかを中心に説明いたします。

エアズームマックスフライ2 重さ

26.5cmピンなしの状態で167gです。

付属のニードルピン付きで175gです。

こちらは前作のマックスフライで、ニードルピン付きで163gだったため、26.5cmで12gほど重くなりました。

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エアズームマックスフライ2 アッパー

アッパーは前作と同じくフライウィーヴと呼ばれるウーヴン素材と合成素材を合わせた素材です。

内側は柔らかいですが、外側はパリッとした感じで、横には少し伸縮しますが縦には全く伸縮しません。

前作よりもフィット感が良くなったように感じます。

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エアズームマックスフライ2 ミッドソール

後足部から中足部にかけての白い部分がミッドソールで、オレンジの部分はズームエアです。

ズームエアの上に見える黒いラインはカーボンプレートです。

カーボンプレートは前作と同じくフルレングスで後足部まで入っています。

ズームエアの下のアウトソールのプレート(半透明の部分)が前作より明らかに厚くなっています。

外側は変わらなそうですが、内側だけ厚くなりました。

また、この幅も前作より若干広くなり、安定感が高くなったと言われています。

エアズームマックスフライ2 アウトソール

アウトソールのプレートには、より軽く弾力性と反発性、耐久性にも優れた、Pebaxをブレンドした新しい素材が使われています。

前作はショックウェーブパターンという波状の凹凸があったのに対し、今作では突起が目立つ形状になっており、力の流れよりグリップ力を重視した作りになっています。

また、なにより大きな変更点はピンの本数で、7本から6本に変更されています。

本数が減ったためにグリップ力重視のプレートにしたとも言えそうです。

エアズームマックスフライ2 履き心地

中足部がやや広くなったと言われていますが、そうは感じませんでした。

前作(右)はひもをキツめに締めるとシュータンが当たって痛く感じましたが、今作ではシュータンにクッションがついているため、キツく締めても気になりません。

エアズームマックスフライ2 走行感

従来のスパイクはプレートがしなって戻ることにより推進力が得られますが、このスパイクはそれだけではありません。

空気が圧縮され、それを押し返す力が加わるため、圧倒的に反発性が高いスパイクです。

普段は薄底やスパイクを履いている方には違和感があるかもしれませんが、厚底シューズに慣れた人ならむしろ違和感なく履けるスパイクです。

短距離を速く走るには地面を蹴ったり掻いたりする動きが必要なのがこれまでの常識でしたが、このスパイクで速く走るためには、厚底シューズ「アルファフライ」と同様に、乗り込むような感覚が良いと思います。

自然と跳ねてくれるため、力をセーブしながら走ることができます。

しかし、これまで薄底に慣れた人にしてみると、厚さと重さがあるため、ピッチが回しにくかったり地面感覚が異なるといった微妙な感覚の違いが生じそうです。

このスパイクの適距離は100〜400mですが、力をセーブして走れることから200〜400mの方が向いていると思います。

また、走り方としては足を回すタイプより地面を押すタイプに、ピッチ型よりストライド型に向いています。

以上が前作でも同様に感じた点です。

前作との違いでやはり気になるのはピンが1本減った点ですが、個人的には圧倒的にマックスフライ2の方が良く感じました。

コーナーを走る際の安定感を増すことを考えて作られたようですが、履き比べてみるとよくわかります。

前作では角度によってしっかりピンが刺さらなかった時に左右にブレる感覚がありましたが、今作ではそれが一切ありません。

コーナーだけでなく直線でもそれは感じられ、安定感は確実に上です。

また、それだけでなく、中足部からの反発感も増したように感じます。

逆にそのぶん中足部のグリップ性は落ちているので、スタート時のグリップ性をより求めるのであれば前作の方が良いと思います。

100mの計測タイムも個人的には今作の方が速く、400mに至っては圧倒的に今作の方が良かったため、大幅なアップデートと感じています。

エアズームマックスフライ2 まとめ

マックスフライ2のスペックのまとめです。

マックスフライ2 スペック

・26.5cm175g(ピン付)
・フライウィーヴアッパー
・ダブルズームエア
・カーボンプレート
・pebax混合アウトソールプレート

マックスフライ2の特徴のまとめです。

マックスフライ2 特徴

・ズームエアとカーボンプレートによる反発性が非常に高い
・硬いプレートにより屈曲性はないが、履き心地はむしろ柔らかい
・地面を引っ掻いたり蹴ったりするより、押す走りが効果的
・ピッチよりストライド向き
・力をセーブしながら走れるのでロングスプリント(200〜400m)向き
・前作より安定性が向上
・前作よりグリップ性と軽量性は減

前作やランニングシューズのレビューについては以下の記事を参考にしてください。

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