![ナイキ エアズームアルファフライネクスト%徹底レビュー!](https://sub-3-running.com/wp-content/uploads/2020/06/0FBF60DA-6FB6-4B78-BE7C-D776CD6046BF.jpeg)
6月2日に一般販売となったアルファフライネクスト%を購入しました。
前作のヴェイパーフライネクスト%やヴェイパーフライ4%フライニットなどと比較しながらレビューをいたします。
前作のヴェイパーフライネクスト%は「ネクスト」と略すのが一般的でしたが、アルファフライにもネクスト%がつけられてしまったため、ここでは基本的に「ヴェイパーネクスト」と略して説明します。
アルファフライ 重さ
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26.5cmで207gです。
見た目と違ってすごい軽さです。
数字以上に軽く思えます。
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ヴェイパーネクストより20gほど重くなりました。
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4%フライニットはさらに軽かったので、機能を搭載しながらだんだんと重くなりました。
アルファフライ アッパー
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フライニットの一種「アトムニット」が使われました。
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タグには「フライニット」と書かれています。
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拡大して見るとこんな感じで、中に入れた指が完全に透けて見えます。
編み目はフライニットより大きく、吸水性は低そうですが、雨は中に入ってきそうです。
撥水性という点では、ヴェイパーネクストのヴェイパーヴィーヴの方が上です。
また、フライニットほどの伸縮性はありません。
アルファフライ ミッドソール
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上がヴェイパーフライネクスト%、下がアルファフライネクスト%です。
こうして見るとわかりにくいですが、ヴェイパーネクストより厚みを増しています。
ヴェイパーネクストは前25mm・かかと32mm、アルファフライは前31.5mm・かかと39.5mmの厚さですが、かかと部分は新規制の40.0mmギリギリの厚さです。
アルファフライ アウトソール
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エアズームポッドのついた前足部が分離したような形状になっています。
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後足部のこの部分はズームXで非常に柔らかいです。
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エアズームポッドの向こうにはカーボンファイバープレートが剥き出しになっています。
FLYPLATEという文字が確認できます。
アルファフライ シューレース・シュータン
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ヴェイパーネクストと比較するとわかりやすいですが、シューレース(靴紐)がギザギザしたタイプになりました。
ヴェイパーフライは4%もネクスト%もシューレースがほどけやすいという意見が多かったため、アルファフライではほどけづらいシューレースが採用されたものと思われます。
足の甲に負担をかけないよう、ななめに配置されたデザインには変わりなさそうです。
また、シュータンは4%フライニットと同じくシューズと一体型になりました。
アルファフライ サイズ感
ナイキのシューズは全て26.5cmを履いていますが、これほど狭い履き口は他にありません。
アトムニットも伸縮性がないので、すっと足を入れられた4%フライニットとは大きく違います。
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新しくシュータンについた輪っかとかかと部分についた輪っかを持って前後に広げながら足を入れるとうまく入ります。
また、いったん足を入れてしまえばサイズ感としては他のシューズと一緒です。
履くのが難しい分、ホールド感はかなり高いので、サイズは上げない方が良さそうです。
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なお、かかと部には内側に滑り止めのクッションがついています。
これは4%フライニットのホールド感の悪さを補うため、ヴェイパーネクストからつけられましたが、ホールド感アップに一役買っています。
アルファフライ 使用レビュー
後足部は柔らかくて気持ちがいいですが、ぐにゃぐにゃして不安定です。
歩く分にはクッションが気持ちいいですが、走る時には着地部分によって感触がかなり異なります。
前足部についているエアズームポッド部分で着地すると安定感があり、ものすごい反発力を得られます。
しかし、かかとから着地してしまうとクッションがありすぎるため、エネルギーは前より横や上にブレてしまう感じがあります。
加えてその不安定感から足首にかかる負担は大きくなります。
履き心地はヴェイパーネクストよりヴェイパーフライ4%に近いです。
ヴェイパーネクストはズームXの密度が高いのか4%より全体的に硬く感じましたが、アルファフライは4%の感触に戻った感じです。
ヴェイパーネクストは「ペコンペコン」という音を鳴らしながらかかと着地で走るランナーも結果を出していました。
いわば万人受けするシューズでしたが、アルファフライは前足部・中足部で着地しないと絶対にうまく走れない玄人向けシューズです。
まとめ
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中:ズームXヴェイパーフライネクスト%
右:エアズームアルファフライネクスト%
ヴェイパーフライ4%は、ヴェイパーフライネクスト%より合わない人が多かったように思います。
しかし、アルファフライはさらに履き手を選ぶシューズと言えそうです。
エアズームポッドはすごい反発力を生みますが、そこで着地できないのであればただの重りです。
重さ:26.5cm 207g
アッパー:アトムニット
ミッドソール:ズームX+カーボンファイバープレート
ズームエア:前足部(エアズームポッド)
・前足部で着地した際の反発力が凄い
・後足部で着地するとクッションが勝ってしまう
・ヴェイパーフライネクスト%とは違い、履く人を選ぶ玄人向け
なお、アルファフライとヴェイパーフライの能力差をランニングダイナミクスポッドを使って検証する実験を行っております。
興味のある方は「ナイキ厚底対決!アルファフライVSヴェイパーフライ徹底比較」の記事をお読みください。
その他のナイキのランニングシューズのシリーズについては「ナイキ ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ」の記事を参照してください。