
アディゼロボストン13は、2025年6月4日に一般発売された厚底トレーニングモデルです。
ボストンは2年ぶりのアップデートとなりましたが、価格は前作と同じく税込18,700円(本体価格17,000円)です。
しかし、スペックは大きくアップデートされたので、変更された点を中心に説明いたします。
アディゼロ ボストン13 重さ
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27cmで255gです。
前作のボストン12はカタログスペックで270gだったため、15gほど軽くなったことになります。
しかし、前作も実測では250g程度の重さであったため、実際にはそこまで重さは変わっていません。
アディゼロ ボストン13 アッパー
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アッパーは前作と変わらずライトウェイトメッシュです。
シュータンはペラペラだった前作と違って厚めになりました。
アディゼロ ボストン13 ミッドソール
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ミッドソールは前作ボストン12のかかと39.5mm、前足部31.0mmの8.5mmドロップから、かかと36.0mm、前足部30.0mmの6mmドロップに変更になりました。
また、ミッドソール素材は上部がライトストライクプロ、下部がライトストライク2.0の2層という点に変更はありませんが、ライトストライクプロを13.8%増量しています。
ソールは薄くなりながらのライトストライクプロ増量なので、ライトストライクプロの占める比率はかなり大きく、特に前足部はほぼライトストライクプロと言ってもよいくらいです。
なお、ミッドソールの間に入っているグラスファイバー製の5本の骨状バー「エナジーロッド2.0」がフルレングスで入っている点は変更ありません。
アディゼロ ボストン13 アウトソール
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アウトソールはつま先にアディダスで最もグリップ性の高いコンチネンタルラバー、他の部分にはバランスの良いライトトラクションが搭載されました。
つま先の蹴りだしの部分にのみコンチネンタルラバーを配置するスタイルは、アディオスプロ4でも同じです。
アディゼロ ボストン13 走行感
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まず、足入れして最も違いを感じる点はフィット感です。
前作はペラペラなシュータンとヒールにより、フィット感が決して良いシューズではありませんでしたが、しっかりフィットしてくれる印象です。
ライトストライクプロが増量されたぶん、柔らかくなったかと思いますが、アディオスプロ4のような圧倒的な柔らかさはなく、スペックから考えるとむしろ硬く感じるかもしれません。
前足部はよくしなることもあり、転がるようなライド感は前作より薄く、しならせたその反発を使って推進力を生み出すような走りが向いています。
言い換えると、前作は後足部から中足部で着地して転がすように走る方向けだったのに対し、今作では中足部から前足部で着地して反発を使う走りの方が向いています。
また、用途も似ているズームフライ6との比較では、ズームフライ6の方が沈み込みが強くて重量は軽く、対してボストン13の方が安定感は高く、一定のスピードでリズムを作るのに適しています。
前作ボストン12との比較では反発を使う走りに向いていると評しましたが、ズームフライ6の方がより反発を使いたい人向けです。
前作ボストン12は、アディオスプロ3の練習用といった位置づけを感じましたが、今作ボストン13ではアディオスプロ4とは違った進化をしており、この進化の延長線上にアディオスプロはなさそうです。
アディゼロ ボストン13 まとめ
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アディゼロ ボストン13のスペックのまとめです。
・重さ:27cm255g
・ソールの厚さ:36mm(ヒール36mm/前足部30mm)
・ミッドソール:Lightstrike PRO(ライトストライクプロ)+Lightstrike2.0(ライトストライク2.0)+EnergyRods 2.0(エナジーロッド2.0)
・前足部はよくしなり、エナジーロッドの硬さは感じない
・持続性のあるスピードを生み出しやすくペース走向け
・アディオスプロ4の練習用ではなく、独自路線
その他のアディゼロシリーズに関しては、「アディダス ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ」の記事でまとめてますのでよろしければ参照してください。