アディダスのアディスターCSは、クッション系ランニングシューズであるアディスターの2代目モデルです。
Cはcushion(クッション)のC、Sはsupport(サポート)のSです。
前作アディスターからの変更点と、そのスペックや特徴について説明いたします。
なお、価格はアディスターCSが税込19,800円、前作のアディスターが16,500円と3,300円高くなっています。
アディスターCS 重さ
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27cmで320gと前作と同じです。
アディスターCS アッパー
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アッパーはエンジニアードメッシュです。
前作とデザインや目の細かさは大きく変わりましたが、素材は同じです。
アディスターCS ミッドソール
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ミッドソールはヒール37mm、前足部31mmの6mmドロップです。
前作のアディスターがヒール37.5mm、前足部31.5mmの6mmドロップなので、ドロップ差は変わらないものの、厚さは0.5mm薄くなりました。
ミッドソール素材はREPETITOR(レペティター)とREPETITOR+(レペティタープラス)です。
レペティターは、クッション性は高く反発性は低めで軽量です。
しかし、クッション系素材としては硬めの素材で、ふかふかのクッションタイプではありません。
レペティタープラスはレペティターより硬めで、おそらく重量もレペティターよりあります。
このレペティターとレペティタープラスの配置がアディスターとアディスターCSで大きく異なっています。
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こちらは初代アディスターのかかと周りで、オレンジの部分が硬いレペティタープラスです。
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そしてこちらはアディスターCSで、グレーの部分がレペティタープラスです。
かかと部分のみ硬くしていた前作と違い、アディスターCSはかかと周り全体かつ上部分のみ硬くしています。
アディスターCS アウトソール
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アウトソールは前足部から後足部までラバーがしっかりあり、耐久性もグリップ性も安定性も抜群です。
また、真ん中には溝がありますが、前作のアディスターより切れ込みが深くなっています。
この角度の方がわかりやすいと思いますが、結構大きな切れ込みです。
そして、今回から「エナジードライブ」という樹脂プレートがミッドソールの間に差し込まれています。
アウトソール側から見える黄色いパーツです。
厚底カーボンシューズのカーボンプレートと役目は同じで、着地後の素早い足抜けをサポートしています。
アディスターCS 走行感
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厚みから想像されるようなふかふかなクッションではなく、クッションはありつつもしっかりした硬さがあるタイプです。
他メーカーのマックスクッションシューズである「ズームXインヴィンシブルラン」(ナイキ)「フレッシュフォームモア」(ニューバランス)「ボンダイ」(ホカ)「ウエーブスカイ」(ミズノ)などと比べて圧倒的に硬いタイプです。
そのぶん安定感もピカイチです。
そのため、柔らかい接地感が苦手な方や柔らかいクッションだと安定性に不安のある方におすすめです。
なお、前作と比較すると、0.5mm薄くなったためにクッション性が落ちたと思うかもしれませんが、むしろ上がったと感じられます。
その秘密はアウトソールの切れ込みの深さで、これは軽量化の意味もあるのでしょうが、真ん中が空いてアーチ状になることで、両脇から支えられるようなクッション感を感じやすくなるためだと思います。
アーチ状になることで不安定になると考える人もいるかもしれません。
しかし、アディスターCSは幅がかなり広く、かかと周りを1周ぐるっとレペティタープラスで固めていることもあり、不安定さは全くありません。
エナジードライブが入ったこともあってか足抜けが良くなり、前作よりスピードを出しやすくなり、感覚的には軽く感じられます。
まとめ
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アディスターCSのスペックや特徴をまとめると以下の通りです。
・重さ:27cm320g
・ソールの厚さ:37mm(ヒール37mm/前足部31mm)
・ミッドソール:REPETITOR(レペティター)・REPETITOR+(レペティタープラス)
・他メーカーと比べて柔らかくはないもののクッション性は高い
・サポート性は他メーカーと比べても最高レベル
・LSD向き
その他のアディダスのランニングシューズに関しては、「アディダス ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ」の記事を参照してください