オデッセイリアクト2フライニットは、前作のオデッセイリアクトからアッパーをフライニットにしたヴァージョンです。
ここでは前作およびエピックリアクトフライニット2と比較しながら、オデッセイリアクト2フライニットのシューズ特性を解説いたします。
オデッセイリアクト2フライニット 重さ
26.5cmで229gです。
こちらは初代のオデッセイリアクトです。
26.5cmで225gなので多少重くなっています。
そしてこちらはエピックリアクトフライニット2です。
サイズは同じ26.5cmで222gです。
オデッセイリアクト2フライニット アッパー
アッパーはもちろんフライニットです。
前作のオデッセイリアクト(右)は、ジャガードメッシュアッパーというアッパーを採用しており、アッパーがフライニットであるエピックリアクトと差別化されていました。
拡大して見るとこんな感じです。
このアッパーがオデッセイリアクトの特徴でもあると思ってましたが、2はフライニットとなったため、エピックリアクトとの違いが薄まりました。
左がオデッセイリアクト2フライニット、右がエピックリアクトフライニット2です。
アッパーはどちらもフライニットですが、シュータンまで一体型のフライニットであるエピックに対して、オデッセイはシュータンより前部分のみフライニットです。
真ん中〜後ろのアッパーはかなりしっかりした作りになっていて、ソールの柔らかさと相反する感触があります。
なお、オデッセイは2になってフライニット化したため、シューズ名が「2フライニット」ですが、エピックは初代からフライニットだったため、「フライニット2」という名称になっています。
オデッセイリアクト2フライニット ミッドソール
左が2、右が前作です。前作は履き込んでいるので汚れが目立ちますが、ミッドソールは変更がなさそうです。
素材はもちろんリアクトで、ズームエアやカーボンプレートは入っていません。
次にエピックリアクトとの比較です。
左がオデッセイリアクト2フライニット、右がエピックリアクトフライニット2です。
ミッドソールはデザインが違いますが、厚みは同じようです。
オデッセイリアクト2フライニット アウトソール
アウトソールも同様に変更はなさそうです。
前作は300kmも走っていないのですが、ラバー部分(黒いところ)が結構擦り減ってます。
逆にリアクトフォーム(白いところ)は汚れが目立つものの摩耗が少なく、クッション性もそれほど落ちていないように思います。
アウトソールはラバーの面積が異なります。
オデッセイリアクトの方がエピックリアクトより耐久性が高いと言われています。
しかし、初代オデッセイリアクトのラバーの摩耗ぶりを見ると、ラバー自体は摩耗が激しく、その分リアクトソールを守っているということかと思います。
オデッセイリアクト2フライニット 使用レビュー
このシューズのコンセプトは「ふわ・かる・びよーん」です。
しかし、私の感覚は「ふわ・ぐにゃ・びよん」です。
「ふわ」については大した意味はないですが、なんとなくわかります。
しかし、「かる」という点は全くわかりません。
リアクトはズームXに慣れてしまった自分としては、「かる」より「おもっ」です。
そしてリアクト独特の沈み込むクッショニングは「ぐにゃ」というのが一番しっくりきます。
また、「びよーん」はある程度のスピードを出さないとわからない上、スピードを出し過ぎるとクッションが勝ってしまう気がします。
そのため、「びよーん」とは伸びず、「びよん」という程度です。
「ふわ・かる・びよーん」という感覚は、リアクトよりもヴェイパーフライに使われるズームXの方が近いのではないかと思います。
また、真ん中から踵での着地にはクッショニングの高さが感じられますが、前足部分はさほど感じられないという印象です。
次にエピックリアクトとの比較です。
スタビリティー(安定性)のオデッセイ、クッションのエピックという評価がありますが、クッションに関してはどちらも同じように思えます。
初代オデッセイリアクトのクッションと比べても同様です。
異なるのはアッパーの感触と足首回りの感触です。
アッパーや足首回りがやや固く安定性のあるオデッセイと、柔らかみのあるエピックという評価です。
初代オデッセイリアクトと比べると、アッパーは柔らかく、足首回りは固いです。
オデッセイもエピックもスピードを出すことに向いているシューズではないため、用途はジョグ中心でしょう。
では、オデッセイとエピックのどちらが良いかという点ですが、耐久性があり、安価なオデッセイの方がおすすめです。
まとめ
まずは基本スペックのまとめです。
重さ:26.5cm 229g
アッパー:フライニット
ミッドソール:リアクト
ズームエア:なし
その他の特徴や個人的感想です。
・リアクト特有のぐにゃっとした柔らかいクッション
・反発性は低い
・前作やエピックリアクトフライニット2との違いが少ない
その他のナイキのランニングシューズのシリーズについては「ナイキ ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ」の記事を参照してください。