アシックス GT-2000 12 スペック・特徴レビュー!
スポンサーリンク

アシックスのGT-2000 12は、2023年9月28日からアシックスのオンラインストアで先行販売され、10月12日から一般発売となりました。

定価は税込15,400円で、前作GT-2000 11から1,100円値上がりしましたが、スペックは大きく上がりました。

シューズのタイプは、安定感のあるサポートを謳うプロテクションです。

同じプロテクションに属すゲルカヤノ30やGT-1000 11と比較しながら、そのスペックや特徴を解説いたします。

GT-2000 12 重さ

ASICS公式

27cmで270gと前作より5gほど軽くなりました。

スポンサーリンク

GT-2000 12 アッパー

ASICS公式

オーソドックスなエンジニアードメッシュです。

デザインは前作から変更がありますが、大きな変更というわけではありません。

スポンサーリンク

GT-2000 12 ミッドソール

ASICS公式

ミッドソールは大幅に変更されました。

前作はフライトフォームブラストとフライトフォームの2層でしたが、今作ではフライトフォームブラストプラスの1層になりました。

また、厚さも2mm増し、かかとのゲルもピュアゲルになったことでクッション性が向上しました。

前作は外から見えるゲルがかかとに搭載されていましたが、内蔵されるようになったピュアゲルは、従来のゲルより約65%柔らかく約10%軽量です。

さらに内側を硬くすることでオーバープロネーションを防止していたライトトラスは廃止され、内側はむしろ柔らかくなりました。

ライトトラスの廃止は、ゲルカヤノ29→ゲルカヤノ30で見られた変更と同じです。

柔らかくしただけでは内側に倒れ込んでしまうと思うかもしれませんが、下に広がりを持たせた立体形状にすることで倒れ込まないよう工夫されています。

GT-2000 12 アウトソール

ASICS公式

アウトソールは前足部の屈曲溝の多さ、ラバーの多さは前作同様ですが、中足部が広くなりました。

これもゲルカヤノ29→ゲルカヤノ30で見られた変更と同様です。

また、かかと部には耐摩耗性に優れるAHAR+(エーハープラス)が使われ、かかと接地を意識した耐久性を意識した作りになっています。

その他の部分は同じようにも見えますが、AHAR LO(エーハーロー)という柔らかく軽量なラバーを使っています。

GT-2000 12 3D GUIDANCE SYSTEM(3Dガイダンスシステム)

前作までにはなかった3D GUIDANCE SYSTEM(3Dガイダンスシステム)という新しいシステムが搭載されました。

この特徴は以下のとおりです。

3D GUIDANCE SYSTEM(3Dガイダンスシステム)

①かかと部外側に適切な傾斜をつけ、かかとからの接地をよりスムーズに
②ミッドソールを内側のかかと部から中部にかけて広がりをもたせた立体形状にすることで、走行時の過度な倒れ込みを抑制
③靴底の接地面積を広げることで、安定した足運びをサポート

ASICS公式

①のかかと部外側の傾斜はわかりにくいかもしれませんが、適切な傾斜を持たせることで疲労時にもスムーズなかかと接地を促す機能です。

②・③については前述した通りですが、ゲルカヤノ30にはGT-2000 12の「3Dガイダンスシステム」から1D足した「4Dガイダンスシステム」という機能があります。

ゲルカヤノ30にあってGT-2000 12にないのは、「アーチ部に配置されたフォームパーツが疲労時に必要となる中足部の安定性を発揮する」という機能で、これが3Dガイダンスシステムと4Dガイダンスシステムの違いです。

文字面だけではわかりにくいですが、具体的には中足部の突き上げ感のようなものがゲルカヤノ30の方が高いという印象です。

ゲルカヤノ30および4Dガイダンスシステムについて、詳しくは「アシックス ゲルカヤノ30 スペック・特徴レビュー!」の記事を参照してください。

GT-2000 12 走行感

ASICS公式

ミッドソールの変更からも想像できるとおり、接地感はだいぶ柔らかくなりました。

GT-2000シリーズはスタビリティーモデルなので、あまり柔らかいと安定性が心配ですが、沈みこむようなクッションではなく、安定感はむしろ高いです。

心配なオーバープロネーション対策は、中足部の内側に厚みを持たせ、アウトソールも広げているため倒れ込む心配もありません。

前作GT-2000 11は、GT-1000 12にクッション性を加えたタイプでしたが、「12」同士で比較すると全くタイプが異なるシューズです。

これまでのGT-2000シリーズの特徴はゲルカヤノとGT-1000の中間といった感じでしたが、GT-1000がまだアップデートされていないため(2023年10月時点)、それよりはゲルカヤノ30のクッション性を弱くし、サポート性を弱めた感じと言った表現がぴったりです。

それらとの比較でなく、このシューズ単体で考えると、フライトフォームブラストプラスになったとは言え反発性は低く、スピードを出すなら自分の力で蹴り出す必要のあるシューズと言えます。

GT-2000 12 まとめ

ASICS公式

GT-2000 12のスペックのまとめです。

GT-2000 12の基本スペック

・重さ:27cm270g
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・ミッドソール:フライトフォームブラストプラス+ピュアゲル
・3Dガイダンスシステム

GT-2000 12の特徴のまとめです。

GT-2000 12の特徴

・前作より接地感は柔らかいが、安定性は変わらず高い
・前作より反発性が上がったのは確かだが、スピードを出すためには自分の力で蹴り出す必要がある
・ゲルカヤノ30からサポート性を弱めたタイプ

その他のアシックスのランニングシューズについては「アシックス ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ」の記事を参照してください。

スポンサーリンク