アシックスのマジックスピード2は、2022年9月22日に発売されました。
前作のマジックスピードもなかなか評判は良かったモデルですが、今回は大幅にアップデートしてきました。
ここでは主に前作と比べてどう変わったかを中心に説明いたします。
マジックスピード2 重さ
ASICS公式
重さは27cmで240gです。
前作と比較すると16gほど重くなっていますが、数字よりだいぶ軽く感じます。
マジックスピード2 アッパー
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アッパーはエンジニアードメッシュです。
メタスピードプラスシリーズと同じく、エンジニアードメッシュにウーヴン素材を混ぜたモーションラップアッパーに見えますが、ウーヴンのような滑らかさはありません。
前作は、外側が「モノフィラメントエンジニアードメッシュ」、内側が「マルチフィラメントメッシュ」の2層でした。
マジックスピード2 ミッドソール
ASICS公式
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ミッドソールは下部がフライトフォーム、上部がフライトフォームブラストプラスで、カーボンプレートはフルレングスで搭載されました。
前作は全面フライトフォームブラストで、カーボンプレートは前足部のみだったため、大きな変更となりました。
さらにかかと部の厚みは2mm増し、31mmとなりました。
前足部は24mmで7mmドロップです。
つまり、前作はかかと部29mm、前足部24mmの5mmドロップです。(当初は28mm-23mmと公表されていましたが、現在は各1mm修正された模様です)
マジックスピード2 アウトソール
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アウトソールはアシックスグリップが採用されました。
前作はAHAR PLUS(エーハープラス)が使われていましたが、雨で滑るという意見があったためか、メタスピードプラスシリーズとそっくりのアウトソールに変更となりました。
マジックスピード2 かかと周り
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ノヴァブラストやゲルカヤノのような厚みはありませんが、しっかりホールドしてくれる安心感のあるヒールカウンターが入っています。
ナイキの場合は軽量化のためか、ヒールカウンターによるホールド感があまりないシューズが多いのと対照的な感じがします。
マジックスピード2 履き心地
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足当たりは柔らかいですが、接地感に柔らかさはそれほどなく、すぐに反発が返ってくる感じがします。
とはいえ接地感に硬さも感じず、優しいという表現がぴったりです。
シューズの重量は感じさせず、数字よりかなり軽く感じます。
前作は、フライトフォームブラストの柔らかさで一度沈んで反発する感じでしたが、今作は接地する部分が通常のフライトフォームであったり、フルレングスでプレートが入っているためか、どこで着地しても沈み込みはあまり感じません。
反発の返りが早いこともあり、着地はかかとよりフォアかミッドあたりがおすすめです。
転がるようなライド感はそれほど感じませんが、ぐんぐん進ませてくれる推進力を感じるシューズです。
反発力の強いシューズは、柔らかく沈み込みも強いという認識が強かったのですが、ここまで沈み込みが少ないのに反発性を感じさせてくれるシューズは今まで履いたことがありません。
スペックだけ見るとメタスピードプラスシリーズを本番で使用する人のスピード練習用として良さそうですし、実際にその一面はあります。
しかし、ここまでの機能があるとサブスリーレベルのランナーでもレースに使用できるシューズです。
もちろん反発性や軽量性はメタスピードスカイ+とメタスピードエッジ+には敵いませんが、ミッドソールの沈み込みが少ない分、靴に走らされる感覚が嫌いで自分の力で走りたいランナーには、レース用としてもメタスピードプラスシリーズより良いかもしれません。
なお、メタスピードスカイ+とメタスピードエッジ+で言うと、メタスピードエッジ+との親和性が強い感じで、前作がストライド走法向きだったのに対して今作はピッチ走法向きなイメージです。
まとめ
ASICS公式
マジックスピード2のスペックのまとめです。
・重さ:27cm 240g
・ミッドソール:フライトフォームブラストプラス+フライトフォーム+フルレングスカーボンプレート
・アウトソール:アシックスグリップ
マジックスピード2の特徴のまとめです。
・沈み込みの少ない素早い反発性
・足あたりは柔らかく接地感は優しい
・ストライドよりピッチ向き
これだけのアップデートがされながら、本体価格は前作よりも1,000円、メタスピードプラスシリーズより10,000円安い15,000円(税込16,500円)です。
耐久性も良さそうなので、かなりコスパの高いシューズではないでしょうか?
タイプは異なりますが、同日発売のノヴァブラスト3もかなりおすすめです。
その他のアシックスのランニングシューズについては「アシックス ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ」の記事を参照してください。