Shokz(旧Aftershokz)は骨伝導技術に特化したメーカーです。
2011年創業と比較的新しいメーカーながら、骨伝導イヤホンでは、いまや業界トップレベルの人気を誇っています。
そんなshokz(ショックス)から2022年3月1日にフラッグシップモデルとして「OpenRun」「OpenRun Pro」の2モデルが発売されました。
私は「OpenRun」を購入しましたが、「OpenRun Pro」や以前使用していた「AirPods pro」などと比較しながら使い勝手をレビューしたいと思います。
Shokz OpenRun(ショックスオープンラン)使用方法
使い方は簡単で、「+」ボタンを長押しすると電源が入り、Bluetoothで接続します。
電源を切る時も「+」ボタン長押しです。
私が以前使用していたAirPods proであれば、充電ケースから出す、しまうという動作だけで接続してしまうので、それに比べると手間がかかります。
しかし、AirPods proは不具合で繋がらなかったり、充電ケースにしまっても切れなかったりすることもあるため、むしろこの手間はあった方が良いと私は思います。
また、充電の際は上の画像のようにケーブルを繋ぎますが、マグネットになっているため簡単です。
充電コードはUSBで接続しますが、アダプタはついていません。
なお、10分の充電で1.5時間使用できる急速充電に対応しており、2時間の充電で最大8時間の再生が可能です。
Shokz OpenRun(ショックスオープンラン)装着感
装着した感じは、非常にソフトで全く気になりません。
インナーイヤー型は、装着時には気にならなくても時間の経過とともに疲れてきたり、汗が入って気持ち悪くなったり、走ると落下してしまったりということがあります。
オープンイヤー型にはそうした不快感がないのが良い点です。
また、このタイプの安物のイヤホンには、走りながら使うとズレてしまったりするものもありますが、OpenRunはフィット感が抜群に良く、締めつける感じもないのにズレる感じも全くありません。
Shokz OpenRun(ショックスオープンラン)使用レビュー
インナーイヤー型に慣れていた自分にとっても全く違和感なく使用できます。
耳を塞がないぶん、むしろ使用感は快適です。
しかし、外部の音も普通に聞こえるため、交通量の多い通りではよく聞こえません。
音量を上げて聞こうすると、骨伝導(振動)が大きくなるため、こめかみに違和感を覚えます。
人によってはくすぐったくも感じるようです。
そのため、あまり大きな音量で聞くことはおすすめできません。
逆に静かなところでは小さい音量でもよく聞こえます。
また、インナーイヤー型より音漏れはするため、電車など人混みで使用するのには適しておらず、ランニング中もしくはウェブ会議などで使用することに適しています。
Shokz OpenRun(ショックスオープンラン)スペック比較
Shokzの骨伝導イヤホンには、他にも2019年7月に発売されたAeropexと、2022年3月にOpenRunと同時発売されたOpenRun Proがあります。
その3種類のスペックを比較すると以下の通りです。
OpenRun Pro | OpenRun | Aeropex | |
---|---|---|---|
発売年月 | 2022年3月 | 2022年3月 | 2019年7月 |
定価 | 23,880円 | 16,880円 | 19,998円 |
重さ | 29g | 26g | 26g |
バッテリー | 最大10時間 | 最大8時間 | 最大8時間 |
急速充電 | 対応 | 対応 | 非対応 |
Bluetooth | 5.1 | 5.1 | 5.0 |
防塵・防水 | IP55 | IP67 | IP67 |
低音再生 | Shokz TurboPitch | PremiumPitch2.0+ | − |
OpenRunはAeropexより大きくスペックが良いわけではありませんが、新しいだけに細かい点で上回っています。
にもかかわらず、定価は安いです。
そのため、セールされているわけでもない限り、OpenRunの方がおすすめです。
OpenRun Proの方は最上位モデルのため、OpenRunより基本的にスペックも良く、価格も高いです。
しかし、防塵・防水性能に関してはOpenRunの方が上というところがポイントです。
OpenRun ProのIP55に対して、OpenRunはIP67です。
最初の「6」は防塵性能を表し、6段階中の一番上の「粉塵が内部に侵入しない」レベルです。
次の「7」は防水性能で、8段階中の上から2番目で「規定の圧力、時間で水中に浸漬しても有害な影響を受けない。」というレベルです。
水中で使用するのであれば「8」まで必要ですが、「7」であれば防水機能としては充分です。
なお、AirPods proは「4」の耐水レベルのため、やはりランニング向きではないようです。
ランニング中に使っていたことが原因かはわかりませんが、1年間の使用でいろいろ不具合が生じてしまいました。
まとめ
まとめると、Shokz OpenRunはこんなタイプの人におすすめです。
・イヤホンを使用するのは主にランニングの時の人
・耳を塞いだ状態で走るのには不安がある人
・インナーイヤー型だと耳が疲れる人
・インナーイヤー型だと外れやすい人
・音質にはそれほどこだわりがない人
音質にもこだわりたい方には「OpenRun Pro」の方がおすすめです。
ただし、OpenRun Proもインナーイヤー型に比べると音質が良いわけではありません。
そもそも骨伝導は低音が響くようなものではありません。
音質面では「AirPods pro」の方がやはり上です。
しかし、AirPods proは防水性能が心もとないため、ランニングの時にはあまりおすすめできません。
これらのことをまとめると、ランニング中に使用するイヤホンとしてはOpenRunがおすすめです。