ランニングのタイツと言えば、初心者クラスのランナーには一般的であるものの、エリートランナーが履くのは一昔前までは珍しかったと思います。
トップ選手ともなるとランニングシャツにランニングパンツというのが見慣れたスタイルでしたが、最近ではハーフタイツを選ぶランナーが多くなってきました。
マラソン世界記録保持者のエリウド・キプチョゲ選手や日本記録保持者の大迫傑選手もハーフタイツです。
彼らレベルのトップ選手だけでなく、市民ランナーの上級者レベルでもハーフタイツは浸透してきています。
では、なぜハーフタイツが上級者レベルにも一般的に着用されるようになったかというと、以下の3つの理由からだと思われます。
・空気抵抗減
・筋肉振動減
・血流促進
順に解説します。
ハーフタイツの効果①空気抵抗減
1つ目は空気抵抗を減らせることです。
これについては大迫傑選手もランニングパンツだと風でヒラヒラするのが気になると言っています。
実際、風の影響をどれだけ受けるのかはわかりませんが、彼くらいのレベルとなると、少しでも気になるところは排除した方が良いでしょう。
ハーフタイツの効果②筋肉振動減
二つ目は筋肉の振動を減らす効果です。
ハーフタイツを履くことで、お尻やハムストリングスの筋肉が無駄に揺れなくなります。
筋肉の揺れは疲労につながるため、疲労軽減効果になります。
ハーフタイツの効果③血流促進
三つ目は血流促進の効果です。
血流が促進されることで、むくみや冷え対策、リカバリー効果も期待できます。
ハーフタイツの効果 まとめ
ハーフタイツの効果として列挙しましたが、筋肉振動減や血流促進はロングタイツの方が効果はあります。
しかし、関節の動きに制約が出てしまうため、シリアスランナーであればハーフタイツがおすすめです。
また、これらのハーフタイツの効果が得られるのは、前提としてコンプレッションタイプのものです。
以下、ブランドごとのおすすめのコンプレッションハーフタイツをまとめてみました。
CW-X
cw-xはランニングタイツのブランドとしては一番人気のブランドと言えるかもしれません。
どちらかと言うと初心者向けのサポートタイプの方が多いですが、シリアスランナー向けに以下の2タイプもあります。
ジェネレーターモデルはサポート機能も備えた最上級モデルです。
こちらはサポートよりスピードを重視したスピードモデルです。
c3fit
こちらもcw-xと並んでブランド名からタイツを思い浮かべる人も多いと思われる人気ブランドです。
一般医療機器認定を受けているため、信頼性の高い国産ブランドと言えます。
c3fitには、最も動きやすさを重視した「インスピレーション」から順に「パフォーマンス」「エレメント」「インパクト」というシリーズがあります。
「インパクト」は最もサポート機能が高いシリーズだけに、最も数や種類が豊富です。
スピードタイプが欲しい場合は注意しましょう。
こちらは「インスピレーション」タイプです。
SKINS
SKINSはコンプレッションウェアが専門のオーストラリアのメーカーです。
A200はSKINS(スキンズ)が誇る動的段階的着圧を採用した、SKINS(スキンズ)で一番人気のシリーズです。
ナイキ
ブランドの説明は不要でしょうが、大迫傑選手も使っているのが「エアロスイフト」というモデルです。
私もナイキ好きなので、とにかくかっこいいと思いますが、コンプレッションウェア専門のブランドの中にあっては機能的には落ちる気がします。
大迫傑選手のように、ハーフタイツを風の抵抗をなくすためだけに履くのであればおすすめです。
2XU(ツータイムズユー)
あまり、聞き馴染みのない人も多いと思いますが、「記録更新を目指すランナーのためのコンプレッション」というコンセプトで作られた、シリアスランナー向けのブランドです。
他のメーカーが初心者や初級者向けにサポート機能を重視した商品が多い中、明らかに記録更新を目指すシリアスランナーをターゲットにしています。
井上大仁選手や佐藤悠基選手が履いているので見たこともある人も多いとは思いますが、太腿部分の「X」のマークが印象的です。
タイプはMCSとPWXの2シリーズがあります。
よりアスリート向けで着圧が強いのがこちらのMCSです。
着圧が弱めなのがこちらのPWXです。
まとめ
シリアスランナーと言えばランニングパンツで走るものというイメージはすでに崩れつつあります。
ここで説明したように実はハーフタイツの方が機能的です。
そしてこれらの機能を生かすためにも下着を履かずに直接ハーフタイツを着用するのがよりおすすめです。
試したことのないひとは是非試してみることをおすすめします。